この精神世界のコーナーでは、私自身が今まで本や雑誌、インターネット、人の話、自分の体験を通じて得た情報を特定のキーワード毎にまとめて提供するものです。私の立場は「あの世」とか「生まれ変わり」を肯定するものでその観点から文章は構成してあります。基本的にそのような世界を否定する人には興味の沸かないテーマであり、そのような立場の人にこのホームページを通じて論戦を挑もうなどという考えは全くありません。興味を持った方だけ読んで頂けたら幸いです。
そもそも私が「あの世」とか「生まれ変わり」を肯定する立場をとったのは、自分自身が体験した奇妙な出来事（奇妙な記憶を含めて）もありますが、そう考えた方が現実に起こった事を上手く説明できるということからです。現在の我々の科学では、「あの世」の存在を肯定することも否定することもできません。科学であるからには、その存在が数学的な式を持って説明され実験によって、いかなる場所、いかなる時間でも同じ結果が得られなければなりません。もちろんそのような数式を我々は現在持っていないわけですが、否定するのなら、実験でもって、いかなる場所、いかなる時間でも「あの世」が存在しないことを証明する必要があります。もちろんそんな実験が今までなされた事実はなく、もし肯定にしろ否定にしろその証明に成功したらノーベル賞を越えた人類の大発見となるのは間違いありません。チベットの精神的指導者であるダライラマ１４世は、「もしあの世が存在しない事を証明する人がいたら、私の全財産をさしあげよう」と’挑戦的に’言っているそうです。
テレビでは「あの世」は存在するかとか「ＵＦＯ」は存在するかといったトーク番組が行われそこそこ視聴率を取っているようですが、信じるか信じないかは実験で証明できない以上基本的に個人の考え方次第です。ただ「あの世」を信じるか信じないかでその個人のその後の生き方は劇的に変わってくることは間違いないはずです。「あの世なんてあるもんか、この世しかない。人間死んだら火葬場で焼かれて煙と二酸化炭素になるだけさ」と考える人間は、この世でいかにいい思いをするかに意識が集中するはずです。極端な話、自分の願望をかなえる為には、人にわからなければ犯罪を犯したっていいはずです。何しろ死んだらすべて’終わり’なのですから、死ぬ前にいい思いをした方が勝ちです。逆に「あの世」が存在すると信じる人間は、いかに生きるべきかを自然に考えるようになるはずです。キリスト教のように一回きりの人生と考えるならば、この世でいかに善行を積み狭き天国の門をくぐらなければと考えるでしょうし、転生輪廻を信じるならば、そもそも生きるということはどういうことか、そしてこの人生で何を学ぶかという意識を持つはずです。何より死んだ後に自分が裁かれる可能性があると信じる人間は人を傷つけたり裏切ったり、また積極的に犯罪的なことに加担しようとは思わないでしょう。ただし既存の宗教がからむと話は全く別になる可能性があります。善意な教祖ならいいのでしょうが、悪意の教祖なら信徒を洗脳し集団で悲劇的なテロ活動をおこなったり、１０００万円の壺を買わされたりすることになります。そういった悲惨な例を我々日本人は、ここ数年の間にたて続けに見てきました。私は個人の意見ですが、キリスト教も含めておよそ宗教と名のつくものに懐疑的です。歴史的にみると宗教は以下の人間が持つ根本的な疑問に答えるものでした。
〇我々は何処から生まれてきたのだろう
〇我々の生きる意味は何か
〇我々が死んだら何処にいくのだろう
宗派の違いこそあれ、この根元的な疑問に答えてきたからこそ人類の長い歴史の中で宗教は生き残ってきたと考えています。そして２１世紀を向かえる今、この宗教の果たしてきた役割が変わろうとしているのではないかと私は考えています。一人のキリストのような超人的な存在が「えいやー」と奇跡をおこして、それを見た民衆が「へへーっ」と平伏して説教を聞く時代はもう過ぎ去ったのです。上記の疑問に今や科学が答えを見つける時代がきたと私は思うのです。もちろん量子力学が飛躍的な発展をとげ、「あの世」を記述する方程式が発見されるのなどというのは数十年どころか数百年年先の話だろうとは思います。現在物理的な実験の証明は無理ですが、ブライアン・ワイス博士のように催眠療法を通じて「あの世」の存在の状況証拠を集める活動や、イアン・スティーブンソン博士のようにフィールドワークを通じて子供の過去世を証明する活動が盛んに行われています。
このコーナーでは、私が今まで集めてきた資料からテーマ別に話題を提供していきますが、出来る限り地道な学者の発見や主張をもとにしていきたいと考えています。悩みは霊能力に関してです。霊能力者が「あそこに霊がいて、これこれこういった事を言っている」と言っても霊能力の全くない私には「ああ、そうですか」としか言いようがなく、それが事実かどうか証明する手段がないわけです。霊能力者の書いた本も何冊か読んでみましたが、内容は玉石混交で、私が基本的にわかった事は霊能力と霊格（人格）はかならずしも一致しないんだなという事くらいです。ただチャネラーと呼ばれる人達、特にアメリカには内容が私には真実としか思えないようなものがあり、折にふれそれらは紹介していきたいと思っています。チャネラーというとプレアデスものを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、どうもそれらは私にはピンときません。私が紹介したいのはジーナ・レイクのような著作物です。又現役の精神科医であり霊能力者である越智啓子医師の著作は、私には本物としか思えなく、機会があったらその内容も紹介したいと思います。
蛇足ですがこれらの文章はある程度の分量になることが予測されるので、インターネットの通信費を考えカット＆ペーストで読みたい部分の文章を切り取って読んで頂けたらと思います。
（２０００年１２月８日）