５月２４日に当ホームページの「これから起こること」で紹介したゲリー・ボーネル氏の個人セッションを受けてきた。
当初の目的は「私の前世探検」や「精神世界・個人の話編」に書いた私自身の過去生が本当のことなのかを確かめることだった。だがゲリーさんが語った内容は私が期待したものを越えるものであり、かつ震撼とさせるものだった。その内容を書いてしまうと私個人のペライベートな情報（例えば異性との係わり合いような）を書いてしまうことになるのだが、多くの人にとっても異性関係は関心が深い問題だと思い公表することにした。またゲリーさんが語った内容は、けっしてポジティブなものだけでなく、ナガティブなものも多かった。それらを公表すると私に対し悪いイメージを持たれるかもしれない。それゆえ私にとって多少勇気のいることだが、転生輪廻や過去生といったものに興味を感じておられる読者にとっては大いに参考になると思われるので、思い切って書くことにした。
ゲリーさんと会って挨拶もそこそこに、椅子に座ると生年月日や名前を聞くこともせず右手を額にあてて、さっそくアカシックレコードのサ−チに取り掛かれたようだった。私に関する情報は名前しかないのに大丈夫かなと思っていたら、１７００年代の日本で転生した人生があると語り出した。その人生で、私は全く正当な理由もないのに殺されたのだという。私以外の家族は連れ去られ、腕に抱いていた子供は引き裂かれるように奪われ、そしてその後に無残に殺されたのだそうだ。そのときの不条理に対する無念の想いが今生の生にも現われている可能性があるという。私は会っていきなりこんなことを言われたものだから面食らってしまった。当ホームページの「精神世界」を読まれた読者は、私が小さいころから自分の前世ではないかと思われる不思議な記憶があることをご存じだろう。それらのほとんどが日本での過去生と思われるものである。１７００年代というと、江戸時代の中期だが、こんな無残な殺され方をした記憶は全くなかった。ゲリーさんによると私は、過去７回の転生はすべて日本だという。この指摘は私の幼少の頃から持つ記憶がほとんど日本だという点で一致する。
そこで今回の生に一番近い生（前回の生）について聞いてみた。これこそが私が一番知りたかったことだ。私は母方の祖父（増太郎）の生まれ変わりかどうかということだ。ゲリーさんは右手を額に当てて瞑想するようなポーズをすると、しばらくして「イエス」と言って私を見て深くうなずいた。そして増太郎の人生には葛藤があったこと、体があまり丈夫でなかったこと、性格は典型的なエンジニアの性格をしていたこと等を指摘した。増太郎を一言で表現すると性格はエンジニアだが体は詩人のようだという。これらは私が調べた増太郎の人物像と一致する。
・明治、大正、昭和にかけて生きた増太郎は、急速に発展する都市部に思いを馳せながらも、貧農ゆえに土地に縛られ生活に追われて、そのもてる能力を発揮する機会を生涯与えられなかった。（内面の葛藤を生んだ）
・増太郎は近所の人から「工面（くめん）の増太郎」とか「工面の増やん」などとあだ名されるくらい様々な工夫をするのが好きだった。（典型的なエンジニアの性格）
・増太郎の写真を見たあと兄は私にこう言った。（あまり丈夫でない体）
「おい！おふくろの父親、つまり俺達のじいちゃんだが、お前に瓜二つだぞ！いかにも線が細くて弱々しそうで早死にしそうな典型的なタイプなところが、全くお前にそっくりだ！」
そのときゲリーさんの脳裏に浮かんでいた人物が増太郎であることは間違いないと私は確信した。私に甦ってきた人物の記憶は、やはり単なる幻想や夢や思い込みではなかったのだ！ そして増太郎から今生の私の人生まで期間があまりに短いことを指摘された。ゲリーさんは私に、この人生で社会に対し疎外感や違和感を感じることはないかと聞いてきた。これは実際そのとおりなのだ。ゲリーさんによると、太平洋戦争によって戦前と戦後の社会が一変したために、この時代をまたいで転生すると違和感を感じることが多いのだという。そして私の場合、あまりに転生するタイミングが早すぎた（死んで生まれるまでの間がたったの１１年間）ために増太郎の性格や思いが強烈に私に残ってしまったのだそうだ。この指摘はまさに”どんぴしゃ”である。（ゲリーボーネル著『アカシャの秘密』（ＶＯＩＣＥ）によると現代では、転生と転生の間の期間は平均で３０年だという）
次にゲリーさんは私がどのような人間なのかを説明してくれた。私は多くの生涯を戦士として過ごしてきたという。エチオピアでの人生では、大変恐れられた戦士だったという。戦いで捕らえた敵方の捕虜を、食事を与えたり見張りを付けたりする手間がかかってしまうので、全員殺すように命じたのだそうだ。私が思わず、「なんてひどいやつなんだ！」と言うとゲリーさんは、「よくない、よくない」と言っていた。また黒人を奴隷として大量に捕らえたりしたという。ゲリーさんは私に、黒人を見て恐怖心のようなものを感じないかと聞いてきた。実はその指摘は正しいのだ。私は１年ほどアメリカに住んだ経験があるが、黒人にはどうしても違和感があった。ゲリーさんによると遠い過去の生で黒人をひどい目にあわせたので、黒人を見ると復讐されるのではないかという恐怖心が私の心に浮かんでくるのだという。
私のもう一つの側面がエンジニアだという。そして今生において私が宇宙関係のエンジニアにならなかったのが不思議だという。多くの男性は幼少の頃、空や宇宙にあこがれを持つが私の場合特別にそれが強かったという。この話も”どんぴしゃ”である。就職をしようと思ったときに、宇宙関係の仕事はないかと探したものである。だが不思議と言われても困ってしまう。そのときは宇宙関係の就職先がなかったのだ。エンジニアとしての特性は私は非常にあるという。ゲリーさんは私がエンジニアの仕事で困難を感じたことはないのではないかと聞いてきたので、イエスと答えた。私はコンピュータ関係の技術者として就職したが、その会社を数年で辞めてしまった。サラリーマンの立場が性に合わなかったのだが、仕事がないのに残業させられる（当時の）会社の体質と、いい加減な仕様書を出しておいて納期だけを押し付ける（当時の）上司や仕事先に愛想が尽きたのが理由で、仕事自体に困難さを感じたことはほとんどなかった。なにしろ前世は「工面の増太郎」と言われた人間なのだ。技術的な困難があると私は、それを解決するために様々な工夫を夢中になってやったものだ。あとゲリーさんは、私は文章を書く才能がすばらしいと言っていた。こればっかりは、ほんとかなあと思ってしまう。確かに文章を書くことに抵抗はないが、それが面白いかどうかは別物だ。これは読者に判断してもらうしかないようだ。
さらにゲリーさんは実に興味深い指摘をしてきた。
性格がよく似た魂達があの世でグループを作っているが、それをソウルグループという。ゲリーさんはその性格の似た魂の特徴を動物に例えて表現するらしい。私が属するソウルグルールは”虎”のタイプだという。人間として生まれたときに顔が虎に似てくるということではなく、魂のもつエネルギーが虎のイメージと合うのだという。そして私が若い頃にかかわった人物は”白い虎”で、私は”黒い虎”なんだそうだ。私は黒とはイメージが良くないなあ、掛軸の絵で黒い虎なんてあったかなあ、などと考えていた（さらに漫画の「タイガーマスク」でブラックタイガーがいたかなあ、などと考えていた）。こういった同一グループのメンバーと今生で出会う機会は一般的に少なく、会えば非常に惹かれ合うのだそうだ。そして私が将来一緒に暮らす女性がいて、その人も虎グループのメンバーだという（これにはたまげてしまった。私は結婚するらしい！）。
またゲリーさんは私のアカシックレコードを読んでいて驚いたふうに、こんな指摘をした。私が１２，３歳の頃、体が弱り命の危険が迫ったときに虎グループのメンバーが下界に降りてきて私にエネルギーを注入し助けたのだという。それも一回でなく数回行ったという。ゲリーさんによるとこんなことはめったにおきないことで、非常にめずらしいことだという。数多くの人間のアカシックレコードを読んできたゲリーさんが、めずらしいと（何回も）言うのだからそうなのだろう。だが私は、そんな心当たりは全くないと答えるしかなかった。１２，３歳というと中学２年生の頃だが、私は中学時代は普通の学生で、放課後はクラブ活動で汗を流す健康な生活を送っていたからだ。だがセッションが終わってから数時間たってこの話にピンとくるものがあった。１２，３歳と限定されたので思いつかなかったが、大学時代に経験した’あのこと’を言っているのだと気付いた。
私は大学時代（２０歳前後）に非常に体調を崩したことがあった。特に胃腸の調子が悪く、食欲も徐々になくなり体がどんどん衰弱していた。そんなあるとき夜中の３時頃だったが、ふっと目が覚めた。すると頭の左側後方から徐々に私に近づいてくるエネルギー体を感じた。最初は遠かったのでそうでもなかったが、体に近づくにつれてそれがすさまじいエネルギーを発散する”なにか”であることに気付いた。体に触れるくらいに近づくと思わず「熱い！」と叫びそうになった。そしてあお向けに寝ていた私の頭がカクンと右に９０度倒れると、頭のてっぺんからすさまじい光のエネルギーが体に注入されてきた。頭の先から足の先までエネルギーが流れるのに１，２秒だったがそのエネルギーの量はすごいものだった。体全身が光のエネルギーで充満し、燃えるようだった。目はつぶっていたのだが、目の裏が真っ赤に燃えるように輝いていた。それが１０秒前後続いたと思う。それからすっと、そのエネルギーを注入した’あるもの’はいなくなった。私はそのあまりの体験に茫然自失となった。「今のは何だったのか、いったい何が起こったんだ！」と興奮して、その後２時間ほど眠ることが出来なかった。翌朝私は、その夜に起こったことを忘れないうちにと、事細かにレポートに綴った。今でもそのレポートは残っている。それから数日後、またそれが起こった。今度は夜中目が覚めたら、自分の頭から胃にかけて帯状のエネルギーが流れているのを感じた。最初の体験のように目も眩むような強烈な光ではなく、今度はおだやかな癒しのエネルギーだった。ちょうど胃の大きさほどのエネルギーの帯が頭から胃に流れていたので胃を治療してくれていると直感的に感じた。このときは数十秒ほど続いた。私が記憶しているのは、この２件である。ゲリーさんは数回と表現していたので、それ以外は寝ていて気付かなかったのだろう。
この話はいまだかつて誰にもしたことがない。人に話しても信じてくれるはずもないと思っていたし、体調が回復すると忘れてしまったからだ。私を助けてくれたことは感じていたが、それが虎グループのメンバーだということを初めて知った。
自分の前世に関して私は、もう一つ確認したいことがあった。戦国時代の武将、越後の上杉謙信のことである。「精神世界・個人の話編」で書いたように私には上杉謙信の生涯と思われる記憶があった。この記憶は自分の体験なのか、それとも上杉謙信として生涯を送った人物の意識が流れてきたものか、はたまた単なる幻想なのか確かめたかったのだ。アカシックレコードのデータベースをサーチするためには、その人物の生年月日と生まれたときに付けられた名前が必要になるという。そこで上杉謙信が１５３０年１月２１日生まれで、幼少の名を”虎千代（とらちよ）”というのを調べておいた。ゲリーさんに聞かれたのでそのことを告げると通訳の女性が「あっ、虎だ！」と言って驚いていた。だが謙信の場合は、寅年生まれなので虎千代と名づけられただけで、この名前だけで虎グループと関係付けるのはちょっと無理があると思う（ただ元服してから影虎と名乗っているので虎と関係しているという指摘にあながち無理はないかもしれない）。
ゲリーさんがリーディングをすると、確かに私と上杉謙信は同じ虎グループに属するメンバーだという。そして私に、「あなたは（前世が上杉謙信であることを）受け入れる心の準備はありますか」と意味深なことを聞いてきた。ノーとはいえないからイエスと答えると、ゲリーさんは上杉謙信に関して説明し始めた。謙信はとても非常にパワフルな魂だという。だがその生涯では大きな葛藤を抱えていた。そして火に関係のある場面が見えるという。私の記憶の中で戦闘で多くの将兵の死に接し、彼らの魂を鎮魂したいと願っている場面があった。晩年引退し、護摩を焚いて供養を行った記憶があったのでそういった場面ではないかと言った。するとゲリーさんは違うという。火というのは火薬だという。なるほどそうかと思った。時は戦国時代である。鉄砲が戦闘に参加し始めた頃だ。鉄砲が戦場の主役となるのは謙信のしばらく後の織田、徳川連合軍が武田勝頼率いる甲州軍を鉄砲隊で撃破した長篠の合戦だ。大砲が使われたのが、またしばらく後の大阪冬の陣だと記憶している。おそらく謙信の頃は、こういった近代兵器がさかんに研究されていたのだろう。さらにゲリーさんによると謙信は中国と関係があったらしい。もし上杉家の歴史を研究されている方がいたら、謙信と中国の関係を研究されたら面白いのではないだろうか。
結局ゲリーさんは私が上杉謙信の生まれ変わりかどうか断定はしなかった。だが謙信が非常にパワフルな魂だということは、どうやら私じゃないなと感じ始めている。私はそんなパワフルな魂とは、とても思えないからだ。私にとって前世が増太郎であるかどうかは決定的な意味があるが、上杉謙信かどうかはあまり意味のないことなので、この話題はもうこれ以上聞かないことにした。
私が増太郎にこだわったのは、今後の私の人生を左右する問題があったからだ。私が生まれる前のあの世での会話である。もし記憶の中にある増太郎の話が現実なら、あの世での会話も本当の可能性が高い。「精神世界・個人の話編」で書いたが私はあの世で４０代中頃に結婚するという計画を立てた。そして今私は４０代中ばである。それゆえゲリーさんが、私の前世が増太郎だと断定しただけでなく、結婚して小さな子供がいる場面が見えると指摘したことは私にとって重大である。
私は増太郎の反動もあってか、気ままで自由な生活に憧れる気持ちが強い。結婚に対する願望など皆無に近い。最近は親も諦めたようで、結婚しろとは言われなくなった。自分も、もう一生結婚しないだろうなと思い始めていたし周りもそう思っている状態だった。それだけにゲリーさんの、結婚した姿が見えるという発言は私にとって衝撃だった。
私は思わず、「その女性はどんな人ですか？」と聞いてみた。出会ったときに見逃してはならないから一番聞きたい質問だった。それに対するゲリーさんの答えに私は頭をガンとやられる思いだった。「もう出会っています」というのだ。私はうろたえた。そんな女性の心当たりがないという私の顔を見てゲリーさんは、その女性は私が属してきたグループの中の一員だと指摘した。そのグループというのは学校のクラスやクラブ、会社組織のようなものだという。実を言うと一人だけそんな女性がいたのだ。
学生時代を除けば、結婚願望のない私は社会に出てから女性とつき合ったことがない。だが一人だけアタックした女性がいた。私が仕事を請け負っている会社に勤めていた女性で美しい人だった。何度もお誘いをしてみたが、断られるか無視されるかで、まるで相手にされなかった。要するに、見事にふられたというわけだ。それでも何度もアタックしたのは理由があった。「精神世界・個人の話編」で書いたようにあの世で結婚の約束をした魂が、この女性だという直感があったからだ。だが結果は大昔に流行ったドラマの「１０１回目のプロポーズ」のようなもので、私は惨めにふられる武田鉄矢ふんする星野達郎といったところであった。ドラマだと最後はハッピーエンドだが、もちろん私の場合はそうではなかった。その女性が会社を辞めてしまった現在では、私は現実を受け入れざるを得ない状況になった。ゲリーさんの言うことが本当だとすると、その女性と再び巡り合う機会があるということなのだろうか。私は、その女性がこのホームページを見てくれることを切に願っている（重ねて言うがゲリーさんによるとこの女性も虎グループの一員である）。
ゲリーさんに質問したのは過去世だけでなく、今後の仕事や健康問題など多岐にわたった。長くなるのでそれらは次の機会があったら触れることにしたい。
ゲリーボーネルという人物を読者の方々がどのように評価されているか知らないが、私は世界でもトップクラスの聖人だと思っている。これほどの人物に、私のような俗世間の垢と埃にまみれた人間が会ってもらえるというのは大変幸運なことだと思っている。今回のセッションで、私はそんな聖人に大変失礼なことを言ってしまった。ゲリーさんが現在の私の健康状態を調べる為に私の普段の生活をリーディングしているときに、私の生活の様子を赤裸々に語るものだから、「なんで、そんなことまでわかるのですか！」と思わず言ってしまったのだ。ゲリーさんは、「だって見えるのですから」と答えていた。聖人に対し大変失礼なことを言ってしまったと後悔している。
＜雑談＞
数年前だが、動物占いなるものが流行っていた。それによると私は、”頑固な羊（ひつじ）”なんだそうだ。一見おとなしそうだが、頑固な一面を持っているということなのだろう。ゲリーさんに虎グループと言われ怪訝な顔をしていると、猫を好きではないかと聞かれた。確かに好きだから好きと答えたが、いくら虎が猫科の動物だからってかなりこじつけっぽいぞと思っていたが、気が付いたら当ホームページの「これまで紹介した写真」の中に猫の写真を紹介した部分がある。自分でも気が付かない面も色々あるということだろう。
虎グループとは私の造語である。他に虎班、虎一家、虎（寅）屋、虎部隊等々色々ネーミングを考えたがソウルグループ虎とか単に虎グループといったところが、適当な表現かなと思っている。虎グループの輪廻は”虎さんシリーズ”と呼ぶべきだろうか。おそらくロングランになることだろう。
（２００３年５月３１日）