２００９年

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フラクタルタイム．．．２００９年１２月２８日

　大変興味深い本を読みました。
　『フラクタルタイム』（グレッグ・ブレイデン著、ダイヤモンド社）です。

　自然はフラクタルな構造を持つと言われています。フラクタルを簡単に説明すると、ある形があれば、それはより小さなその形の複数の相似形によって形作られている。さらにその形が集まり、より大きな相似形の形をつくっているということです。
　例えとして適当でないかもしれませんが、直感的にわかりやすい例を挙げると、原子構造と太陽系があります。陽子と中性子によってできた核の周りに、ある一定の起動を持って回る電子の構造は、太陽を中心としてその周りを回る惑星の構造と非常に似ています。原子という極微の構造と太陽系という巨大な構造が瓜二つというのは、興味深いことです。グレッグ・ブレイデンによると、２０世紀に最も影響を及ぼした本として、ベノア・マンデルブロの『フラクタル幾何学』があるそうです。

　さらにその構造を形作るキーの数学的要素として、Φ（ファイ）比率があります（黄金比と呼ばれることもあります）。Φの値は、１．６１８・・・です（逆数の０．６１８・・・をΦ比率とするものもあります）。直線をある点で、長い方の直線と短い方の直線に２つに分けます。長い方の直線の長さで、元の直線の長さを割った値がΦの値である１．６１８であった場合、不思議なことが起こります。今度は２つに分けた短い方の直線の長さで長い方の直線の長さを割ると、同じΦの１．６１８となるのです。ドランヴァロ・メルキゼデクさんは、この点を“魔法の点”と呼んでいます。
　私は、元の直線と２つに割った直線との関係がΦならば、２つに割ったもの同士の関係もΦとなることに、フラクタルなものを感じてしまいます。これだけで、Φこそフラクタル構造を解き明かすキーとなると直感的に思ってしまいます。
　ドランヴァロさんは、人体構造の中にΦ比率は数千ヶ所も見られるといいます。『フラワー・オブ・ライフ』から一つだけ例を紹介します。それは身長に対する臍（へそ）の位置です。生まれたばかりの赤ちゃんの臍の位置は、正確に人体の中央にあるそうです。成長していくにつれて、臍の位置は頭に方にずれていって、いったんΦ比率を超えていくそうです。そして身体が出来上がる年齢まで上下して、最終的に男性はΦ比率よりちょっと上で、女性はΦ比率よりちょっと下で落ち着くといいます。そして男女を平均すると、完全なΦ比率になるそうです。

　『フラワー・オブ・ライフ』を読まれた方は、これらはすでに知っていることでしょう。しかし『フラクタルタイム』を読んで私が驚いたのは、グレッグ・ブレイデン氏が“時間”もフラクタル構造を持っていると主張したことでした。
　時間もフラクタル構造を持つというのは、あるイベントが起きた日付をキーとして、その日を起点として、Φ比率で割り出された日付に、それと相似形のイベントが起きるということです。この理論の有用性は、Φ比率で割り出された日付が未来であっても構わないいことです。つまりこの理論を使うことによって、未来予測ができるのです。これを別の言葉で言うと、“歴史は繰り返す”で、それがいつ頃か判るということです。

　色々挙げたい例があるのですが、今回は去年の秋に起こった１００年に一度という世界金融の大混乱を題材としたいと思います。これによって、これから将来に相似形の（同じような）金融の大混乱を起きる時期が特定できるかもしれないからです。
　まず起点となる日付を決めなければなりません。それを１９２９年に起こった世界大恐慌とします。その年を起点として、Φ比率によって割り出された年に何が起こったかを記します。左が年、右がその年に起こった出来事です（ｐ２３１に載っている表を参考にしました）。


�@１９２９年　．．．　世界大恐慌の始まり
�A１９７９年　．．．　石油価格の高騰と景気後退
�B１９９９年　．．．　石油価格の高騰と１０月ＮＹＳＥの６％下落
�C２００７年　．．．　維持できないほどの負債・収益の割合のバランスで２００８年市場崩壊

　�@の１９２９年のＮＹ株大暴落の時期を種として、�Aが計算されました。同様にして�Aを種として�Bが計算され、�Bを種として�Cが計算されます。
　�@の歴史に残るＮＹの株式大暴落に対して、�Aと�Bは変動は極めて小さいものでした。グレッグ氏は、フラクタルの相似形が再現されるのは、あくまでも“状況”だといいます。そうなる条件が整うだけで、実際の現実はそうならない場合もあるというのです。グレッグ氏は、�Aと�Bはの経済状況を調べてみて、その時期に幸運が重なり危機が避けられたといいます。
　グレッグ氏が触れていないことですが、私は�Bの１９９９年にはＩＴバブルの崩壊が関係していないか気になりました。ＩＴバブルが崩壊したのは２０００年です。どこまでが許される誤差か検討したいところです。
　問題は�Cの２００７年です。
　１００年に一度と言われる金融の世界的大混乱が起きたのは、２００８年９月です。リーマン・ブラザーズの破綻からＮＹ株式が大暴落し、それが世界の株式市場に伝播して行きました。この時期のズレについてのグレッグ氏の見解を本から引用したいと思います。


　・・・＜『フラクタルタイム』、ｐ２３０から抜粋開始＞・・・

　経済の観点からは、その「マジカルモーメント（魔法が起こる日）」は２００８年９月２９日に起こったとされるが、これを観察すると、私の疑問には答えが出た。経済混乱の状況は計算機が示した２００７年に正確に予測された通りに起こっているが、パールスタインが述べているように、こうした状況がいつ経済界に認識され、認識された時どう反応するかは不確定な要因だということである。ここで重要なことは、「事情に精通」した人は、何が起こっているかを事前に認識していて、例えば、石油価格の急騰がこうした崩壊を招くきっかけになるといったとしてその崩壊は、きっかけが起こった時点では見えにくいと知っていた。そして、彼らは２００７年にすでにそうした状況にあると公表していたのだ。

　・・・＜抜粋終了＞・・・

　本山です。
　上記のパールスタインというのは、経済コラムニストで、２００７年の時点でアメリカ経済が破綻したといった記事をワシントンポスト紙に書いた人物とのことです。またニューズウィークとワシントンポスト紙に寄稿している編集者のロバート・サムエルソンも同時期にアメリカ経済の破綻を見たと書いてあります。
　グレッグ氏は１年のずれを気にしていますが、このケースでは、ほぼ時期を的中させたと言えるのはないかと私は思っています。というのも今回の金融危機は、アメリカのサブプライムローン破綻がきっかけでした。アメリカの住宅価格２００６年にピークを打ち、２００７年の時点では下落に転じていたのです。金融市場の大暴落が起こるまでのタイムラグの期間は、そのときの経済や金融の状況と、人々の認識の度合いによって決まってくるのだと思います。あるいは、そういう状況を仕掛けた人間達に、一番都合の良い日程が選ばれるという言い方もできるかもしれません。

　この計算ですが、『フラクタルタイム』の本を購入すれば、その計算方法が書いてあるので誰でも簡単に計算できます。またグレッグ氏は親切にも、ネットで誰でもこの計算が試せるようにしています。グレッグ氏はこれをタイムコード計算機と呼んでいます。
　以下、ＵＲＬです。

http://www.greggbraden.com/home/fractal-time-calculator/time_code_calculator/

　（当たり前ですが）残念ながら全部英語です。以下の文章をクリックして下さい。

・What Is The Time Code Calculator?　　 ．．．　タイムコード計算機とは
・How To Use The Time Code Calculator　 ．．．　タイムコード計算機の使い方
・Click Here For The Time Code Calculator ．．　タイムコード計算機を使う場合はここをクリック


　ここで一番気になるのは、次に起こる金融市場の大混乱はいつかということです。�Cを種に計算すると、次は２０１０年２月になります。
　実は私は、本やネットの情報を調べたり、相場関係者の話を漏れ聞きながら、情報を集めていました。それによると、来年の２月頃から大きな市場の変動が起きるという人が複数いたのです。それゆえ『フラクタルタイム』で来年２月に相場の変動が起きるという計算結果を見たときには、思わず「おおっ！」と声を上げてしまいました。

　当然ながらタイムコード計算機で予測できるものは、経済関係にとどまりません。あらゆるイベントが可能です。例えば、個人的な悲喜劇でも可能です。グレッグ氏は、１１歳のときに起こった両親の離婚を種にして、タイムコード計算機で計算された時期に人生の悲喜劇が起こっていることも示しています。例えば学業の失敗や友人との別れなどです。こういった個人的な出来事を上記のタイムコード計算機で割り出してみるのも面白いかもしれません。

　タイムコード計算機に興味を持った私は、自分でこのソフトを組んでみようかと考えています。グレッグ氏の提供したタイムコード計算機には年月まで入力可能で、日には対応していません。日は誤差の範囲だと言われそうですが、私はこだわりたいと思います。なぜならタイムコード計算機は２０１２年１２月２１日を最終日と設定しています。もうあと３年もありません。それまでの未来予測をする場合は、計算結果は日のレベルまで特定する必要がありそうに思えるからです。
　もし誰でも使えそうなソフトができたら、皆さんに無償で提供したいと思います（でもあまり期待しない方がいいかもしれませんけど）。

日本が中心となる・・・．．．２００９年１２月１９日

　多くの人が漠然と感じていることだと思いますが、これから私達は経済や金融の変動だけでなく、大きく社会自体が変貌するような時期を迎えるようです。
　アメリカがデフォルト（債務不履行）宣言するとか、資本主義が崩壊すると主張する本もあります。スピリチュアルな本を読むと、そういった地球全体の大混乱の中で、新たな社会の建設に、日本が中心的な役割を果すと書いたものをよく見掛けます。私はこの記述に出会うたび、不思議な感覚を持っていました。今の日本人にそんなことができるのかという、少し過小評価する部分があったかもしれません。
　そういった本の記述はたいていは１行で、具体的に日本の中の何が、どのようにして世界を導くのかということには触れていません。そもそも多くの日本人には、世界をリードしようなどという発想はありません。さらに日本のマスコミはひどく偏向していて、世界で起こっている重要な事実を報道しません。世界で起こっていることを知らされず、またあまり関心を示さない日本人が、世界をリードする存在になるとは、一見するとあり得ないことのように思えます。
　しかし私は、この言葉に惹かれるものを感じます。私が日本人だから、日本をひいき目に見たいということもありますが、これまで注目されなかった日本の良い面が、世界の人々から注目されるようになるということだと思います。おそらくこれから起こるであろう経済的・社会的な大混乱を経験することによって、世界の人々の価値観の大転換が起こるのだと思います。

　今後の世界がどのように変貌を遂げていくかを研究している人として、私が注目している人に原田武夫氏がいます。以前、原田氏の『計画破産国家アメリカの罠』（講談社）を紹介しました。
　その原田氏が、私がよく訪問するラジオ番組を放送するサイトでゲストとして招かれていました。

http://www.768.jp/ondemand/list/vod.php?vod_id=136

　このラジオ番組の第２部（の最後の方）で、原田氏は２０１２年までに、これからの社会の変貌の芽が出てきて、それに基づいた秩序が完成するのが２０２０年頃だろうと述べています。そして日本が、その中心的な役割を果すと述べているのです。原田氏は元外務省の官僚という経歴から、スピリチュアルとは無縁の存在のように見えますが、その主張が見事にスピリチュアルな世界で言われていることと合致していることが大変興味深いところです。
　さらにスイスのジュネーブで、素粒子の実験をしていて、陽子と陽子をぶつけてエネルギーが何も出てこないということになったら、そこには我々３次元の世界だけではなく５次元とか別次元の存在が確認されることになる。そうなると人々の宗教観とか社会構造や倫理観の大転換が起こることになると言っています。
　私が原田氏に納得するのは、日本が中心になるといっても日本人の主義・主張が注目されるのではないと言っていることです（そもそも日本人は主義・主張をあまり持っていない気がしますし、論争によって他人を打ち負かすといことを好まない傾向があります）。原田氏は、日本人の平和的な生き方、日本人のあり方を世界に発信していきたいと述べています。２０世紀のアメリカ型の圧倒的な軍事力と経済力で世界をリードし、覇を成したやり方とは全く異なり、日本人の生き方や社会のあり方が世界の人々の注目を集めることになるのだろうと思います。

　では、どういった日本人の特性が世界をリードすることになるかということを具体的に述べている記述を紹介したいと思います。船井幸雄氏の文章です。
　『すでに世界は恐慌に突入した』（船井幸雄、朝倉慶著、ビジネス社）から抜粋して紹介します。


　・・・＜『すでに世界は恐慌に突入した』、ｐ２６４〜ｐ２６７から抜粋開始＞・・・

　私は、ここ１年くらいの間に、人々が「いい世の中を作ろう」と強く望み、行動すれば、早ければ２０２０年、遅くても２０３０年頃までに、世界はよくなると確信するようになりました。
　ただし、そのためには、日本人が中心になることが重要なようなのです。もちろん、日本人以外にも中心となるにふさわしい人々はたくさんいますが、まずは「なぜ日本人が主として中心なのか」について、触れたいと思います。というのも、日本人には他国の人にはない特徴がたくさんあるからです。これも『二つの真実』の書中にかなり詳しく書きました。だから、ここでは簡単に述べるにとどめます。
　一番目は、日本人は自然との一体化を好む民族だということです。風の音、川の水が流れる音、波の音、虫の声……、こうした自然界の音に日本人は趣を感じます。心が休まります。かたや日本人以外の人はこれらの音にほとんど関心がなく、これら自然音は耳にジャマな雑音に聞こえるそうです。その理由は、日本語の特性と日本人の特異な脳の構造に関係するようです。
　おもしろいのは同じ日本人でも、幼時に外国で生まれ育った人は外国人並みになるようです。逆に、外国人でも、幼時に日本語を母国語とする環境で育つと、自然に対する感性が豊かになり、自然に触れ、一体化することに幸せを感じるようです。一般に、世の中で一番尊く、きれいなものは自然だというように日本人は美的感覚を持ちます。季節のうつろいに敏感な日本人は、非常に繊細かつ美的な感性を持つようになるようです。細かいことに気がつき、心くばりができるのも、自然を慈しむ日本人の特性から生まれているようです。
　二番目は、仕事に対する考え方です。日本人は基本的に働くことが大好きです。「できれば働きたくない」「仕事をせずにのんびり暮らしたい」という考えの人が大半を占める他国人に対し、日本人は全員といっていいほど仕事が好きなのです。お金儲けとは別に、仕事に対して価値を見出しています。
　また、日本人は好奇心が人一倍強く、何に対しても興味を持ち、幅広く知識を得たいと思っています。つまり、日本人は勉強好きということです。いわゆる勉強好き、働き好きなのです。そして、無駄を嫌うので非常に質素、考え方もシンプルで効率的です。日本の省エネ技術がものすごい早さで発達したのも、こうしたことが大きく影響していると言えるでしょう。
　三番目は、律儀で、約束を守るということです。日本では約束したことは守るのが普通ですが、世界では大変珍しいことなのです。第二次世界大戦前、日本は米国からいろんなもの買っており、金で払う約束をしていました。やがて戦争に突入し、米国は敵国になりましたが、それでも日本人は、自国の船が撃沈されることがあっても、送金し続け、ついには全額を支払い終わりました。そうした律儀さが日本人の特性にはあるのです。
　そして、人を尊重し、人に恥をかかせることを善しとしません。自分の成功にも「おかげさまで」という気持ちを抱き、「あなたのおかげで助かりました」「ありがとうございました」と感謝の言葉を欠かさず、他人の悪いこと言わないようにします。また、失敗しても包み込むおおらかさがあり、すべての人をまず肯定します。挨拶として「すみません」を使っています。
　諸外国では、人を警戒したり、否定的に見たりすることが多いようですが、日本人はいたずらに人を疑ったりはしない特性を持っています。信頼することを前提とし、どんなことにもポジティブ的なのです。阪神大震災の時には、皆が助け合いました。そうした例は外国では考えられないことなのです。災害などの場合、助ける人がいる一万で略奪する人が必ず現れ、治安が悪化するのが通常です。
　それから、日本は世界一平等な社会だということです。田中角栄元首相や歴史上の人物では豊臣秀吉にみられるように、どんなに身分や収入が低い家に生まれても、国を治めるほどの人物になれる可能性が開けています。欧米、特にヨーロッパでは階級意識が強く、小学校に入る頃には各自の将来がほとんど決まっています。偉くなれる人となれない人が生まれる家庭によって決められてしまうヨーロッパに比べると、はるかに自由の国といわれる米国でも、こうした傾向がそれなりにあるのですから、日本は非常に平等な社会と言えます。そして自由です。
　以上のような特性は、一方で「お人好し」「騙されやすい」といった面につながることがあります。しかし、このような日本人の特性は、非常に自然の理にかなっていると私は思うのです。私はこの本当に自由・平等な自然の理を「天の理」と呼んでいますが、日本人のこれらの特性こそ、今後の世の中を住みやすいように変える最高の特性と言えるようです。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　船井さんのこの文章を読むと、日本人に対してちょっと褒めすぎ……という感じがしますが、ここでは日本人の短所ではなく、長所として特徴を挙げたということでしょう。
　『２０１０年世界経済大予言』（松藤民輔、増田悦佐著、ビジネス社）という本に、これら日本人の特徴を表わすエピソードが載っていたので、少し紹介してみたいと思います。
　まず日本人が好奇心旺盛だと点ですが、江戸時代末期の浦賀に黒船が来たとき、日本中から見物人が集まった話は有名です。今のように交通機関が発達していない時代であることを考えれば、日本人の好奇心の強さが伺われます。
　上海で開かれているモーターショーで来場者が５０万人の大台を突破したのは、２００８年だそうです。上海でモーターショーで開かれるようになって、９〜１０年掛かったそうです。ところが日本で初めて開かれた東京モーターショーは、主催者の１〜２万人の予想を大きく裏切って５０万人も集まり、関係者は腰を抜かしたそうです。当時の日本と比べて現在の中国の人口とモータリゼーションの進み方は桁違いのはずなのに、これほど日本人は好奇心旺盛だということです。

　次に、日本社会が欧米に比べて平等であるというエピソードを紹介します。


　・・・＜『２０１０年世界経済大予言』、ｐ１９４〜ｐ１９６から抜粋開始＞・・・

松藤　戦後、短期間で日本経済が驚異的な復活を遂げました。これを訝しがった英米がミッションを来日させて徹底的に研究させたことがあります。資源もない、技術もない、そんな国が奇跡を起こした。秘密はきっと教育システムにあるにちがいない、と踏んだわけですね。
　そこで幼稚園から大学院にいたるまで、徹底的に日本の教育システムと中身を研究するんです。残念ながら、なにも発見できませんでした。それどころか、大学教育をチェックしたら逆に安心してしまった、といいます。

「ここは遊びの場か？　受験競争の反動で、入学と同時に勉強しなくなる」

　結局、なにもわからず仕舞いで帰国したんです。
　彼らが見落としていたのは、実は、企業教育にあるんですね。日本企業は基本的に従業員を公平に扱います。二流大学だろうが高卒だろうが、メーカーなら工場で組み立ての仕事をさせますし、鉄道会社なら大卒でも最初は切符切りですよ（いまは自動改札だからないが）。逆に言うと、大学で遊び呆けていた学生たちも入社してから徹底的に仕込まれるわけです。
　ここに気づかなかった。欧米企業がこの点を見落としたのも無理もないんです。彼らは完全なる階級社会ですからね。
　増田さんがおっしゃったように、欧米社会、とくにヨーロッパは小学校を卒業する頃にはすでに将来どんな仕事に就くか決まっています。大卒ならばデスクワークからはじめてとんとん拍子に幹部に上り詰めていきますが、それ以外は売り子や現場仕事と決まっています。
　会社のほうも、そんな彼らに会社のお金を使って勉強させることなんてありません。勉強というのはエリートのみに与えられる特権ですからね。

増田　それがエリートの限界なんですね。日本は高校までは懸命に勉強させるけど、大学はレジャーランドだから大丈夫だと安心して帰って行ったんです。それが大間違いでした。
　日本は中卒でも現場で頑張って一国一城の主になれるし、一流の技術者、一流の経営者にもなれる。そんな人はたくさんいます。このコースに乗らないとパワーエリートの仲間入りができない、という社会ではありません。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　欧米のミッションが自分達の社会が階級社会であるために、日本の企業が社員を教育するという発想が持てなかったという点は、とても興味深いものがあります。欧米の階級社会ぶりというものを私も実感としてわからないのですが、こういったエピソードが物語る真実があるということだと思います。
　ちなみにこの日本の平等社会を破壊しようとした政治家といえば、小泉元総理と竹中平蔵氏の名を挙げることに異論がある人はいないと思います。現在の派遣労働法が成立したのは、小泉政権でのことです。これで正規雇用ではない労働者が、全体の３分の１を超える水準に達することになりました。非正規雇用の問題は、賃金が著しく安いだけでなく、教育の機会が与えられないことです。単純労働のみに従事させることで、ステップアップする機会が失われ、階級社会を形成することになってしまいます。それと同時に、日本の貧困率が上がっている現状を考えれば、果たして今の日本は平等な社会と言えるのかと、自問自答せざるを得ない状況になってきました。

　話がそれました。
　日本人の特性として、船井氏は日本人が自然との一体化を好むと言っています。
　秋の夜長に、満月が出ている中で鈴虫の鳴き声が聞こえたら、日本人であれば多少の差はあれ、風流さを感じる感性は持っていると思います。私は外国人のことはあまり知りませんが、虫の音や川のせせらぎが、すべて雑音にしか聞こえないとしたら、それはそれですごいなと思ってしまいます。感性が完璧に違うということだと思います。
　“自然”という言葉は、日本人は褒め言葉で使います。「あの人は自然体だから」という表現には、一種達観した境地に達しているという尊敬の念が込められているように感じます。
　将棋の世界でのエピソードを紹介します。
　中原誠１６世名人が全盛期のとき、中原氏の将棋は自然流と評されていました。おそらく圧倒的な強さを表現するのに、一番の褒め言葉として自然流と名付けたのだと思います。しかし故大山康晴１５世名人は、こんなことを言っていました。

「中原将棋を自然流というのは正しくない。中原将棋は厳しい攻めの将棋である」

　名人にまでなった人だから、大山名人の言うことには説得力があります。
　中原氏は普段は温厚な性格だったからという面もあるとは思いますが、やはり自然と名付けることが最大級の褒め言葉であるという日本人の感性があったのだと思います。
　そういえば、アメリカ人の一番の褒め言葉は、フェア（公正）だと聞いたことがあります。「彼はフェアだ」というのが一番の賛辞なんだそうです。たしかに自然と公正では、ずいぶん違う感性だという気がします（それにしてはアメリカのイラク攻撃などは、フェアと真反対の行為だったと思いますが、話がそれるのでそれには触れません）。

　船井氏は、外国人でも日本で育つと日本人と同じ感性を持つようになると言っています。だとすると日本人に特異な脳の構造が原因という理屈はあてはまりません。だいぶ前ですが（通産省からニューヨーク工科大学の教授になった）馬野周二という人が書いた本の中に、日本人独特の感性は、日本語を使うことによって育まれるという主張がありました。たしかに日本語が原因なら、日本で育った外国人が日本人と同じ感性を持つという話の辻褄はあいます。しかし日本語はもちろんですが、それだけでなく日本社会が持つ文化や伝統も大きな要因だと思わざるを得ません。

　船井氏は、阪神大震災の時に、日本人が助け合ったエピソードを紹介しています。しかし私の記憶では、当時の日本のマスコミは、焼け崩れた家屋から金庫を盗み出す盗人がいたという話などをよく流していました。
　逆に、外国から来た緊急援助隊は、現地で暴動が起きていないこと。さらに被災した人々が、食糧の配給所でも整然と並んで順番を待っていたことに驚いたというニュースも流れていました。日本では当たり前と思っていることが、世界では当たり前でないことがわかります。日本の中でも火事場泥棒をする人間はいることはいるが、外国に比べたら極めて少ないということだと思います。
　阪神大震災と対極にあるのが、アメリカのロス暴動だと言えそうです。
　元々は人種差別的な裁判結果に怒った一部の黒人が起こした騒ぎがきっかけでした。しかし町中の多くの人々がこれ幸いとばかり、商店を襲って略奪行為に走って騒ぎを大きくしました。最後は、州兵や連邦軍まで動因して鎮圧する暴動となりました。世界の人が阪神大震災とロス暴動を見比べたら、日本社会の方に学ぶべきものがあると思うのは間違いないでしょう。

　船井氏は、日本人が「すみません」、「おかげさまで」という言葉を使う点を指摘しています。私自身、最近やっとわかってきたのですが、こうした言葉は極めてスピリチュアル的だということです。相手に敬意を表したり、感謝の気持ちを持つのは、スピリチュアルの進歩を目指すには大事なことだと言われています。日本人は文化の中で、そういった部分を内包しているように感じます。２１世紀がスピリチュアルな時代だとすれば、日本人が世界の注目を集めるようになるという話も、あながち荒唐無稽ではないかもしれません。

新型インフルエンザワクチン．．．２００９年１１月３０日

　先月（１０月）から新型インフルエンザのワクチン接種が始まったこともあって、テレビや新聞では、大々的に新型インフルエンザワクチンに関する情報が流れていました。
　来年３月までに国内メーカーが生産できるのは約２７００万人分で、不足分は海外から５０００万人分を輸入するというものでした。当然、日本人全員に行き渡らないので、医療従事者、妊婦や糖尿病や喘息などの疾患のある人、次に小学校低学年の子供といった具合に、接種の優先順位をつけるというものでした。
　こういったニュースが連日報道されると、日本各地の病院に問い合わせが殺到したといいます。そしてニュースでは、子供にワクチンを打ってもらって安堵した母親の顔がクローズアップされていました。

　ここ１，２週間、私は夕方のニュースをあまり見なかったので、現在どんなニュースが流れているかよく知りませんでした。
　試しに NIKKEI NET で新型インフルエンザをキーにして記事を調べてみると、今も新型インフルエンザに関する話題が花盛りだとわかりました。
　以下、最新の記事のタイトルを３つ挙げます。

「新型インフルエンザ」記事一覧
・（１１／２８）新型インフル、世界の死者8000人に迫る　　１週間で1000人超増加
・（１１／２８）新型インフル、推計患者数１千万人超える　感染症研究所
・（１１／２７）新型インフル患者、国内で１千万人超す　　感染研推計

　このタイトルを見ただけで、世の中はえらいことになっているという気になります。
　そんなおり、先月の中旬に行なわれたベンジャミン・フルフォード氏の講演会のＤＶＤを観ていたら、氏が面白いことを言っていたのです。
　曰く、新型インフルエンザは通常の季節性インフルエンザより毒性は弱く、全然心配する必要はない。普通のインフルエンザが流行すると、死者は２万人に達するが、新型インフルエンザは、まだ（１０月中旬時点で）２００人しか死亡者は出ていない、です。
　連日のマスコミの恐怖を煽る報道と比べて、ベンジャミン氏の完璧なトーンの違いは、なんなんだろうという気がしました。
　そこでネットで、通常のインフルエンザが流行した場合に、どの程度の死亡者が出ているか調べてみました。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1955.html

　このサイトによると、季節性インフルエンザで日本での死亡者は１万人前後（致死率０．０５％）だといいます。そしてわざわざ新型インフルエンザは、「致死率は大きくない」と書いてあります。
　現在の新型インフルエンザの死亡者数がどのくらいかわかりませんが、日本で１千万人の患者がいるというので、死亡者数が仮に３００人に増えていたとしても、致死率はわずか０．００３％です。普通のインフルエンザより、１０分の１以上も致死率は低い計算となります。もちろん来年３月までに数字は増えていくと思われるので単純には比較できませんが、新型インフルエンザウイルスは普通のインフルエンザウイルスに比べて、相当に“弱っちい”ようです。
　ではいったいマスコミは、なぜこれほど大騒ぎをして人々の恐怖を煽る報道をするのでしょうか。

　その辺の様子が、「週間大衆」という週間誌の１１月２３日号に載っていたので、紹介したいと思います。
　まず小中学生を対象に１９６２年から始まったインフルエンザワクチンの集団接種ですが、１９９４年に廃止されました。その理由は以下の２点だそうです。

・重度マヒなどの副作用が社会問題化した。

・集団接種が行なわれていた５年間に、ワクチンを接種した地域と、していない地域との比較調査を実施した結果、集団接種に意味がないことが証明された。

　要するに、ワクチンは“効かない”もののようなのです。
　『インフルエンザワクチンは打たないで！』（双葉社刊）の著者である母里（もり）啓子医学博士（元公衆衛生院疫学部感染症室長）が、以下のように語っているので抜粋します。

「重症化は、具体的には乳幼児なら脳症、高齢者なら肺炎が考えられますが、インフルエンザが重症化の割合を下げたという明確なデータは存在しない。新型も同様でしょう」

「新型に限らず、インフルエンザのワクチンがほとんど効かないのは、我々、専門家の間では常識ですし、むしろ、副作用のリスクを考えれば、打たないほうがいいんです」

　では、なぜ打たないほうがいいはずのワクチンを、連日マスコミを使って人々に打たそうとするのでしょうか。厚労省の関係者に取材して、以下のよう事実が出てきたそうです。

・小中学生への集団接種の全盛時、国内のワクチン全体の製造量の実に半分を、インフルエンザワクチンが占めていた。

・その集団接種の廃止に加え、少子化が進み、ワクチンメーカーが苦境に陥った。

・厚労省からすれば、ワクチンメーカーは大事な天下り先。マスコミを使って危機感を煽れば、今回のように大量のワクチンが売れる。

・大量の輸入ワクチンに関しては、海外の政府・メーカーの意向が働いた。

　ちなみに輸入ワクチン代は１１２６億円にも上ったといいます。
　結局のところ、この騒ぎの大元は利権だったようです。人々に嘘の情報を与えて恐怖を煽って利益を得るという意味で、私が以前記事にした、ガン治療に対する利権構造と全く同じことが行なわれていました。
　さて問題は、ワクチンの副作用です。ワクチンは薬事法上“劇薬”で、副作用を引き起こす原因かもしれない以下のようなものが入っているそうです。

・死んだウイルス（身体にとって異物）。

・死んだウイルスにカビが生えないように、防腐剤として水銀化合物。

・ウイルスを殺すために、発ガン性のあるホルマリン。

・輸入ワクチンには、早く大量に生産するため、国産では取り入れていない“アジュバンド”という試薬が入っている。その試薬が副作用のリスクを高めている可能性がある。

　ではその副作用です。同じく週刊誌から列記します。

・比較的軽度なものとして、発熱、じんましん。

・重度のものとしては、神経線維が破壊されるギランバレー症候群、脊髄などの神経に炎症が起きる急性散在性脳脊髄炎、黄疸、肝機能障害、喘息。

　１９７０年代にアメリカで、豚から人にインフルエンザが感染し、新型インフルエンザワクチンを集団接種したという、今回と非常に似たケースがあったそうです。その際に、ギランバレー症候群が多発し、通常の５倍にもなったといいます。ちなみに今年８月に自宅で孤独死した女優の大原麗子さんがギランバレー症候群だったそうです。


　私は、元々ワクチンを接種するという行為そのものに疑問を持っていたので、マスコミで新型インフルエンザの恐怖を煽っていても、何の関係もありませんでした。その理由の一つは、ウイルスは非常なスピードで変異していくので、ワクチンを作っても効果がないという話を聞いていたことです。しかしもっと言うなら、インフルエンザもガンもその他の病気もそうですが、罹るか罹らないかはその人の免疫力次第だと思うのです。免疫力を高めることが最も大事だと思うのですが、マスコミではそんな話題には全く触れません。
　さらに私の勝手な感覚ですが、ワクチンというウイルスの死骸や毒物が入ったものを、いきなり体内に打ち込むというのは、あまりに野蛮過ぎる行為のように感じるのです。ガン治療やインフルエンザワクチンの騒ぎを見ていると、今の医学が本質から外れ、かつ遅れた分野であるという感覚を持ってしまいます。
　数十年経って医学が進歩したとき、その時代の医者が、今の時代を振り返って、

「当時は、インフルエンザワクチンが病気を予防するとみんな信じ込んでいて、身体にこんな恐ろしいものを注射していたんじゃよ。なんとも恐ろしい時代があったもんじゃ・・・」

　と言っている可能性すらあると思っています。

お金のお守りの話．．．２００９年１１月１１日

　スピリチュアルな月刊誌でアネモネというのがあります。
　その２００５年２月号に、アカシックリーダーである宇都宮正洋（うつのみやまさひろ）さんという人が書いた記事で、財布に超金運モードを反映させる方法というものがありました。本題はオーラを輝かせる方法というものですが、そこに財布に超金運モードを反映させるお守りが紹介してあったのです。
　お守りの作り方ですが、きれいで輝いている以下のコインを用意します。

・５００円玉１枚
・１００円玉から５０円玉を３枚
・１０円玉１枚
・５円玉６枚

　これを透明なナイロンなどの小袋に入れ、財布の中に小銭とは別のスペースに入れておくというものです。オーラにおいては、銅１０％、銀３０％、金６０％、プラチナ１００％の合計２００％のその割合でバランスするとき、超のつく金運モードになるというのです。
　私はこれまでの人生で、お守りといったグッズには無縁だったのですが、この文章には不思議と惹かれるものを感じて、これを実践してみようという気になりました。それまで学校の受験の時ですら、お守りというものを一切身につけることがなかった私としては、実にめずらしいことでした。
　まず“きれいで輝いているコイン”を探さなければなりません。
　私はスーパーなどで買い物をして釣銭をもらったときは、ちょっとでもきれいそうなコインならば貯めておくようにしました。そうして数ヶ月たって、やっとそれらしいコインが揃いました。これをさらに洗って、ピカピカにしようと考えました。家庭用の台所洗剤では、あまりきれいにならなかったので、ホームセンターに行って、強力そうな洗剤を探しましたが、適当なものがみつかりません。昔観たテレビで、外国の老舗のホテルのケースですが、顧客サービスとしてお客さんに釣銭を渡すときには、ピカピカに光り輝くコインを渡すようにしているという場面がありました。ホテルは、その為にコインをわざわざ洗浄していたのです。そういった特殊な洗剤があるはずだと思ったのですが、全然見つかりませんでした。特に５円玉は色が黄金色だけに、これをなんとかピカピカにならないかと、あれこれ試してみました。そして行き着いたのは、入れ歯洗浄剤だったのです。これに５円玉を漬けておくだけで、かなりの汚れが取れました。でも新品のようなピカピカ感は、むしろ失われていく感じでした。でもピカピカと光り輝くことはないが、とてもきれいになったということで妥協することにしました。
　それらのコインをナイロンの袋に入れ、本来は小銭と別にすべきなのですが、他にスペースがないので、一緒に小銭入れに入れていました。しかしこれだけでも、ちょっとした量です。買い物の釣銭に小銭がいっぱいくると、小銭入れがまるで太った餃子のようになってしまいました。

　さてそのお守りの効能があったかどうかですが、これが意外とあったような気がするのです。このお守りを使い始めた頃は、ちょうど私はそれまでの仕事を止めて、新しい分野に挑戦する方向転換期だったといえます。金銭的には、次の仕事のための準備期間、つまりお金を貯める期間だったといえます。このお守りを身に付けていた２年間は、自分でも驚くぐらい順調に、お金が貯まったという気がします。人生には、次のステップの為に力を溜める期間というのがあって、たまたまこのお守りを身に付けていた時期と重なったという言い方もできるかもしれません。でもそういう時期だからこそ、このお守りを身につけるようになったという言い方もできそうな気がします。
　一つのエピソードを紹介したいと思います。
　私は、それまでの仕事が終わり、これから新しい仕事に入る時期だということをなんとなく感じていました。独立して仕事を受けていた私は、親会社の人に、「もうこの仕事は引退します」と宣言し、仕事から身を引くスタンスを取っていました。でもこのお守りの効用なのか、ある仕事をどうしてもしてほしいという依頼が来ました。私はいったんは断りました。もう新しい段階に行く時期だと考えたからです。しかしそれでもやってほしいと言うのです。そこで私は、自分としてはそうとう高額な金額を提示しました。それなら先方も諦めるだろうと思ったからです。しかし意外にもその金額でけっこうだからやってくれと言ってきたのです。私は断る理由を失い、仕事を請けることにしました。そうして、思いもかけずン百万円のお金が転がり込んでくることになったのです。
　今考えても、こういうことは偶然ではないのではないかという気がします。そうしたお金があったからこそ、私はゲリースクールに行くのに、金銭的な心配を一切せずにすみました。しかしゲリースクールに通うにようになって、私は、そのお守りがもう必要ないんじゃないかと感じはじめました。今は勉強するときで、お金を稼ぐときではないという気がしたからです。それで自然と、そのお守りをしなくなりました。稼ぎがなく学校に通っているだけですから、貯金はどんどんなくなりましたが、それでいいんじゃないかという気持ちでした。
　以下、私が２年間ほど身に付けていたコインです。小銭に入れていると、コインはだんだん輝きを失ってしまいます。それで時々、新しく輝いているコインと取り替えていました。以下の写真は、その最後に残ったコインです。





　写真で見ても、これらのコインはそれほど輝いていません。以前はもっと輝いていたのです。部屋に中に単に置いておくだけでも、輝きを失っていくみたいです。

　もう２年前からこのお守りをしていないのですが、買い物の釣銭で輝きのあるコインを見つけると、取っておくという習性は続いていました。
　下の写真で、左は４年間集め続けたコインを入れていた容器です。右の写真がそのコインを種類別に並べたものです。５００円玉が一番多く、次に１０円玉と５円玉です。意外と１００円玉が少なく、５０円玉にいたっては１枚でした。普通は、縁起物として輝いた５円玉を使うことが多いので、世の中にはきれいな５円玉が流通していないと思えるのですが、むしろ５０円玉が少ないようです。もっともこれは私個人の生活圏での出来事なので、世の中の流れとは全然違うのかもしれませんが。


　　　　　　　　


　４年ぶりに容器からコインを出して驚いたのは、多くのコインが手に入れた当時の輝きを失っていたことです。コインというのは置いておくだけで、劣化していくものなのでしょうか。さらに一部には、緑青（ろくしょう）のようなカビまで生えている始末です。
　私は、今回またこのお守りを復活させようと思っています。読者の中で、コインを洗浄するのに良い洗剤を知っている方がおられましたら、教えていただけると嬉しいです。

　もし、このお守りにご興味のある方は、試されてみてはと思います。

世界の金（キン）の総量．．．２００９年１０月２４日

　現在、有史以来人類によって採掘された金（キン）の総量はおよそ１５万トンで、５０メートルのオリンピックプールで３杯分程度と言われています。
　ネットで調べても、金（キン）関係の本を読んでも、だいたいそんな数字が書かれています。つまりこれが公式な数字というところでしょうか。しかし、この１５万トンという数字は、どうも相当に怪しい数字であるらしいと私は考えています。
　最近は、金融本の他に『今こそ金を買う』（祥伝社）といった本を出している副島隆彦氏は、３倍の５０万トンぐらいだろうと言っています。ただし副島氏は、その５０万トンの根拠となる理由を述べていません。
　そんななか、ユニークな本に出会いました。
　『天皇の金塊』（高橋五郎著、学習研究社）です。この本によると太平洋戦争当時、日本陸軍がアジア１２ヶ国に侵入する過程で各国から巨万の財宝（膨大な量の金塊等）を略奪し、それを敗戦の直前の１９４５年（昭和２０年）６月にフィリピンの１７５箇所の地下施設に秘蔵したというのです。
　それがなぜ今になってあきらかになったかというと、財宝の秘匿に関わったフィリピン人の証言が出てきたからです。その証言をアメリカ人報道作家スターリング氏とペギー氏のシーグレーヴ夫妻が『ゴールド・ウォリアス−−山下財宝のアメリカ秘密回収』として出版したというのです（日本語訳は出版されていないとのこと）。では財宝の在り処の口封じのために殉職させられたと思われる１７５名の旧陸軍将官の話を含めて、抜粋して紹介したいと思います。


　・・・＜『天皇の金塊』、ｐ３８〜ｐ４１より抜粋開始＞・・・

●１９４５年６月１日、略奪金塊財宝で戦後日本は成り金大国に！！

　その瞬間の場面を前述のアメリカ人作家シーグレーヴは著書で次のように紹介している。
　地下貯蔵サイトに仕掛けたダイナマイトは予定時刻に爆発した。地下およそ７０メートルのトンネル「８号サイト」と呼ぶ地下倉庫。その地底には「万歳！」を叫び、別れの宴に酔い痴れる１７５名の陸軍将官たちがいた。日本陸軍がフィリピン全域に設けた１７５カ所の地下貯蔵サイトの責任者たちだ。彼らはおのおのの持ち場サイトを爆破処理した上で、最後に残されたメインの８号サイトに全員集結していた。そのサイトの出入口が予定時刻どおりに爆破されたのだ。
　出入口は崩壊、１７５名の将官全員が、倉庫内に山積みした金の延べ棒入りの木箱や青銅製の頑丈な箱に押し潰され土砂に生き埋めにされて死んだ。騙し打ちに会ったに等しい彼らにとっては、意図せざる殉死だった。爆発直前に地下倉庫からエレベーターで地上に戻り、地鳴りを感じながら山道を足早に去る３人の男たちがいた。終戦直前の１９４５年（昭和２０年）６月１日深夜の出来事だった。この場面はシーグレーヴが生き証人から聞き出した話をもとに書いたものだ。
　日本は敗戦を認める２カ月前のこの瞬間に、世界史にも類を見ない知られざる“成り金大帝国”の地位を確定づけたとも言える。日本陸軍がアジア１２カ国から奪った巨万の財宝をフィリピン各地の１７５カ所のトンネル地下サイトに隠し終えたからだ。最後に爆破した地下倉庫８号サイトーカ所に蓄えられた金塊の量だけでも、たとえば３〜４世紀前に西欧に開設された全銀行が保管した金塊の総量と、第一次世界大戦時に世界１の金塊保有量（公称３千数百トン）を誇ったアメリカの全量の１０倍を上回る勘定になる。
　残る１７４カ所の地下サイトに保管された金塊財宝の総量は計り知れなかった。２００８年（平成２０年）２月現在、１７５カ所のサイトに秘蔵された推定金塊総量は未確認だが、現地の信頼できる筋は、アメリカＣＩＡとイギリスの情報機関Ｍ１−６がここ１５年間に推定した全サイトの金塊埋蔵量は合計１４万１０００トン。バチカン名義分１万４０００トン、日本皇室の名義分２万４０００トン（後述）だと私に語っていた。ちなみに１９４５年の終戦から、ほぼ４０年後の時点で世界の金の公称総生産量は年間約１９００トンだ。

　・・・（中略）・・・

●１７５名将官の生き埋め爆破現場から立ち去った陸軍中佐竹田宮と山下奉文大将

　さて、８号サイトを爆発処理した深夜の現場の情景を証言した人物は、フィリピン人のベン・バルモス・ハーミン。地下倉庫が予定どおり爆破される時刻の直前まで、日本人２人と地下倉庫にいて、足早に去った３人の男のうちの１人だ。ベンのこの体験談を公開したのが、アメリカ人報道作家スターリングとペギーのシーグレーヴ夫妻たち。２人は２００３年（平成１５年）発刊の著書『ゴールド・ウォリアス−−山下財宝のアメリカ秘密回収』（未邦訳、『黄金侍たち』とでも呼んでおこう）で、爆破場面を“ぞっとする生き埋め事件”と表現した。
　ベンは一緒に８号サイトから一足先に立ち去った２人の日本軍人の名前も明かした。戦後半世紀余り日米間に潜みつづけてきた日本成り金大国の秘密が今、公の場に曝されたのだ。この事実を公開したアメリカ人作家たちは金塊と財宝のみならず戦後史を今も私物化している正体不明の組織と人物たちから今、脅迫を受けていると嘆いている。
　ベンの話では１９４５年６月１日深夜、ベンと連れ立って８号サイトから立ち去った２人の軍人のうちの１人は昭和天皇の従兄弟、陸軍中佐竹田宮恒徳（つねのり）。もう１人は連合軍からフィリピン防衛を指揮した陸軍大将山下奉文（ともゆき）だったと作家たちに語った。８号サイトを破壊したその日からおよそ３カ月後、山下陸軍大将はキアンガン山中の本拠地を下山、米軍のジャック・ケンワンジー陸軍中佐に軍刀を渡して投降、マニラ郊外のビパリッド刑務所に収監され、竹田は６月に潜水艦で日本へ帰国した。以上は作家たちが著書で明かしたベン情報だ。さらに作家たちはベンとキムス（竹田宮恒徳のこと−−戦後、臣籍降下して“竹田恒徳”となる）や親王たちとの出会いと金塊財宝の隠蔽現場を次のように書いている。以下はその要約だ。
　ベンはアメリカ人作家たち（シーグレーヴ夫妻）と出会うまで、かつて自分が２年間あまり仕えてきた優雅で優しい日本軍高官の本名が竹田恒徳だとは知らなかった。その竹田をベンはキムスと呼んでいた。いつも「サクラ」を感傷的に口ずさんでいたキムス。「サクラ」が日本の学校唱歌だったこと、キムスが皇族の１人だったこと。そうした事柄を、ベンは１９９８年（平成１０年）に出会った作家たちが持参した英国図書館東洋コレクション版の日本皇室アルバム写真を見せられて改めて知った。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　高橋氏によると、これらの膨大な量の金塊のうち、天皇家の持分は“金の百合”と呼ばれているそうです。金の百合を担保に資金運用されたお金（運用益）が、数年前に騒がれた“霞ヶ関埋蔵金”だったといいます。
　戦後何度も、旧陸軍が終戦直前に財宝をフィリピンに隠した（例えばＭ資金）といって詐欺が横行しました。しかしこれは火のないところに煙は立たない道理で、実際にそういう事実があったからこそ、毎回毎回詐欺に引っ掛かる人物が出てきたと考えられなくもありません。
　ここに登場した旧陸軍が秘匿した金塊だけでも１４万トンを超えるというのですから、すでに世界の公式量である１５万トンとほぼ同量です。日本が関与しただけでもこれだけあるのですから、世界各国の王室が所有し、表に出てこない金塊がこれぐらいあっても不思議ではありません。私の勝手な想像ですが、副島隆彦氏はそういった面を考慮して、５０万トンという数字を弾き出したのかもしれません。
　そういえば先月、ある方から本筮易（ほんぜいえき）の石井清龍さんの記事で日本の隠し財産について書かれているのがあると教えてもらいました。

http://www.asahi-net.or.jp/~pa6c-isi/ekinikki200608.htm#nihon

　石井さんは、“金の百合”という言葉をご存じないと思いますが、卦が見事に日本の隠し財産を言い当てたのかもしれません。ご興味のある方は、石井さんのサイトをご覧下さい。

　旧日本陸軍がフィリピンに隠した金塊については、ベンジャミン・フルフォード氏の本に中にも記述があります。参考までにそれも抜粋して紹介します。


　・・・＜『闇の支配者“最終戦争”』、ｐ１３８〜ｐ４０より抜粋開始＞・・・

３　日本の金も世界支配に利用されていた

フィリピンに隠された金

　今年、アメリカのＮＳＡの内部告発者から、戦後の秘密政府の歴史を徹底的に暴露する文書が私の元に届いた。
　送り主は、日本人にこの中身を伝えてほしいという。文章には２３２件の参考文献や証言が入っており、私が今までに調べてきた事実とピタリ符合する。非常に大事なものだと思った。
　内容は、日本が明治時代以降に集めた金や宝の多くは、戦後アメリカの闇政府の裏資金として使われた。「ケネディ暗殺」しかり、「田中角栄失脚」、「旧ソ連崩壊」、「９．１１テロ」などに使われたのだという。
　始まりは明治時代。国内にあまり「金」がなかった日本は日清戦争を起こし、中国王朝の宝の一部を日本に持ち込んで、日本の発展や戦争のために使った。その後、大東亜共栄圏計画の一環として「西日本」として組み入れるつもりだったフィリピンに、中国や東アジアから奪った宝の多くを持ち込んだ。
　日本政府は、アメリカの潜水艦を警戒して、その宝を日本本土に運ぶのをあえて避けた。宝の隠匿場所としてフィリピンを選んだのは、日本だけではない。ナチスの宝の一部も、大型潜水艦でフィリピンに運ばれていたのだ。
　いろいろな証拠を総合すると、その宝は２８万トンもの金になっていた。現在、世界の金の年間産出量は１２００トンほどだから、莫大な量だった。８０００年以上前から人間が発掘した金のほとんどが、いまだに市場で循環している。
　マッカーサーの下でスパイとして働いていたウィロビー将軍やその部下たちは、山下奉文大将の部下数人（山下将軍の運転手であり、いつも行動を共にしていた小島大佐を含む）を拷問にかけ、「山下財宝」として知られる金の隠し場所を白状させ、奪った。
　国際法では、戦争で奪った宝は元の国に戻すことになっている。それに則ってナチスが盗んだヨーロッパの宝のほとんどは、元の国に返還されたというのに、アジアで奪われた宝は返還されなかった。
　なぜか。ＯＳＳ長官だったウィリアム・ドノバンとフィリピン総督、陸軍長官、国務長官を務めたへンリー・スティムソン（管理人注）などが、この宝をアメリカの秘密基金とすることに決めたからだ。
　なぜか。ＯＳＳ長官だったウィリアム・ドノバンとフィリピン総督、陸軍長官、国務長官を務めたへンリー・スティムソンなどが、この宝をアメリカの秘密基金とすることに決めたからだ。
　そして、いくつかの金融機関や裏基金のために、この金が使われることになった。一部は世界銀行やカリブのケイマン諸島などの銀行群へと流れ、米国輸出入銀行（US・EXIM）、ニューヨーク銀行、ＢＣＣＩ（Bank of Credit and Commerce lnternational、　１９９１年に経営破綻）、ハウスホールド銀行、ハマー計画、チェース・マンハッタンとシティバンクの設立にも使われた。
　アメリカのＣＩＡ、イギリスのＭＩ６やイスラエルのモサドがさまざまな裏工作ができるのも、この裏金があるからだ。裏金を使うことによって、国会など政府の「白い（公の）機関」の承認を得ることなく活動するようになった。戦後、これらの機関が世界のマフィアや暴力団（黒い機関）と深くかかわることになっていった。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　ベンジャミン氏の記述に関してですが、どこまで信用してよいのか悩むところがあります。特にベンジャミン氏のブログを見ていると、とても一人の元記者が調べられるものとは思えない、世界の政治や経済、金融の裏舞台が書かれています。どこからか、ベンジャミン氏のところにそういった裏情報が大量に流れているのは間違いないと思われます。ネットでは、ベンジャミン氏をＭＩ６（イギリスの諜報機関）のエージェントではないかという人までいます。
　ただどこかの諜報機関の人間なら、わざわざ自身のブログにＭＩ６の人間から聞いたとか、本で中国の地下組織の人間と接触があるなどと公言することはないとも思えます。とにかく、そういった諜報機関と接触があることは本人が認めているぐらいだから間違いありません。問題は、そういった諜報機関が真実だけを伝えてくれるかです。ＭＩ６ならＭＩ６に都合の良い情報しか流さないはずだからです。時には偽情報が含まれているかもしれません。

　上記のベンジャミン氏の記述に戻ると、細かい数字は色々違いますが、大まかなストーリーは高橋五郎氏と同じです。高橋氏の上記の引用文だとフィリピンに埋蔵された金塊は、太平洋戦争時のものと解釈できますが、『天皇の金塊』を読めば、日本がアジア各国から略奪した金塊は明治時代にさかのぼると言っています。

　一つベンジャミン氏の主張で私が気に入らない点があります。彼は、「国際法では、戦争で奪った宝は元の国に戻すことになっている」と言い、日本を占領した米国が、日本から奪った金を世界支配に利用したと主張しています。これを素直に読むと、その金を日本に返すべきだとなりますが、それは明らかにおかしな話です。
　なぜならその金（キン）は、中国やアジア各国から日本が略奪したものだからです。戦争で奪った宝を元の国に戻すというなら、その金は中国やアジア各国に返すべきです。あるいは、中国やアジア各国の王朝は、民衆から税金を取り立てて、そういった財を成したのだから、アジア地域の民衆に還元すべきものという言い方もできるかもしれません。

　ベンジャミン氏の本か講演会の発言か忘れましたが、ベンジャミン氏は世界の金の総量をたしか６８万トンと言っていた気がします（私の記憶違いかもしれませんが）。
　普通に考えると、１５万トンと思っていた金が、実はその３倍以上あったとわかると値段が暴落すると思えますが、ベンジャミン氏はそうではないと言います。これから通貨の価値がどんどん失われていくので、金は（３倍の量だとわかっても）上昇していくと言います。私もそう思います。なぜなら世界の株や債権などの金融資産の総額に比較すると、金の量は圧倒的に少ないからです。（仮定の話ですが）世界の経済が混乱し、通貨の価値が失われていく事態になり、一時期でも金本位制の話が出てくれば、３倍〜４倍の量だとしても、金の値段は天井知らずで上昇していく可能性があります。


（管理人注）

　思わぬところに、へンリー・スティムソン陸軍長官の名が出てきて私はちょっと驚いたのですが、日本の原爆投下の直接の責任者が、このへンリー・スティムソン陸軍長官だという研究があります。その内容をいつか当ＨＰで紹介したいと思っています。

ガン代替治療に対する苛烈なる弾圧（その１）．．．２００９年１０月１６日

　以前書いたのですが、私の母のガン治療の話を再度します。
　母は、左の肺に小さな腫瘍が発見されていたのですが、最初はガンだとは特定されていませんでした。医師は、とりあえず様子をみようということで数年の間、何の治療もしませんでした。しかし腫瘍が大きくなってきたので精密検査をしたところ、ガンであるとわかったのです。その医師は、母が７０歳後半という年齢から、ガンの三大治療である手術、抗ガン剤、放射線は無理で、何もしないというのも一つの手であると言っていました。今から考えると、この医師は良心的な人だったのかもしれません。
　私達兄弟は相談したあげく、セカンド・オピニオンということで別の病院で再検査を受けることを母に提案しました。そこで母が診てもらったのが東京の築地にある国立ガンセンターだったのです。国立ガンセンターの医師は、（技術の進歩で）手術が可能だと言ってきました。そこで親族一同が集まって母の治療をどうするか相談をしました。その中で、唯一手術に反対したのが私でした。他の親族は、特に意見を述べないか、手術に賛成でした。
　なぜ私が手術に反対したかというと、以前読んだ本（題名は忘れました。ひょっとすると雑誌だったかもしれません）の中で、ガン患者が病院の治療でどのような運命をたどるかという記述を読んだことがあったからです。それによると、以下のような運命をたどるのが一般的だというのです。

�@検査でガンが発見される

�A摘出手術が行なわれ、患部が切り取られる（手術が出来ない箇所なら、すぐに抗ガン剤か放射線治療となる）

�B数年後、ガンの転移が発見される

�Cまだ体力があれば再度手術が行なわれる。抗ガン剤や放射線の治療を受ける

�Dこうして数年後に死亡する

　もちろん人間の体力や免疫力は個人差が激しいので、こうならない例も当然あります。しかし、だいたいこのような運命をたどるのが一般的だという内容でした。それゆえ、その本では、ガンになっても三大治療を行なわず、食事療法などの代替治療を勧めていました。
　私はこの情報が記憶にあったので、母の手術に反対したのです。しかし母は手術をするほうを選びました。そして手術をして２年経った今年、転移が発見されたのです。上の�@�Aを経て�Bまで来たわけです。しかし母は高齢なので、�Cにはいかずにすんでいます。これは母にとって、とてもラッキーなことだったかもしれません。なぜなら、ガンと宣告され、手術や抗ガン剤の投与を受け、ここ数年で私の親族が２名亡くなっていたからです。どちらもガン宣告を受ける前は、お酒を普通の人以上にたしなむ元気な人たちでした。私は、２名の親族が亡くなったと聞いて、信じられない気持ちでした。以前会ったときは、とても元気に見えて、亡くなるというイメージが湧かなかったからです。実際のところ、２名とも抗ガン剤の治療を受けていたのです（１名はさらに手術も受けていました）。

　このように私の親族の身に起こった出来事は、私が以前読んだ本の通りでした。
　しかし何故そうなるのかという理由まではわかりませんでした。そんな時に出会った本が、『ガンで死んだら１１０番　愛する人は“殺された”』（船瀬俊介著、五月書房）だったのです。この本は衝撃でした。ガン宣告を受けた人々が、ガン治療という名の元に“殺されていた”ということが詳細に説明されていたからです。

　現在、もし検査でガンが発見されたら、（日本の）医師は間違いなくガンの三大療法である手術、抗ガン剤、放射線のどれかを受けるように言います。私の母は国立ガンセンターの医師から、ガンの治療法はこの３つだと言われました（これは事実ではありません。食事療法のようなガンの代替療法が他にもいくつもあるからです。国立ガンセンターでは（船瀬流に言えば殺人医療である）三大療法しかやらないという意味でしょう）。
　日本人は、長らくガンの治療はこの三大療法（通常療法）しかないと信じ込まされてきました。しかしこの三大療法は、１９９０年のアメリカの政府調査機関であるＯＴＡによって、効果がないことが発表されていたのです。引用します。

　・・・＜『ガンで死んだら１１０番』、ｐ３６〜ｐ３７から抜粋開始＞・・・

●ＯＴＡリポート：“三大療法”の敗北宣言

　アメリカの政府機関ＯＴＡは、以上のような決定的な実証研究を踏まえて、ついに１９９０年、英断ともいえるリポートを発表した。
　まず、「……抗腫瘍効果が、必ずしも患者のためになるものではない」と断定。さらに苦渋の反省をこめて述べる。「ガン療法（通常療法）には、過去数十年来、ほとんど見るべき進歩がなかった」。そして「通常療法では治らないとされた末期ガン患者が、非通常療法でたくさん治っている。議会は、これらの療法を詳しく調べ、国民に知らせる義務がある」と、勧告している。これは、さらに長らく“三大療法”利権と結託してきた米国政府の“敗北宣言”である。
　非通常療法とは、異端として排斥してきた食事療法、栄養療法、心理療法、整体療法……などをさす。
　ＯＴＡリポートは続ける。「政府および米国立ガン研究所（ＮＣＩ）は、非通常療法の研究助成を行なうべきである。さらに、非通常療法の成果を、正当に評価する作業を進めるべきである」。この劇的な１８０度転換を示した同リポートには、かすかに燃えるアメリカ民主主義の炎の輝きを感じる。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　日本のガン治療に関わる医者の中には、このＯＴＡリポートの存在すら知らないという人も多いかもしれません。なぜならこのリポートの存在を知っていたら、安易に患者に三大療法など勧められないからです。
　ここで問題なのは、従来の三大療法が単に効果がないというのではなく、患者をすみやかに墓場に誘う手段となっていることです（それが当ＨＰで私がガン療法の話題を何回もする理由でもあります）。現在日本で年間３１万人がガンで亡くなっているといいます。船瀬氏は、そのうちの８割の２５万人が、ガンが原因で亡くなっているのではなく、三大療法が原因で亡くなっていると主張しています。では８割という数字は何処から出てきたかを紹介したいと思います。


　・・・＜『ガンで死んだら１１０番』、ｐ９５〜ｐ９６から抜粋開始＞・・・

●ガン患者８０％を“殺して”いた大学病院

　「……これは、その医師から直接聞いた話です」
　前・衆議院議員の山田敏雅氏（５７才）は衝撃的事実を打ち明けてくれた。
　彼は、かつて民主党から立候補し当選。国会で辣腕と弁舌を振るった正義漢である。
　岡山大学付属病院に勤務していた、その医師は入院ガン患者が、余りに多く死んでいくのに疑問を抱き、１年間に亡くなった患者のカルテを徹底的に精査。そこで、おどろくべき事実に突き当たった。
　なんと、ガン患者でありながら“死因”はガンではない患者が大半だったからだ。
　「例えば、肝臓機能障害とか感染症など……明らかに抗ガン剤などの副作用で、ゾロゾロ死んでいたんです」と山田氏。その医師は、これらガン以外の死因の患者を集計して愕然とする。なんと、その病院で１年間に、亡くなったガン患者の８０％が、ガン以外の死因で死亡していた……！　つまり、猛毒抗ガン剤で“毒殺”されたり、有害放射線で“被爆死”したり、手術の後遺症などで“殺されて”いたのだ。

●学長は目前で「報告論文」を破り棄てた……！

　彼は、この冷厳な現実を「報告論文」にまとめ、学長に提出したそうである。
　「すると、学長はどうしたと思います？　その医師の面前で、その論文を破り棄てたのです……」
　わが耳を疑うとは、このことだ。その場の光景が、映画の一場面のように目に浮かぶ。
　「こんな、ほんとうのことを患者が知ったら、どんな騒ぎになるか、君はわからんのか！」
　喚（わめ）いて、ビリビリ引き裂いた論文を床に叩き付ける学長。顔面蒼白で、震えながら、その様子をただ呆然と凝視する医師。
　「僕がその医師から直接聞いて確認した話です。信用してください」（山田氏）
　その医師の悔しさと絶望が、こちらにも伝わってくる。論文を破り棄てた学長の姿が、悪魔に見えたにちがいない。国会議員の山田氏に独白したのも、良心の呵責に耐えかねての“内部告発”であったに、ちがいない。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　私は、この記事を書いているうちに、もう数十年前の学生時代に交わしたある会話を思い出しました。高校生の同級生のグループの中で、もっとも成績の良かった友人との会話です。彼は、現役で東京都近郊のある国立大学の医学部に合格したホープでした。大学に入ってしばらく経ったとき、医学の勉強に励んでいた彼は私にこう言ったのです。

　「本山君、抗ガン剤だけは打ってはいけないよ……」

　唐突にそんなことを言い出したものだから、記憶に残っていたのです。彼は現在、大学病院を辞め自宅で開業しています。彼が患者に抗ガン剤を使っていないことを祈る思いです。

　彼が私に抗ガン剤の危険性を知らせたのは、もう数十年も昔の話です。しかしガン治療の現場では、それから延々と抗ガン剤が使われていました。
　なぜそうなってしまったのか。
　それは一言で言えば利権です。
　日本人の死因の１位はガンです。その医療費は、年間１５兆円にのぼると言われています。多くの日本人がガンで亡くなることで、おいしい思いをしている人間がいるということです。船瀬氏はそれをガン産業の“五角形”利権と呼んでいます。その五角形を列記します。

�@「政」（厚生族議員）
�A「官」（厚労官僚）
�B「業」（製薬メーカー、病院等）
�C「情」（マスコミ）
�D「学」（医師会、ガン研、大学医学部……など）

　以下、同書、ｐ１６９の船瀬氏の説明を引用します。

・「政」（政治屋・族議員など）は、献金という名の“ワイロ”をくれる「業」に弱い。
・「官」は人事権（という名の“クビ切り包丁”）を持つ「政治屋」に頭が上がらない。
・「業」（企業）は許認可権（という名の“イヤガラセ”）をする「官」（官僚）に弱い。
・「情」（マスコミなど）は広告料（という名の“口止め料”）をくれるスポンサー「業」に完全支配されている。
・「学」（学界）は、研究費（という名の“エサ”）をくれる「業」の尻尾を振る。

　これら５つの勢力がお互いに弱みを握りながら、もたれあっている構図だといいます。船瀬氏は、これらを総称してガン・マフィアと呼びます。年間１５兆円にものぼる膨大な利権に群がるガン・マフィアにとって、ガンの三大療法はその生命線とも言えるものです。三大療法がなくなれば、彼らは利権を失うからです。それゆえ三大療法以外の代替療法は、彼らにとって目の敵となります。

　これからガンの代替療法をおこなっている医師がどのような弾圧を受けたかを具体的に紹介したいと思います。これを読んだ方は、信じられないと思うかもしれません。日本は本当に法治国家なのかと疑問を持たれるかもしれません。中世のヨーロッパの魔女裁判の時代でもないのに、現代の日本でこんなことが起こっていることに驚かれるかもしれません。
　ここに登場する矢山利彦（ややまとしひこ）医師ですが、私はけっこう前から知っていました。矢山医師は、気の流れを測定するゼロサーチを開発した人であり、現代医学を学んだ人ながら、気に関する研究でも知られた人です。
　現在、歯の治療に使われている水銀合金のアマルガムやパナジウム合金の有害性が（一部の人には）知られていますが、矢山医師はその有害性だけでなく、歯の中に金属の詰め物があると、その部分の気の流れが滞ってしまうと指摘していたのです。これが私が歯の金属を取ろうと決意した一番の理由でした。
　その矢山医師がガンの代替療法を始められたわけですが、そこに猛然と公権力が襲い掛ってきました。
　少し長いですが、引用させていただきます。


　・・・＜『ガンで死んだら１１０番』、ｐ１７２〜ｐ１８１から抜粋開始＞・・・

　かつて食事を変えるだけで数多くの末期ガン患者を救ったアメリカのマックス・ゲルソン博士は全米医師会から医師免許剥奪の脅迫を受けました。
　さらにアメリカでは代替療法でガンを治療する医師たちは逮捕され、医院は閉鎖されました。また“謎の死”を遂げる医師たちも相次いだといいます。日本でも警察権カの市民団体や健康食品への弾圧は、苛烈を極めています。一方で製薬メーカー、医師たちによる毎年、約２５万人もの“虐殺”の責任追及は一切行わない。ただガンに効果のある健康食品狩りに血道を上げる。まさにマフィアの本領発揮です。
　２００６年１月、厚労省は「ガン登録制」の全国整備に乗り出した。ガン患者が受けた診療内容、経過など情報を全国規模で収集整備する、という。目的は「全国どこでも“質の高い”ガン治療を受けられるようにする」。ちょっと待った、と言いたくなる。彼等がいう“質の高い”医療とは“三大療法”のこと。代替療法などカケラも入っていない。つまりは、ガン患者を代替療法に走らせず、“三大療法”へ囲い込む戦略の一端でしょう。

●代替療法医院に佐賀県“行政指導”の怪

　かつてのアメリカと同じように、日本でも抗ガン剤、放射線、手術の“ガン三大療法”を行わず、代替療法でガン治療を行う医師やクリニックを彼らは徹底的に敵視します。そして、陰に陽に弾圧してくるのです。九州のある代替療法クリニックに加えられた不当な弾圧があります。それをケース・スタディで見てみましょう。

　２００５年７月１７日、『毎日新聞』に次のような記事が出た。

　「無承認医療機器を販売−−『気』を測定、佐賀県が行政指導」と見出し。そしてこうある。「佐賀県大和町の医院長が病気の原因や患部が分かるなどと称して、無承認の医療機器を妻が経営する会社で販売（レンタル）しているのは薬事法に抵触する恐れがある、として、同県が行政指導していたことが分かった。医療機器の製造・販売には厚労省の承認が必要だが、この機器は受けておらず、県は薬事法違反の可能性を指摘している」
　これが“事件？”の概要である。さらに「行政指導を受けたのは矢山クリニックの矢山利彦院長で、無承認の機器は『ゼロサーチ』」とある。これは「鍼（はり）と半導体をつないだ院長発明の『気』の測定機器。測定者の気の感受性を１０万〜１００万倍に増幅して『気の流れを診る』といい、機器のセンサーを患者にかざすだけで病気の原因や部位を推定するために使っているという」（同紙）。
　このゼロサーチは、気功の達人でもある矢山医師が日頃の診断で使用し、また矢山医師の妻が社長を務める会社『コスミックエナジー研究所』（佐賀市）で院長による講習込みで、５年間２５万円で医療関係者などにレンタルしている。

●県職員によるでっち上げと刑法犯罪

　さらに『毎日』記事−−。「県は０４年８月に同クリニックを立ち入り調査し、院長が機器の開発者であり、販売会社との関係も深いと判断した。県薬務課は『医師が病気の診断に用いるために必要な承認が、この機器にはない。開発者としての院長を指導した』と話している」。
　ここまで、読めば、だれでも「無承認医療機器を使用、販売したため矢山院長は薬事法違反を犯した」と“判断”するでしょう。
　ところが、この佐賀県薬務課の行政指導は、完全なでっち上げだったのです。
　県職員らの行為こそが、薬事法に違反する「違法行政行為」であるとともに、刑法違反です。（２３３条：営業妨害罪、同条：信用毀損罪。２３０条：名誉棄損罪、２３１条：侮辱罪、１９３条：公務員職権濫用罪）。その理由をあげます。

�@「薬事法違反」は言いがかり：

　県職員が指摘し、マスコミ公表した「薬事法違反の恐れ」は、まったく法的に事実無根。なるほど薬事法では医療機器の製造・販売には厚労省の承認が必要とされている。
　しかし、これは「不特定多数向け製造販売する」場合は厚労省の承認が必要とされているのであり、薬事法は未承認の医療機器でも「特定の医学研究・臨床試験の現場」に対しては、その販売・使用を明白に認めている。（それなくして新しい医療機器の開発・研究はありえない）

�A研究グループ医師会員のみ頒布：

　矢山クリニックのゼロサーチは、「気の流れ」で診察を試み、研究する医師たちの会員のみに研究の一助として頒布し、開発者の矢山医師が指導し、その技能の向上などの研鑽を深めているもの。医療研究目的でグループの特定会員のみに頒布する医療器具である。よって薬事法の規制は受けない。それは理の当然である。つまり、特定会員の医師たちへのゼロサーチの販売行為は完璧に合法である。矢山クリニックにおける使用も当然、合法である。

�B県職員の違法行政行為と刑法違反：

　厚労省が、もしも医学研究者たちによる、このような医療器具の試作、研究、臨床試験……等を「未承認」を理由に薬事法違反として一切禁止・摘発するならば、それは、完璧な違法行政行為。（全ての臨床研究は不能となる）さらに、重ねて虚偽事実のマスコミへの公表は重大なる刑法違反の営業妨害行為であり、かつ名誉棄損、信用毀損行為である。

�C恐るべき医療弾圧の違法行為：

　現在、日本中で夥しい種類の“医療機器”類は研究、試作、試験されている。おそらく数百にはのぼるであろう。これらすべて「未承認」を理由に、厚労省が「薬事法違反」と断定、摘発するならば、これら全ては禁止・没収・廃棄……という論外な結論にいたる。これは新しい医療研究と発展を完壁に否定するもの。よって、薬事法は、患者の合意を得て行う未承認の医療器・医薬品の医師の裁量による使用を認めている。

�Dマスコミ・コメントが違法行為立証：

　佐賀県薬務課の矢山クリニックへの“行政指導”を報じる『毎日新聞』（前出）で、薬務課は、立ち入り調査および行政指導の根拠について「院長が機器の開発者であり、販売会社との関係が深いと判断した」と報じている。さらに「医師が病気の診断に用いるために必要な承認が、この機器にはない。開発者としての院長を指導した」とある。
　以上のコメントこそ同課職員の重大な違法行政行為を立証する。その違法行為は断じて看過できない。新しい医療技術の開発・研究において「特定医師グループ」や「研究希望の医師」に対して「未承認」医療機器を頒布することは薬事法上も全く合法である。

�E名誉・信用毀損、侮辱、営業妨害などの罪：

　同課職員は、「薬事法違反の疑いがある」として立入調査、および行政指導を行っている。その根拠として「院長が機器の開発者」「販売会社との関係が深い」ことを理由として報道機関に公表した。呆れ果てる“摘発理由”ではないか！　「院長が機器開発者」であることが、どうして薬事法違反の根拠になるのか。さらに同課職員は院長が「販売会社との関係が深い」こと（妻が販売会社の社長という理由で）を理由に薬事法違反として立入調査ならびに行政指導している。薬事法は、医師が開発や製造・販売に関わることを禁止していない。よって、この理由も摘発根拠として成立しえない。
　つまり、彼等は何の法的根拠もなく“薬事法違反”をでっちあげ“行政指導”した。これは、極めて悪質な違法行政行為である。
　さらに、まったく合法行為なのに“薬事法違反を犯した”とマスコミ発表。これは矢山院長と同クリニックの信用と名誉を著しく毀損し、矢山医師の人格を侮辱し、同クリニックが違法行為を犯したという誤った情報をマスコミに流し営業を甚だしく妨害したのである。先述通り、県職員らの刑法違反の犯罪行為なのである。−−以上。

　クリニック関係者は悔しさをこめて語ります。「このような記事で、心を痛めております。県の医務課、薬務課がこの前来ました。本当の医療を理解してもらえず悔しい思いです……」。いやがらせの“立ち入り調査”と違法“行政指導”を行った県職員の名前を列記します。井崎和也（佐賀県健康福祉本部・医務課、地域医療担当　主査）、野中幸子（同係長）、近藤大輔（主任薬剤師）、末次稔（同）、樋口洋（佐賀中部保健所　主幹）

●「『毎日』がウソを書いた」と言い逃れ

　佐賀県（健康福祉本部・医務課）に以上�@〜�Eの主張点を逐一、問いただした。
　驚いたことに県側は「『ゼロサーチ』は未承認医療機器であっても特定研究会員への頒布なので薬事法には違反しない」と私の主張を、全て認めました。
　「なら、『必要な承認がこの機器にはない。開発者としての院長を（薬事法違反で）指導した』と『毎日新聞』にあるが、明らかな違法行政行為です！」と抗議すると、相手は電話口でうろたえ「あれは『毎日新聞』がかってにウソを書いた」と口走る始末。つまり薬事法違反の違法行政行為を指摘され、さらに名誉毀損、営業妨害などの刑法違反まで追及されパニックに陥った。いやしくも『毎日』の署名記事（石田宗久記者）。なのに県側は「毎日がウソを書いた」と、驚きいった責任転嫁の言い逃れ。これでは、今度は『毎日』から信用毀損で訴えられかねません。

●執拗なガン代替療法へのイヤガラセ

　ところが、呆れたことに、佐賀県はガン代替療法つぶしで、しつように矢山クリニックへの弾圧を繰り返していました。
　『毎日新聞』（２００５年８月１日）は「佐賀の矢山医師−−薬効掲げ飲料水販売、薬事法違反の疑いも」と報じている。
　ここで「医療関連商品の販売で『治療に必要だ、との患者の誤解を招きかねない』として、医療法でも県から行政指導を受けていたことがわかった」（同紙）とある。
　薬事法も医療法も「医師が自らの裁量で、患者の同意を得た上ならば、医療補助食品など（いわゆるサプリメント）を患者に処方することを禁じていない」
　また、患者の同意を得た上で、処方指導し、これら患者に病院内で医療補助食品等を購入してもらうことは、まったく違法ではない。
　よって、患者の同意を得たサプリメント（核酸ドリンク等）の販売に、なんらの違法性はない。医師の裁量で治療補助に用いるものであり医薬品承認の必要性もない。それを、あたかも薬事法違反であるかのように立ち入り、行政指導した同県職員の行為こそが薬事法ならびに医療法に違背する違法行政行為です。
　なのに厚労省は「（このサプリメントの）薬効の標榜は薬事法違反に当たる、と東京都に情報碇供した」とある（同紙）。医師の裁量で患者の合意を得て使用するサプリメントであれば「薬効を標榜しても薬事法にならない」。（これを否定すれば、“あらゆる臨床研究が”不可能となる）

●院内での販売禁止、全撤去を命じた

　ところが矢山クリニックに立ち入り調査をした県職員らは、恐るべき暴挙に出た。これらサプリメントなどの院内での販売を禁止、撤去を命じた。
　「クリニックで患者さんのみに先生が使っているサプリメントを置いて販売しているのに、『全て撤去しなさい』と言われ、翌日、撤去しました。本やビデオなども……患者さんが、いちばん困っています」（病院職員）。
　県薬務課に問いただした。
　「院内で補助食品（サプリメント）や医療補助器具などを医師の処方、指導のもと、患者の同意を得て、治療の一環として、販売することは、全くの合法ではないですか？」
　すると、相手は電話口で、またもやパニック状態に陥り、「その通りですが、本やビデオ販売は問題です」と答えた。
　「医療法（第一条四２）に『医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない』と、法律で事前説明（ＩＣ：インフォームド・コンセント）を義務づけている。本もビデオ販売も法律で定めたＩＣ手段であり、医療行為の一貫でしょう？」と指摘すると、「それは、そうですが……」と狼狽しっつも「……でも医療法では『営利を目的としてはいけない』と規定が……」と繰り返す。

●“天の声”で陰湿な代替療法つぶし？

　治療に関するサプリメントや補助製品を頒布するときに、適性利潤を乗せるのは理の当然のことです。それを「営利を目的としている」と難癖を付けて、弾圧する。ヤクザより質が悪い。これではイヤガラセのやり放題。販売部門の撤去命令は、完全に違法行政行為であるばかりか、甚大な営業妨害行為です。
　これら末端の県職員が、自らの意志で矢山クリニック“弾圧”に出向いた、などということは考えられない。矢山医師は三大療法を一切使わずにガン治療を実践する医師として全国的に有名だ。おそらくガン・マフィアが代替療法つぶしとして露骨な弾圧妨害を県に“天の声”としで指示を与えた。この憶測に間違いはない。

　−−以上の論拠により、佐賀県業務課・医務課の職員らの二度にわたる矢山クリニックへの立入調査・摘発・指導は、精密な法的根拠を欠く、重大な違法行政行為。毎年、ガン患者の約８割の“殺戮”を続ける一方で、真にガン患者を救う代替療法医たちを弾圧し、マスコミに虚偽発表するガン・マフィアたちの横暴、策謀を許してはならない。

●露骨な公務員職権乱用イヤガラセ

　ヤクザ顔負けのイヤガラセは止まなかった。２００７年には厚労省などは同クリニックにさらに３回、立入調査を行った。そして「何も問題がなかったので（！）監査に入ります」と通告。「どんな容疑か？」問い質すと「容疑は監査が終わって告げます」と仰天回答。「容疑がないのに監査する」とはムチャクチャ。警察権力ですら強制捜査のときは裁判所から令状を執り行う。容疑を被疑者に告知する。人権侵害を避ける手続きが定められている。「行政手続法」ではそれ以上の配慮が当然。また役人たちは県医師会幹部らを「立会人」として引き連れてきた。かれらは休憩時間に「矢山クリニックは浄化しないといけない」と話し合っている。（テープ記録）健康保険法は「善意の第三者」として有識者の立会いを認めているが同クリニックを「浄化（抹殺）する」と発言する「敵意の当事者」を選定した厚労省役人は行政の中立性を欠く。一連の行為は公務員職権乱用罪（刑法１９３条）に該当する。また容疑もないのに執拗に監査を続けたのも違法行政行為であり、かつ業務妨害罪（同２３４条）、信用毀損罪（同２３３条）、名誉毀損罪（同２３０条）に該当する犯罪である。なんと恐ろしいクニだろう。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　今回は日本国内のケースを紹介しました。代替療法を潰そうとする弾圧はひどいものだと思いますが、海外にはもっと徹底的に弾圧したケースがあります。日本では、少なくとも命が取られないだけまだましという気さえします。
　後日、海外でのケースを紹介したいと思います。

尾瀬ツワー．．．２００９年９月３０日

　９月中旬ですが、ゲリースクールの仲間８人で尾瀬に行ってきました。
　このＨＰにたびたび登場しているＨさんの家が、尾瀬の近くにあります。そこに私達が泊まりがけで観光に行ったというわけです。Ｈさん一家は、スキー場で食堂を経営していて、前回はその食堂の屋根裏部屋に泊まらせていただきました。今回は、その食堂に泊まったのではなく、Ｈさんのご自宅にお世話になりました。
　左の写真がＨさんの自宅です。かなり大きくて立派な家で、近所の人たちが２０人ぐらい集まっても全然余裕という広さです。道に迷った観光客が旅館だと思って、時々来てしまうそうです。そのぐらい立派な造りです。Ｈさんの母親は、そういう迷った人が来ると、必ずお茶を出して話していくそうです。
　とにかく東京では考えられないくらい贅沢な広さで、しかも温泉付きです。この家を見て、ゲリースクールの人たちはＨさんのことを、思わず“おぼっちゃま”と呼んでいました。
　右の写真が、宴会場となった部屋の夕食直前のテーブルの映像です。
　生ビールがあるのが本格的です。なにしろＨさんは食堂を経営しているので、この日のために食堂からビールサーバーを持ってきてしまったのです。私は生まれて初めて、ビールサーバーからビールを注ぐという体験をしました。でもあまり上手くなくて、（プロではなくて）バイトと言われてしまいました。



　　　　　



　さて翌日は、いよいよ尾瀬へ出発です。
　右の写真が、尾瀬に入る一つのコースである鳩待峠（はとまちとうげ）にある建物です。この鳩待峠から尾瀬ヶ原の入り口である山の鼻まで行きます。運悪く、このとき雨が降り出してきました。
　私は尾瀬に対する知識は全くなく、尾瀬に行くといってもピクニックに行くようなものだろうと、あなどっていました。しかし尾瀬は半端なところではありません。けっこうきついのです。朝出発するとき、Ｈさんのお母さんが雨が降りそうだから合羽を持っていった方がいいとか、軍手を持っていった方がいいと言っていたのですが、私は内心、「原っぱを歩くだけなのに、なにを大げさな・・・」と思っていました。でも実際に歩いてみて、合羽や軍手の有難さがわかりました。鳩待峠を出発すると、かなり急峻な下り坂が続きます。雨が降っていると、滑り易くて歩きにくいのです。下り坂が終わると、後は平坦な道になりますが、それでも山の鼻まで３ｋｍ以上あります。雨の日だとピクニックという気分ではありません。Ｈさんによると、尾瀬観光にも何本かのコースがあるが、これが一番優しいコースなんだそうです。初心者向きというわけです。私は実際に歩いてみて、尾瀬を舐めていたことを痛感しました。
　ちなみに右の写真は、駐車場から建物を写したものですが、ここには（今は）タクシーしか入れません。この鳩待峠での出来事だったか忘れましたが、Ｈさんが尾瀬に来た観光客の悲劇の出来事を一つ教えてくれました。尾瀬から帰ってくるとみんな疲れてフラフラになっています。ある観光客が自分の車に乗り込んで、エンジンとブレーキを踏み間違えてしまったのです。突然走り出した車は、目の前の車数台を次々に破壊していったそうです。まるで映画さながらの車の連続衝突シーンだったそうです。その後帰ってきた観光客も疲れてしまっていて、メチャクチャになった自分の車を見て、怒る気力も出なくて、「ああ、私の車がこんなになっちゃった・・・」と力なくつぶやいていたといいます。
　さらにそう一話。
　Ｈさんがある場所に向かって車を運転していると、遠くの山の方から手を振っている観光客がいました。Ｈさんも思わず手を振って返したそうです。しかし同じ道を戻るときにもさっきと場所で手を振っているのです。とりあえずＨさんは手を振って返したそうです。さらに再度同じ道を通っていると、また手を振っているのです。ここにきてやっとＨさんは、彼らが遭難していることに気付いたそうです。
　これから尾瀬に行こうと思っている人は、舐めてかからない方がいいと思います。



　　　　　



　なんとか山の鼻に到着したのですが、ここが尾瀬ヶ原への出発点です。やっと出発点に到着したというところです。
　幸いなことに、雨も上がってきました。私達は全くの初心者ということで、尾瀬ヶ原を３０分ほど歩いて、また来た道を戻ってきました。
　尾瀬というと水芭蕉が有名ですが、もちろんこの時期は水芭蕉はありません（Ｈさんによると６月頃が満開とのこと）。水芭蕉の白い花に見える部分は実は花ではなく、中心のトウキビのようなものが花なんだそうです。白い部分は葉っぱで、その枯れた残骸がいっぱいありました。当然ながら自然保護の観点から、観光客がいっさいの植物を持ち帰ることはできません。記念に持ち帰りたかったのですが残念です。ところで一番右の写真ですが、実に鮮やかな紫です。仲間の一人がトリカブトじゃないかと言っていました。どうなんでしょうか。
　そういえばＨさんが、面白いエピソードを教えてくれました。自然保護区なので、当然ながら、きのこのような山菜を採ることは禁止です。でも都会からきて、必ずそういった山菜採りをする人間がいるのだそうです。山菜採りは、大きな籠を持って歩いているので、一目でわかります。地元の人達は、そういう人間がいても、とりあえず黙ってほおっておくそうです。そして夕方になって、そろそろ籠一杯に山菜が採れた頃を見計らって、声を掛けるそうです。

　「ここは山菜採り、禁止区域なんですよ。申し訳ないですが採った山菜は没収させていただきます」

　そうして地元の人達は、夕食に集まって没収した山菜をみんなで食べながら一杯やるんだそうです。私は、なかなか工夫しているなと感心しました。



　　　　　　　　　　



　さて尾瀬を歩いてくたびれ果てたのですが、昨日夕食作りをした女性陣が今夜は男性陣の番だというので、私は夕食作りをすることになりました（左の写真）。といっても私がやったのは、ベーコンを切ったのと、ナスの揚げ物を作ったぐらいです。ベーコンは糸を巻いてあるのを気付かずに切ってしまったので、糸入りベーコンになってしまいました。
　右の写真ですが、Ｈさんのお母さんのアトラクションです。晩年に踊りに目覚めてしまったとのことで、昨日に続き今日も踊りを披露してもらいました。気合いが入ってしまったようで、本格的な衣装付きです。型破りな踊りで私達を楽しませてくれました。



　　　　　



　次の日は、Ｈさんに吹割（ふきわれ）の滝に案内してもらいました。
　ナイヤガラのように横に広い滝です。今は水量が少ないということですが、近くによるとけっこう迫力がありました。左の写真の右下に人がいますが、その前に白線が引いてあります。係員がいて、観光客がこの白線より前に出ると、笛をピーッと鳴らして白線の前に出るなと注意します。それでも毎年この滝に落ちるんだそうです。いったん落ちると滝つぼなので、浮かんでこなくなるので大変危険なんだそうです。
　右の写真ですが、オーブがいっぱい写っています（滝の水滴ではありません）。特に上の方です。



　　　　　



　Ｈさんによると、尾瀬は昔、東京電力が水力発電所を造るべく土地の買収をしていたそうです。でもある一人の男性が、尾瀬の自然を守ろうと運動したといいます。それがきっかけで、こうして尾瀬が保全されたそうです。ゲリースクールの仲間は、すっかり尾瀬が気に入った様子で、来年春に新鮮な山菜を食べに来ようと計画を立てていました。地元の人間であるＨさんがいるので、私達は（禁止区域で採られた）山菜を食べる恩恵にあずかれるかもしれません（笑）。

マスコミの本性．．．２００９年９月２１日

　８月２９日の記事、「選挙です．．．」で、私は４年前の小泉首相の下の郵政選挙で、電通がマネジメントした世論誘導の手口について書きました。それは若くて思考力のないＢ層と言われる人たちに、「改革をするか、しないか！」と連呼するというものでした。小泉首相は、郵政民営化の問題点を論議することをいっさいしないで、「改革をするか、しないか！」を叫び続けていました。こうした国民を愚弄するような手法にもかかわらず、この方法は大成功を収めました。
　それゆえ今回の選挙に、マスコミはどのような世論誘導を行なうのか私は注目していました。しかし４年前の選挙と異なり、今回の国民の空気はあきらかに変わってきていて、露骨な世論誘導は、したくても出来なかったというのが本当のようです。
　ところがマスコミではなく、追い詰められた自民党が、民主党のネガティブキャンペーンをはじめました。私のところにも、民主党のネガティブキャンペーンのメールが送られてきました。私はそのメールを読んで、ネガティブキャンペーンをするということは自民党が追い詰められていることを証明するようなもので、それまで自民党は負けるとは思っていましたが、僅差で負けるのではなく大敗するだろうと思うようになりました。ちょうどその頃、新聞が一斉に民主党が３００議席を超す勢いだと書き始めたのです。
　私は読んでいませんが、ある地域では自民党が作成した民主党のネガティブキャンペーンのビラが撒かれたようです。それに対し、経済評論家の森永卓郎氏がコメントしているのが面白いので紹介します。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20090914/181079/


　結局、日本のマスコミは自民党から民主党への政権交代を阻止できなかったわけですが、選挙後もマスコミは民主党を政権から引きずり降ろすべく、報道をするだろうと思っていました。どういう戦略で来るかと思っていたら、八ッ場ダムと高速道路の無料化でした。この２つは民主党のマニフェストの看板のようなものですから、ここを攻撃対象にしてきたようです。


○八ッ場ダムと高速道路の無料化

　夕方の民放各局のテレビ報道を見ていると、八ッ場ダムに関してはっきりとした方向性が見えてきます。それはダム建設中止に反対する地元住民の苦情を訴えることと、すでに予算の７割も投下したのだから、ここで中止するのはもったいないという論調です。
　私は、こうしたマスコミの姿勢が極めて悪質なデマ報道であるかということを、副島隆彦氏の掲示板に紹介してあった、阿修羅のサイトで知ることになりました。
　以下のその記事を紹介しますが、４６００億円の総予算の７０％の予算を消化している現在の八ッ場ダムの工事の進捗は、以下のようになっているといいます。

・付け替え国道．．．６％
・付け替え県道．．．２％
・付け替え鉄道．．．７５％
・代替地造成．．．．１０％、
・ダム本体．．．．．０％

　「（乱暴な計算かもしれないが）これらを平均すると、合計９３％÷５工事＝１８．６％」とのこと。つまり７割の予算をつぎ込んで、全体の２割以下しかできていないということです。民間会社でこんなことをしたら、責任者の首が飛ぶ話です。見積もりをした役人の能力に大いに疑問符がつきますが、公共工事ではこんな例はめずらしくないそうです。当然ながら、これから完成させるとなると当初予算を大幅にオーバーすることになりますが、それは新たな税金が投入されるということです。私がマスコミが悪質だと言うのは、こうした事実を知りながら、意図的に報道しないからです。

http://asyura2.com/09/senkyo71/msg/326.html

http://www.asyura2.com/09/senkyo71/msg/498.html


　マスコミの手口は、民主政権の政策に翻弄されている現地人の窮状を繰り返し見せることで、報道を見ている人の情緒に訴えるというものでしょう。そして民主党の政策が、人々の意に反するというイメージを植えつけたいのだと思われます。
　こうした手法は、高速道路の無料化でも同じです。
　現在、土日祝日には高速が１０００円で乗り放題ですが、民主党は数年後に無料にすることを掲げています。これに対するマスコミの報道もワンパターンです。バス会社やフェリー会社の人間が画面に頻繁に登場し、このままでは経営が立ち行かないと訴えています。またしても、人々に民主政権に対する悪いイメージを植えつけようしているようです。
　以下は、高速道路無料化に反対する業界団体や自治体の首長が、自民党や国交省と深い関係にあるという記事です。

http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/15gendainet02042909/

　上記の記事の中で、国交省が高速道路の無料化の経済効果を２．７兆円と試算しながら、隠し続けてきたという事実が語られています。ひどい話だと思いますが、マスコミも同罪で、高速道路の無料化の経済効果を全く話題にしません。


　このように私がマスコミが悪質だという意味は、本当に大事な情報は、意図的に隠して流さないという姿勢にあります。その一つの例として、新型インフルエンザがメキシコで広まった当初、ある重要な情報が流されなくなりました。


○新型インフルエンザ

　まず私の見解ですが、ウイルスの突然変異によって新たなインフルエンザが広まっているという一般的な意見に同調していません。ＨＩＶ，ＳＡＲＳ，鳥インフルエンザ、そして今回の新型インフルエンザ（メキシコで広まった当初は豚インフルエンザと呼ばれていました）は、人間の手によって開発された疑いが濃厚であると考えています。
　その辺の様子を『世界と日本の絶対支配者　ルシフェリアン』（ベンジャミン・フルフォード著、講談社）から抜粋して紹介します。


　・・・＜『世界と日本の絶対支配者　ルシフェリアン』、ｐ１６２〜ｐ１６６から抜粋開始＞・・・


　現在、アメリカは生物テロ対策研究として、年間数百億ドルの予算を費やし、感染症の研究をしている。しかし、これは建て前に過ぎず、本当は生物兵器を研究しているようだ。そして、その成果として、ＨＩＶや、近年大騒動を巻き起こしたＳＡＲＳ、人から人への感染が危惧されている鳥インフルエンザが生まれたのではないかと私は思っている。これらが明らかに人工的に作られたものだとしか思えないような情報が、たくさんあるからだ。
　まずＨＩＶ。
　１９８４年、このウイルスを分離されるのに成功して、一躍有名になったアメリカ国立衛生研究所のロバート・ギャロ博士。しかし、彼はこれよりも前の１９７１年、猿とネコのエイズウイルスを掛け合わせると、人間にガンを発生させるウイルスができることを発表している。そして、その後も彼は、さまざまな生物に感染したウイルスを掛け合わせ、ヒトに感染するウイルスを作り続けていたとしか思えない。
　というのも、ＨＩＶのウイルスが初めて発見されたのは、ギャロ博士が分離に成功するわずか１年前の１９８３年。これでは、「彼がＨＩＶウイルスを作ったのではないか」と疑われても仕方がないのではないか。

　・・・（中略）・・・

　続いて、２００２年から２００３年にかけて、世界で猛威をふるったＳＡＲＳ。
　感染者は８０００人を超え、死亡者も８００人近く出たが、感染者のほとんどが中国人であった。
　どうやら、これは有色人種が持っている遺伝子に関係しているようだ。有色人種のほとんどは、ＨＬＡ（ヒト白血球型抗原）に関する特定の遺伝子タイプを持っている。しかし、白人には、その保有者が極めて少ない。複数の情報源によれば、この遺伝子を持っている人間は、持たない人間に比べて、ＳＡＲＳに感染する可能性が高いという。
　たしかに、中国、香港、台湾に次いで感染者が多かった私の祖国カナダも、人口の１０％がアジア系人種。ＳＡＲＳにかかった人たちの９５％以上は、アジア系人種だった。その当時のカナダの新聞やＡＰ通信の記事にも、「特定の遺伝子を持つ人たちにしかうつらない」と書かれている。そして、以下のような多数の真実を語る声を聞くと、ＳＡＲＳが人工的に作られたとしか思えなくなる。
　まず、インターネットのサイト「rense.com」で、生物兵器の開発者、パトリシア・ドイル博士が、「ＳＡＲＳウイルスは、これまでの既知のコロナウイルスの遺伝子に、ヒトのＤＮＡの断片が挿入された痕跡がある。また、アフリカのマダガスカルやコンゴで流行した疫病の遺伝子も混入していた」と発表したのだ。
　ロシアの生物学者のセルゲイ・コレスニコフも、「ＳＡＲＳウイルスは自然界にはない。複数の種類のウイルスを混合したもので、研究室でしかできないものだ」と発表している。
　最後に鳥インフルエンザ。
　アメリカでは、生物兵器の専門家が、「ＳＡＲＳのような感染症を作れる人間は世界に何千人もいる。鳥インフルエンザの兵器化もアジア各地で進んでいる」と語ったことが、２００５年７月１３日の下院議事録に記録されている。またロシアの政府系研究機関関係者も「人工説」を唱えているのだ。
　こういった事実を列挙すれば、ＨＩＶ、ＳＡＲＳ、鳥インフルエンザなどのさまざまなウイルスが人工的に作られ、特定の人たちを攻撃しょうとしていると疑いたくなるだろう。

　・・・（中略）・・・

　さらに、以下のような事実を知れば、世界のトップに君臨するルシフェリアンが疫病を作り出しているという疑惑が、より濃厚なものになるだろう。
　現在、世界中がこぞって集めているインフルエンザの特効薬であるタミフル。この薬は１９９７年から２００１年まで「ギリアド・サイエンシズ」社が特許を持っていたが、この会長をネオコンの重鎮、ラムズフェルド元国防長官が務めていたのだ。彼は、この会社の株も大量に保有している。インフルエンザが流行し、タミフル争奪戦が起これば、彼らは膨大な利益を手にすることができるのである。
　２０００年に、厚労省がタミフルを承認した日本も、その争奪戦に参加して、２５００万人分のタミフルの備蓄に躍起になっている。それが原因とは断定できなくとも、タミフルを服用して自殺をしてしまった子どもがいることがわかっているのにもかかわらずだ。タミフルは特許期間中のため、利用者にとって安くすむ後発医薬品（ジェネリック医薬品）が作れない状態である。まさに「ドル箱商品」といえよう。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　上記の記事には載っていませんが、こうした新型のウイルスの登場に人間の手が介在した証拠があると言った科学者がいましたが、マスコミからはいっさい無視され、他の科学者から徹底的な攻撃を受けたという話を聞いたことがあります。私には攻撃を受けたのは、本当のことを喋ってしまったからじゃないかと思えるのです。そしてマスコミが取り上げないのは、上からの圧力が掛かったからではないかと想像してしまうのです。

　さて、日本で流行の兆しを見せている新型インフルエンザの話に戻ります。
　メキシコで流行が確認された当初、テレビのニュースで（私にとって大変重要と思える）情報が流れました。
　それは新型インフルエンザが流行した村人が、村にあるアメリカ系の企業を中心として感染が広がったと証言したことです。ウイルス対策において、感染源が何処にあるかということは極めて重要な情報です。それゆえ私は、こうした情報がさらに流れてくると思って、その後もテレビのニュースを見続けたのですが、それを最後にぱったりと流れなくなりました。おそらくこの件に関して、緘口令が敷かれたのでしょう。
　新型インフルエンザが、アメリカ系の企業から広まったということを絶対に知られてほしくない人々がいるのでしょう。そのアメリカ系企業の株主を調べれば、面白い事実が色々出てくると思うのですが、残念です。


○９１１のときの７号館崩壊

　話がだいぶ古くなりますが、マスコミがある時点から、いっさい報道しなくなった例として９１１のときの７号館崩壊があります。

http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2008/06/%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E6%89%8B%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%8C911%E3%81%AE7%E5%8F%B7%E9%A4%A8%E3%81%AE%E8%AC%8E%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%92%E6%8E%B2%E8%BC%89%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F.html


　９１１が起こったとき、私もテレビに釘付けとなった一人です。
　今でもはっきり憶えているのですが、飛行機が激突した北と南のツインタワーと伴に、少し離れた所にある７号館が、何もぶつかってもいないし、周りのビルはなんともないのに、突然崩落したのです。この事実に、テレビに呼ばれた専門家は非常に困惑していました。「私には信じられません」と答えた言葉を今でも憶えています。
　そしてその７号館の崩落の件は、ニュースで一切報道されなくなりました。私はこれは大変重要な情報だと思ったのですが、マスコミも重要だと思ったようで報道されなくなったのです。


○アメリカ史上最大のデモ

　これは私には、日本のマスコミが報道しない理由がよくわかりません。９月１３日に、アメリカ史上最大と言われる２００万人のデモがワシントンで行なわれたといいますが、たしかに日本のマスコミではいっさい報道されませんでした。２００万人が集まったというオバマ大統領の就任式は、大々的に放送されのにです。デモの参加者が、革命を呼びかけたというのが、日本のマスコミが気に入らなかった理由なのでしょうか。

http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2009/09/%E7%B1%B3%E9%80%A3%E9%8A%80%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%9F%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%AE%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%81%8C%E5%8A%A0%E9%80%9F%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B--------%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AE%E3%83%87%E3%83%A2%E8%A1%8C%E9%80%B2%E3%81%A7.html



　＊　＊　＊　＊　＊



　さて暗い話をしてしまったので、ここでタイトルとは関係ない気分転換の話を紹介したいと思います。
　私は、金（キン）相場について興味深い情報が満載の、「投資小僧の金相場日記」のファンで、よく訪問しています。その９月２０日の記事に、英国の航空技師が大西洋上の海底をしらみつぶしに調査してアトランティスの名残りのような地形を発見したという話題が載っていました。知っている人も多いかもしれませんが、私は知りませんでした。
　サイトでは簡単に見れる方法が紹介してありますが、Ｇｏｏｇｌｅ　Ｅａｒｔｈ　をダウンロードして座標を入れる方法も紹介してあります。こちらの方がリアルな映像が見れます。

Ｇｏｏｇｌｅ　Ｅａｒｔｈ　ダウンロード

　Ｇｏｏｇｌｅ　Ｅａｒｔｈ　を起動すると左側の上に、「ジャンプ　例：渋谷駅」という文字が書いてあります。その下の枠に「31 15'15.53N 24 15'30.53W」と入れて右側の虫メガネの四角をクリックします。そうすると地球の画像が動いて指定した地点に飛ぶのですが、あまりにも視点が近くて、なんの映像かわかりません。そうしたら今度は、画像枠の右側の真中に上下がちょっと太くなった棒上の形をしたものがありますので、その下側の膨らんでいる部分を何回かクリックしてみて下さい。そうすると視点がどんどん高くなって、だんだんとその形状が見えてきます。明らかに海底に人工物と思われる四角い形状が現れてきます。
　本当にアトランティス文明の名残りなのでしょうか。夢が広がります。

指ラーメン．．．２００９年９月１７日

　松本零士さんという漫画家がいます。多くの人は、「銀河鉄道９９９（スリーナイン）」というアニメを思い出すかもしれません。もっと古くなると、「宇宙戦艦ヤマト」でしょうか。
　でも私は、私の学生時代に少年マガジンに連載されていた、「男おいどん」という漫画を思い出してしまいます。貧乏でさえない男が狭いアパートの一室に住んでいて、不潔のあまり、押入れに置いてあったパンツにサルマタケが生えてきたという内容だったと記憶しています。
　その「男おいどん」のストーリーの一つに、主人公がラーメン屋で店員としてバイトしているときに、女友達が数人ラーメンを食べにきたというものがありました。主人公はラーメンを出すさいに、親指をラーメンの汁につけて出した為に、女友達は麺だけ食べて、汁はいっさい飲まなかったという話でした。この「男おいどん」はもう数十年前の連載なので、こんな話は今はないだろうと思っていたのですが、なんと私の身に降りかかってきたのです。

　私は夜は自炊するのですが、昼はたいてい近所のＩ食堂やＹうどん店に食べに行っています。問題はＩ食堂（営業妨害したくないので、店名は伏せます）の親父（主人）なのです。このＩ食堂の特徴として、ラーメン類は汁（つゆ）を丼のぎりぎりまで入れます。それゆえこのラーメンが入った丼を運ぶ際は、両手を使って丼を下から支えないと汁に指が必ず触れてしまうのです。普段は、アルバイトのおばちゃんがいて、運ぶ際は両手を使って丁寧に指が汁に触れないように運んでくれます。しかし店の主人の場合は、片手で運ぶのです。ですから主人が運ぶラーメンは、必ず汁に主人の親指が触れるのです。私がそのことに気付いたのは数年前ですが、その瞬間食欲が無くなりました。「おいおい、勘弁してよ〜」と言いたい心境でした。食べないで帰ろうかとも考えたのですが、貧乏性の私はもったいないと思い、じっと我慢して食べたのです。私はラ−メンは汁を最後まで飲むのを心情としているので、指入りラーメンには平気でおれません。
　私はちょっと神経質なのでしょうか。
　店の厨房を見ていると、素手で食材を触って調理するのは当たり前です。でもいったん火を通して、出来上がった料理に対し、再度素手で触るのを見るのはあまり気持ちの良いものではありません。特に汁物はそうです。指を突っ込まれた汁物を、人は全然気にしないで飲めるものでしょうか。ましてや料理を運ぶ店員は、客からの現金を触ります。とても衛生的には見えないのです。
　私は、気にしすぎなのでしょうか。

　ためしにネットで、調べてみました。

http://kotonoha.cc/no/967

　このページは、指が突っ込まれたラーメンでも平気な人は○、ダメな人は×をつけるようになっています。明らかに×の人の方が多いので、私の感覚は異常ではないようです。驚きなのは、「気にしない人」もけっこういることです。「出汁がさらにプラスされてウマー」というコメントまであります。世の中には、色んな人がいると本当に感心してしまいます。

　さてＩ食堂ですが、ここ数年来、私と主人の間に秘かなバトルが続いています。
　アルバイトのおばちゃんが忙しくて手が回らないときは、主人の指ラーメンが来ます。そこで私は、カウンターの上の台に出されたラーメンを、主人が運ぶ前にさっと自分で降ろすようにしました。自分で運べば、指ラーメンにならなくて済むからです。
　この方法で、ここ数年私の連戦連勝だったのですが、最近になって主人が反撃に出るようになったのです。私が台から降ろす前に、待ち構えて降ろそうとするようになったのです。昨日は、ついに私の後ろにぴったりと張り付いてラーメンが台に乗る瞬間を待ち構えていました。そして私が手を伸ばすより先に、後ろからさっと手を伸ばして、しっかりと親指はラーメンの汁につけて、「へいっ、お待ち！」とやりやがったのです。私は、「しまった！　やはり準備していたのか！」と思ったのですが、後の祭りでした。私には主人が、「お前には、必ず指ラーメンを喰わせてやるぞ！」と言っているように聞こえました。

　このＩ食堂は、もう数十年もやっている店で、地域に定着しています。この地域では、ラーメンを運ぶ際に、指がラーメンの汁に入ろうが、全然気にしない地域なのだろうと思います。そうでないと、現地に根ざして数十年もやっていけるはずがないからです。
　私は、主人がラーメンを運ぶ際は、じっと観察していますが、必ず親指が汁に入ります。でもお客さんは、それを全く気にしている風はありません。

　やっぱり私が気にしすぎなのでしょうか。指の油の出汁（ダシ）が出て美味しくなると考えるべきなんでしょうか（←やっぱり無理ですよねえ！）

選挙です．．．．．．２００９年８月２９日

　前回の２００５年の衆議院選挙は、いわいる郵政選挙でした。
　私はその前回の選挙を思い出すたび、苦い思いが込み上げてきます。私は、小泉政権が推し進める郵政民営化は、ただ同然で日本の優良資産をアメリカに売り渡すことになると主張し、微力ながらこのサイトで訴えました。しかし結果は、自民党の歴史的大勝利となり、衆議院で絶対安定多数の３分の２を確保しました。どんな法案であれ、自公政権が望むなら参議院で否決されても、衆議院で再可決が可能となりました。もちろん当サイトに世論を動かす力があるとは全く思っていませんが、ネット上では郵政民営化の真の狙いを暴露する記事が溢れていたので、ネットの力で世論に影響を与えることができるはずだと思い込んでいました。
　しかし結果は、真反対となりました。
　副島隆彦氏は、選挙の後、頭がおかしくなりかけて、軽いうつ病になったと言っていましたが、私はその気持ちがわかるような気がします。
　選挙後に電通が指揮した世論誘導の手口があかされました。若い世代で、物事を深く考えない層をＢ層と名付け、このＢ層をターゲットとした世論誘導を行なったといいます。その物事を深く考えない世代に、「改革に、賛成か反対か」という（考えなくてもすむような）単純なスローガンを掲げたわけです。結果として、この戦略は大成功しました。悲しいことに、この国民を愚弄するかのような戦略に、日本人は見事に嵌ってしまったのです。私は選挙直後に、日本人はこれから高い代償を払うことになるだろうな・・・、と思っていました。果たして、結果は残念ながらそうなってしまったようです。小泉政権が推し進めた政策で、日本の貧富の格差は急拡大しました。そこに世界的な不況の波が襲ってきたので、街には派遣切りに遭った人々が溢れ、不満と怒りの声が連日マスコミを賑わすようになりました。
　私が前回の郵政選挙で思ったことは、結局のところ国民は経済が順調に回っている限り、政治の変化は望まないということです。しかし今回は、状況が違います。新聞には、派遣切りに遭った若者にインタビューすると、今回は選挙に行くと答えるという記事が載っていました。このままでは日本はジリ貧になると考えている人々は、今回は変化を望んでいるようです。

　当ＨＰは、情報発信を目的としているので、私の政治的な信念はあまり書いてきませんでした。今回も、どの政党に投票すべきだということは書くつもりはありません。でも副島隆彦氏が勧める、選挙と同時に行なわれる最高裁判事の国民審査に×をつけようという運動に共鳴したので、それを紹介したいと思います。
　副島隆彦氏が悪質だとして、×をつけてほしいと言っている最高裁判事は以下の４名です。副島氏のサイトである「今日のぼやき」、１０６０番の記事から、その理由と伴に引用します。

・竹崎博允（たけさきひろのぶ ）氏

『まず、最高裁長官の竹崎という人は、最近導入された裁判員制度を実現させたという実績だけで長官になった人です。政府や法務省の方針に忠実に従う判決ばかりをだす裁判官のことを、「ヒラメ裁判官」と、弁護士の間では言います。それは、魚のヒラメのように上しか見えないという意味で、自分の出世の事だけを考えている人間という意味です。』



・那須弘平（なすこうへい）氏

『次に、“国策捜査（こくさくそうさ）”に引っかかった佐藤優（さとうまさる）氏の最高裁への上告を、この７月１日に棄却（ききゃく）したのが、那須弘平（なすこうへい）裁判官です。この人は弁護士あがりです。』



・竹内行夫（たけうちゆきお）氏

『三番目に、竹内行夫（たけうちゆきお）裁判官は、元外務次官です。次官というのが各省の官僚（行政官）のトップです。この人物こそは、小泉政権時代に、駐レバノン大使だった天木直人（あまきなおと）氏が、「アメリカべったりの小泉政権のイラク戦争支持に反対する」と言って、外務省の方針に公然と刃向（はむ）かって外務省を解雇(免職、めんしょく)になった天木氏のクビを切った責任者です。
　それから政治家の鈴木宗男（すずきむねお）氏と佐藤優（さとうまさる）氏を、外務省の北方領土問題のことで罠（わな）に嵌（はめ）て失脚させた時の責任者の一人です。
　佐藤優氏は、各所で、「外交官上がりの竹内行夫氏は、司法試験を受けて合格してから最高裁の判事になって欲しい。車の運転免許も無いのに、トラックの運転をされては危ない」と言っている。私も彼から直接聞きました。』



・近藤崇晴（こんどうたかはる）氏

『そして、最後の４人目の近藤崇晴 （こんどうたかはる）裁判官が、　植草一秀氏の「痴漢（ちかん）えん罪事件」の上告棄却（じょうこくききゃく）をした裁判官です。
　近藤（こんどう）裁判官は、仙台高等裁判書の所長上がりだが、普通は、仙台高裁長からは、最高裁裁判官にはなれない。それがなったということは、よほど小泉純一郎首相（当時）から、好かれていたのだろう、と業界で囁（ささ）かれている。彼が任命されたせいで、他の適任者たちが落とされたのだから。
　近藤裁判官は、防衛医科大学教授が、東京・小田急線の満員電車内で、女子高校生の下着に手を入れるなどして、強制わいせつの罪に問われた事件では、今年の４月１４日に、無罪判決を出しています。それにもかかわらず、植草事件の方は、ろくに審理もせずに、上告をあっけなく棄却しています。
　最高裁裁判官は、権力に逆らう判決を出しては行けない、ということが脳に刷り込まれている人種です。長年「ヒラメ裁判官」の生活をしてきて、権力の大きな意志が働いている事件の場合、その判断に逆らないと、反射神経的に決断した人です。
　だから、防衛医大教授の痴漢えん罪事件では、判決の「補足意見」の中で、「被害者の供述は、たやすく信用し、被告人の供述は頭から疑ってかかることのないよう、厳に自戒すべきだ」とか、「やったかどうかわからない以上、『無罪の推定』原理により、被告人には無罪を言いわたすべきなのである」と言っておきながら、植草事件では、まったく正反対の高裁判決を支持するとした。』



　本山です。
　その植草一秀氏ですが、８月初旬に痴漢冤罪事件をでっち上げられて刑務所に収監されています。刑期は２ヶ月なので、１０月初旬には解放されるはずです。なぜこの時期に刑が執行されたかは、明々白々です。植草氏のブログは大変な人気で、世論に少なからず影響を与えることができます。衆議院選挙の期間中に、その植草氏の口を封じたい人々がいて、そうするように実行に移したということでしょう。
　その植草氏ですが、獄中から弁護士を通じて副島氏へ伝言があったそうです。それをネットに公表してほしいとのことです。微力ながら私もそれに貢献したいと思い、「今日のぼやき」、１０６６番より引用したいと思います。


　・・・＜植草氏から副島氏への伝言の引用開始＞・・・

　副島先生へのお願いごとを預かりました。お忙しい中と存じますが、なにとぞ宜しくお願いいたします。
以下の文章を副島先生のホームページに載せていただきたく、植草一秀本人が希望しております。

　面会（接見）しました弁護士たちから得た知らせでは、植草は元気に過ごしています。ただし、以下の点を憂慮しています。

�@　民主党圧勝予測発表と同時に始まった、インフルエンザ流行の報道

�A　酒井法子氏の報道ばかりで、２００５年と比べて、圧倒的に少ない選挙報道

�B　投票時間の短縮　と　投票所の増えた背景に　投票率の引き下げの意図が感じられる。
　　民意を実現するため全ての有権者の投票への参加を切望する。
　　ネットから呼びかけ運動を行ってほしい。

　以上です。


　・・・＜引用終了＞・・・


　２００５年の郵政選挙に比べて、今回のマスコミの選挙への取り組み方は、実に対照的です。前回のすさまじい加熱報道ぶりに比べて、今回はひたすら報道しないように心掛けているように見えます。私にも投票率を下げたいと思う人々がいることが感じられます。

　私達にできることは、とにかく投票所に行って一票と投じることだと思います。

ガン治療という名の殺戮（２）．．．２００９年８月１７日

　８月４日の記事で、『ガンで死んだら１１０番』（船瀬俊介著、五月書房）を紹介しました。
　私達が検査でガンと診断されると、現在の日本では、間違いなくガンの三大療法（手術、抗ガン剤、放射線）が執られます。『ガンで死んだら１１０番』では、入院したガン患者が医者に、「抗ガン剤などではなく、食事療法などの民間療法で治したいのですが・・・」と懇願しても、「民間療法なんて迷信ですよ」と言って、抗ガン剤を打つという話が載っています。実際、私の母もガンセンターから、ガンの治療は手術、抗ガン剤、放射線の３つしかなく、その中で年齢的に手術しかないと言われたわけです。
　しかし当の医者がガンになると、（掲示板にも書きましたが）２７１人中２７０人が抗ガン剤を拒否すると言っているのです。医者は現在の三大療法が、ガンに対して無力であること、いやむしろ非常に有害なことを知っているのです。
　以下、その実例を紹介したいと思います。『ガン勝利者２５人の証言』（今村光一著、中央アート出版社）から抜粋します。


　・・・＜『ガン勝利者２５人の証言』、ｐ１５９〜ｐ１６１から抜粋開始＞・・・

自分のガンには栄養療法を選ぶ医師

　リビングストン博士の夫は２４年前に首にレモン大の腫瘍ができた。もっともまだ、そのころは夫ではなかった。彼も医者で、自分がガンになったら何を思ったか探偵を使って、自分が扱った患者をみな調べた。するとみな死んでいた。これで彼は自分がほかの患者にやってきた療法を、自分にはやる気がなくなった。医者の友人たちは手術しろ、放射線をやれ、やらなきゃ１年も生きないといった。しかし当人はやる気になれず困惑していた。そしてこのときにリビングストソ博士に会い、栄養療法を指示された。すると５ヶ月で腫瘍は消え、以来２４年間再発もしない。
　この人は自分はほかの患者を通常療法でみな殺しておいて、自分は違う療法で助かったことになる。そして彼がほかの患者をみな殺した療法の、頂点に立っているのはいうまでもなくガンセンターである。第１章のイーストマン氏はメキシコのガン病院に、たくさん来る通常療法の医者の患者のことを書いていたが、同じケースである。前項で紹介した医者の患者に、なぜ私のことを知ったのかと尋ねてみた。
　「友人が昭和大学の先生をしていて、彼はガンの手術をずっとやってきた。しかし、手術などではガンは助けられないといい、今村さんの本や新聞記事のスクラップをたくさん持っていた。彼にすすめられたし、私もガンセンターでガンが治らないのはよく知っているからこの療法でやりたい」
　この大学病院の医者もやはり同列である。そういえばこの間はガンになった有名な医大、北里大学の先生から電話がきた。しかも彼はガンの薬の研究者だという。そして電話でいった。
　「あなたの講演のビデオや本には驚くことばかりだった。そして生きる希望がわいてきた」
　手術でガンは治らないというのは当然だろう。ガンの症状にすぎない腫瘍をとり除いただけでは、ガンの本体たるガン体質のほうは少しも変わらないのだから。しかし、腫瘍をとることが治療法だと考えられている。同じ全身病である糖尿病で高い血糖値を手術しようとはだれも考えない。しかし、ガンの場合は腫瘍が目に見えるだけにとることが治療だと錯覚されている。
　今紹介したことをまとめてひと言で言えば、大学病院のプロも医者も自分たちが信じていない通常療法を一般の患者にはしているが、自分や知り合いがガンになったときには、それとは別の療法を考えるという見のがせない事実である。特にリビングストン博士の夫の実例などはひどい例だと思う読者が多いだろう。彼は自分がガンになって初めて、探偵まで使って自分が治療した患者のその後を調べた。本来ならそれ以前に調べるべきはずなのにそうはしなかった。これでは彼は他の患者は自分が信じていない療法で“殺した”のだといわれてもしかたがない。
　医者たちは、ガンセンターを頂点とする現行療法をやっている限り、それで患者が救えなくとも絶対に責任を問われることはない。ガンは不治の病気で、治せなくとも医者の責任とはだれも考えないからだ。しかし、彼らも自分や家族がガンになったときには違う療法を考えるという事実だけは、読者は忘れてはなるまい。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　次に、天皇の侍医団の例を紹介します。
　天皇の侍医団に選ばれるというのは、医者にとって大変名誉なことだといいます。おそらく日本の医学界のトップレベルの人々だと推測されます。
　そういった人々が昭和天皇のガン治療にどのような行動をしたのか、紹介します。


　・・・＜『ガン勝利者２５人の証言』、ｐ１５７〜ｐ１５８から抜粋開始＞・・・

　抗ガン剤は反抗ガン剤遺伝子の反抗に打ち勝てないために、ガンを治せない薬である。いな、それだけではない。ほんとうほ前出のＮＣＩの『ガンの病因学』がいっているように、新たなガンをふやす増ガン剤である。そこで私は抗ガン剤などという不正確な言葉は使うべきでない、増ガン剤とか向ガン剤とか好ガン剤と呼ぶべきだと常に主張している。ガンに対抗する効力はなく、逆にガンをふやしている毒薬を抗ガン剤と呼ぶのは、どう考えても正確でないからだ。抗ガン剤がその名のとおりの抗ガン剤であれば、現在の療法のもとでもガンが恐ろしい病気であるはずはない。

「抗ガン剤はガンそのものより悪い」と栄養療法の専門家はだれでもいう。また「多くの患者はガンで死ぬ前に“抗”ガン剤で殺されているのが真相だ」ともいう。“抗”ガン剤の副作用で苦しめられている患者やその家族ならだれでもそのとおりだというに違いない。
　私はいつもガンセンターをつぶすことが、ガンを治す早道だといっている。その理由は順を追って述べる。しかし、その前にここで今まで述べたことを実例に当てはめながら解説しょう。
　昭和天皇が病床にあったころ、一人の医学研究者が訪ねてきた。「栄養療法なら天皇のガンは治せるはずである。資料を貸してほしい。侍医団に教える」というので貸した。しかし資料を持ち込もうとした彼は門前払いされたという。天皇の崩御後、その侍医団は発表した。
　「治療による不具合をお与えしてはまずいと考え、何も治療はしなかった」

　多少の“不具合”をお与えしても治るものなら手を打ったはずである。現在のガン療法のダメージがいかに大きいかを侍医団が証明したようなものであり、彼が門前払いをされたのも栄養療法を知らない侍医団の程度では当然である。

　・・・（中略）・・・

　侍医団のいった「治療による不具合」とはまことに名言である。これは現在の通常療法の副作用のことを彼らが正直に告白したものだからで、まさに「語るに落ちた」といった感じである。読者もぜひ記憶しておくべきである。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　上記の記事により、以下の２点がわかります。

・天皇の侍医団は現在のガン治療の重大な副作用を知っていた
・天皇の侍医団は、栄養療法を全く知らなかった。

　日本のトップレベルの医者にして、栄養療法を全く知らないことは恐るべきことだと思います。日本のガン治療に関わる医療の、恐るべきレベルの低さ（悪質さ）を私達は知っておく必要があると思います。

　では次に、ガンを１００％完治させる夢のような治療法がすでに２０世紀前半には完成されていたという事実を紹介します。そしてそれが、どのようにして葬られていったかもです。
　『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』（ベンジャミン・フルフォード著、講談社）から抜粋します。


　・・・＜『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』、ｐ１１１〜ｐ１２０から抜粋開始＞・・・

すべての病気が完治するライフ博士の技術

　科学技術は発達しているのに、病気は減ることがない。それどころか増えているのが現実だ。現代の医療は、本当に治すためにあるのかと首を傾げたくなる。たくさんのよい治療が止められているからである。
　２０世紀前半、ウィルス性のすべての病気を治す方法を考えた学者がいる。その名はロイヤル・レイモンド・ライフ。２０世紀前半、２０年かけて電磁波を使った治療方法を開発した。これが普及していれば、何１０億人が救われたことだろう。解禁されれば、これからでも確実に人類の幸せにつながるはずである。
　治療する方法も顕微鏡と電磁波を使う、実に簡単なものだった。彼の臨床実験の結果は１９３０年代まで科学雑誌や医学雑誌などにデータとともに発表され、効果が立証されていた。普通なら大変なお金持ちで、有名人になるはずである。ところが、そのすぐ後、立ち消えになった。情報が封印されたのだ。
　それどころか、どこからか悪評を流され、今では詐欺師呼ばわりされているありさまだ。実際、「ウィキペディア」を見ると、「ニセ科学」の分類に入れられ、「理論がでたらめ」「効かない」などと紹介されている。しかし、証拠を一つも挙げていない。紹介記事の情報源として列記している本や論文をきちんと読んでいないのだ。
　革新的なアイディアを持つ発明家は、いつの時代も笑われるものである。特に最初はそうだ。パスツールは細菌が病気を引き起こすと主張して、学会からも世間からもバカにされた。エックス線を発見したドイツのレントゲンも、最初はそうだった。「身体の中が見えるわけないだろう」「大嘘つき」と。
　ライフも例外ではない。彼はお医者さんや看護婦に、手術の道具を消毒するように言い聞かせていた。最初はみんなに「何だ、お前は」と不審がられた。神経質なのか、変な信仰に取りつかれているのかと思われたのだ。ほかの天才たちと同様に、ライフの説いていたことは今、当たり前になっているのだが。


ウィルスも見える高性能の光学顕微鏡

　ライフはもともと理工学会社に勤めていて、顕微鏡の研究開発をしていた。それが、１９２０年代の大不況のときに失業した。お金持ちの運転手の仕事を見つけてやっているうちに、そのお金持ちを説得して自分の研究に出資してもらえるようになった。そうして開発したのが、論理的に不可能だと言われていた光学顕微鏡である。
　不可能というのは、光学理論では光の分子（フォトン）より小さいものは見えないとされているからだ。だから、光学顕微鏡には限界がある。当時、顕微鏡の拡大率は３千倍程度だったが、彼がつくったのは６万倍。理屈を超える精度だった。写真も残っている。
　彼の時代には、電子顕微鏡の初期型がすでに出回っていた。しかし、これを使うと、見ている対象が死んでしまうという欠点があった。電磁波が飛ぶからである。そのため、生きている細胞や細菌、ウィルスなどを見ることができない。しかも、倍率はライフが開発したものを超えてはいなかった。
　ライフは電子顕微鏡の欠陥を研究するうち、一つの発見をした。光にはいろいろな周波数があることだった。光には人間に見えるものと見えないものがあるし、化学作用を引き起こす紫外線や、熱を発生させる赤外線など、さまざま。すべての分子や細胞には、それぞれに響く周波数があると考えた。違う周波数を持つ２つの光を合体させ、必ず人間が見えるものを開発したのである。画像が確かなことは、電子顕微鏡でも裏付けられている。
　ライフの気づきは画期的なことだった。しかし、６万倍の光学顕微鏡は市場に出るときになって、妨害を受ける。電子顕微鏡を開発していたＲＣＡというメーカーが許さなかった。自社の顕微鏡を世界の研究所に売ろうと考えていたこの会社に、精度の高い光学顕微鏡の誕生は厄介に映ったのだ。
　ライフはニコラ・テスラやトーマス・ブラウン同様、途中までは認められた。それも国民的に高い評価を得て、発明で１４の賞を受賞している。彼の発明した技術は、今も飛行機や光学製品、電子機器、化学製品で使われている。彼ら天才たちに共通するのは、みんな独学によること。今の科学は細分化されすぎ、ほかの知識が見えなくなっている。それに対し、彼らは広く考えることができたのだ。
　わたしは実際に、ライフの顕微鏡をのぞいたことがある。最後につくった器械が、イギリスの科学博物館に残っているのだ。彼の顕微鏡で見えた７５パーセントの物質は、ほかの顕微鏡では見えないものだった。


　・・・（略）・・・


医療・製薬利権による徹底的な妨害工作

　ガン細胞を殺す周波数を見つけたライフは、臨床を試みた。
　１９３４年、カリフォルニア大学が特別研究チームをつくり、末期ガンの患者をライフの元へ送った。９０日間もつかどうかが心配された患者たちだったが、９０日経過した時点で８６．５パーセントの人が治っていた。そして、残り３１．５パーセントの人も次の４週間で治った。つまり、１００パーセントの末期ガン患者が生き残ったのである。
　ライフは毒を飲ませてばい菌を殺すのではなく、そのばい菌だけが死ぬ周波数を身体に発信して治療した。しかも、すべての患者を治すことができた。これは人類にとって大きな発見である。それゆえ、大きなパーティーが開かれた。しかし、この後状況は暗転した。薬に頼らない医療に対する製薬利権側の反発があったからである。
　当時、モリス・フィッシュベインという男がいて、アメリカ医師会の株を買い占めて幅を利かせていた。薬草でガンを治す方法を見つけたヘリー・ホックスウェイという技術者に特許を売るよう迫った。拒んだホックスウェイは１５ヶ月の間に１２５回も逮捕された。明らかな嫌がらせである。毎回無罪にはなったが、これでは精神が参る。
　フィッシュペインはライフにも近づき、周波数装置の独占権を得ようとした。断ったライフの研究所にはやがて、泥棒が入った。写真や顕微鏡の部品、映像や文書などが、何度にもわたり少しずつなくなった。彼の顕微鏡は非常に複雑で、４６８２個の部品からできていたが、一部でも欠けたら使い物にならない。
　次に、ニュージャージー州のバーネット研究所がライフの研究を発表する前に火事になった。彼の研究が本物だと宣言するつもりだったが、準備が無に帰した。
　最悪だったのは、警察が彼の５０年間の研究成果をすべて押収したことだ。これはまったくの違法行為だ。おまけに、彼の治療機械をつくった医療機器メーカーは、どこも訴訟を起こされてしまった。彼の研究を支持する勤務医や研究所の技術者は、みんなクビになった。そして、これとは逆に、彼の研究を無視する医者や研究者には、お金がたくさん回るようになったのだ。
　この背景には、病気をめぐる大きな利権がある。特にガンは、医療産業にとってドル箱だ。健康にするために診ているのではない。ライフが生きていた１９０５年、ガンで死んだアメリカ人は２０人に１人だったが、今は３人に１人。技術の進歩とは裏腹に、確実に増え続けている。
　ガン患者一人当たりの平均治療費は３千万円だが、ガン治療に従事する人は、ガン患者よりも多いと言われる。製薬会社にとって、一回の治療でガン細胞が死滅するのでは困ってしまう。彼らの理想は、凄く高い薬を一生買ってくれることである。これを実現するため、日々さまざまな画策をしているのだ。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　なぜ最良のガン治療が封印され、三大療法（手術、抗ガン剤、放射線）しか執られないのか。その答えが、この引用記事の最後にありました。「ガン患者一人当たりの平均治療費は３千万円」にも上るといいます（ちなみに『ガンで死んだら１１０番』には、ガンの平均治療費は一人５００万円と書いてありました）。
　日本では毎年２５万人の人がガンで亡くなり、その医療費は毎年１５兆円に上るといいます。ガン治療は、１５兆円の産業といってもいいかもしれません。栄養療法などで、ガンが治癒してしまうと大量の失業者が出ることになります。三大療法で、徐々に患者の体力（免疫力）を奪うことで、どんどん治療費が掛かるように仕向けていくシステムが出来上がっているようです。
　私達は、そうした事実を知る必要があると思います。

ガン治療という名の殺戮．．．２００９年８月４日

　私の母ですが、２年前に肺ガンの手術をしました。
　当時母は、７０代後半で医者は手術は無理と言っていました。それまでの肺ガンの手術は、肋骨を切り開いて患部を取り出すという大手術で、高齢の人は無理というのが一般的だったのです。しかしセカンドオピニオンということで掛かった国立癌センターの医師は、手術は可能だと言ったのです。技術の進歩で、肋骨を開かなくても肺の患部を切り取る方法があるというのです。それゆえ手術の負担が少なくなったので、７０代後半の母でも充分手術が受けられるといいます。
　そこで親族一同が集まって会議が行なわれました。
　そこでの話し合いでは、「手術した方がよい」という意見がほとんどでした。しかしたった一人へそ曲がりがいて、手術しないで食事療法などの民間療法をやった方が良いと主張した人間がいました。私です。
　私が手術しない方が良いと言ったのは理由があります。私は、ガン手術をした多くの人間がたどる運命を知っていたからです。身体の臓器の一部を切り取るというのは、身体全体に大変な負担を強いるのだそうです。つまり体力が大きく落ちるのです。患部を切り取った当初は大丈夫でも、数年経つと転移が発見されます。その時点で、まだ体力があれば更に手術となるのですが、それによってさらに体力を落とします。抗がん剤治療や放射線治療を併用した場合は、さらに衰弱していきます。こうして最初の手術から数年で、だいたい棺桶に入ることになるそうです。もちろん個人差が激しいので、数年と言っても幅があるようです。またこういった手術を行なって、“奇跡的に”回復するケースも実際にはあります。しかし私が聞いた話では、多くのケースでは手術をしてしまったら、もって数年ということでした。

　母の身体のことですから、どうするか結局は母が決めることです。
　私は母に、西丸震哉著の『滅びの大予言』の中の一節を読んでもらいました。そこには、西丸氏がガン宣告された話が載っていたからです。西丸氏は東大のガンの権威である友人から、腸にガンがあることを言われ、「このまま放置したら、もって半年」と余命宣告を受けたそうです。西丸氏は、半年で俺が死ぬというのが天命ならそれもいいじゃないかと、全く何もしないことを決めたそうです。そうして、その後数十年も生きてきたのです。
　母は、この一節を読んで、「世の中には、こういう人もいるんじゃねえ」と言っていました。どこか他人事のような言い方でした。私はその瞬間、母は手術を受けるだろうと思いました。果たしてその後、母は手術を受けることを決意したのです。母の肺は半分切除されました。

　術後の検査では、病院側ではガンの転移は見られないとのことで当初私は安心していました。しかし先月、検査で残り半分の肺にガンの転移が見つかったという母からの手紙をもらったのです。私は、少なからずショックを受けました。そうなるのがほとんどだという事を知っていたにもかかわらず、実際に身内に起こると動揺してしまいました。
　国立癌センターの医師は、手術はもう不可能だし、抗がん剤や放射線は年齢的に無理と言ったそうです。つまり医者として施す処置は何もないと言っているわけです。私は、これ以上医者の治療を受けないですむなら、母は（周りの予想に反して）けっこう長生きするかもしれないと、ある意味でほっとしました。

　私がガンの摘出手術に反対するのには、以下の理由があります。

�@ガン細胞は、正常細胞がガン化したものと言われています。しかし私は、その原因としてウイルスのようなものが介在しているのではと思っています。だとするとガン細胞に犯された臓器を切り取っても、原因となるウイルスが血液を介して全身を飛び回っていることに変わりはありません。その原因のウイルスが除かれない以上、転移が起こると思うのです。

�Aガン細胞は、健康な人でも身体の中で１日数千個は発生していると言われています。発病しないのは、身体の免疫機能がガン細胞を抑えているからです。ですからガンに対する唯一の治療法は、身体の免疫機能を高めることです。それ以外にありません。身体の臓器の一部を切り取ってしまうと、身体はバランスを大きく失い、体力を失います。つまり免疫機能を失う方向にいきます。

�Bこれは情緒的な意見かもしれません。医者はガンの根本原因を知りません。根本の原因を知らない人間に、最高の治療を期待するのは無理というものです。ガン化した細胞を切り取るというのは、対症療法にすぎません。熱が出たら解熱剤を与えるのと同じことです。なぜ熱が出たかというのが大切なことであって、身体の防御機能として熱が出ているのかもしれません。そんな時に熱を下げたら、さらに体調を悪化させる可能性があります。熱だったらまだいいでしょうが、臓器を切り取ったら、もう二度と戻ることはありません。私には、ガンになった臓器を切り取るという手法が、おそろしくお粗末なものとしか思えないのです。


　こういった私の意見は、世間ではほとんどいないでしょう。親族の会議で、私のような考えは、世間の常識と１８０度違うということを痛感しました。
　でもこうした考え方を裏付ける本も出ています。今回、『ガンで死んだら１１０番』（船瀬俊介著、五月書房）を紹介したいと思います。現在出ている本は、増補改訂版のようです。その著書から、「はじめに」の部分を先に載せて、増補版のために書かれた「増補版に寄せて」を次に紹介したいと思います（本の中では、この順番が逆です）。


　・・・＜『ガンで死んだら１１０番』、「まえがき」を抜粋開始＞・・・

ま　え　が　き

　「−−−ガンで死んだら１１０番、愛する人は“殺された”」
　この本を手にとって、「なんと過激なタイトル…」と眉をひそめるかたも多いでしょう。
　当のガン専門医にとってみれば、憤激で身が震える題名かもしれません。
　「誠心誠意、夜も寝ないで患者のためにやっているのに“殺した”とは、なにごとかッ！」
　その憤怒の思いは十二分にわかります。しかし、あえて、このタイトルにしました。
　ひとつは、患者さんにも、お医者さんにも、現在のガン治療は、実質“殺人医療”に堕してしまっていることを自覚して欲しいからです。
　政府の役人や政治家のかたたちにも、その戦懐の実態を直祝して欲しいからです。
　製薬メーカーのかたたちにも、目を見開いて現実を直視して欲しいからです。

　　　　　　●

　現在、毎年、３１万人前後のガン患者が亡くなっています。息の止まる数です。そのうち約２５万人は、じつはガンではなくガン治療で“殺されている”のです。「マサカ…！」と絶句したり、「極論だよ」と冷笑したり、反応はさまざまでしょう。
　しかし、これが日本のガン治療の戦慄の実態なのです。
　岡山大学医学部付属病院で１年間に亡くなったガン患者のカルテを精査したところ８０％がガン以外の原因で亡くなっていました。その大半が肺炎、院内感染などの感染症だったそうです。さらに多臓器不全などなど……。これらが、実は抗ガン剤の「医薬品添付文書」に重大副作用として列記されていることを、ご存じですか？
　ちなみに、この報告をまとめた正義感あふれる医師が、論文にして学長の元に持っていったら、なんと、学長は目の前で論文を破り捨てたそうです。「こんな事実が公になったら、大変なことになる」。それがホンネでしょう。

　　　　　　●

　あなたがガンと診断され、入院したら、まちがいなくガンの“三大療法”を、施されるでしょう。それは�@抗ガン剤、�A放射線、�B手術……です。
　もっともポピュラーなのは�@抗ガン剤です。その名前から、ガンに抵抗して、ガンをやっつけてくれる薬と、誰しもが思います。あの抗生物質を連想するのですね。そこが、悲劇の始まりです。抗生物質は、体内に侵入した病原菌を攻撃して、患者を守ろうとします。
　抗ガン剤は、まったく違います。抗ガン剤の別名は“細胞毒”です。つまり“細胞を殺す毒物”と「医薬品添付文書」には、はっきり明記しています。
　細胞を殺すということは、あなた自身を殺す−−ということです。生命を毒殺する機能が、抗ガン剤の本領です。早く言えば、たんなる猛毒物を、うすめてガン患者に投与している。それがガンの化学療法の実態です。毒物投与ですから想像を絶する副作用が全身の臓器に襲いかかります。脱毛、嘔吐、食欲不振……など可愛いもの。▼造血障害▼心停止▼急性腎不全▼溶血性尿毒症▼ショック死▼聴力低下▼視覚障害▼脳梗塞▼間質性肺炎▼激症肝炎▼消化器穿孔▼急性すい炎▼糖尿病悪化▼横紋筋溶解症▼言語障害▼意識障害▼全身浮腫……。まだまだ、副作用は何十とあるが、書ききれない。（抗ガン剤『シスプラチン』の「医薬品添付文書」より。（拙著『抗ガン剤で殺される』花伝社、参照）
　“猛毒物”を注射するのだから、全身の臓器、組織が悲鳴をあげ絶叫している。これだけの副作用を知ったら、この抗ガン剤を打ってもよい……と思う人がどれだけいるだろう。ガン専門医は、このような抗ガン剤の身の毛のよだつ重大副作用を、患者には絶対に教えない。「まあ、脱毛とか、食欲不振などがありますが……」と言葉を濁しながら注射器を手にする。患者は「それでもガンが治るなら……」と一途の望みで腕を差し出す。

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　ところが厚労省の専門技官が「抗ガン剤が、ガンを治せないのは常識です」と言い放っているのです。厚労省の保険局医療課長の麦谷眞里氏は、抗ガン剤医療のトップレベルの責任者。その高級官僚が「抗ガン剤は保険で払う必要がない。なぜなら、いくら使っても効果がないからだ」と公言している。（２００５年１０月２０日『医療経済フォーラムジャパン』にて）。
　さらにガン学会の会場ロビーでの医師たちの会話。「効かないクスリをこんなに使っていいのかね？」「固形ガンにまったく効かないね」「すべては出世のため……」。
　そもそも、猛毒物が抗ガン剤という“クスリ”に化けるプロセスから慄然とする。ガン患者に投与して、４週間以内に腫瘍が１０人に１人縮小すれば「効果アリ」と医薬品に認可される。猛毒を打てば、患者もガン細胞も、その毒で萎縮するばあいもあるだろう。それでもわずか１割とは……！　残る９割のガンはピクリとも動かない。それでも「効果アリ」とは恐れ入って声もない。

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　このわずか１割ていどの腫瘍縮小効果も、まったく無意味。なぜなら、ガン腫瘍はすぐにリバウンド増殖を始め、わずか５〜８か月で元の大きさに戻ってしまうからだ。それから、さらにガンは増殖を続け、患者を死にいたらしめる。抗ガン剤を多種類打った患者ほど、再発、増殖……そして死亡するまでの期間は短い。
　その理由は１９８５年、米国立ガン研究所（ＮＣＩ）のデヴュタ所長の議会証言で明らかになった。「抗ガン剤による化学療法は無力だ。なぜなら、ガン細胞はすぐに自らの遺伝子を変化させて、耐性を身につけ抗ガン剤を無力化するからだ」。それは反抗ガン剤遺伝子（ＡＤＧ：アンチドラッグ・ジーン）と命名された。
　そこで、抗ガン剤の効能認定の期間が“４週間”と異様に短いナゾも解けた。それ以上、観察を続けるとＡＤＧ発動によってガンが急激にリバウンド増殖を始めるため、抗ガン剤の“無効性”がバレてしまう。“かれら”の悪魔的な操作に、私は腹の底からの怒りを覚えた。
　さらに抗ガン剤や放射線には、致命的欠陥がある。ガン細胞と戦う味方の兵士たちリンパ球（ＮＫ細胞など）を総攻撃し、殲滅してしまうこと。だから抗ガン剤、放射線をつかって喜ぶのはガン細胞のみ。抗ガン剤等は、ガンの応援剤にすぎない。
　火事を消すのにガソリンをぶっかけるに等しいことを現代のガン治療は行っている。メチャクチャを通り越して、正気の沙汰とは思えない。

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　さらに８８年、ＮＣＩは「抗ガン剤は、強い発ガン物質であり、投与すると別の臓器、器官に新たなガンを発生させる」と驚愕リポートを発表。
　またアメリカ政府調査機関ＯＴＡは、１９９０年、抗ガン剤の“有効性”を完全否定する実験報告を踏まえ「非通常療法（代替療法）の方が、末期ガン患者を救っている」ことをハッキリ認め、代替療法への調査・助成をＮＣＩと議会に勧告した。
　アメリカ政府の「ガン戦争」敗北宣言です。このＯＴＡリポートで、アメリカのガン治療は１８０度シフトを始めた。その結果は、めざましいものだった。アメリカでガン死亡者数が急速に減り始めたのだ。
　かれらはガンで死んでいたのではなく、抗ガン剤や放射線など効果のない“殺人行為”で殺されていたのだから、“殺人治療”が減れば、“犠牲者”が減るのも当然です。

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　これら衝撃の事実を日本の製薬メーカー、医学界、厚労省、政治家さらにマスコミは緘口令をしいて完全に隠蔽した。だから国民どころかガン専門医ですら、以上の事実をまったく知らない。戦懐の猛毒物質が、抗ガン剤という“クスリ”に化けるカラクリを、慶応大医学部の近藤誠医師は「それは世界に、ガン産業という巨大利権が存在するから」と教えてくれた。ガンを金儲け手段とする連中だ。「それを構成するのは、国家、製薬資本、病院、医者など……」。国家がガン産業の中枢にいるのだ。私は、かれらをガン・マフィアと呼ぶ。なぜなら、毎年、２５万人余りもガン患者を虐殺して、何ら法の裁きを受けず、医療費３１兆円の半分、約１５兆円を貪っているからだ。抗ガン剤の価格は、０．１グラムがナント７万円……！！　卒倒するような暴利ではないか！

　　　　　　●

　東大医学部の教授クラスの医師４人が、自らガンになったとき、抗ガン剤投与を断固拒み、食事療法などの代替療法で生き延びている……という話を聞き、血が逆流する思いがした。かれらは自らのガン患者たちが「食事療法などの代替療法で、なんとか治したいんですが…」と懇願すると「ああ、あれは迷信、インチキ。だまされちゃダメですよ」と抗ガン剤を何百、何千人に打ち続け、その猛毒性で、苦悶のうちに“毒殺”し、膨大利益を得てきたはず。それが、自分がガンになったとたん、抗ガン剤拒否、代替療法で生き延びるとは……。
　では、“三大療法”の一つ、放射線治療はどうか？
　「放射線の方が、もっと悪い。免疫がやられてヤツレが酷いんです」と新潟大学大学院医学部安保徹教授。抗ガン剤より、さらに激しく造血機能を破壊し、ガン細胞と戦うＮＫ細胞等を殲滅する。手術も然り。斬らないほうが患者自身の生活の質（ＱＯＬ）は、はるかに高いのに、外科医たちは、斬って斬って斬りまくる。不要無益な手術のため命を落とすガン患者も夥（おびただ）しい。
　考えてもみて欲しい。家に強盗が入って父親を刺し殺し、５００万円奪って逃走したとする。
　「家族は人殺しィ！　泥棒！」と絶叫し、１１０番するはずである。
　ところが病院でガン患者の父親を“殺され”、５００万円の“治療費”を奪われても、遺族はひっそりと「ありがとうございました」「お世話になりました」と、父親を“殺し”金を“奪った”医者に、お礼を言うのだ。呆れてものが言えない。
　かけがえのない身内の命を奪われ、大金まで奪われて……お礼をいう感覚が絶え切れない。これでは畜殺場に送られる牛馬以下ではないか！
　少なくとも牛、馬は“畜殺料”は取られない。しかし、ガン患者は“殺され賃”まで殺人病院に召し上げられるのだ。

　　　　　　●

　かくして金を奪われ、命を奪われた犠牲者たちは毎年、毎年……約２５万人ずつあの世に送られている。その無念、無残を思うと胸が痛む。病院で虐殺された犠牲者数は、２０年で５００万人、４０年で１０００万人……。戦後６０年で、どれだけのガン患者たちが命を奪われたことか？　アウシュビッツ虐殺以上。ヒトラーも顔負けの虐殺を繰り返してきたガン治療という名の殺戮行為……。この眩暈（めまい）のする悪魔的犯罪にピリオドを打たねばならない。その唯一の方法は、被害者が立ち上がることだ。
　身内を奪われ、金を奪われ……「ありがとうございました」などという悲しい愚劣な行為をしてはいけない。

　　　　　　●

　涙を降り払って立ち上がれ！　−−−ガンで死んだら１１０番！　愛する人は８割の確率で“殺された”のだ。
　あなたの義憤と勇気と告発が……おそらく千人以上の人々の命を救うことになるだろう。殺戮された犠牲者たちや遺族の法的な蜂起、反撃こそガン・マフィアを萎縮させ、地獄のガン治療を激変させる妙法なのです。ガン患者は畜殺される、か弱き羊の群れであってはいけない。少なくとも命を奪う者に対しては、牙を剥いて立ち向かうべきだ。あなたの牙（武器）は、法律です。
　法こそ、私たちの生命、財産、名誉……そして家族を守る「武器」なのです。
　あなたを救うことは、他の多くの無辜なる命を救う道につながるのです。
（＊巻末に「訴状」等の書き方を、付録しておきました）。

　・・・＜抜粋終了＞・・・




　・・・＜『ガンで死んだら１１０番』、「増補版に寄せて」を抜粋開始＞・・・

＊増補版に寄せて

●「マフィアが食い物に」毎日記事の衝撃

　マスコミのガン報道が変わりつつある。
　「ガン医療に警鐘−『マフィアが患者を食い物に』」。衝撃的な見出しにわが目を疑った。
　『毎日新聞』（２００７／２／２４　北海道版）。さらに「死因の８割は抗ガン剤の副作用」の見出し。掲載写真を見て、さらにおどろく。マイクを握った私の顔写真。「環境問題評論家・船瀬俊介さん講演」とある。これは２００６年１０月２１日、東京で開催された「第一回・世界一元気　ガン患者学ワールド」での私の講演を半ページで採録した記事だった。
　それにしても、地方版とはいえ三大新聞が、よくぞ私の講演を掲載したものだ。その内容は「−−−『ガン患者を食い物にするガンマフィアが存在する』。船瀬さんは『ガン医療の巨大マーケットで潤う医療産業の存在を指摘し、三大療法（手術、放射線、抗ガン剤）一辺例の現代医学のガン医療に警鐘を鳴らす」とある。
　記事をまとめたのは山田寿彦デスク。よくもこんな“過激”な本当の記事を載せたものだ。ちなみに、この記事を見せると誰もが「マフィアって、この人？」と、怖い顔の私の写真を指差す。それほど我ながらおっかない顔で正面をにらみつけている。

●「書いてはいけない」タブーなのに

　冗談はさておき、この『毎日』の記事内容は、きわめて簡潔に私の講演内容をまとめている。
　一部を紹介する。
　「抗ガン剤はガンを治せないのではないか。患者の免疫力を落とし、二次的ガンを発生させるのではないか。毒物ではないか。これらの質問に厚生労働省の技官は『その通りです』と答えた」「アメリカ国立ガン研究所の所長が８５年に『ガンの化学療法は無力だ』と議会で証言したことがある。抗ガン剤は毒でガンを弱らせる。しかし、ガン細胞は遺伝子を変化させ、耐性を獲得する」
　私は自分の講演録ながら、マスコミがついにここまで書いたか……という深い感慨を覚えた。これらのガン治療をめぐる「真実」は、マスコミにとって書いてはいけないタブーだった。理由は明白だ。マスコミはスポンサーからの広告収入によって成り立っている。新聞社といえども購読料収入の何倍もの収入を広告料に頼っている。皮肉なことだが、私の先輩格の大手新聞社の記者Ｔさんが「化学調味料は体によくないので赤ちゃんにはひかえましょう」と書いただけでデスクに呼び付けられ「広告の苦労を考えろ！」と怒鳴りつけられ、飛ばされたことがあった。もう３０年ほども前の話。化学調味料の大手スポンサーＡ社からの圧力で６年間も閑職に追いやられた彼は心臓発作で倒れ、髪もまっ白に。「お前はどうしていつも本当のことを書くんだ！」と怒鳴られた新聞記者……。その心中は察するに余りある。

●１５兆円ガン産業の中枢は国だ

　だからこそ『毎日新聞』北海道支局の山田デスクの記事は、マスコミ良心を貫いており衝撃的なのだ。内容を続ける。「−−−抗ガン剤の副作用で造血機能破壊が一番恐ろしい。ガンと闘う免疫細胞まで全滅させる。ある大学病院（講演では実名…＊岡山大学付属病院）ではガン患者の直接の死因は８割が抗ガン剤などの副作用だった。多くの医師は自分がガンになっても抗ガン剤は絶対使わないと考えている」「現代医学の問題点に自然治癒力の軽視がある。古代ギリシャの医師ヒポクラテスは『人間は体内に１００人の名医を持つ。医者のなすべきことは名医を手助けすることだ』と言った。しかし、日本の医学教育は自然治癒力を教えない。『なぜ教えないのか』と代替療法を実践する医師に尋ねた。『そんなことを教えたら、医者と薬屋はおまんまの食い上げだ』との答えだった」
　「こんなことが、なぜまかり通るのか。『患者よガンと闘うな』の著書で知られる慶応大学医学部の近藤誠医師に聞いた。『ガン産業が存在する。製薬メーカー、病院、医師。中枢にいるのは国だ』と近藤さんは言った。日本の国民医療費は年間３２兆円。二人に一人がガンで死亡するから、ざっと１５兆円のガン市場が存在する」
　この記事読了後、山田デスクに便りをしたためた。感謝と同時に、彼の身の上が心配だったからだ。「残り１年足らず、存分に暴れてみせます」という主旨の返事がきた。つまり１年後に“飛ばされる”ことを覚悟しているのだ。ジャーナリストとしての本分を貫いた彼のような記者がいたことを誇りに思う。

●テレビは製薬会社の圧力に弱い

　テレビは新聞よりもさらにスポンサー圧力に弱い。
　民放は、新聞と異なり、すべて広告スポンサーの丸抱えだ。かつて『ニュース・ステーション』の知人ディレクターに「高性能のエネルギー自給エコハウス」を取り上げるよう頼んだことがある。返事にア然とした。「ウチは自然住宅、放送できないんですよね」どうして？　「スポンサーがパナホームだから……」。テレビの広告料は、ていのいい“口止め料”なのだ。これがテレビ・メディアの真実。だから巨大スポンサー製薬メーカーの儲け頭、抗ガン剤批判などタブー中のタブーだった。それはＮＨＫも同じ。スポンサーは与党自民党であり、自民党のスポンサーは巨大製薬会社……。厚労族議員が抗ガン剤批判番組など許すはずもない。テレビの正体はそんなもの。だから各社プロデューサーは広告主の機嫌を損なわないように腐心惨澹する。すると問題が生じない番組は、料理番租か、族番組か、バラエティ番組くらいになってしまう。「日本のテレビは、ドーシテ、食べてばかりいるのデスカ？」。海外から来た外国人は、一様に肩をすくめる。かくして“ラーメン特集”は毎日のように繰り返され、“大食い”タレントが持てはやされ、げびたリアクションの笑いがテレビ画面を占拠する。

●『筑紫哲也ＮＥＷＳ２３』の変身

　そんなテレビ界で、ガン報道に大きな変化が現れた。
　『筑紫哲也ＮＥＷＳ２３』。２００８年１月２１日放映。画面にメイン・キャスターの筑紫哲也氏が白いキャップをかぶって登場。彼自身、肺ガン患者で療養中であったことはよく知られている。帽子は抗ガン剤で頭髪の抜けた頭を隠すためであろう。「……じつは、人間の体には、毎日だれでも約５０００個のガン細胞が生まれているそうです」。語り出しに、思わず耳をそばだてた。これは現代のガン産業側からは、絶対に言ってはいけないことだ。毎日５０００個ものガン細胞が“健康な人”でも生まれている。このことを認めると彼らの存在基盤（利権基盤）が崩壊する−−−。まず、現代医学が依拠するウィルヒョウ理論（ガン細胞無限増殖論）が崩壊する。医学テキストの一行目に書いていることが、嘘八百であることを認めざるを得なくなる。ガン検診がデタラメでありペテンの極みであることも発覚する。もはや「ガン細胞が発見されました！」と脅して、健康な人を“ガン患者”にでっちあげ、抗ガン剤、放射線、手術漬けにする“美味しい商売”もできなくなる。だから、この民放有名キャスターの発言は、ガン・マフィアたちの利権構造を震撼させるものだったのだ。タブーは破られた。

●「無知だった……」筑紫哲也氏の独白

　「毎日、ガン細胞がこれだけ生まれても私たちがガンにならないのはナチュラル・キラー細胞（ＮＫ細胞）という免疫細胞が日々、これらガン細胞を攻撃しているからです」と筑紫氏。画面は、ガン細胞を盛んに攻撃するＮＫ細胞の顕微鏡映像を映しだす。「これらＮＫ細胞は心の影響を受けやすく気分が落ち込んだりすると数は減り、笑ったり、前向きの心を持つと増えるのです」と続ける。つまり「心というものが、ガンに大きな影響を与える」ことをはっきり認めた。画面にはガンの「いきがい療法」「笑い療法」のパイオニア伊丹仁郎医師（すばるクリニック院長）が登場。ガン患者のモンブラン登山の「いきがい療法」「笑い療法」などの具体例が紹介された。さらに「ガン生き抜く『いきがい療法』のいま」と題して、郭林新気功協会の萬田靖武代表が「ガンは酸素に弱い」と気功、呼吸の効用を説く。さらに同番組はガン三大療法だけでなく、これら「いきがい療法」などを取り入れた新しい統合療法、代替療法などの必要性を訴える。
　私や安保教授、ガン患者研究所の川竹代表などにとっては、あたりまえすぎることだ。しかし、マスコミが全国ネットのニュース番組で、ここまで、われわれの主張に近づいてきた意味は大きい。最後に筑紫氏が「自分は、こんなにも無知だったのか……と反省しています」とつぶやいた柔和な笑顔が印象的だった。かれは、まちがいなく『抗ガン剤で殺される』（花伝社）など、私たちの本を読んだはずだ。物足りなさは、まだまだ残るが、マスコミがここまでガン治療の真実に踏み込んだことは大きな一歩といえる。

●民主党、ガン代替療法を保険適用へ

　２００８年３月５日、政界もガン治療に一歩を踏み出した。野党第一党の民主党は「統合医療を普及促進する議員の会」（事務局長、牧義夫議員）の設立総会を開催。以前から民主党内には「代替医療を考える有志の会」があったが、それを拡大発展させた。民主党議員８８名（衆院４６名、参院４２名）が結集。さらに広く会員募集中。総会には東大名誉教授、渥美和彦医師が記念講演。鳩山幹事長も推進する新しいトレンド。ガン患者研究所もこの動きを支援している。これが「ガン代替療法・保険制度適用」法案につながるはずだ。欧米では代替療法にも保険適用の道が開かれている。たとえばドイツでは患者の希望する代替療法が保険適用となる。たとえば森林浴セラピーなら３週間は保険から医療費が支給されるのだ。少なくとも、日本でもドイツ並みに代替療法へ保険適用を認めるべきだ。これで、三大療法と肩を並べて勝負できる。アメリカでは、すでに１９９０年ＯＴＡリポートで米政府が「代替療法の方が、三大療法より優れている」ことを公式に認めた。以来、いまやアメリカでは三大療法と代替療法との比率は４：６と逆転している。こうして、アメリカでは毎年、数千人単位でガン死亡者数が減り続けている。ガン患者の８割を殺す三大療法が減っているのだから、あたりまえの話だ。このアメリカから日本は遅れること１８年……！
　ようやく虐殺の荒野に、希望の曙光がさしはじめた。

●抗ガン剤を外し、代替療法を保険に！

　ガン患者を殺すだけの抗ガン剤は、そもそも薬事法第一四条（効能に比べ危険が著しい化学物質は医薬品に認可しない）に真っ向から違反する違法商品なのだ。厚労省保険局の麦谷眞理医療課長ですら「抗ガン剤はいくら使っても、使っても効かない。こんなものを保険適用していいんですか？」と公開シンポジウムで真情吐露している。厚労省の担当課長ですら「抗ガン剤は効かない。保険から外すべき」と主張している。「使っても効かない」「猛毒で患者を殺す」……なら、それは単なる患者の“毒殺”行為でしかない。
　よってガン患者の８割を殺す殺人抗ガン剤を保険から外し、かわりにガン患者を活かす食事療法や温泉療法、森林療法、整体療法、気功療法などの代替療法を保険適用とすべきだ。むろん悪魔的なガン・マフィアは死に物狂いで抵抗するだろう。われら患者のがわは、それに対して徹底して闘うべきだ。毎年２５万人も虐殺されるガン患者ジェノサイドに反旗の蜂起を起こすときだ。その第一歩が代替療法の保険適用なのだ。

●世界の抗ガン剤市場は退潮へ向かう

　アメリカ政府ＯＴＡリポートが抗ガン剤等の無効性を公的に認めたのは、ガン患者の遺族による裁判を恐れたからだろう。このままでは製薬メーカーだけでなく、抗ガン剤を認可した国家も賠償請求訴訟を起こされる。その危惧から抗ガン剤の“有効性”を完全否定した。カナダや欧州もそうだ。肺ガン治療でカナダの場合、もっとも多い選択肢がなんと無治療２２％。抗ガン剤と手術併用はたったの３％だ。日本では１００％猛毒抗ガン剤を盛られ、斬られる。ガン治療後進国ニッポンに比べ欧米先進国は抗ガン剤消費も激減している。もはや、抗ガン剤は製薬メジャーの稼ぎ頭ではない。世界の抗ガン剤市場は退縮しつつある。２００７年１月、世界医学界にショッキングなニュースが飛び込んだ。世界最大の医薬品メーカー、ファイザー社が１万人ものリストラを発表したのだ。同社の経営不振は、世界の抗ガン剤市場の退潮と無縁ではない。
　今後、たんなる猛毒物を、抗ガン剤にでっちあげて荒稼ぎすることは難しい。“かれら”も潮時をうかがっている。日本でも「抗ガン剤で殺される」現実が告発された。このまま毒薬投与の“虐殺”を強行すれば、薬害エイズ事件の数百、数千倍の薬害訴訟に発展しかねない。そうなれば、世界巨大製薬メジャーといえども致命傷となりかねない。
　ここは、素知らぬふりで静かに退場していくのが得策……。

●メジャーの新標的「こころ」と「メタボ」

　しかし、抗ガン剤に替わる利権の“草刈り場”を確保しなければ−−。そこで、製薬メジャーは新たな標的をとらえた。それが精神病と肥満病だ。わかりやすくいえば「こころ」と「メタボ」。たとえば、先進諸国では精神病薬の売り上げが右肩上がりで急上昇している。抗ガン剤売り上げの退潮とは対照的だ。“かれら”はガンから「こころ」に金儲けのターゲットをシフトしたのだ。抗うつ剤、精神安定剤、抗不安剤、睡眠薬、抗精神病薬……などなど、その売上増は恐ろしいほど。これらは、みな覚せい剤の仲間だ。恐ろしい依存性がある。いわゆるドラッグ中毒をひきおこす。向精神薬「リタリン」の蔓延など、その典型。「リタリン」売上急増とともに中毒患者も爆発的に増えている。うつ病、不眠症などに処方されたものが、完全な“麻薬”中毒患者を作り出しているのだ。
　２００８年３月１０日、「リタリン」中毒患者が薬局に押し入り「リタリン」を奪うという事件も起きている。「警視庁原宿署は１０日、薬局に押し入り向精神薬『リタリン』を奪ったとして強盗などの現行犯で横浜市旭区、無職の男２９歳を逮捕。同容疑者は『うつ病を患い、１０年前からリタリンを服用していたが、昨年から処方箋が出なくなり強盗に入った』と供述している」（『東京新聞』２００８／３／１１）
　店員の女性に「『リタリン』を出せ」と包丁を突き付けて２７錠を奪った。まかりまちがえれば殺傷事件となるところだ。同日、やはり「リタリン」大量服用して義父を殺害し自宅に放火した男（４３歳）に、東京高裁は無罪の判決を下している。「薬による妄想に支配されており責任能力は問えない」というのが判決理由。「こころ」の病を狙った製薬メジャーの陰謀は、すでに残酷無残な悲劇を続発させている。

●メタボ健診“徴兵検査”か“赤紙”か

　“かれら”がターゲットとした肥満病＝メタボリック・シンドロームはどうか？
　その手口は呆れるほど巧妙だ。まず日本では２００８年４月よりメタボ健診なる制度がスタートした。これが“メタボの陰謀”なのだ。一見、政府の親切な（？）健康指導にみえる。ところが、そのホンネはメタボ改善に名を借りた製薬メジャーによる市場開拓。まず４０歳から７４歳まですべての国民に“メタボ健診”への「お呼び出し」ハガキが舞い込む。その対象者はなんと５７００万人。国民二人に一人に“強制的”なメタボ健診への出頭命令が届くのだ。まさに平成の“徴兵検査”か“赤紙”のようなもの。
　男性８５ｃｍ、女性９０ｃｍ以上の腹囲で、さらに高血圧、高脂血、高血糖の二つが該当すれば、晴れてメタボの診断が下される。すると「健康指導」「受診勧奨」などが強制される。そして、なんと専門家の予測では約３０６０万人が「受診勧奨」つまり病院送りとされてしまう。（拙著『メタボの暴走』花伝社　参照）

●薬漬けで恐怖の副作用ガンになる

　そこで、待ちかまえているのが降圧剤、コレステロール降下剤、血糖降下剤などの薬漬けだ。メタボ狩りのホンネは製薬メジャーによる市場開拓だった！
　そのためたとえば高血圧症をそれまでの最高１８０からメタボ健診では１３０にまで引き下げた。健康な人でも高血圧にでっちあげ、降圧剤を飲ませる策略だ。脂血値、血糖値も同様。恐ろしいのは、これら薬剤には４０〜６０余りの副作用があること。もっとも重大副作用は、発ガン性であろう。降圧剤で無理に血圧を下げると末梢血管に血液が届かなくなり細胞壊死から発ガンする。コレステロール低下薬は脂肪分が、血糖降下剤は糖分が毛細血管を詰まらせ、同様に発ガンする。メタボ対策の降圧剤、抗脂血剤、血糖降下剤……の最終副作用が発ガンでは「なんのための健康対策か？」　あなたは呆れるだろう。
　抗ガン剤の教訓を思い起こして欲しい。“かれら”は人類を健康にすることなど、ツメの先もかんがえていないのだ。狙いは売り上げ増のみ。世界の医薬品売上一位はコレステロール降下剤リピト−ル。たった一商品で、なんと１兆５０００億円……！！
　昔からいう薬九層倍どころではない。薬九兆倍……悪魔の饗宴はとどまらない。
　われわれ人類は“かれら”魔の手による“薬殺”という大虐殺の連鎖を許してはならない。

　２００８年４月　著者　船瀬俊介

　・・・＜抜粋終了＞・・・

安曇野訪問記．．．２００９年７月２９日

　先週、長野県の安曇野へ行ってきました。
　観光が目的ではなく、住みか探しの為です。ただ住みかだけではなく、将来の事業（のようなもの）の為の土地探しも兼ねています。（もう何回か記事に書いてきましたが）私は将来、神聖幾何学の施設を造ると言われています。ゲリーさん、クリスさん（ゲリースクールの講師）、サイキックさんからです。もちろん自分の人生は自分が決めるわけですが、そう言われていると、次第にその気になってくるから不思議です。
　施設といっても、それは単なる実験施設ではなく、（もし可能ならば）人々のスピリチュアルな能力の開花に貢献するものにしたいと思っています。また神聖幾何学は一つのアプローチに過ぎず、それ以外の色々なスピリチュアルな試みを試したいとも思っています。そのため、ある程度の広さの土地を確保したいと考えています。（これも以前書きましたが）サイキックさんの個人セッションを受けたとき、何気なくその土地の広さを聞いたことがありました。すると皇居の３分の１ほどの広さだと言われました。皇居の３分の１といってもピンとこないので調べてみると、１０万坪ほどの広さだとわかりました。私はたまげてしまいました（あんたいったい何するの・・・と言われそうです）。

　さてなぜ安曇野に魅力を感じたかというと、なんといってもきれいな水が豊富にあることです。２０世紀は石油の世紀だったが、２１世紀は水の世紀になるという人がいます。私はこの言葉はけっしてオーバーではないと思っています。地球の氷河が解け出していることは広く知られていますし、環境汚染によりきれいな水の確保が年々難しくなっていると言われています。またアメリカの大規模農業によって地下水が枯渇する可能性が言われています。こういった流れがどんどん加速しているのをみると、将来水をめぐって国家間で戦争が起きるという説があるのも、けっして荒唐無稽と言えないと思うのです。

　サイキックさんのセッションで、安曇野はどんなところですかと聞いてみたことがあります。
　すると、“土地のエネルギーがあるところ”という答えが返ってきました。なんだかわかったような、わからないような答えですが、なんとなく良いところのようです。

　さて出発の八王子駅の様子です。
　東京の２３区内に住んでいる人は、八王子というと、相当な田舎だというイメージがあるようです。でも駅前はそれなりに都会っぽいです。





　八王子から中央本線を特急の“スーパーあずさ”に乗って松本まで行くと２時間半ぐらいとです。それから大糸（おおいと）線に乗り換え、安曇野の穂高駅まで３０分弱といったところです。

　さて今回は、穂高観光株式会社のＫさんに別荘を中心に物件を案内してもらいました。
　まず最初に見せてもらったのは、以前は会社の保養所として使われていた物件です（下図）。６畳の和室が６つ、８畳の和室が２つ、その他に食堂と男女別の温泉の浴室が２つある物件です。敷地は２１１坪の広さです。訪問者の方は、これでいくらだと思われるでしょうか。





　答えは、８５０万円です。
　これを高いというか安いというか私にはよくわかりません。ただこの物件の難点は、駐車場がないことです。それに建物は古く、家の中に入ると少々カビ臭さがあります。これは長らく人が住んでいなかったので仕方ないのかもしれません。

　さて次の物件ですが、これこそ私が見たかったものです。
　私は時々、『田舎暮らしの本』（宝島社）という雑誌を買っているのですが、その中にこの物件が紹介してあったのです。
　外壁は白で統一されていますが、家の中はまるでログハウスのように木目調で統一されています（下の左図）。そしてなんといっても有難いのは、カビ臭さがないことです。築２４年となっていますが、２ヶ月前に改装したとのことで、真新しい感じです。１階に８帖の和室と２階に１５帖の寝室と部屋数は少ないのですが、広い１３．２帖のリビングと４．７帖のキッチン、５．２帖のダイニングがあります。そしてサウナ付きの広い風呂があります（下の右図）。もちろん温泉です。Ｋさんは、温泉代として月に１万弱のお金が掛かると言っていました。ここの源泉は温度が高く、９０℃くらいあるそうです。それで配管を通るうちに冷やされて４５℃くらいになって、出てくるそうです。だから温める必要がないそうです。
　土地の坪数は、２９９坪です。さて気になる価格はいくらでしょうか。


　　　


　答えは、１５２０万円です。
　私は（素人ながら）この物件であれば、妥当な値段だという気がします。住むとなると気になるインターネットですが、光ファイバーが来ているとのことでした。駐車できるスペースは車一台分はあります。しかし難点は、傾斜地に建っていることです（だから車一台分しか駐車スペースがとれなかったのですが）。それゆえ２９９坪の広さが実感できない感じです。これだけが難点で、それ以外はなかなか良い物件だという気がしました。Ｋさんも、お勧めの優良物件だと言っていました。


　さて物件を何件が見た後は、安曇野を少し見てみようと観光に出かけました。
　安曇野といえばレンタサイクルとガイドブックに書いてあったので、さっそく私も『レンタサイクル　しなの庵』というところで自転車を借りました。店の人がどこか目的の場所がありますかと聞いてきたので、ふと黒澤明監督の映画『夢』に出てきた、大きな水車を見たいと言いました。すると運よく自転車で周れる場所にあったようで、そこまでの地図をくれました。
　下の左の写真は、穂高駅から南方に位置する大王わさび農場に向かう田園風景です（映画『夢』の水車はその隣にあります）。このように安曇野は標高は高い（６００メートル以上）のですが、広々としています。


　　　


　上の右の写真が『夢』に出てきた、大きな水車です。映画ではずいぶん大きな水車に見えたのですが、実際に見るとそれほど大きなものとは感じませんでした。それにしても安曇野は水がきれいです。自転車で走っているときに小川の上を通ることがあったので眺めてみたのですが、かなり透明度は高い気がします。
　Ｋさんによると、ここの水道水は北アルプスからの雪解け水などが地下に滲み込んだものを、井戸でくみ上げて使っているそうです。もちろん消毒はしていますが、ほとんど消毒の必要がないくらいにきれいな水なんだそうです。う〜ん、さすが安曇野です。

　さて観光も終わり、宿です。
　この旅行の前に信州のガイドブックをパラパラめくって見ていたのですが、一泊１６０００円〜２万円程度の宿ばかり紹介されていました。ゲッ、そんなに高いんかい！　です。私にとって観光に行くわけじゃないのに、勘弁してくれといったところです。そこでネットで安そうな宿を探すことにしました。
　そこで探したのが、「ビジネスインあずみ野」です。
　ここは素泊まりだと４７００円、２食付でも７０００円です。宿は小奇麗で良かったのですが、泊まった部屋がタバコ臭かったです。机の上に、「室内禁煙」の盾が乗っていましたが、宿泊客は全然守らないのでしょうね。
　以下の写真は、宿に飼われていた猫です。ソラという名前なんだそうです。檻に入れられています。ネコ族は自由を求める動物なので、なんだか可哀そうになりました。宿の家族が近くを通ると、ニャーと鳴くのです。「ここから出してよ〜」と訴えているように聞こえてしまいました。私の魂のソウルグループがトラ族（トラはネコ科）なので、同情してしまったのかもしれません（でもそうは言っても、この猫は大事に飼われている感じがしました。宿泊施設なので一時的に檻に入れてあるのだと思います。でもイタリアのダマヌールでは、宿泊施設内でも犬や猫が放し飼いにされていました。そういうやり方もあるのに、と思いました）。





　さて次の日も物件を見に行きました。
　最初の物件は、２２７坪の敷地に建つ物件で８帖の和室２部屋と１７．１帖のＬＤＫです。値段は９５０万円です。安いと思われるかもしれませんが、家の中に入ると強烈なカビ臭が襲ってきました。ここに長くいたら、病気になりそうです。これじゃ保養になんないじゃん、というところです。築３０年を超えているということで、これでは建物がない方がいいような気がしました。
　次の物件（左下の写真）は一転して、ほとんど新築です。築２年で住んでいた人がきれいに使っていたようです。難点は寝室（７帖）が１つしかないことです。ＬＤＫは１１．２帖です。ここは傾斜地ではないので、２５８坪の広さが実感できます。これはお勧め物件かなと思いました。ただ値段が１９９０万円です。高いのか安いのか、私にはよくわかりません。
　次の物件（右下の写真）は、４０３坪の敷地に建つちょっと豪華な物件です。売主は３０００万円を希望しているそうです。予定になかったのですが、後学のためにとＫさんに頼んで見せてもらいました。部屋数の広さも充分すぎるほどあるし、吹き抜けには巨大な囲炉裏もあります。しかし難点は、やっぱりカビ臭がすることです。平成元年に建てられたということなので、もう２０年を超えています。そういう物件は、人が常時住んでいない以上、カビ臭がどうしてもするようになってしまうようです。


　　　


　さて午前中に物件を見終えた私は、もう帰ることしました。

　総じて安曇野は、良い所だと思います。きれいな水が豊富にあることは実感できましたし、標高（私は標高の高い処を探しています）が高い割には、広い平地があります。Ｋさんに試しに、「１０万坪の広さの土地ってありますか？」と聞いてみました。突然トンデモ話を出して引かれることを覚悟したのですが、相手もプロでそれなりに答えてくれました。やはり安曇野といえども、１０万坪の土地を探すのは難しいそうです。バブルの頃はゴルフ場などのリゾート開発で、山を切り開くといったことがさかんに行なわれたそうです。そのときは１０万坪クラスの開発が行なわれたそうです。１０万坪を確保するには、山を切り開くといったことが必要とのことでした。

　安曇野はたしかに良いところなのですが、難点はやはり都心から遠いことです。新宿駅から穂高駅までは、電車の待ち時間を考えると片道３時間は確実に超えてしまいます。事業を起こすことを考えた場合は、新宿から２時間程度におさえることが必要という気がします。片道２時間なら、日帰りで行ってみようかとなるからです。
　次回は、新宿から２時間ぐらいで行けそうな、もう少し東京に近いところを調べてみようかと思っています。
　下図は帰りがけに撮った穂高駅です。　　安曇野・・・、良いところなんだけどなあ〜。

映画『ノウイング』．．．２００９年７月２２日

　ゲリースクールの授業で、ゲリーさんは時々映画の話をします。
　これは私の想像なのですが、ゲリーさんは、スピリチュアルな話題を含んだ映画製作の際に、アドバイザーとして参画を求められることが多いのではないでしょうか。おそらく、映画の脚本作りの際に意見を求められるのだろうと思います。
　もうだいぶ前ですが、ステーブン・スピルバーグ監督の、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』というＳＦコメディの映画が流行ったことがあります。ゲリーさんはその第一作目に関わったそうです。ゲリーさんは、とても楽しかったと言っていました。その後ゲリーさんの思惑を超えてストーリーが展開していくようになり、映画の製作現場から離れていったそうです。私の勝手なひいき目かもしれませんが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、第一作目は大変面白かったのですが、二作目、三作目となっていくと、だんだん魅力を失なってしまった感があります（これは私の勝手な印象ですので）。
　ゲリーさんは、映画『マトリックス』にも関与したらしいです。主演がキアヌ・リーブスに決まったと聞いて、ゲリーさんは、

　Very disappointed!　（とても失望した）

　と言っていました。
　ディカプリオの方がまだましだと言っていました。それって、ゲリースクール生としては、ジャッジじゃないのと言いたくなるのですが、そうらしいです（ゲリーさんは、我々生徒にジャッジをするなと日頃から言っているので・・・）。
　最近では、ゲリーさんが関与したかどうかわからないのですが『地球が静止する日』を推薦していました（主演はキアヌ・リーブスですが）。
　そして一番最新の映画として、『ノウイング』を推薦していました。この映画の製作にゲリーさんは参加したとのことです。

　ゲリーさんが推薦するので、私は映画『ノウイング』を観に行ってきました。
　思えば、私が映画館に観にいくのは何年ぶりか思い出せないほどです。ＤＶＤレンタルで事足りてしまうため、実際に映画館に行くのは本当に久しぶりです。
　話はちょっと脱線しますが、ＤＶＤで観るより、やはり映画館で観た方が良いと私が思う映画があります。その一つとして、『アマデウス』を推薦したいと思います。モーツアルトの人生を綴った映画ですが、その音響効果は迫力があって、やはり映画館で味わいたいところです。とはいえ音楽だけでなく、この映画は人間の嫉妬を見事に描いた大作でもあります。ゲリースクールの生徒なら、モーツアルトの天才性に嫉妬し、モーツアルトを破滅に追い込んだサリエリの中に潜む葛藤に注目したくなると思います。

　失礼しました。話がそれました。『ノウイング』です。
　これから『ノウイング』のストーリーに関して話すことになります。映画の最後のオチというか核心部分を話すことになります。それゆえ、『ノウイング』を今後映画館で観る予定があるとか、ＤＶＤレンタルが始まったら借りて観るつもりという方は、これ以上読まない方がいいです。最後のオチの部分に関する話をこれからしていくからです。

　『ノウイング』の前半部分に、飛行機の墜落事故と地下鉄の脱線事故のシーンがあるのですが、この迫力は本当にすごいの一言です。長い間映画館に行っていなかった私は、その迫力に圧倒されました。ここ最近の映画製作の技術の進歩には驚くものがあります。まあ私の浦島太郎的な面もあるかもしれませんが。

　さてその『ノウイング』の最後のオチですが、人類滅亡で終わっています。これまで造られたハリウッドのＳＦ映画は、人類滅亡の危機を最後になんとか回避するというものが大半でした。宇宙人の地球侵略をすんでのところで回避したり、隕石の衝突を勇気ある行動で阻止するといった具合です。しかし『ノウイング』は人類が滅亡することで終わるのです。そういえば『アイ・アム・レジェンド』という映画では、人類の大多数が死滅するが、数パーセントは生き残るというものでした。その意味で多少、毛色が違った映画です。

　その『ノウイング』ですが、地球滅亡の原因となるのは、プレアデス星団で起こった超新星爆発のような巨大なエネルギーの放出が太陽に影響し、太陽が前代未聞のフレア（爆発）を起こして、地球がそれに飲み込まれるというものです。映画ではもちろんその時期が今となっているのですが、私はこのストーリーを見ていて、『フラワー・オブ・ライフ』の記述を思い出してしまいました。
　『フラワー・オブ・ライフ』の中に、まさしく映画『ノウイング』で描かれた人類滅亡の危機が書かれているのです。映画は所詮ＳＦですが、『フラワー・オブ・ライフ』では、それが“現実に起こったこと”として書かれています。私は『ノウイング』の脚本を書いた人は間違いなく、『フラワー・オブ・ライフ』に書かれた内容を知っていたに違いないと思います。そしてゲリーさんは、これに対しどういう見解を持っているのだろうと思いを馳せました。
　では『フラワー・オブ・ライフ　�U』から、その部分を抜粋して紹介したいと思います。


　・・・＜『フラワー・オブ・ライフ　�U』、ｐ２９３〜Ｐ２９７から抜粋開始＞・・・

　これからお話しすることは、より高次元の知識や歴史として理解される必要があります。通常の人間的な考え方で読めば、これはあまりにも荒唐無稽で、あり得ない話です。それは１８９９年頃には月旅行が信じられなかったのと同じです。宇宙的な視野からすれば、これは普通のことにすぎません−−ただしこの実験の帰結には、すべての被造物にとって他に類をみない実にユニークかつ特別な重要性があるという点を除けばですが。私がこの話をすれば、自分の信用を何もかも失うことになるかもしれません。それでも天使たちはこの話をするよう、強く私に薦めたのです。
　そもそもなぜこのシリウス人の実験が行われたのかというと、原因はアトランティス時代まで遡ります。４章で、マカバの知識が火星人たちによって誤用され、その結果、地球の次元層が切り裂かれて人類は意識の転落を体験したことを述べました（１巻１５９〜１６０ページ）。このエネルギーの誤用のせいで、人類は濃密な３次元世界の深みへと転落したのです。前にもお話ししたように、４８人のメンバーからなる銀河管轄司令部は、人類が宇宙の中でもう一度ふさわしい場所に戻れるように、聖なる神殿や特定の聖地などの構造を使って土占術的にこのグリッドを再生させ、地球を囲むキリスト意識グリッドを再構築することを認可しました。こうした構想は、ほかにも似たような境遇にあった多くの星々で用いられ、たいていは成功してきました。でも成功しなかった場合には、その種族の意識は失われてしまいました。
　そうした事情を知る存在たちは、遅くとも１９７２年８月には人類はキリスト意識に戻るだろうと予測していました。その時にはある宇宙的な事件が起きるはずでした。その事件というのは、この太陽系で並はずれて大規模で、もしもその時までに人類がキリスト意識に戻っていなければ、私たちは地球ごと壊滅してしまうはずだったのです。
　トート、ならびに人類種族のアセンションしたマスターたちは、銀河の大いなる白色同胞団や霊的聖師団と手をたずさえ、すべての詳細にわたり綿密な計画を立てていました。銀河意識によるこの実験は、何としても１９７２年８月より前に完了されることになっていました。
　その宇宙的な事件とは一体何だったのでしょう。実は１９７２年８月、私たちの太陽が膨張拡大し、自然現象としてヘリウム太陽になるところだったのです。ご存じのように当時の太陽は水素太陽でした。地上に届いてあらゆる生命を生み出す光はすべて、２つの水素原子の融合によってヘリウムができることから生じています。しかしこのヘリウムが何十億年にもわたって集積すると、３つのヘリウム原子が新たな化学反応を起こして融合し、炭素を形成するという現象が始まるのです。それが始まるのが１９７２年の８月だと言われていたので、もし人類がその時までにふさわしい意識状態に戻っていなければ、カリカリに焼け焦げてしまうはずでした。でも私たち人類がキリスト意識と呼ぶにふさわしい状態になっていれば、みずからを守り抜くことができ、生命を存続させられることになっていたのです。したがって私たちは、是が非でもこの時日までに意識の変容を成し遂げていなければなりませんでした。
　１７００年代の中盤、それはキリスト意識グリッドを再構築するためのこの実験のほぼ１万３０００年後になりますが、人類の身体的・物理的な父であるシリウス人たちは、私たちがその時までに意識の変容を成し遂げられそうにないことを悟りました。しかも悲しいかな、わずか数年の差で達成できそうもないのです。私たちの父と母、すなわちシリウスとネフィリムの人々は双方とも、何とか助けられないものかと考え続けました。知識や知力においてはるかに進化していた父方のシリウス人はそのための行動を起こすべく、率先して人類を救う手だてを発見しようと奔走しました。ところが問題がありました。全銀河を見渡しても、既知の解決策がまったく見当たらなかったのです。
　シリウス人たちは人類をこよなく愛していました。彼らにしてみれば私たち人類はまだ幼い子供で、とても失いたくはなかったのです。そこで今から約２５０年前、銀河のアカシック・レコードを検索して、別の種族がこの間題をどう扱ってきたかを調べはじめました。しかし、かつてうまくいったという例は見つかりませんでした。でもシリウス人たちの愛は強く、可能性はほとんどゼロに等しかったにもかかわらず粘り強くさがし続けたのです。するとあるとき、はるか遠方の銀河を検索しているうちに、人類のこの問題に対して可能な解決策をもつ一人の存在が見つかりました。その解決策とはあくまで提案にすぎず、まだ実際に試行されたことはありませんでした。しかしその考え方は際立って素晴らしく、成功の可能性を秘めていたのです。
　シリウス人たちは銀河管轄司令部に出向き、地球人類を救うためにこの例外的な実験を行う許可を求めました。シリウス人評議会はこれまで研究してきた知識をすべて提出しました。そうです、問題は１９７２年８月に太陽が物理的に膨張して地球をのみこみ、炎に包んでしまうことでした。この膨張は律動的なもので、数年後にはほぼ通常の状態に回復します。しかし人類について言えば５分で絶滅です。
　この実験を成功させるため、シリウス人たちはまず地球と人類を太陽の熱から守らなくてはなりませんでした。ところがシリウス人がそれをしているということは、絶対に人類に気づかれてはいけなかったのです。そうすると人類の進化をつかさどるＤＮＡを完全に破壊してしまうからでした。まるで『スター・トレック』の映画に出てくる、その惑星固有の文化に干渉してはならないという任務条項みたいです。でも干渉の禁止に関しては、実は本当にもっともな理由がありました。ＥＴによるこの種の干渉は人類のＤＮＡを永久に変えてしまう可能性があり、そうすると人類への最初の指示が失われてしまうのです。もし私たちがシリウス人のもくろみを知ってしまったら、もはや人類ではなくなるのです！　おそらくあなたもお気づきでしょうが、この情報は人類の全体意識にではなく、ごく一部の意識に向けられたものです。
　シリウス人は私たちの進化を加速させ、人類が早く新しい現実のサイクルに追いついて１万３０００年間の実験を完了し、キリスト意識に戻れるようにする必要がありました。そしてその後で人類は、太陽の膨張によって体験しそびれた時間を追体験し、ルシファーの現実との時間的なずれを取り戻さなくてはならなかったのです。これは操作する側にとって、きわめて複雑な状況でした。
　銀河管轄司令部は、もしシリウス人たちが実験を行わないとしたら、地球人が一人だけでも生き残れる可能性があるかどうかをたずねました。もしもその質問の答えが「ある」だったなら、たとえそれがたった一人の可能性であったとしても、司令部は実験の決行を許可しなかったでしょう。ところが、この実験をしなければ人類は最後の一人まで滅ぼされることを知り、それならば失われるものはなかろうと実験に同意したのです。そのうえこの実験は生命の誕生以来、前代未聞の試みでした。司令部もまたその成り行きに注目していたのです。
　シリウス人たちは巨大な黒い葉巻型宇宙船に戻り、膜のすぐ外側に停泊しました。この船はこの実験のために造られたのです。そして彼らは４次元の地球に行き、地球の光の体である遠大な星型二重正四面体フィールドの各頂点にあたる場所のすべてに、物体を設置してまわりました。地球の表面から何千キロも離れた空間にある８カ所の頂点それぞれに物体が置かれたのでした。
　それから私たちが知っているどんな光線とも違う、信じられないほど大量のデータを送信できる特別なレーザー光線が放たれました。そのレーザー光は４次元的に地球の北極または南極を通って、宇宙空間に設置された物体の１つに達し、そこから赤、青、緑の３本の光線となって残りの７つのうちの３つの物体に転送され、さらに最終的に８つの物体すべてに光線が届くように中継されたのです。また、最初に光線を受けた物体の向かい側にある物体からは、光線が地球の中心を貫通して外に向かい、地表に生きている人類全員に届けられました。すべての動物や他の生命も、なんら操作を受けることなくこのエネルギー・フィールドの中にすっぽりくるまれました。この光線は、一人ひとりの中心にある最初の８細胞に入り、そこから各人の星型二重正四面体のマカバ・フィールドへと広がったのです。この最終段階によって、それぞれの人に固有のホログラフィック・フィールドがつくり上げられ、シリウス人たちにとっては人類の意識を変換させる手だてが提供されました。彼らは人類に知られることなく、人類の意識を守りながら同時に変換させることができるようになったのです。
　これによって地球の周囲にホログラフィック・フィールドが出来上がり、外なる空間の現実を再構築することになりました。そして私たちは「始原の現実」から二度の転換をへて、ホログラフィックな複製宇宙の中に組み入れられたのです。このエネルギー・フィールドのおかげで、地球は太陽の膨張という死の恐怖からも守られることになりました。地球が炎に包まれても、人類はそれを知ることさえないでしょう。
　同時にシリウス人は人類の思考と感情のコントロールを手にしたことになり、私たちの身辺にじかにイメージを投射することができました。これを通じて、地上の人々それぞれの進化パターンに影響を及ぼすことが可能でした。このようなシステム全体が、人類に気づかれないよう変化のプロセスを完全に守り、しかも必要な時には、私たちのＤＮＡを完全に変容させることを可能にしていたのです。
　この計画は、人類のＤＮＡを急激に変化させるために私たちから少しのあいだ自由意志を取り上げ、それから徐々に、私たちが自分で進化パターンをコントロールしはじめる時点に向けて少しずつ自由意志を返していくというものでした。こうしたことのすべては人類をできるかぎり迅速にキリスト意識へと導くためでした。それにしてもこれほど煩雑で、おまけに誰もまだ試したことのない計画が、はたしてうまくいくのでしょうか？　それは誰一人知りませんでした。しかし宇宙はほどなく答えを出すはずでした。

　１９７２年８月７日、その成功と余波

　そしてついにその日がきました。１９７２年８月７日です。この事件のピークは実際には約７日間続きましたが、太陽の膨張が最大になったのが８月７日でした。その日、本当は何が起こっていたのか、私たち人類はキリスト意識に達するまで知ることはないでしょうし、たとえそれを言語化してみたところで今の地球では誰も信じられないでしょう。事件の本質は、ホログラフィックなやり方で、ほぼ完壁に私たちにはわからないよう隠されました。しかしそれでもなお、太陽から放出されるエネルギーがその日、史上最大値を記録したことが事実として認められています。太陽風は３日間にわたり時速４００万キロメートル前後に達し、記録破りの観測値が３０日も続いたのです。まさに劇的な宇宙的事件でした。
　この実験は途方もない大成功をおさめました。これがうまくいったからこそ、私たち人類は何も知らず今までこうして生き延びているのです。私たちはもっとも危機的な瞬間を何の苦もなく乗り切ったのです。シリウス人は、人類にほとんど変化がわからないよう計画を遂行し、そのホログラフィック・フィールドが用いられなかった場合に展開したのと、きっかり同じになるように物事をつなげました。そしてそのシステムが完壁にうまくいくとわかるまでは何一つ変えないようにしました。こうして３カ月ほどたってから、人類の意識を速やかに変容させるという本格的な仕事にとりかかったのです。
　１９７２年の６月か７月頃（つまり太陽の膨張の直前）から１９７４年の終わり頃までの２年間、私たち人類には自由意志がありませんでした。急速な霊的成長を推し進めるため、すべての出来事がプログラムされ、それに対する私たちの反応も全部プログラムされていたのです。これは驚異的にうまくいき、シリウス人たちは歓喜に包まれました。私たちは間違いなく問題を乗り越えることができそうに見えました。

　・・・＜抜粋終了＞・・・

なんちゃって断食（の総括）．．．２００９年７月１８日

　さて前回に続き、なんちゃって断食の話題です。今回はその総括をしたいと思います。
　前回は４日目までの様子を示しましたが、その続きです。

５日目：なんちゃって断食の２日目
６日目：なんちゃって断食の３日目
７日目：完全断食

　最初の１日目〜３日目で、体重は３ｋｇ減り、胴回りは２．５ｃｍ減ったと書きました。しかしその後、体重が思うように減らなくなりました。当初は１日に１食で順調に体重が減ったので、このペースで進むと勝手に思い込んでいたのですが、５日目〜６日目にガクンとペースが落ちました。この２日間で６００ｇぐらいしか減らなかったのです。
　明らかに飽和点に達したというか、均衡点に達したというところだと思います。私は今、仕事をしておらず、運動も特にしていません。家にずっといて、本を読んだりキーボードを叩いている生活で、一般の人に比べて運動によるカロリーの消費量がかなり低いです。それゆえ、食事をしないでビールとつまみだけのカロリー摂取量と、消費量がバランスしてしまったのだと思います。
　これでは目標としていた体重５〜６ｋｇ減を達成できそうもないので、非常手段というか、禁じ手の完全断食を１日しました。しかしそれでも９００ｇしか減りませんでした。結局、この１週間のなんちゃって断食の結果は、体重で４．５ｋｇ減、胴回りで４．５ｃｍ減でした。当初の目標とくらべて、やや不満が残る結果となりました。

　なぜこんな結果になったか、ちょっと考えました。
　私は以前、友人から、“脅威の低燃費人間”と言われていました。その活動量に比べて、ほんのちょっとしか食べなかったからです。一つにはそういう私の体質もあると思います。でももっと大きな理由は、現代の日本人は食べすぎなんじゃないかと思えることです。ビールとつまみだけというのは極端な例ですが、私達は本来の生命活動に必要な量を大きく超えて食べているという気がします。
　農林水産省が食糧自給率４０％の日本で、突然海外から食糧が入ってこなくなった場合の、日本の一般的な家庭の献立を発表しました。それによると、朝はご飯と味噌汁、昼は芋、夜は１週間に１回は魚を食べれて、２回は肉を食べれるというものでした。私の勝手な乱暴極まりない印象ですが、おそらくこれくらいが適度な食事量という気がします。だから海外から輸入がストップすると、日本人がどんどん健康になってしまうと思っちゃいます。そういえば江戸時代の一般庶民は、１週間に１回ぐらい、めざしのような魚を食べていたという話を聞いたことがあります。そうなっても１週間に２回も肉が食べられるのですから、江戸時代より豊かな食生活と言えそうです。

　今回の、なんちゃって断食で他に気付いた点が２つありました。
　１つは、体重を減らすことの難しさです。前回の記事で、消費するカロリー以下の量を摂取すればよいなどと生意気なことを書いてしまいましたが、これは簡単なことではないとわかりました。世の中で、ダイエットで悪戦苦闘する人の気持ちが少しわかりました。
　なんちゃって断食では、厳密に量を決めていなかったので、腹が減ったら少しづつ食べるということをしていました。そうすると常に空腹感があって、心安らかとはいきません。
　でも７日目の完全断食の日では面白いことが起こりました。
　前半は空腹感があったのですが、後半は空腹感がなくなったのです。つまり完全断食した方が、空腹感に苦しまなくてすんだのです。完全断食をするのだからと気を紛らわそうと、レンタルＤＶＤで映画を観ることにしました。借りた中の一つに『ラーメンガール』というものがありました。ＤＶＤを選ぶときは気にしてなかったのですが、観るときになって、しまったと思いました。断食の真っ最中に、私の好きなラーメンの映画なんか観たら、さらに空腹感に苦しむのではないかと思ったのです。
　結果はどうかというと、全然そんなことはありませんでした。空腹感が全くなかったので、映画で美味そうにラーメンを食べるシーンが度々出てきても、ラーメンを食べたいとも思わなかったのです。この話は多くの人に信用してもらえないかもしれません。でもダイエットで苦しんだ経験のある人には、１日でいいから断食することをお勧めします。断食すると意外と空腹感がなくなるのです。

　気付いたもう１点は、断食の解毒作用が起こったことです。
　断食すると、水しか口にしていないのに、麦茶色のおしっこが出て驚くことになります。私は以前行なった７日間の断食でそれを経験しました。それが、今回のような断食もどきでありながら、５日目頃からおしっこが薄い麦茶色になってきたのです。これは体内で、断食による毒出し（デトックス）が起きたものと思われます。やはり私が行なったものは、ダイエットではなく断食だったと思いました。ダイエットと断食の違いは、毒出し効果が起こるか起こらないかで区別できるのではないか。私は、ある種の発見をしたような気分になりました（医学的な根拠はありませんけど）。

　何年か前ですが、私はリフレクソロジーという施術を受けたことがあります。その時、毎日晩酌する私へのアドバイスとして、１週間に１日禁酒デーをつくるように言われました。長らく実行していなかったのですが、ふと思い立って、ここ数ヶ月実行しています。その効果はかなり劇的に出ています。酒にどんどん強くなっていくのです。アルコールに酔わなくなるので、さらに酒がすすむという悪循環が起こってしまったので、あまり喜べない話ではあるのですが。
　内臓に定期的に休みを与えると、再活性化するということなのでしょうか。考えてみれば、私達は休みなく働かされると、疲れ果て寿命も短くなります。でも週末に休みをとると、英気を養い気力が湧いてきて、また新たな気持ちで仕事をする気になります。内臓も同じかもしれません。心臓や肺を休ませるわけにはいきませんが、消化に関係する内臓には、食べないことで休養を与えることができます。
　ゲリーさんは、断食を定期的に行なうことは身体に良いと言っていました。１ヶ月に１日、あるいは１週間に１日といった具合です。特に１週間に１日は、大変健康に良いと言っていました。私は１週間に１日の禁酒デーの効果を実感できたので、この話には大いに惹かれるものがあります。でも毎週毎週断食するというのが、本当にできるかちょっと自信がありません。でもいつかやってみたいと思っています。

　さて、この記事を書いているのは断食明けの今日（土曜日）です。今日からは長らく（？）していなかった食事が解禁です。リバウンドは、今日だけは気にしないことにします！
　『ラーメンガール』も観たことですし、これから東京亭（トンキンテイ：ここのラーメンはけっこう美味しいです）に行って、ラーメンを食べようと思います。


　＊　＊　＊　＊　＊


Ｉさんから頂いたメール

　今回の、「なんちゃって断食（の総括）」の記事に対し、Ｉさんからメールをいただきました。困ったことに当サイトで紹介しているＩさんは二人いて、ゲリースクール二期生のＩさんという方もいます。この方は男性です。でも今回紹介するＩさんは女性の方です。
　Ｉさんからダイエットに関し色々アドバイスをもらいました。
　肥満の型に“洋ナシ形”とか“リンゴ型”とかあることを知りました。その後のＩさんとのメールのやり取りで、私は、“バナナ型”か“リンゴ型”らしいということがわかりました（笑）。
　おそらくこういった話は、ダイエットの意識の高い女性には常識なのかもしれません。でもこの人生で一度もダイエットをしたことがない私には新鮮な情報でした。それでＩさんのメールを当ＨＰに掲載しても良いですかとＩさんに尋ねたところ、「それほどの内容なのかなとちょっと恐縮」・・・というお返事をいただきました。
　でもまあ女性には常識でも、私のようなダイエットと無縁の人生を歩んできた男性もいると思うので、紹介させて頂きたいと思います。


　・・・＜Ｉさんからいただいたメールの紹介開始＞・・・

本山功二様

　・・・（略）・・・

今回、断食の記事がありましたので、興味深く読ませていただきました。
私も、やむを得ず５日間ほど断食をした経験があります。
奥歯の神経に菌が入って、噛むだけでも激痛が走り、食事がまったく出来なかったのです。
その間、メロンの絞り汁と手作りの酵素ジュースで過ごしました。
「痛い」ということに全神経が集中したので、空腹感は無かったと記憶しています。
ほとんど体重は落ちませんでしたが、身体は軽く、歯痛以外の体調は絶好調でした。

それはさておき、私が愛読しているブログに面白いダイエットに関する記事があったので、
ご紹介したくてメールしました。

たぶん医療関係者か薬剤師さんと思われる中年の男性のかたのブログなので、自分のような健康オタクにはたまらない記事が多いのですが、文章が巧みでユーモラスというだけでなく、いつも深い考察が展開されていて引き込まれてしまします。

BlueBloomBlog

http://bloom.at.webry.info/

さて肝心のダイエット関係の記事ですが、私はこのあたりが面白かったです↓。

『低カロリーダイエットで体脂肪が増える理由（確実に痩せる方法）。』

http://bloom.at.webry.info/200907/article_2.html


ところで、つい先日、私は好奇心から「肥満遺伝子検査」というものを受けてみました。

http://top.dhc.co.jp/shop/idenshi/diet/index.html

肥満の傾向を決定付ける遺伝子というのがありますが、自分の肥満遺伝子を調べてもらうことが出来ます。
肥満遺伝子は分かっているだけでも５０種類以上はあるらしいですが、検査で調べてもらえるのはとくに日本人に関係の深いとされる３種類だけです。
でもそれを調べることによって、自分が低炭水化物ダイエットが効果的な「りんご型」か、それとも脂肪分を控えたほうがよい「洋なし型」か、などが分かるというのです。
検査方法も“ほっぺたの内側の粘膜を綿棒でこすりとって送り返すだけ”と不安になるくらい簡単なのですが、４,７００円ととても安価だったので軽い気持ちで申し込んでみました。
何年か前、この遺伝子検査なるものを私が初めて知ったときは確か数万円はしたと思います。
今回申し込んだDHCという会社はサプリメントや化粧品を売っている会社です。
当然、DHCは専門機関に検査を委託せねばならず、それを４,７００円でやるのは完全に赤字なので、本当は検査後にサプリメントを客に買ってもらわないと利益につながらないようです。
とはいえ、DHCから来た診断結果に「あなたにおすすめのサプリメント」が書いてあるだけで、とくに何か売り付けられるわけでもないですから、良心的だと思います。
私も何も買いませんでした。

検査結果はというと“UCP1遺伝子”というものに変異があって皮下脂肪を貯め込みやすく、下半身デブになりやすい「洋なし型」でした。
低炭水化物ダイエットの効果が出にくく、主食はむしろシッカリとらないとダメなんだそうです。
私は白飯を抜いたりするのは全くつらくないので、この結果にはがっかりしました。
でもたしかに、大好きな甘いもの（ドーナツとか）を断つだけで数キロ痩せたりしますから、当たっているんだと思います。

本山さんの記事に、完全断食したほうがつらくないとありました。
それとは少し違うかもしれませんが、私もダイエットは“やるかやらないか”しかないと思っています。
「お菓子は毎日一つまで」などと生ぬるいことをやるよりは、完全に断つほうがむしろつらくないし、そのうちそれほど甘いものが欲しくなくなってくるから不思議です。

久々のラーメンはさぞかし美味だったことでしょう。
私はといえば最近、テレビで「餃子の王将」の特集ばかりやっているので、
そこの餃子が本当にそんなに美味しいものかどうか食べてみたくて仕方ありません。
家のある＊＊市内には店舗がないので、そのうちどこかに出かけてガッツリと食べてくるつもりです。

それでは、失礼します。

梅雨明けの厳しい暑さが続きますが、どうかご自愛ください。

＊＊＊＊

　・・・＜メール終了＞・・・

なんちゃって断食．．．２００９年７月１５日

　私は現在、ゲリースクールの専科に在籍しています。
　専科は当然ながら本科を卒業した人がいくところで、普通に考えるなら、さらに高度な専門を学ぶための場です。と、なれば本科でやった１週間の断食を超える試練があっても不思議ではありません。
　頭の隅では、そういったこともあるだろうとは思っていました。でも多少の覚悟はあるとはいえ、今年の１月の授業でゲリーさんが言った言葉は、血の気が引くものでした。

ゲリー：「断食を行ないます。２週間です。２週間の断食を行なう場合は、体温の維持が必要となるため夏に行います」

　ゲッ！、です。
　本科の１週間の断食を行なった様子を私は記事に書きました。私の場合、痩せ型で基本的に断食にむかないようです。やっぱり断食にむいているのは、小太り方で身体のあちこちに脂肪を溜めているタイプだそうです。断食の記事でよく引用した『今村式　断食療法のすすめ』（今村基雄著、ミネルヴァ書房）に、そういった事実が書いてあります。
　そしてそれを証明するかのように、私は断食１週間目に危機に陥りました。断食が終わった直後から吐き気が止まらず、本当に救急車を呼ぼうという事態になりました。それゆえゲリーさんが断食２週間と言ったとき、私は思わず「ムリ、ムリ」と心の中でつぶやいていました。でもとりあえず１週間はやれたのだから、１週間やってみて、それ以上は身体と相談して、やれるとこまでやろうと考えていました。
　しかし４月の授業で、ゲリーさんは意外なことを言ったのです。

ゲリー：「断食はオプションとします。やれる人はやって下さい」

　ひょえ〜・・・です。
　なんとも救われたような、物足りないような感覚に襲われました。まあ、ゲリー御大がそう言うのだから、断食は我々専科の生徒にとりあえずは必要ではないのだろうと納得することにしました。
　当ＨＰは最近はゲリースクールの二期生の方も訪問されているようです。私は二期生の方々に、「我々（専科）は２週間も断食やるんですよ」と吹いて回ったので、なんとなく彼らには申し訳ない気分がします。

　さて、そんなわけで地獄の２週間断食から逃れることができたわけですが、私としてはなんとなく物足りない気分が残りました。そこで色々考えて、今の私に必要なことを私流にアレンジしてやってみようと考えたのです。
　まずそのきっかけとなったのは、私の体重が私が理想的と考えているものより５〜６キロ多いことです。さらに胴回りは、私の理想より１０ｃｍぐらい多いです。これを端的に言うと、腹が出ているということです。痩せ型の人間で腹が出ているのは、実にみっともないです。私はよく近くのクワガーデンに行くのですが、そこに全身を映せるほどの大きな鏡があるのですが、腹の出具合を見て愕然とします。スラリと伸びた身長と手足に、ぽっこり出た腹は異様ですらあります。昔は、中年のおっさん連中が、みんな下っ腹がポッコリ出ているのを見て、「あんな風になりたいくないなあ〜」と思っていたのですが、見事に、そうなってしまった自分の姿が鏡に映し出されていました。
　さらに私には、ささやかな夢があります。それはずっとテニスを続けていて、若い頃は、（もちろん素人の）無名のローカルな大会ではありますが優勝した経験もありました。それほどがんばっていたテニスですが、今やると膝が痛くなってしまうのです。これは明らかに増えた体重のせいです。当時はトレーニングで、身体が引き締まっていました。でも今は体重が増えたせいで、テニスをやると膝が痛くなり、それでテニスをしないのでさらに体重が増えるという悪循環に陥ってしまったのです。

　なんとかせねば・・・

　それで一大決心をして、体重を一気に減らすことにしました。まず体重を５〜６キロ減らして膝の負担を減らしてからテニスのトレーニングを再開しようと考えています。そして“草トウ”にもう一度チャレンジしようと考えています。“草トウ”とは、草テニストーナメントの略した言葉です。プロの大会ではなく、素人が出場する大会で、これはある程度の規模のテニスクラブであれば、どこでも開催しています。もちろん今でも金を払えば参加できるのですが、私はそのトーナンメントで勝つこと（優勝でなく１勝）を目指そうと思っています。そういった草トウでは、テニスコーチをしている人間が腕試しに参加してきます。それゆえそこで１勝するというのは、生半可なことではありません。
　もう私の頭の中では、ロッキーのテーマがかかっています。伊達公子も復活したことですし・・・

　ゲリーさんは、断食は体重を減らすために行なってはいけないと言っていました。ですから、今回私は断食が目的ではなく、体重を減らすダイエットのようなものを行なおうと考えました。そしてさらに断食のような悲壮感が漂うものではなく、気楽に、さらに苦痛なく行なうことを目指しました。
　まず私にとって一番苦痛なのは、ビールが飲めないことです。それで基本はビールを飲んでもよいことにしました。でもビールだけを飲むと、アルコールで胃がやられてしまうので、柿の種のような軽いつまみはオーケーにしました。また腹が減ったら我慢しないで、リンゴや葡萄などの果実を食べることしました。また本式の断食では、１日に飲む水の量も決められていますが、水分は制限せず、さらにワカメスープのようなスープ類は飲んでも良いことにしました。
　つまり基本的に一般的な食事はしない。でもフルーツやビールとつまみはオーケーとするというものです。普通の食事をしないので、これはダイエットというより断食に近い気がします。でも断食とは言えません。それゆえこれを、どう名付けようか考えました。ウソ断食、エセ断食、ハーフ断食、断食もどき、等々です。それで、なんちゃって断食と名付けようと決めました。
　実は、このなんちゃって断食を行なう際に準備期間を取りました。

１日目：普段の食事量を少し減らす
２日目：１日１食
３日目：１日１食
４日目：なんちゃって断食の初日

　今日は、その４日目になります。
　この準備期間である１日目〜３日目でも、体重は３キロ減り、胴回りは２．５ｃｍ減りました。目標は体重を５〜６キロ減らすことなので、準備期間で半分は達成してしまいました。体重が５〜６キロ減った時点で止めようと思っているのですが、もうあと２日〜３日で達成できそうな雰囲気です。
　これを見ていると、私の場合、テニスで激しい運動をしている時期と同じ食事量を食べていたことが原因だとわかります。テニスを止めてカロリーを消費できないのに、同じ量を食べていたのですから、ぽっこりお腹になるのは当然です。世の中はダイエットブームで、特に女性はこのダイエットにとても強い関心を持っています（男性はこの辺を理解できない人もいると思いますが、女性の痩せることに対する関心の高さは男性の想像を超えています。本当に）。でも話は実に単純明快で、消費するカロリー以上に摂取するから太る、ということにつきると思うのです。じゃあ、必要以上のものを食べなきゃいいじゃん、となるのですが、その辺は私の想像も及ばない未知の世界があるのでしょうね。

　この、なんちゃって断食の結末はまた書きたいと思います。

アメリカ解体への動き．．．２００９年７月８日

　７月１日、日本でも有名なカリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事は、同州の財政危機を受け非常事態宣言を発令しました。これまでカリフォルニア州の財政危機は日本でも断片的に伝えられており、シュワルツェネッガー知事は今年の１月の施政方針演説でも非常事態宣言をしています。
　ただそのときはカリフォルニア州の借用書であるＩＯＵは、銀行で換金できたようです。しかし今回は、かなり雲行きが怪しくなってきています。
　ブルームバーグの記事によると、

“米紙ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ、オンライン版）は７日、複数の米大手銀行がカリフォルニア州政府発行の借用書の受け取りを１０日に停止すると報じた。”

　とのことです。
　カリフォルニア州は７月いっぱいで財源が枯渇するとのことで、借用書が換金できなければ、あとは破産宣言するしかありません。
　ゲリー・ボーネルさんの２００９年後半のアカシック預言の中に以下の記述がありました。

　Arnold Schwarzenegger will take the state of California into bankruptcy.

　（アーノルド・シュワルツェネッガー知事はカリフォルニア州を破産処理させるでしょう）
　これまでの状況をみれば、ゲリーさんの預言を待つまでもなく、カリフォルニア州の破産は現実となりそうです。

　そしてアメリカの州の財政悪化は、カリフォルニア州だけが例外ではなく、全米で起こっている現象のようです。
　今回は、こういった州の財政悪化を紹介すると伴に、さらにアメリカで起こっている危機的な状況の一端を、『仕組まれたアメリカ解体の真実』（ベンジャミン・フルフォード著、青春出版）から紹介していこうと思います。
　まず失業率の悪化です。


○失業率の増加

　・・・＜『仕組まれたアメリカ解体の真実』、ｐ１１３〜ｐ１１４から抜粋＞・・・

　治安の悪化を加速させていく原因になるのは、やはり貧困の拡大だ。一つの家庭が日々の暮らしの安定を失い、それが連鎖していくと地域は荒廃していく。
　その一つの指標となるのが失業率だ。本書を執筆している間にもアメリカの失業率は上昇する一方であり、２００８年１２月時点では７．１％だったものが２００９年３月には８．５％、そして翌４月には８．９％と歯止めのかかるきざしは見えない。
　しかも、この完全失業率ではなく、非正規雇用で食いつないでいる人を含めた、半失業状態の人を加えた失業率（Ｕ６）を見ていくと、その数倍は危機的状況を表している。
　全米のＵ６はすでに２００９年３月時点で１５．６％に達しており、ウォールストリート・ジャーナルも２００９年末には２０％台に乗ってもおかしくないという予測を記事にしている。
　２０％といえば、５人に１人が職を持っていない状態だ。
　しかも、より細かく統計を見ていくと、この２０％という数字は早くも現実となっている。それはすでに登場しているカリフォルニア州をはじめ、ミシガン州、オレゴン州などの財政悪化が懸念されている各州のＵ６だ。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　もちろんこういった失業率の悪化は、サブプライムローン破綻を期に勃発した金融危機が原因です。
　では、騒がれているカリフォルニア州の今年始めからの動きを見てみます。


○カリフォルニア州の破綻懸念

　・・・＜『仕組まれたアメリカ解体の真実』、ｐ１０７〜ｐ１０９から抜粋＞・・・

　日本でもおなじみのアーノルド・シュワルツェネッガー知事は、２００９年１月の施政方針演説で同州が４２０億ドルの赤字に直面すると発表。
　「２月中にも、我が州の金庫はからっぽになり、支払い不能に陥る」という非常事態を宣言。実際に２月１日、州政府の会計責任者は州政府の手持ち資金が底をつき、現金での支払いが不能になったことを認めた。
　カリフォルニア州はこの目、支払われるはずだった州の住民に対する福祉手当、奨学金、税の還付金など総額３７億ドルが支払い不能になったと発表。
　その内訳は、州関連業者への２億８０００万ドル、社会保障サービスの５億１５００万ドル、納税者へのタックスリターンの２０億ドルが含まれており、こうした支払いを受けるべき人々に対して借用書（ＩＯＵ）を発行した。
　このＩＯＵは、「いずれ支払い可能になったら払う」という一種の約束手形。これを金融機関に持ち込めば現金化することも可能だが、いずれにしろ異常事態であるのは間違いない。
　また、カリフォルニア州では州職員の人件費を削減するため、平目に２日間の「無給休暇」を与え、役所を閉めることも決定した。同時に州職員のリストラも進めており、州の住民への対応は急低下。ロサンゼルス・タイムズによると、２００９年２月時点で、６万９０００件もの失業保険の手続きが進まず、保留となっているという。当然、この状況は今後さらに悪化していき、失業保険を申請してから支給されるまでかなりの時間がかかり、職を失った人はますます苦しい生活を強いられるだろう。
　同じくミネソタ州も、財政危機から役所を月に４日間閉鎖する暫定措置を取っており、今後カリフォルニア州と同じようなトラブルが生じていくだろう。
　こうした出来事は、間違いなく行政サービスの低下につながり、州の住民はさまざまな不利益を受け、不満を高めていくことが予想される。
　その実例として、州政府よりも早く２００８年の５月に破産したカリフォルニア州バレホ市について紹介しよう。同市はサンフランシスコから北に約５０キロの位置にある人口１２万人の地方都市。サブプライムローン問題の直撃を受け、連邦破産法第９条を申請した。
　それ以降、公共サービスは著しく劣化。破綻前、バレホ市では市職員への高い給与と手厚い年金制度が問題になっていたが、破産法申請後は人員削減によって役所内は閑散としているという。
　特に給与の高かった警察、消防での人員削減は急ピッチで進められ、市民は治安の悪化を不安視している。実際、空き巣が入っても犯人が逃走ずみなら警官が現場に来ないケースも増えている。また、警察や消防に電話をしても、応対するのが留守番電話だけなどという信じがたい状況になっているそうだ。
　失業率の上昇によりアメリカ各地で治安の悪化が予測される中で、国民を守るはずの地方自治体が破綻。しかも、同市のデービス市長は「問題の構造は多くの地方自治体に共通している」と語り、こうした地方自治体の破綻がバレホ市やカリフォルニア州に限った事例ではないことを示している。
　日本でも夕張市が財政再建団体指定を受けた際に大きなニュースとなったが、今、アメリカでは地方自治体の破綻が雪崩を打って起きようとしているのだ。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　では次に、カリフォルニア州も含め、それ以外の州の実例を紹介したいと思います。


　・・・＜『仕組まれたアメリカ解体の真実』、ｐ１１１〜ｐ１１３から抜粋＞・・・

　現在、カリフォルニア州では、公共工事の代金から郡への支払いも滞っている。同州では郡が固定資産税を徴収して州に上納する代わりに、州が福祉や公共工事にかかる費用を郡に支出する制度になっているのだが、ここにも問題が生じている。州から郡への支払いが遅延しているところも出ているので、ロサンゼルスやリバーサイドといったカリフォルニア州内の各郡は集めた税金を州に上納せず、州政府の未払いを不当として裁判で争う姿勢を取り始めているのだ。
　しかも、こうした下からの突き上げを受けているのはカリフォルニア州だけではない。
　各州政府は連邦政府のように「ＦＲＢにドルを刷らせ、米国債を買わせ、財政赤字を飛ばす」ことができないため追い詰められている。州財政を自ら均衡させるためには増税、借り入れ、もしくは州のサービス、プログラム削減による支出抑制を図らなければならない。そこで、各州とも医療、教育サービス分野など「神聖領域」といわれた分野での支出削減も行わざるをえない状況に陥っている。
　また、カリフォルニア州議会ではラスベガスのある隣州ネバダ州にならって、これまで違法としていたカジノの建設が前向きに論議され、さらには取り締まりコストの削減と販売税収を見込んだ大麻の合法化すら検討されている。
　一方、全米５位の人口を持つイリノイ州では財源不足から年収５万６０００ドル以上の人々に対する所得税を５０％増やすと発表した。だが、日本円にすれば年収５００万円強の人々への増税は富裕層を狙ったものとはいえず、一般市民の怒りを買っている。それはティーパーティのような納税拒否運動を加速させ、国内での大規模な暴動すら起きそうな気配を高めている。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　上記抜粋文の最後にでてきた納税拒否運動であるティーパーティについて紹介します。


○米国民の抗議デモ（タックスデー・ティーパーティ）

　・・・＜『仕組まれたアメリカ解体の真実』、ｐ９５〜ｐ９７から抜粋＞・・・

　オバマは国内外の戦火とともに記憶される大統領となるかもしれない。歴史を振り返るまでもなく、格差の増大と貧困層の増加は社会を不安定にさせる。オバマは「グリーン・ニューディール政策」を掲げ、新たな公共事業を通じて５００万人規模の雇用を創出すると掲げているが、それは焼け石に水だろう。なぜなら、金融危機後、すでに数千万人のアメリカ国民が失業しており、その怒りはこの危機の首謀者である金融資本家たちや、彼らに取り込まれていまだに事態をうまく収めることのできない政府に向かい始めているからだ。
　ニュースチャンネルであるＣＮＢＣの世論調査では金融派生商品を大量に作り出した企業に対する救済策をボイコットする「革命」に対して、アメリカ国民の９２％が賛成の意思を表明。その主張は「これ以上、我々の血税を金融機関に渡すな！」という声として高まっており、アメリカの世論調査に大きく映し出されている。
　事実、オバマとホワイトハウスが「グリーン・ニューディール政策」のために準備した予算は１５００億ドル。巨額な予算であることはまちがいないが、本書をここまで読んでいれば、わずか１５００億ドルにすぎないと気づくだろう。
　アメリカの失業問題を解決するための政策に対する予算は、ＡＩＧ１社の救済に投じられた額よりも少ないのだ（管理人注：ＡＩＧへは１８００億ドルの公的資金が投じられた）。
　ホワイトハウスの国家安全保障会議でも「経済危機が深まれば、国内で暴動が多発し、治安維持のために国軍を投入するような事態もありうる」といった議論がなされているという。
　国民の不満があらわになった例として、２００９年４月１５日に全米各地で行われた「タックスデー・ティーパーティー」を紹介したい。
　日本ではほとんど報じられなかったこの大掛かりなデモは、アメリカの所得税の納税申告期限に合わせて行われ、ニューヨーク、ワシントンＤＣ、ボストン、ロサンゼルス、シカゴなど全米各都市で数十万人が参加した。
　その主張は、湯水のように税金を使い、金融機関や自動車産業を救済するオバマ政権の経済政策に対する抗議だった。主催者らのウェブサイトによると、今回の「タックスデー・ティーパーティー」は、ニュースチャンネルＣＮＢＣのキャスターの呼びかけがキッカケになったという。彼らの怒りは納税に対してではなく、政府や州政府、市当局などが行っている経済危機対策といわれるすべての支出が、無秩序なものであることに向けられているのだ。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　こうした市民デモが、州の連邦政府からの独立に連動しかねない可能性もあるようです。以下は、日本であまり報道されなかった州の独立の動きです。


○州の連邦からの独立の気運

　・・・＜『仕組まれたアメリカ解体の真実』、ｐ１００〜ｐ１０４から抜粋＞・・・

　つまり、こうした景気対策の名を借りた金のバラまきに対する怒りが、前述したティーパーティーへとつながっていったわけだ。ちなみに、温和な集まりのようにも聞こえるティーパーティーという呼び名。これはアメリカ独立の引き金となった、英国の植民地課税に反発して起こった、１７７３年の歴史的な事件である「ボストン茶会事件」にちなんだもの。無理な課税と無軌道なその使い道に対する不満は、「No taxation without representation」（民主主義なくしては税金を払わない）という声となり、ワシントンＤＣでの集会ではホワイトハウスにティーバッグを投げ込む騒ぎも起こった。
　誤解しないでほしいのは、こうした行動が一部の保守派や反オバマを主張する人々だけのものではないということだ。
　アメリカでは「州」単位で連邦政府への不満も高まっており、同時にそれを威嚇するアメリカ軍の動きも確認されている。驚かれるかもしれないが、今後、アメリカにおいて内戦の起こる可能性もあるのだ。
　すでに合衆国を成り立たせている５０州のうち４６州が「合衆国憲法第１０条を尊重する」という宣言を行い、ほぼ独立運動に等しい動きを見せている。
　この憲法第１０条には「アメリカ合衆国憲法に書かれていない権利は州や個人に留保される」と謳われており、４６の州議会が「連邦政府の法案や政策を拒否する権利が州政府にあること」を確認する決議を可決したのだ。
　つまり、外交や軍事など、合衆国憲法で連邦政府に帰属が明記されている権限以外のすべてが州政府に属するということだ。そういった視点で合衆国憲法を見ていくと、意外な事実に気づかされる。まず、連邦政府が所得税などを徴税する正当な権利を持っていないことが記されており、州の警察や軍は連邦政府ではなく各州の指揮下にあるということも明記されている。
　宣言を行った各州は、州の独立性は連邦政府も侵すことのできない主権であるとハッキリ主張したわけだ。
　また、こうした宣言の議決に賛成した州議員の一人は、メディアを通してこんな発言も残している。
　「多くの州が連邦制を離脱し、現在の合衆国を法的に一度解体して仕切り直す必要がある。そして、州の主権を真に尊重した新しい連邦制を作ればいいのではないか」
　なかでもテキサス州の動きは活発だ。４６州のうちの多くの州が「合衆国憲法第１０条を尊重する」という宣言をするにとどまっている中で、テキサス州のリック・ペリー州知事は、アメリカからの独立宣言法案に調印するという強い行動に出ている。
　一連の流れはこうだ。まずペリー州知事は、悪化している州の財政状況を顧みないまま提示された、連邦政府による厳しい税収案に対する不満を公にした。一方で、一部運動家が主張していた州住民全員の納税を拒否する運動を支持。運動はデモに発展し、テキサス州の多くの住民がオースチン市にある州政府所在地に集まり、オバマ政権の政策に反対の意思を表明した。
　この抗議行動において、テキサス州の連邦からの独立は大きなスローガンの一つとなっており、それを受けてペリー州知事は独立の意思を表明。デモに参加した大勢の観衆の前で「一部のワシントンの高官は、連邦政府は有限な政府（Limited Government）であるというアメリカ建国時の原則を忘れ、厳しい税収政策と巨額な支出、膨張し続ける債務によってアメリカ人を苦しめている」と主張したという。
　その後の報道陣を前にした会見でも、ペリー州知事は「テキサス州が連邦政府の行為に失望し、連邦から脱退して独立官言をするかどうかを考えている」ことを認めた。このニュースは独立系のメディアを中心にアメリカ国内で大きく報じられた。
　しかし、日本での報道は皆無に等しいので、いきなりアメリカ合衆国の解体を予感される出来事を聞かされると、驚いてしまう人も少なくないだろう。
　もちろん、ペリー州知事も独立宣言法案に調印しつつも、「今の連邦政府は最悪というレベルではなく、どうしても解散しなければならないほどの理由はない」と、ただちに独立することまでは考えていないようだ。
　だが、「もしワシントンがこのままアメリカ人を苦しめるなら、将来何が起こっても驚かない」「テキサス州が１８４５年に連邦へと加入した際の条件として、将来、連邦から退出する権利は認められている」とも語っている。

　・・・＜抜粋終了＞・・・

インディゴ・チルドレン．．．２００９年６月２２日

　インディゴ・チルドレンと聞いて、「ちょっと古いなあ。今はクリスタル・チルドレンの時代だよ」と言う人がいるかもしれません。そのとおりで、日本で『インディゴ』（ナチュラルスピリット社）が発売されたのは２００１年で、今から８年前の話です。私はこの本を手に入れたいと思っているのですが、やはり新刊は在庫切れになって買うのが難しいようです。

　このインディゴ・チルドレンを知っている人は知っているようですが、スピリチュアル系に詳しい人でも知らない人もおられるようです。この前ゲリースクールでインディゴ・チルドレンの話をしたら、「インディゴって何ですか？」と言われて当惑してしまいました。
　そこで知らない人のために、インディゴ・チルドレンに関する概略を『フラワー・オブ・ライフ　�U』から抜粋して紹介したいと思います。


　・・・＜『フラワー・オブ・ライフ　�U』、ｐ３２８〜ｐ３３０から抜粋開始＞・・・

　インディゴ・チルドレンはいまや科学の世界でもそう呼ばれていますが、はじめて登場したのは１９８４年のことでした。この年、人としてまったく異なった特徴を持つ子供が突如として現われ、以降この新しいタイプの人類が急激な勢いで増加しているのです。科学界は、１９９９年までに誕生している全米の子供のおよそ８０〜９０パーセントがインディゴ・チルドレンであることを示唆しています。私は、将来的には生まれてくる子のほぼ１００パーセントがそうなるだろうと確信しています。みなさんも私も、確実に段階的製造廃止モデルになりつつあるのです。インディゴ・チルドレンはアメリカだけでなく世界中あらゆる場所で生まれていますが、どうやらこれはコンピューターの普及と関係があるようなのです。
　リー・キャロル、ジャン・トーバー両氏が『インディゴ・チルドレン−新しい子どもたちの登場』（原題 The Indigo Children: The New Kids Have Arrived）という本を書いており、そこにはこうした新しい子供たちが最初に発見されて以来、彼らを研究してきた医師や心理学者や科学者たちの科学的調査、手紙、記録などがまとめられています。これは世界ではじめてこの新しい子供たちについて報告した本だと思います。私自身、１０年以上前からそうした子供たちの存在に気づいており、やはりその変化に気づいた何百人にも及ぶ関係者や子供たちのグループと話をしてきました。しかしこの本が出版されるまで、こうした子供たちの存在は一般に認知されていなかったのです。リーとジャンがタイミングよく本を出してくれて、私はとても感謝しています。詳しく知りたい人はぜひ読んでみてください。
　では、それらの子供たちは、どこがどう違っているのでしょうか。科学的にはまだこの新しい人種にどんなＤＮＡの変化が起きているのか、正確には特定されていませんが、明らかに何かが変化しているのです。まず第一に、そうした子供たちは私たちとは違う肝臓をもっています。ということは、すでにＤＮＡが変化しているのです。この肝臓の変化は、摂取している新しい食べ物に対する自然な反応の結果です。新しい肝臓は、どんなものから作られたジャンク・フードにも適応できるようになっているのです。
　冗談だと思いますか。なぜ？　もしも人類がこのままこういう種類の食物を長期にわたって摂り続けていれば、みんなどんどん不健康になり、死んでしまうかもしれません。たとえばゴキブリに毒餌を与えると最初は衰弱して死にます。ところがその後、突然変異を起こします。つまり自分たちのＤＮＡを変化させ、最終的には人間が与える毒餌を好むようになってしまうのです。ゴキブリは次々と毒に順応してしまうため、毒の種類を頻繁に変えなければならなくなります。ゴキブリと人間は違うと思いますか？　人類は子供たちに有毒なジャンク・フードを与え続けています。したがって子供たちは生き残るための適応を余儀なくされているのです。
　しかし肝臓の変化も、そのほかの人間の性質や遺伝子の変化に比べれば大したことではありません。まず、インディゴ・チルドレンは聡明です。彼らのＩＱの平均値は１３０前後で、これはあくまでも平均値にすぎず、多くの子供たちが１６０かそれ以上という天才児の域の値を示しています。ＩＱ１３０といえば天才ではありませんが、以前はわずか１万人に１人という出現率でした。それがいまや普通になりつつあるのです。人類の知性は今、新しい領域へと飛躍しています。
　医者や心理学者たちがこうした子供たちを研究した結果、彼らにとってコンピューターは脳の外部延長装置であるらしいことがわかりました。彼らはコンピューター・ソフトのパラメーターにおいて、これまでの人間よりもはるかにうまく機能することができるのです。それが今後どんな結果につながるのか、私たちには推測することしかできません。
　輝きを放つそれらの子供たちについて興味深いのは、現在の教師や教育制度ではこの新しい人種を有効に評価判断することはできないと、現場の人々自身が気づいていることです。学校側では最初そうした子供たちが、それほど優秀であるとは見抜けませんでした。実際、問題児と見なしていたのです。彼らは１つのことに集中できないとされ、注意欠陥障害（ＡＤＤ）と診断されました。いまや問題は明らかです。問題なのは子供のほうでなく、教育制度の側に才能豊かな子供たちを教育する受け皿ができていないのです。子供たちは情報の内容、伝達方法、そしてその遅さにただ退屈しているだけなのです。私たちはこの刺激的な新人種の子供たちに対応していかなければなりません。ＡＤＤやＡＤＨＤ（注意欠陥多動性障害）と診断されているインディゴ・チルドレンには、その子自身が興味を示すことを学ばせる必要があります。そうすれば、あなたの目の前でみるみるその子の輝きが明らかになっていくでしょう。そうした子供たちにひそんでいる大きな可能性に光を当てるには、私たち大人が山ほどたくさんのことを学ばなくてはなりません。
　インディゴ・チルドレンを研究する人々は、この子供たちがサイキックな才能にも秀でていることに気づいています。実際に親の思考を読み取ることができ、人が何を考えているかわかるのです。そのほかにもさまざまな特徴が『インディゴ・チルドレン−新しい子どもたちの登場』には示されており、研究者たちはこうした子供には新しい育成法が必要だと言っています。もしもあなたに１９８４年以降生まれの子供がいるか、あるいは育てているのなら、これは必読書と言えるでしょう。
　インディゴ・チルドレンとは何ものなのか、それについてはもちろん白熱した議論が巻き起こっています。多くの霊能力者が、その子たちは地球ではない、きわめて高レベルの意識、藍色（インディゴ）の光線からやって来ていると言います。私もその通りだと感じます。なぜなら１９７１年に、はじめて天使たちに会ったとき、いずれ新しい子供たちが出現して世界を変えるだろうと告げられたからです。天使たちはそれについて多くのことを詳しく話してくれましたが、それが今現実になっているのです。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　私はドランヴァロ・メルキゼデクさんの本にいつも啓蒙されているタイプの人間ですが、上記の引用文の中で、将来的に生まれてくる子供の１００％がすべてインディゴだという説に異論があります。
　前回の記事でシータヒーリングの創始者であるヴァイアナ・スタイバルさんを紹介しました。そのヴァイアナさんのは以下のように言っています。

「インディゴ（藍色）の子供たちについてはたくさんの本が書かれてきましたが、多くの出版物に大きな誤解があると、私は思います。それは、現在生まれている子は皆、インディゴの子供であるという仮説です」

　これから生まれてくる子供がすべてインディゴになってしまうと、これまでの人類の長い歴史の中で転生してきた魂のすべてが、これからの地球に転生できないことになってしまいます。私には、そんなおかしな話があるわけがないと感じられるのです。


　さて、そのインディゴ・チルドレンですが、私がドランヴァロさんの本を読んだときには、遠い向こうの世界の話だと思っていました。しかし私の兄の娘の成長を見ていて、なんとなく、この子は普通でないという感じから、インディゴという言葉が浮かんでくるようになったのです。兄の娘は中学に入ったばかりで、１９９０年代の生まれですので、インディゴ・チルドレンには年代的にはあっています。独特の感性というか、独特の雰囲気を持った子で、小学校から成績は良かったそうですが、中学に入ってからもトップの成績なんだそうです。実際に本人によほど勉強しているのが聞いてみたのですが、あまり勉強しているふうでもありません。さらに塾にも通ってないと言っていました。そこでドランヴァロさんのインディゴの記述を思い出し、サイキックさんのセッションを受けたとき、兄の娘はひょっとするとインディゴではないかと聞いてみたのです。
　すると答えは、イエスでした。
　私は、ああ、やっぱりと思ったのですが、サイキックさんからさらに驚くことを言われました。私は将来、私のソウルメイトである小さな男の子と出会うと言われているのですが、その男の子もインディゴだと言うのです。インディゴは私にとって遠い存在ではなく、とても身近な存在らしいのです。
　そのときは、へぇ〜で終わりました。しかし家に帰ってから、ソウルメイトがインディゴなら私もインディゴの可能性があるんじゃないかと気付いたのです。しかしインディゴが初めて確認されたのでは１９８４年というのですから、私は年齢的に合いません。インディゴ・チルドレンではなくインディゴおじさんです。それでも気になってネットで調べてみると、あるサイトにインディゴの１０の特徴というのが書いてありました。引用させていただきます。


　・・・＜引用開始＞・・・

インディゴチルドレンの共通する１０の特徴

１． インディゴは尊厳を漂わせながらこの世に生まれてくる。生まれた後もそのように振る舞う。

２． 彼らは「自分は存在するべくして存在している」という気持ちがあり、他人にそれを理解されないと、気が動転してしまう。

３． 自己評価に重きをおかない。彼らはよく親に「自分は誰なのか」を語る。

４． 絶対的な（説明や選択の余地を与えない）権威を受け入れない。

５． 特定のことをあっさりと拒否する。例えば、並んで待つ事は彼らには難しい。

６． 創造的志向を必要としない儀式的なシステムには、欲求不満を募らせる。

７． 家庭でも学校でも、物事のよりよいやり方を見つけ出すので、「システムバスター」（いかなるシステムにも従わないもの）のように思われてしまう。

８． インディゴの仲間と一緒にいる時以外は、非社交的であるようだ。自分に似たような意識のものが周囲に誰もいないと、しばしば内向的になり、誰からも理解してもらえないと感じる。そういう子供たちにとっては、学校生活は非常に難しくなる。

９． 罪悪感をもたせるようなしつけ方、例えば「そんなことをして、お父さんが帰ってきたら怒られるわよ」といったような説教をしても効果がない。

１０． 自分が必要とすることは、臆する事無く伝える。

　・・・＜引用終了＞・・・


　これを見ていると、全部ではありませんが、いくつかは私にもあてはまる気がします。例えば、私は列に並ぶのがとても苦手です（笑）。そこで次回のサイキックさんのセッションで、ぜひこの点を聞いてみようと思っていました。
　その答えは、私はインディゴではない、でした。
　ただインディゴと非常に近い波動を持っているそうです。まあ、インディゴとソウルメイトなんですから当然なんでしょうけど。インディゴの名前の由来となったブルー（藍色）のオーラですが、私の場合は、淡いブルーしかないそうです。主な色はグリーン（ハートチャクラの色）なんだそうです。そういえばゲリーさんからも、あなたはハートの人だと言われたことがあるので、それはそうなんだと思います。以前ドランヴァロさんのＷＳに出たとき、オーラが見えるという人に一度だけオーラを見てもらったことがあるのですが、その人がグリーンだと言っていたことを思い出しました。
　サイキックさんにインディゴ・チルドレンの現在の人類の構成比を聞いてみたのですが、この質問はかなり答えづらかったようで、私の方から１％以内ですかと聞いたら、そうですという答えでした。やはりインディゴは、人類にとってかなり少数派のようです。インディゴの目的というのは、人類を癒したり浄化することなんだそうです。

　私はインディゴのトレードマークであるインディゴブルーのオーラを持っていないので、インディゴではありません。しかし極めてインディゴに近い存在であるようです。そういえば小さい頃から、周りから奇妙に浮いた、あるいは異質な存在と見られていた気がします。ただ私は、それに気付きながらも意外と平気だったのです。
　私の友人が就職して一人暮らしを始めたとき、寂しいと言っていたのを私はとても不思議に感じた記憶があります。私は一人暮らしを寂しいと感じたことが一度もなかったからです。高校時代の多感のときに、先生がクラスのみんなに、「一度でも自殺を考えたことがある人は手を上げて」と言ったことがあります。そのときクラスの半数の生徒が手を上げたことに私はショックを覚えました。ネクラ（今はこんな言葉はないのかもしれませんが）な私の高校生活に比べ、周りの仲間は（私の目から見て）本当に高校生活をエンジョイしているように見えていたからです。明るく楽しそうで、毎日キャアキャア騒いでいる女子生徒の半数が手を上げたとき、私は唖然としました。そのときの私は、せっかくこの世に生まれてこれたのに、なんで死にたいのという気持ちだったのです。
　こういった私の感性を、私は特異なものだとは気付いていませんでした。しかしインディゴにとても近い波動を持っている聞かされて、どうやら私は普通とは少しばかり違うらしいということがわかってきました（今更遅いと言われそうですが）。
　ゲリースクールの講師であるクリスさんのセッションを受けたとき、将来出会うであろうソウルメイトの男の子があまりに私になつくので、周りが不思議がるだろうと言われました。まるで金魚の糞のように、私の後を付いて回るんだそうです。女の子に付いて回られるのならまだしも、男の子です。それでもサイキックさんはその男の子を、可愛いよう〜と言うのです。感情のないサイキックさんが、可愛いと何度も言うのですから、そうなんでしょう。
　それほど可愛いのならテレビのＣＭにでも出して一儲けするか・・・なんてことはインディゴは考えないのでしょうね、たぶん。

シータヒーリング．．．２００９年６月１３日

　ヒーリングに関して、私はかなり誤解をしていたようです。
　私の勝手なイメージなのですが、ヒーリングをするとクライアントさんの苦しみや悲しみを自分が背負ってしまうというふうに思っていました。それゆえ私のような、ひ弱な（上品な言葉でいうと敏感な）体質の人間には、ヒーリングはむかないという考えを持っていました。
　でもアカシックのようなリーディングにはとても興味があったので、自分はこれからヒーリングはしないで、リーディング専門でいこうと密かに考えていました。この考えは自分の中に確たるものとなって、「人から泣いて頼まれてもヒーラーにはならない」という、ちょっと意味不明な信念にまでなっていました。（以前書いたことですが）それゆえゲリーさんの個人セッションで自分の将来の姿を聞いたとき、ゲリーさんから以下のように言われたときは憤慨しました。

　「あなたが将来ヒーラーになったとき・・・」

　私は思わず、「私はヒーラーになる気はありません！」と言い返してしまいました。でもゲリーさんは、「将来、驚くことになるよ」と予言めいた言葉を残したのです。

　ゲリーさんからそう言われたといっても、私が将来ヒーラーになることはないと思いますが、ヒーラーに対する認識が少し揺らいだことは確かです。ゲリースクール本科では、ヒーリングの講義がありました。そこでゲリーさんは、相手（クライアント）を治してやろうとか、癒そうという気持ちでヒーリングしてはいけないと言ったのです。また相手の苦しみや悲しみをまともに受けてしまうような人は、ヒーラーにむかないとも言っていました。ここにきて、どうも私のヒーラーに対する認識は間違っているようだと気付きました。

　それはそれで話は終わっていたのですが、この前ゲリースクールの同級生から、シータヒーリングのＷＳ（ワークショップ）に行かないかと誘われました。ヒーリングには相変わらず興味はなかったのですが、シータという言葉に惹かれました。アカシックに入るためには、脳波をシータ波にする必要があるからです。とにかくアカシックのためには何でもやろうと決めていた私は、ＷＳに参加することにしました。
　以下、ＷＳで配布されたものですが、脳波のグラフです。





　上から、

・?（デルタ）波　．．．　０〜４ヘルツ
・?（シータ）波　．．．　４〜７ヘルツ
・?（アルファ）波　．．　７〜１４ヘルツ
・?（ベータ）波　．．．　１４〜２８ヘルツ

　ヘルツの単位は、１秒間に何回波を打ったかということです（周波数と呼ばれます）。
　通常、人が起きて活動しているときはベータ波の状態で、仕事に集中しているような状態だとアルファ波になるそうです。シータヒーリングをしている状態や、アカシックに入っている状態がシータ波で、私はここを目指しています。デルタ波は深い眠りの状態で、ゲリーさんが言っていましたが、修行を積んだ高僧の脳波なんだそうです。ベータ波の下に、さらに?（ガンマ）波があって、３０〜５０ヘルツで走馬灯を見ている状態なんだそうです。

　さてシータヒーリングのＷＳです。
　私としては、このサイトの訪問者にできるだけの情報を提供したいと思っているのですが、ＷＳで配布されたテキストブックに以下の文章が載っていました。

「受講者はクラスで聴講した内容またノートに書き取った講義は、全て個人で使用するのみにして下さい。それを複製して印刷物にしたり、インターネットなどの電子上のものに書き換えたり、利益のための無断配布や出版を禁じます」

　このようにインターネットで記事を書く場合は、講義の内容をお伝えすることはできません。そこで私は、シータヒーリングの講師であるケイトミキ先生の個人セッションを受けたとき、直接どくらいまで書いて良いのか聞いてみました。ケイトミキ先生は、テキストに載っているようなシータヒーリングのノウハウを書いてはいけないが、シータヒーリングのＷＳを受けた様子を書くのは構わないということでした。
　そこでシータヒーリングがどのようなものかといった概略と、私の感想にしぼって書きたいと思います。まず脳波をシータ波にするのは、はやりシータヒーリングなりの独自の瞑想法があります。もちろんそれは書けませんが、結局のところゲリーさんの片鼻呼吸法にしても、ブルース・モーエンさんの魂の救出のやり方にしても、坂本政道さんのモンロー研のヘミシンクにしても、人の脳波をシータ波にするツールだということだと思います。以下、まとめました。

・ゲリー・ボーネル流、アカシックへ入る方法　．．．　片鼻呼吸法
・ブルース・モーエン流、魂の救出　．．．．．．．．　やり方はこちら
・モンロー研究所　．．．．．．．．．．．．．．．．　ヘミシンク
・シータヒーリング　．．．．．．．．．．．．．．．　知りたい人はＷＳを受けて下さい

　次にシータヒーリングで行えることを紹介したいと思います（これは我々が受けた基礎コースの内容なので、上にいけばさらに増えるのかもしれません）。

・思考パターンの変更
・願いの実現
・将来のリーディング
・遺伝子を変える

　まず私が驚いたのは、思考パターンを変えるということでした。そもそもそんなことが可能なのかと思ったのです。
　ＷＳに参加すれば実際に色々試してみることになるのですが、自分の中に、ちょっと考えたこともないような思考パターンが埋め込まれていたりして、驚くことになります。一例として、「私は悪と戦わなくてはならない」という思考パターンがあったとします。まずこの思考パターンが自分の中に入っているか調べます。調べ方は、Ｏーリングテストとか、ペンジュラムを使った方法をとります。もし自分の中に、「私は悪と戦わなくてはならない」が入っていたら、それをシータヒーリングの手法で取り除きます。そしてもう一度テストして、その思考パターンが自分から取り去られたかを調べます。もし取り去られていたら、これが、けっこう感動するのです。

　そして私はＷＳのみならず、ケイトミキ先生の個人セッションも受けてみました。
　個人セッションを受けた私の最大の目的は、アカシックに入るのを邪魔をしている思考パターンを取り除いてほしいということでした。先生に現在の私のアカシックに対する状況を色々話していると、先生が、「本山さんは、アカシックの情報が見えない、とおっしゃいましたね」というのです。これに私は、はっとしました。たしかに私は、アカシックからの情報を、“見える／見えない”と捉えていたのです。アカシックからの情報を受け取る方法は色々あるのですが、私は映像派だと思い込んでいたからです。しかしアカシックからの情報は映像に限らず、匂いであったり、味であったり、フィーリングであったり、直感であったり色々あるのです。私は自分勝手な思考で、アカシックからの情報を映像一本に制限していたことに気付きました。そしてケイトミキ先生に、映像だけでなく、あらゆる感覚を使って情報を受け取るように思考パターンを書き換えてもらいました。先生は、私のテストの方法としてペンジュラムを使いました（Ｏ−リングテストだと、なぜか私の場合、上手く結果がでないのです）。そして思考パターンの書き換えを行い、その方向にペンジュラムが回りだすと、これがけっこう感動します。やった！　という感じになります。こうして私は、不都合な思考パターンを１０以上、書き換えてもらいました。セッション後に、なんとなくアカシックに近づいた感覚がありました。

　シータヒーリングのその他の使い方ですが、「願いの実現」は、８０〜９０％効果があるそうです。言葉に出して言うと３０〜４０％で、視覚化すると５０％ぐらい実現する効果があるそうですから、相当に効果があるらしいです。
　またヒーリングなのに、「将来のリーディング」ができるといいます。さらに「遺伝子を変える」には、実例として、老化を防ぐために遺伝子を変えるというのがあります。これは女性の方には、魅力を感じる方が多いのではと思います。



　個人セッションが終わったとき、私はどうしても聞いてみたいことを質問しました。それは、せっかく書き換えてもらった思考パターンが、また元に戻ってしまうことはないかということです。
　先生の答えは、元に戻る可能性はあるということでした。シータヒーリングはアメリカのヴァイアナ・スタイバルさんという人が創始者ですが、そのヴァイアナさん自身が、毎日自分に対してシータヒーリングをしているそうです。先生は、「すべては自分の意思ですから」と言います。自分の周りに起こることは、自分の思考が反映されたもの、という言い方がありますが、すべてに自分の意思が優先するということだと思います。せっかく思考パターンを書き換えても、自分が頑なにそれに反することを信じ続ければ、また元の思考パターンに戻ってしまうということです。

　シータヒーリングに接して、私はヒーリングというものを大いに間違えて捉えていたことに気付きました。それゆえこれまで興味がなかったヒーリングに新たな興味を持つに至りました。でも私はヒーラーになる気はありませんが・・・。

次元をまたぐ存在．．．２００９年６月８日

　以前、当ＨＰにおいて地球内部空洞説を紹介したことがありました。
　地球の内部が空洞になっていて、そこに地球よりも高度に発達した文明が存在するというものです。その当時、地震波の伝わり方を検証することにより、地球の内部が空洞でないことは科学的に証明されているという掲示板への投稿もありました。
　私もその時、サイキックさんのセッションでサイキックさんにそのことを聞いてみました。サイキックさんの答えは、この３次元世界の地球内部は空洞ではないとのことでした。内部が空洞で高度な文明があるのは、（５次元のような）別の次元に存在する地球の話なんだそうです。
　この前のゲリースクールの授業のときですが、ゲリーさんが、「ネットで地球内部が空洞であるということが話題になっていますが、地球の内部は空洞ではありません。それは地震波の伝播により証明されています」と言ったのです。まさかゲリーさんが、当ＨＰで地球内部空洞説が話題になっていることを知っていたとも思えないので、単なる偶然だと思いますが、ジャストなタイミングでした。私は思わず笑ってしまいました。

　サイキックさんが言っているのは、３次元の地球の内部は空洞ではないが、別次元の地球内部へと通じる道があるということです。そして私は、その別次元の地下世界へ通じる道を管理していた過去世を持つというのです。それゆえサイキックさんは私に、「だからその道を思い出せるはずだよ」と言うのですが、そんな簡単に思い出せません・・・です。

　この地球に、別次元へ通じる道があるというのは、よく言われていることです。有名なのはバミューダトライアングルですが、その他にも色々あるようです。
　前回の記事で、ダマヌールの人々が、古代に高度に発達したアトランティスのような文明に飛んで、タイムマシンのテクノロジーを教わってきたという話を書きました。この話を変だと思う人がいたかもしれません。なぜならタイムマシンを作る技術を教わるのに、一番初めはどうやって古代に行ったかということです。実は、この謎の種明かしをフェニーチェ・フェルチェさんから聞いたことがあります。一番最初の時空間の旅は、自然現象でできる次元の扉を利用したんだそうです。その旅は、ダマヌールの中心人物であるオベルト・アイラウディ（通称ファルコ）氏とフェルチェさんの２人で行く予定だったそうです。そして計画の一つに、旅先のアトランティスの様子を詳細に絵にして持ち帰るというのがあったそうです。しかし残念なことにフェルチェさんは絵が下手くそで、そこでフェルチェさんの替わりにイタリア人の画家を連れていったそうです。以下の写真の左側がファルコ氏で、右側がフェルチェさんです。





　もちろんその場所は教えてくれませんでした。タイムトラベラーから運転手に格下げになったフェルチェさんが車を運転して、その場所にファルコ氏と画家を連れていったそうです。ファルコ氏と画家は、ある大きな岩に向かって歩き始めたそうです。するとその岩が、霞がかったようになり、二人はそのその霞の中にすーっと消えてしまったそうです。するとしばらくして、その岩は普通の岩に戻ったそうです。
　ファルコ氏から数日後の何時何分に迎えにくるように言われて、またその時間に現地に行って待っていると、またその岩が霞がかって、突然その空間から二人が歩いて出てきたそうです。そして又、岩は元どおりに戻ったそうです。
　これはファルコ氏が、自然現象で起こる次元の扉の存在を知っていて、それを利用してタイムトラベルをしたものでした。ちなみに、そのときアトランティスに行った画家が描いたアトランティスの風景スケッチ画が、ダマヌール日本が主催するＷＳで見れるそうです。興味のある方は、ダマヌール日本のサイトで調べてみてください。


　この話は、自然現象で起こる次元間の扉を使って、タイムトラベルするというものです。この話には、私達をわくわくさせるような夢がありますが、次元の扉ができるということは、好ましくない結果をもたらすこともあるようです。
　『フラワー・オブ・ライフ　�T』にアトランティス時代に行なわれた実験の失敗で次元間の裂け目ができ、この私達の次元に招かざるべき多くのスピリットを呼び込んでしまった話が載っています。ｐ１５８〜ｐ１５９をかいつまんで紹介します。
　アトランティス時代、レムリアの文明を引き継いだ人々の他に、火星から移住してきた人々がアトランティス大陸の南西部に住んでいたといいます。今から１万３０００年から１万６０００年前に、地球に彗星が接近したそうです。火星人たちは、その彗星が地球に激突する前に、彼らのレーザー技術を使って吹き飛ばそうと主張したのですが、レムリア人が、「この彗星は神聖なる秩序のもとにやってきたもので、自然に起きることをあるがままに受け入れるべきだ」と反対したのです。結果として、彗星は２つに分かれ、１つが当時のアトランティス大陸の西の海面に落下します。この地点は今は陸地となっていて、アメリカ、サウスカロライナ州チャールストンの近くだそうです。その彗星の残骸は４つの州に散らばっていて、１万３０００年〜１万６０００年前に彗星が落ちたというのが科学的にも立証されているそうです。
　もう一つがアトランティス南西部に激突して、そこがちょうど火星人が住んでいた地区だったために大量の人口が失われたそうです。これは彼らにとって耐え難い屈辱で、レムリアの人々に対し、敵対的な態度をとるきっかけとなったといいます。そうして火星人たちは、地球の支配権を奪うために合成マカバを創造する実験設備を建築したそうです。
　その結果どうなったか。以下、本文から抜粋します。


　・・・＜『フラワー・オブ・ライフ　�T』、ｐ１５９〜ｐ１６０から抜粋開始＞・・・

　火星人たちはアトランティスにすべての実験設備を建造し終えると、エネルギーを流すためのスイッチを入れました。するとほぼその直後に時空間の中を失墜してしまい、実験のコントロールをまったく失いました。その破壊の程度たるや描写するのもおぞましいどころか、もっと凄惨で罪深いものでした。この「現実」の中では、コントロールできない合成マカバを作る以上に大きな過ちはありません。この実験によって、地球の低次元層に裂け目ができはじめました−−高次元にではなく、低次元にです。たとえて言うなら、人体は異なった器官の間に膜を持っています。心臓、胃、肝臓、眼など、みんなそうです。この場合、ナイフを持ってきて自分の胃を切り開くというのが、ちょうど地球の次元層を切り裂くことにあたります。スピリットの各側面は、これらの次元間膜によって他の側面と分けられており、それらは混ぜ合わせたりするべきものではありません。つまり、血液は血管の中にあるのが正しく、胃の中にあるべきではないのです。血液細胞の目的は、胃の細胞のそれとは異なっているのです。
　火星人たちはほとんど地球の息の根をとめてしまいそうな、あることをしました。今日私たちが直面している環境災害とは比較にならないものでしたが、現在の問題は、私たちが遠い昔にしたことの直接の結果なのです。正しい理解と充分な愛があれば、環境は１日で再生させることが可能です。しかしこの火星人の実験がそのまま続いていたら、地球は永遠に滅亡させられていたでしょう。二度と地球を種まきの場所としては使えなくなっていたはずです。
　火星人はたいそうきわめて重大な間違いを犯しました。まずはじめに、この制御不可能なマカバは大量の低次元のスピリットを地球の高次元界に解き放ってしまいました。それらのスピリットは、理解できない知らない世界に強制的に連れてこられ、完全な恐怖に駆られました。彼らは生きなければなりませんでした−−つまり肉体を持たねばならなかったのです。それで、アトランティスでは一人につき何百という数のこうしたスピリットたちが、よってたかって人々の体内に入り込んでいったのです。アトランティス人たちは、彼らの侵入を防ぐことはできませんでした。ついに、世界中の人々ほぼ全員が完全にこれらの別の次元からやって来た存在に取り憑かれてしまいました。これらのスピリットは私たちのようにきわめて地球人的なのですが、もともとこの次元レベルから発したものではないので、実は非常に異なっています。それは完全な破局でした−−たぶん地球がかつて体験したこともなかった、最大の大惨事だったのです。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　このように『フラワー・オブ・ライフ』によると、私達の世界に、次元間の裂け目を通ってスピリットが侵入し人間に取り憑いたことがあったといいます。場合によっては、数千年にわたり、一人の人間にスピリットが取り憑いている例があるそうです。そうなると、除霊ということになるのですが、ドランヴァロさんは、それに対しユニークな見解を持っているようです。私はそれを読んで、とても感心したので、その部分を抜粋したいと思います。


　・・・＜『フラワー・オブ・ライフ　�U』、ｐ２４４〜ｐ２４５から抜粋開始＞・・・

　さてこれから、好ましくない霊的存在や、無秩序な想念型を私がどうやって取り除いているかをお話ししますが、重要なのはやり方ではなく愛だということを、忘れないようにしてください。私のやり方が唯一のヒーリング法や手段ではありません。また、初心者の人にはよく意味のわからない部分もあるかもしれませんが、できるだけかみ砕いて説明しましょう。
　過去においてはカトリック教会などが、人の体から悪霊を追い出すのに悪魔払いの儀式を行いました。そうした儀式はたいていスピリチュアルなレベルでの理解がほとんどないままに、盲目的なサイキックカによってなされていたのです。神父はただ悪霊を追い出すだけで、それがどうなるかには無関心でした。追い出された霊は即座に別の人の体に乗り移るだけだということは知るよしもなかったでしょう。そういうとき、たいていは体を追い出されて最初に見た人に乗り移るのです。霊は誰かしらの体内でなければ生きられません。何であれ、形あるものの外に長く出ていることはできないのです。
　だとすると、こうした悪魔払いとは賢明なやり方でしょうか。病魔や悪霊は相変わらず誰かの体内で生き続けるのです。それらは自分本来の居場所ではない世界で生きていますから、びくびくして多分に不幸せです。小さい子供のようなものですが、この異質な世界で自分を守るため、人間が寄りつかないような恐ろしい容貌や音声を身につけています。愛と統合性と誠実さをもってそれらに近づき、故郷に送り返してあげることを納得させられたら、むしろ抵抗せず協力的にさえなります。ですから私のお薦めは、そうした霊がどう振る舞おうと、子供に対するように接するということです。
　では、そうした霊たちはどんな行動に出る可能性があるのでしょうか。「現実」とはただ光であり、あなたの意図に従うものであることさえわかっていれば、すべてを癒すという意図を思い出し、創造すればいいのです。好ましくない霊的存在や、無秩序な想念型を恐れないでください。あなたが愛のみを通じて関与すれば、一切あなたに手出しはできません。愛という特別な意識状態では、どんな事も受けないのです。しかし、もしそれらをあなたの内側に連れ込む可能性があるもの−−たとえば恐れ、性エネルギー、薬物体験など−−を通じて関われば、たぶんあなたは憑依されるでしょう。
　私は最初に、クライアントの体内に望ましくない霊的存在や無秩序な想念型がいるかどうか、愛をもってその人のハイアー・セルフにたずねることにしています。いるという返事なら、即座にその人とたいていは私も含めて、そのまわりをぐるりと囲むように正八面体（２つのピラミッドを背中合わせにして）の思考のフィールドをつくり上げます。これには２つの理由があります。まず、その人の体から逃げ出した霊が別の人に憑かないようにするためです。それと、正八面体の頂点には次元の窓ができるので、霊がそこを通って本来の故郷へ戻れるようにするのです。
　それから、私のやり方では、大天使ミカエルを呼び出して援助してもらいます。大天使ミカエルは、どんなにわずかでも宇宙を秩序に向かわせるこの種の仕事には、とても喜んで手を貸してくれるのです。彼は私の背後に立ち、肩ごしに見守っていてくれます。私たちはユニットとして事にあたります。あなたも大天使ミカエルに依頼すれば、きっと力になってもらえるでしょう。
　次に私はクライアントのおへそに手をあてて、中にいる霊を呼び出します。そしてその霊（たち）と、テレパシーで交信を試みるのです。これまでの経験では、それらの存在がクライアントの口を通じて話す必要はありません（それをすると複雑になり、クライアントに恐怖を喚起してしまう可能性もあります）。いったん霊とテレパシー交信に入ったら、愛を送って、私がその霊を「捕まえる」ためでなく、よりよい状態になるのを手伝うためにここにいることを、わかってもらうようにします。
　存在している霊はみな神が理由あって創造したもので、生命全体の計画においては神聖な目的があります。いまだかつて意味もなくなされたことなど何一つありません。私は霊たちに対し、自分の目的はあなたを元の世界に帰してあげることだと告げます。本当にそれを意図しているのです。それは彼ら自身さえ納得すれば容易なことですから、実際その通りにしてあげます。
　私はその霊の存在を感じ、内なる眼で見ます。それらはさまざまな姿かたちをしているので、慣れないと非常に奇怪に見えます。よく蛇や昆虫のような形をしていますが、どんな姿もとり得ます。私はころあいを見計らって、霊をその体から引き出しはじめます。そして体から１メートルほど離れたところで、大天使ミカエルの手に委ねます。すると彼は霊を正八面体の頂点まで連れてゆき、次元を超えて故郷まで帰してやるのです。ミカエルはどうすべきか、すべて心得ています。
　これはクライアントにも、霊にも、双方にとって満足のいく結果になります。霊は故郷に帰ることができ、それは天国に行くようなものです。そこで生命の神聖な目的を成就して幸福になることができます。そして癒される側の人は、自分の体を全面的に取り戻したことになり、時には何千年ぶりということさえあります。すると新たに健全な活動ができるようになります。問題の根源だった霊がいなくなることで、多くの病いはしばしば自然に治ってしまうのです。
　ここで簡単に説明しておきましょう。私がクライアントのおへそに手を置く理由は、そこから霊を外に出すのが一番簡単だと経験的にわかっているからです。たいがい霊たちは後頭部、すなわち頭蓋骨の基底になる特定のチャクラから体内に侵入します。霊に憑依される人というのは、たいていが強い薬物やアルコールで無防備になっているか、性エネルギーを流す際に霊が侵入できる隙をつくっているか、あるいは極度の恐怖に陥って無力になっているかです。ほかにもありますが、私の経験ではその３つが主なもののようです。
　さて、一体の霊が去り、故郷への帰還が現実であることが示されると、ほかに霊が憑依していても、いざこざも起こさず列をなしてあなたに協力するでしょう。みんな故郷に帰りたいのです。
　これがみなさんにあまり馴染みのない話題なのは承知していますが、しかし実際にあることなのです。私はこれまでに何千人という人々のプロセスを見てきましたが、この対処法は本人自身の全体性と健康を取り戻すのに、とても有効です。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　以上、ドランヴァロさんの考え方を紹介しました。
　では次に、実際にドランヴァロさんが除霊した実例を紹介します。


　・・・＜『フラワー・オブ・ライフ　�U』、ｐ２４７〜ｐ２４８から抜粋開始＞・・・

　もう１つの例はヨーロッパでのことです。ある女性が夫婦で私のワークショップに参加しました。二人は何年も前に結婚し、お互いに深く愛しあっていました。ところが年を重ねるうち、女性のほうが「架空の男」相手に性的な妄想にふけるようになってしまったというのです。別に夫婦間がうまくいっていないわけではなく、そうした妄想は突如として始まったと言います。
　時とともに、その架空の男はますます彼女の性エネルギーを搾取するようになりましたが、とうとう女性はその架空の男とでなければオルガスムを体験できなくなってしまったのです。それで夫とのセックスを拒むようになり、彼女いわく、自分ではどうにもならないというのです。彼女が望むわけではないのに、架空の男は自分の都合で目に２度も３度も関係を迫るのでした。その女性は振り回されっぱなしでした。
　こうした例では感情や思考に問題がある可能性もありますが、このケースは違いました。その「架空の男」は、別次元からやって来た実在の霊だったのです。女性は薬物を使用したことで侵入の隙を与えてしまいました。薬は二度用いただけですぐやめたのですが、時すでに遅し、男はもう彼女の体内に入っていたのです。
　ヒーリングの許可を得た私は、彼女のハイアーセルフと長いこと話しこみました。女性の体内にいる男の霊は非常に知能の高い存在で、ごまかしは効きませんでした。私がコンタクトしたとき、私がどうするつもりか、すでに知っていたのです。そして私と２０分ほどかなり突っ込んだ話をしたあと、大天使ミカエルとの出会いを望みました。私は、女性の腹部から顔を出して自分でミカエルの姿をさがすように言いました。その男はミカエルの姿を見た途端、強い感動に打たれたのが表情からわかりました。ところがすぐにまた女性の体内に引っ込み、私を見つめながら、もう少し考える時間がほしいから明日また会ってくれと頼むのでした。
　翌日になって、女性はほとんど一晩中その男と語り明かしたと言いました。男の霊は、彼女を愛しているから本当は行きたくないが、双方にとってそれが一番いいと結論したことを彼女に告げ、それからまた二人は交わったそうです。
　その夜、私は女性の腹部に手をあて、言われた通りもう一度男にコンタクトしました。男は、「やあ。オレはあんたのことがえらく気に入ったよ。こんなふうに助けてくれて、感謝してる」とだけ言い、すっかり立ち去る準備ができている様子でした。私が男を引っ張り出すと、ミカエルが彼の両肩をしっかりと抱きかかえて、男がやって来た元の世界へ連れて帰りました。抵抗はまるでありませんでした。
　私がすべて完了したことを女性に告げると、彼女は驚いたふうでした。彼女には何の感覚もなかったからです。そして私を見てこう言うのです。「彼は、あなたが好きだと伝えてくれって言っていました」。
　それから、その夫婦は長いブランクを経て愛しあったそうです。翌朝、幸福感に満たされた二人は、もう一度ハネムーンに行くことにしたそうです。彼らにまた新しい人生が始まったのです。
　細かいことになりますが、ヒーリングではクライアントの体内にある残余物はすべて取り払ってください。そうした霊的存在の多くが卵を産みつけていたり、立ち去ったあとに何らかの痕跡を残していくようです。それらがどこにあるかを訊くなり感知するなりして取り出し、霊と一緒に送り返してください。そうした残滓をそのまま放っておくと、のちのち病気の原因になったり、霊にもたらされた病気が依然として継続することになってしまいます。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　以上、ドランヴァロさんの除霊の実例を１つ紹介しました。
　このケースは、愛を持って説得し、スピリットを納得させて本来の次元に送り返すというものでした。しかしそのドランヴァロさんをもってしても、説得できなかった例があります。それを紹介したいと思います。
　この例は、ドランヴァロさん一行がマヤで行なわれる儀式に参加しようとした際に、その儀式を妨害しようとしたスピリットがある女性に取り憑いてしまったケースです。


　・・・＜『サーペント・オブ・ライト』、ｐ２９０〜ｐ２９３から抜粋開始＞・・・

古代の生贄の影たち

　この女性の内側にいる存在とテレパシーで繋がってみたところ、そこには複数の存在がいることがわかりました。その中には特に並外れて強力な存在がいました。これは実は２つの存在で、彼らは一体となっていたのです。この存在は特にマヤの世界、そして古代の生贄のセレモニーに関係していることがわかりました。マヤ族の人身御供の慣習は、事実上この２人一体の存在と、彼らの混沌への欲求によって引き起こされていたのです！
　この２人一体の存在はこの女性にのみ憑依しているのではなく、この土地に住む約６０人ものほかの人間、主にマヤ人の中にも住みついていました。この存在はマヤの土地に織り込まれて、この土地に同化してしまっていたのです。彼らは私たちがこの地にやってきた理由を知っていて、地中に存在しているマヤ族を解放することを阻止するために、私たちの下に来ていたのでした。つまり、彼らの狙いは私たちがバランスをもたらすのを阻止することなのです。
　まず私は大天使ミカエルを召喚し、黄金の正八面体からなるピラミッドをこの女性のまわりに構築しました。この黄金の正人面体ピラミッドは憑依している存在を封じ込め、神が最初に彼らのために創造した世界へと彼らを送り返すための次元の窓としての役割をします。
　憑依を取り除くことは、力によってするものではなく、思いやりとコミュニケーションを通じてなされるべきものだと思っています。これまでのすべての体験において、スピリットは、私が彼らの故郷である世界、彼らが自らの神聖な目的を果たすことができる世界に、彼らを帰そうとしていることを理解すると、自ら進んで協調してきました。もちろん戦ったりなどしません。彼らは破壊を試みる悪魔というよりは、むしろ道に迷った子どもという印象なのです。
　しかし、それはこれまでの話にすぎませんでした。今回のことは私にとって、よい学びの機会となったのです。
　いくつかの小さな存在は故郷に帰れる機会を得たことに感謝し、私のこれまでの経験通り、何の問題もなく帰って行きました。しかし、残った二体のスピリット、２人一体の存在は去ることを拒否しました。女性の身体全体は、彼らの抵抗によりねじれて膨れ上がってきていました。彼らは諦めがつきかねているようでした。古代マヤ族の生贄の儀式における彼らの役割、そしてこの土地やマヤ人に対するこの存在の執着はとても強かったのです。それらはいわば彼らの全存在であったため、彼らはどうしても手放すことができずにいました。マヤ人がハートでは本当は間違っていると知っている行動を何百年もの間、彼らに強制し続けてきたのです。
　最後に私はとうとう強硬な手段を選ばざるを得なくなりました。私がこのような手段に出るのはこれが初めてのことです。私のライトボディであるマカバと大天使ミカエルの能力と威力を同時に行使しながら、連続したエネルギーの波を生み出し、我々はこの２人一体の存在のエネルギーが、八面体の次元の窓に引き寄せられていくよう仕向けました。成功すれば彼らはこの世界から追い出され、どこであれ彼ら自身の故郷である世界に連れて行かれることになります。そして彼らが抵抗を見せたとしても、我々が成功すれば彼らは天国に行けるも同然なのです。
　まず最初に、２人のうちの弱いほうがやっとのことでヴォルテックスに吸い込まれて行きました。今度は、もう半分の強いほうも除去しなくてはなりませんでした。我々がさらに一段高い能力と威力を行使すると、まだ抵抗しているスピリットは徐々に女性のお腹から現れ始め、少しずつ次元の窓の奥に入り込み始めました。
　そしてこのスピリットが最終的に完全に女性の身体を去ったとき、この存在がこの土地との間に築いていた結びつきと、このスピリットの真の威力の影響で、外の世界が反応を示しました。私たちの両脇４０メートル以内の場所では、同時に２つのことが起きていました。まず、女性の右側の６メートルほど離れた円形の場所に生えていた木々が荒々しく揺れ始めたのです。大きな枝が折れて落ち地中に刺さってしまうほどでした。
　また、左側の同じぐらい離れた場所では、やはり円を描くように植えられた木々の太さ２５センチほどの幹が、激しく揺れていました。しかもそれはブルドーザーで根元から木を引き抜こうとするような揺れ方です。とてもあり得ないことですが（風は全く吹いていませんでした）、結局それらの木々のほとんどは根元から折れ、１台の古いフォルクスワーゲンの上に倒れ落ち、車の屋根とトランクが完璧に潰されてしまいました。
　スピリットが女性から去って行った瞬間、私はこのスピリットだけでなくこの周辺の土地何百キロ四方に繋がっていた、ほかのマヤ人のスピリットも一緒に消えていくのを“見た”のです。それはまるで巨大なハリケーンが去っていったかのようでした。

　すべてが終わりました。もう辺りは静かになっていました。これでマヤの土地は開放されました。そして、この女性は再び自分１人だけで自らの身体を所有することになりました。

　・・・＜抜粋終了＞・・・

アカシックへの涙ぐましい努力．．．２００９年６月１日

　私は今、ゲリースクールのアカシック専科に通っています。
　ゲリースクールは現在、本科（約１年）とアカシックとヒーリングの専科（どちらも約１年）のカリキュラムがあります。アカシックとヒーリング専科を同時に行なうのは無理（ゲリーさんの負担が増えすぎ）なので、アカシック専科とヒーリング専科は隔年の開講となっています。今年は、アカシック専科が開講の年です。

　そのアカシック専科に通う私ですが、そのアカシックへの習熟度はどうかというと、はなはだ心もとない状態です。そこで私なりの、涙ぐましい（？）努力を色々しています。今回はそれを紹介したいと思います。涙ぐましいというよりは、笑っちゃう話かもしれません。これを読んだ人は、たぶん、「何もそこまで・・・」という印象を持つと思います。
　そこで最初に断っておきたいのですが、これは私が独自に行なっていることで、ゲリースクールに通う生徒が行なっているものではないということです。当ＨＰは、ゲリースクール生にも知られるようになってしまった（ひっそりと隠れてやっていたのに・・・）ので、この記事を読んだ同級生から、

「ゲリースクールに通っている人が、みんなそうだと思われちゃうじゃない！」

　と言われかねないので、最初に断っておきたいと思います。

　こんな変なことをしているのは、私一人です。
　ではアカシックへ入るための私の涙ぐましい、というか見苦しい努力のいくつかを紹介します。



○ダマヌールのセルフ

　以前、当ＨＰで北イタリア、トリノ郊外にあるコミュニティであるダマヌールに行った記事を書きました。私はゲリーさんの個人セッションを受けたとき、将来神聖幾何学の理論を使った施設を造ると言われたことがあります。その施設は田舎にあって、小さなコミュニティのようなものを作るようです。そこで参考になればと思って、イタリアのダマヌールのコミュニティに視察に行ったわけです。
　そのダマヌールでセルフなるものに出会いました。
　彼らがセルフと呼ぶものは、ブレスレットのように身に着けるものや、部屋の隅に置いておく小物のようなものです。形を見ると、銅線のようなものを螺旋状に巻いたものが多いようです。ダマヌールの人々は、タイムマシンを持っていると公言しています。そのタイムマシンを使って、古代の（アトランティスのような）文明から、高度な科学的知識を持って返るのだそうです。アトランティスは銅の文明だったという話があり、多くのセルフが銅線を巻いた形状を持っているのは、そのせいかもしれません。
　このセルフを私は北イタリアのダマヌールで買ったのですが、日本でも買えます。ほしいと思った方は、ダマヌール日本のＨＰ等を探ってみて下さい。日本では、２０種類ほどのセルフが買えるようです。種類が多いので、ここでは私が買ったセルフと、その機能を紹介してみようと思います。

�@健康のブレスレット．．．肉体・マインド・精神のエネルギーのバランスを保つ働きがある。健康のバランスが崩れた状態の人には、特にパワフルなサポートになる。

�A力の盾．．．．．．．．．日常生活の中でネガティブなエネルギーから防御する盾になり、より良いシンクロニシティを引き寄せる。

�B喜びのセルフ．．．．．．太陽光または人工の光を浴びるように置く。環境を活性化するエネルギーをもたらす。

　各セルフともそれほど高価ではないです。たしか２０〜５０ユーロ程度だったと記憶しています。日本円で数千円くらいで、１万円もするものはありません。
　以下そのセルフの写真です。左から�@、�A、�Bの順です。





　真中の力の盾ですが、ダマヌールに一緒に行ったスクールの同級生のＥさんが、身に付けていたら、体調が悪くなったので付けるのを止めたそうです。
　これには後日談があります。私は、サイキックさんに、私が買ったセルフを見てもらいました。するとサイキックさんは、力の盾を見て、「これ面白いね。逆向きに使うんだよ」と言ったのです。�Aの写真で、メダルの表のような部分を自分に向けて使うようになっているのだそうです。通常は、この表の部分を外側に向けるので、Ｅさんは逆向きで使っていたわけです。Ｅさんは、ネガティブエネルギーを一身に集めて浴びていたのかもしれません。でも結果としてＥさんが体調が悪くなったということは、この力の盾のセルフが効果的に働いているという証拠になるかもしれません。

　さてアカシックに関してですが、�@の健康のブレスレットをサイキックさんに見てもらったときです。サイキックさんが、「ふーん、面白い形しているね」と言いながら、この健康のブレスレットを両手で持って、なにやら目をつぶって瞑想に入ったのです。その間数分でした。何をやっているのか、私にはさっぱりわからなかったのですが、サイキックさんが、「モトさんはアカシックに入りたいと言っていたので、アカシックに入れるようにしておいたよ」と言うのです。私は、えっという感じで、ちょっと驚きました。頼んでいないのに、わざわざやってくれたようです。
　私は、そこまで感覚が鋭くないせいか、パワーチャージされた健康のブレスレットを持っても、特に何も感じません。そこでゲリースクール生と飲んだときに、彼らにブレスレットを腕にはめてもらって、どんな感じがするか聞いてみました。すると、「これはくるね」とか「第三の目のあたりが熱くなってきた」といった感想をもらいました。感覚の鋭い彼女たちは、何か感じたらしいのです。

　それ以来、私は後生大事にサイキックさんからパワーアップしてもらった健康のブレスレットを身に付けるようにしています。その効果がいつか出てくれると期待しつつ・・・。




○金粉

　とにかく私は、アカシックに（意識を持って）入れるためなら、出来ることはなんでもやろうと考えていました。そんな時に、『現代社会のスピリチュアルな真相』（ナチュラルスピリット）に気になる記述を発見したのです。以下抜粋します。

　・・・＜『現代社会のスピリチュアルな真相』、ｐ８１より抜粋＞・・・

　からだの電磁システムのバランスと解毒作用を促すためにたくさんの真水を飲むことが大切です。以前発信した僕のメッセージを繰り返しますが、単原子の金は脳機能とスピリチュアルな明晰性を高めるのに素晴らしい効果があります。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　おおっ、です。
　どうやら金（キン）が良いみたいです。スピリチュアルな明晰性を高めることは、アカシックに入るのに良いのは、疑いのないことです。でもどうやって金を身体に取り入れるかですが、金は料理でも使われていることを思い出しました。豪華さを演出するために、金粉を出来上がった料理に撒いたりします。ネットで調べてみると、金は食べても身体に悪いことは、なさそうだとわかりました。そこで金粉を買ってみることにしました。

http://www.k-katani.com/kinpaku/kgoods.htm

　このサイトで、実際に買ってみました。以下が私が買ったものです。





　左が金粉の瓶詰めで、右が金粉スプレーです。値段は瓶詰めが２４００円、スプレーが３３００円です。金なのに、それほど高くないのがちょっと意外でした。この金粉ですが、、自炊した際には必ずご飯やおかずの上に撒いて食べています。
　これを読んだ人の多くは、「何もそこまでして・・・」と思うに違いありません。でも溺れる者は藁をも掴む、というではありませんか。




○ブルーソーラーウォーター

　次に水です。
　真水を飲むことは、電磁システムのバランスと解毒作用を促すとのことですが、私はこの文章を読んで、イハレアカラ・ヒューレン博士のブルーソーラーウォーターを思い出しました。
　イハレアカラ・ヒューレン博士が提唱するホ・オポノポノですが、スピリチュアルに興味のある方は、知っている人が多いと思います。ホ・オポノポノが初耳だという方に、簡単に説明すると、「ありがとう。ごめんなさい。許してください。愛しています」と唱えたり、ブルーソーラーウォーターを飲むことで、過去の記憶をクリーニングしてゼロ地点に立つことができれば、あらゆる問題は解決される・・・というものなんだそうです。と言っても初めての人にはピンとこないと思うので、興味のある方は、

　『みんなが幸せになるホ・オポノポノ』（イハレアカラ・ヒューレン、櫻庭雅文著、徳間書店）

　を読んで下さい。
　私の独断と偏見かもしれませんが、ヒューレン博士が提唱する過去の記憶をクリーニングするということと、ゲリーさんが葛藤をリリース（解放）するというのは同じ意味だと考えています。ゲリースクールでは葛藤をリリースするために、色々な方法を学びますが、ブルーソーラーウォーターを飲むことで葛藤をリリースできれば、こんな美味しい話はないというところです。
　そんなわけで、ブルーソーラーウォーターを飲めば真水を飲むことになるし、ホ・オポノポノを実践したことになるので、一石二鳥だと考えたのです。

　ブルーソーラーウォーターの作り方は簡単で、青いガラス製のボトルに水を入れて、太陽の光に３０分から１時間あてて出来上がりです。青いガラス製のボトルは、ワインやビールなどの酒類の瓶で青いものがあるので、それを使うとよいようです。注意点は、ボトルのキャップは金属製のものはだめだということです。ワインのボトルであれば、そのままコルクのキャップが使えます。ないならラップと輪ゴムで代用します。
　また太陽光がない場合は、白熱灯でもよいようです。でも蛍光灯ではだめと書いてありました。
　まず青色のボトルを手に入れなければなりません。最初は、高級そうなデパートに行くか、大きめのホームセンターに行って探そうかと考えていました。夜、布団に入って、明日どこに行って探そうかとあれこれ考えていると、うとうとしてきました。なんだが、半分夢を見ているような状態になったので、ふと、「そーだ！　アカシックに聞いてみればいいんだ！」と思いついたのです。半分夢を見ているような状態は、アカシックに入るチャンスだからです。
　そこで、「ブルーソーラーウォーターを作るための青いボトルを売っている店は何処？」と問いかけてみたのです。すると目の前に、四角い枠に鳥のマークが出てきました。「あれっ？　これってイトーヨーカ堂のマークじゃないかな」、と思いつつそのまま眠りに落ちました。
　そもそもアカシックに入るために、色々努力しているのに、その努力をアカシックの助けを借りて行なうなんて本末転倒な話です。それゆえ翌日になって、前夜の怪しげなアカシックリーディングを信じてイトーヨーカ堂に行くか、ホ−ムセンターに行くか一瞬悩んだのですが、試しにイトーヨーカ堂に行ってみることにしました。感覚で、あれはアカシックからの情報だという手ごたえがあったのです。
　私が住んでいる町にはイトーヨーカ堂はありません。そこでネットで調べてみると、隣駅の町にあることがわかりました。実際に行ってみると、本当にそこにあったのです！　でも疑り深い私は、その足で試しに近所の酒屋やスーパーを何件か回ってみました。やっぱり、近所の店にはブルーのボトルはありませんでした。どうやら本当にアカシックに入ったようです。冴えない私ですが、数十回に一回はこんなことがあります。

　ホ・オポノポノに関しては、サイキックさんのセッションのサイキックさんに聞いてみました。サイキックさんはホ・オポノポノを知らないだろうと勝手に思い込んだ私は、「ホ・オポノポノというのがあって、イハレアカラ・ヒューレンという人がどうもこうの・・・」と長々と説明をしてしまったのですが、その説明の後、サイキックさんが、「私もやってます」と答えたので絶句しました。早く言ってよ！　です。相手がプロであることをすっかり忘れて、リアルな恥をかきました。
　サイキックさんは、ブルーソラーウォーターを銀河高原ビールの青いガラス瓶で作っているそうです。ネットで調べてみると、昔は銀河高原ビールの５００ｍｌのガラス瓶があったのですが、今は３００ｍｌしかありません。ブルーソーラーウォーターは１日に１．５〜２リットル飲むように書いてあるので、３００ｍｌではちょっと小さい気がします。ワインは７５０ｍｌなので、容量的にはワインのボトルがお勧めです。

　そのブルーソーラーウォーターですが、明らかに普通の水と味が違います。感覚の鈍い私でもはっきりわかります。ヒューレン博士の講演会が東京であったので行ったことがあるのですが、ヒューレン博士は、「ブルーソーラーウォーターは美味しい」と言っていました。これは好みの問題なのですが、私は美味しいというより、まろやかで変わった味がすると表現したいと思います。



　＊　＊　＊　＊　＊


　以上、私が行なっている３つの涙ぐましい努力を紹介しました。
　しかしアカシックに関し、私はいまだ冴えない状態が続いています。そんなときゲリースクールで、Ｔさんが何気なく「アカシックに効果のある宝石があるんですよ」と話しているのを聞いてしまいました。そのとき、私の目がキラリと光ったことをＴさんは気付かなかったに違いありません。

『分裂する未来』．．．２００９年５月２５日

　『分裂する未来』（坂本政道著、ハート出版）は、これまでの坂本さんの本の内容と違い、一種の自戒の書でもあります。
　自戒の意味は、これまで坂本さんヘミシンク体験を通して伝えてきた予言の内容を修正していることです。例えば、『楽園実現か天変地異か』（アメーバブックス）では、２０１２年に向かって大量の生命エネルギーが地球に流れ込んでくる中で、このエネルギーを使って人類の意識を進化させるために、（霊的な次元で）穏健派と急進派で議論があると言っています。急進派は、地震や隕石が落ちるとか、自然災害を起こすことや、伝染病などで多くの人を一瞬であの世に送ろうと主張します。一方穏健派は、宇宙人やＵＦＯを出現させ人々の意識を変えつつ、１０年とかもっとゆっくり時間をかけてやっていこうと主張しているといいます。
　そこで急進派と穏健派の議論がまとまり、以下のようになったというのです。Ｐ１７０から抜粋します。

�@２００８年からの２年間に人類の気付きや覚醒を促すようなさまざまなことが起こる。それにはピラミッド構造の活用が鍵を握る。

�Aそれによって２００９年末までに、人類が生きているままで卒業することができるようになる場合は、地上に楽園が生まれる。

�B人類が生きたままで卒業することができない場合は、２０１０年から隕石衝突などの天変地異が始まり、大量死が起こる。人々は死後世界のフォーカス２７で生命エネルギーを得て卒業へと向かう。（以下略）


　私（本山）の感覚で言えば、穏健派の意見はまだしも、急進派の意見はひどいなと思います。何をもって人類の卒業というのか今ひとつ意味がはっきりしませんが、人類が地球を卒業する（人類が地球を離れる）時期は、本来は人類自身が決めるものだと思うからです。

　さて坂本さんは、こういった急進派と穏健派の議論を含めて、ヘミシンクで得た情報の一部にダークサイドからのものがあったことがわかったといいます。アメリカのチャネラーであるダリル・アンカの元に現れていたバシャールという霊的存在とコンタクトを取って、それがわかったとのことです。それまで坂本さんは、ヘミシンクで訪れるような高い次元の世界の霊的存在は、すべてポジティブなものであり、ネガティブな存在を認識していなかったそうです。これは坂本さんだけでなく、スピリチュアルに興味がある人は誰しも心しておきべき事実だろうと思います。
　ではネガティブな存在はどのような特徴を持つのか、『分裂する未来』、ｐ５から紹介します。

・脅迫めいたことを言ったり、天変地異が起こると言ったりして、我々人類を恐怖と不安に落とす。
・そうやって我々をネガティブな未来に導く。
・あるいは、あなたは特別に選ばれた人だとエリート意識をくすぐる手も使う。

　などです。
　以下に抜粋するのは、以前坂本さんが父的な存在とあった件で、実はそれが騙されていたと知る部分です。最初に坂本さんとコンタクトしているのが、プレアデスの集合意識で、それが途中からバシャールに換わります。


　・・・＜『分裂する未来』、ｐ１００〜ｐ１０８から抜粋開始＞・・・

第４章　父的存在の正体

２００９年１月２０日（火）

「ところで、とある宇宙船の中で会った、私の父的な存在というのはプレアデス・グループのトップだと聞きましたが、それはどうなのですか」

「ちょっと言いづらいことだが、ここで真実を言う必要がある、あの存在はオリオン・グループのトップだ。ネガティブなサイド、つまりダークサイドのトップと言ってもいいだろう。
　彼はあなたを誘惑するために、あのようなことを言ったのだ。あなたやモンローがナンバー２だというのはうそだ。あなたをダークサイドに誘惑するために言ったのだ。
　ちょうどスター・ウォーズでエンペラーがルーク・スカイウォーカーを誘惑したのと似ている。
　あなたは、前にも言ったが、ナンバー２ではない。と言うか、ある意味すべての人はナンバー２だと言える。大きなあなたがナンバー２で、それがいくつにも分裂して地球生命系へ入ってきた。それぞれは別々の個人だ。
　あなたは、その中で、本を書きへミシンクを広める活動をしてきたということで、ナンバー２のような地位を自ら勝ち得たということはできる。
　だが、初めの段階ではみな同じだった。モンローとて同じだ。みな地球生命系へ入った段階では同じだった」

「じゃぁ、２０１２年がうまく行くようにするために地球生命系へ入ったというのはどうなんですか」

「大きなあなたやモンローという意味では確かにそうだ。２０１２年という使命もあって地球へ入っていった。
　が、それが分裂して生まれたあなたもモンローも地球生命系へ好奇心から入っていった。２０１２年の事とは直接関係ない。
　あれもあなたが特別な存在であるというふうに思い込ますためのうそだ。ネガティブサイドはエリート意識をくすぐって人を誘惑していく。
　あなたは本を書いていたので標的になったのだ。でもあなたは誘惑されなかった。そこまでネガティブではなかったからだ。
　オリオン・グループのトップは、あなたをネガティブサイドに誘惑するためにいろいろ言ったが、その際、シリウス系のネガティブなサイドから以前無意識下に得ていた情報があなたの意識に登ってきたのだ。それが隕石衝突の考えだ。
　それはあの存在が言おうとしていたことではなかったが、あの存在にしてみれば、そうひらめいたことは好都合だった。恐怖心をあおることはネガティブサイドが常に望むことだからだ。
　あなたがこういったネガティブサイドから得た情報を本にしたので、急遽、我々はあなたがバシャールとコンタクトできるようにアレンジした。奇跡的にみなのタイミングが合ってたのはそのためだ。あなたたちもこれには何か重要な意味があるに違いないと思っていたが、そのとおりだ。バシャールに会うことで、真実を知らせたかったのだ。でもよかった。すべてこちらの思惑通りになった」

「で、ピラミッドの研究はどうなんですか？」

「是非続けてほしい。バシャールに聞いたと思うが、２０１２年までに１４万４千人が目覚める必要がある。そのためにさまざまなことが平行に進行中だ。ヘミシンクもそのひとつだが、ピラミッドもそうだ。期待している」

２２時２０分、バシャールにコンタクトを図る。彼の話し方を思い出す。コンタクト完了。

「さっき話をしていた相手は一体誰なのですか？　バシャールではなかったと思いますが」

「プレアデスのトップの集合意識だ。その中のひとりが対応していた」

誰だろうか、トートだろうか、と思わず考えてしまう。

「あなたは考えすぎるから、うまく情報がダウンロードできない。流れがブロックされてしまう。集合意識のひとりだ。プレアデスのトップの意識レベルは第５から第６密度にあり、我々バシャールたちの第４密度よりも上に位置する」

「あの、父だと言ったダークな存在の名前は、なんというんですか」

「彼はオリオン・グループのトップだ。第４から第５密度の存在だ。『ラー文書』に書いてあるようにネガティブサイドでも自己に奉仕することで意識の振動数を高めていくことが可能だ。彼の名前を我々は知らない。
　ちょっと待って。今情報をスキャンする。
　ラッシュルモアだ。オリオン・グループは地球へ侵入しようと隙を狙っている。ラー文書に詳しく出ているが、我々は地球を監視していて、オリオン・グループが侵入できないようにしている。ところが、彼らはときどき我々の目をかいくぐって侵入してしまう」

「彼は宇宙船に乗っていましたが、どこにあるか知っていますか」

「彼らの宇宙船のことは知っている。どこにいるかも把握している」

「彼の部下は何名ぐらいいるのですか」

「直属が１万人ほどいる。あの宇宙船内にいる。また地球上で彼の下で動いている人が１０万人ほどいる。彼らはほとんど無意識下に彼の意思どおりに動かされている連中だ。それがわかっている連中はほとんどいない。前にも言ったが、キムジョンエルやジョージ・ブッシュがそうだ。特にブッシュの場合はそういう意思はまったくないが、彼の思い通りに動かされる結果になった」

「彼らはシリウス系のネガティブ・グループと連携するのですか」

「しない。ネガティブサイドは共同でことに当たるということをしない。ネガティブの力は分裂する方向へ働き、ポジティブな力は集合する方向に働く」

「世にイルミナティというダークなグループが何世代にもわたって綿々と人類制覇を企てているという話がありますが、どうなのですか」

「そういう話は聞いたことがない。ネガティブなエネルギーというのは分裂する方向へ働くので、長続きしづらい。何世代にもわたって受け継がれるということは考えにくい。
　ところで、あなたにときどき情報をもたらすＫＳさんだが、彼女は時としてネガティブサイドからの情報をそのまま流してしまうことがある。去年（２００８年）１１月に熱海で行なったスターラインズのときのことを覚えているか。
　彼女がダウロードしたメッセージは、こうだった。

『マスは他の人の助言をまったく聞かない。これまでに地球で６回アセンションのチャンスがあったが、その都度、他の人の助言を無視したため失敗した。そのために大勢が死んだ。そのためマスは上のほうの怒りをかってハートが詰まってしまった。今度こそ失敗は許されない。しっかりＫＳの意見を聞くように。今度失敗したら魂を消滅させるぞ』
　失敗したら罰を与える、という言い方をポジティブサイドは決してしない。このメッセージはうまい言い回しをしているが、ネガティブサイドからのものだ。ネガティブサイドは馬鹿ではない。巧妙な言い回しで迫ってくるのだ。
　ＫＳさんはオープンなのでさまざまな存在が彼女を使おうとする。気をつけたほうがいい。
　同様に、へミシンクのセミナーに来る人たちは純真な人が多いので狙われやすい。心をオープンにするため、ネガティブサイドが入り込む余地を生み出す。
　これを防ぐにはアファメーションでポジティブな影響のみを受けますと言うことが重要だ。それだけで大きな効果がある。
　ネガティブサイドは社会に影響力のある人を特にターゲットにしている。たとえばあなたのように本を書く人だ。本やテレビ番組でことさら恐怖心をあおるようなものは、ネガティブサイドの影響があると考えたほうがいい」

「ネガティブサイドの影響を受けるということは、その人にそういう要素があるからなのですか」

「そうだ。ただ誰だってネガティブな要素を持っている。恐れや怒りだ。たとえば、あなたには強い恐怖心がある。
　前にも指摘したが、ひとつは妻を失うことの恐れだ。その点でスター・ウォーズのアナキンとそっくりだと言える。アナキンは妻パドメを失う恐れからダークサイドへ入っていった。あなたも同じ恐れがある。
　ただ違いはパワー・ハングリーでないこと、権力志向でないことだ。逆にリーダーになることを極度に嫌っている。もし権力志向だったら、あの父的な存在に誘惑されて有頂天になり、エリートだと勘違いして、アナキンとまったく同じ道を歩んでいたかもしれない」

「世の中には、そそのかされてそっちへ歩み出す人もいるんですか」

「いる。我が強く、自己顕示欲が強い人は危ない。狙われると、かなり巧妙な手口でネガティブへ導かれていく。本人にその自覚はない場合が多い。２０１２年に向けてネガティブサイドも活発に行動している。十分気をつけるように」

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　私には、バシャールがダークサイドに引きずり込まれた例として、映画「スターウォーズ」を引用しているところが興味深いです。映画を観た人間には、実にわかりやすいと思います。だいぶ前ですが、私がゲリー・ボーネルさんの個人セッションを受けたとき、ゲリーさんが、映画「スターウォーズ」は、実際に宇宙で起こった出来事を土台として作られていると言っていたことを思い出します（人々は意識の深いところで、そういったストーリーを知っているから、「スターウォーズ」は世界的なロングヒットとなったのかもしれません）。
　妻パドメを失う恐れからダークサイドへ入っていったアナキンのような人物がいたんでしょうね、たぶん・・・。

　次に『分裂する未来』から、バシャールが予言する未来を紹介します。
　私は「�A経済」の部分が衝撃でした。これからものすごい経済変動が起こりそうです。


　・・・＜『分裂する未来』、ｐ７６〜ｐ８６から抜粋開始＞・・・

�@政治体制

「政治。我々（バシャール）の世界ではまだ個体は存在するが、互いに意識がつながっていて、互いに歌を歌うような共鳴状態を作って意思の疎通を図っている。今あなたがその片鱗をちょっと感じたと思う」（これについては後の章に記載）

「そうですね。なにか振動のような波のようなものを感じます」

「それが我々が考えるときに起こる現象だ。それに同調できれば、あなたも我々が考えていることがわかるはずだ。
　ちょうどあなたの脳の中で起こっていることが我々全体で起こっているのだ。
　あなたは脳内にあるデータベースから情報を取り出してそれをもとに考えるが、我々もそれぞれの個体にあるデータベースから情報を得て、それを共有し、全体で考えることをする。
　それがこの波のような歌のような状態なのだ。あなた方も、こういう状態にいずれなる。
　その前にテレパシーで互いに意思の疎通を図る段階に達する。それは百年後ぐらいのことだ。それこそ真の民主主義だ。
　その段階では政治に代議士はいらない。全員で考える。
　そこまで行く前は代議士が必要で、それぞれの地域や利益を代表する人たちがいる。ただ、今に比べて、人々の間のハーモニーが格段に高い状態にあるので、みな比較的近い意見を持つ。そのため、議論という議論は必要ない。こういう状態は５０年後ぐらいに達する。そこまでは徐々に行く。
　ここしばらくは意見の相違が大きい。ただ、２０３０年、２０４０年となるにつれて、人々の意見の相違は驚くほど小さくなる。その理由は、この世界にはポジティブな人しか残ってないからだ」

�A経済

「それでは次に経済だ」
　ここで娘から電話だ。寒いから駅まで迎えに来てだって。駅まで歩いて１２分だが、しょうがない、車でちょっと出かけてくる。

　２００９年１月２０日（火）

　朝１１時からＸ２７のお土産ＣＤを聞きながら、バシャールとコンタクトする。今回はまたＣＤを使ってみることにする。


「あなたのコンタクト状態をチェックする。我々の振動を感じられるだろうか。この共鳴状能を感じてほしい。そうすればコンタクトが深まる。ＯＫだ。質問は何か」

「経済について、昨日の続きを教えてください」

「今の経済危機はしばらくそのまま続く。これは資本主義経済が破綻する前兆だ。２００９年、オバマはさまざまな政策を実行するが、それほど効果はなく、銀行や企業の倒産が始まる。自動車業界や他の業界への資本投資などを行なうが、それも効果が少なく、さらなる倒産が続く。
　２０１０年から２０１１年にかけてアメリカの国債金利がどんどん上がっていって、ついに債務不履行に陥る。つまりデフォルトが起こる。
　その影響が全世界に波及し、日本政府やヨーロッパ諸国政府もデフォルトになる。
　これは２０１２年までに起こる。
　その結果、ドルは価値を失う。円はしばらくもつが、いずれ価値を失う。ユーロも同じ。
　貨幣価値が失われることで、スーパーインフレが起こる。金がしばらく信用を保ち、金本位制のような形が一時復活するが、それも長続きしない」

（追加情報　２００９年１月２３日（金）　の朝、歯磨きをしているときに来た情報。

「２０１２から２０２０年ごろまで金は価値を保つが、それ以降は人々の価値観が変わるので、価値を失う。といっても、これは問題にはならない。
　金が価値があるのは、通貨と同じで、信用が基盤にある。札が単なる紙なのと同じに、金も単なる金属だ。それが価値を持つのは、人々がそう信じるからだ。価値観が変わり、人々は愛情や思いやり、感謝ということに価値を見出すようになる」

「これから円やドルの価値が失われ、さらに金もだめだったら、どういう形で資産を守ったらいいんですか？　不動産ですか？」

「一時的なら東京などに高級マンションを買っておくというのも手だ。貨幣価値が下落するので、たとえば今１億円で買えるものが、何十億円もすることになる。
　が、そんなことをしても意味がない。本当に東京にマンションが必要ならそうすればいいが、必要ないなら、重荷になるだけだ。
　何も心配することはない。心配、不安はネガティブな発想だ。ポジティブに生きれば、必要なものが必要なときに必要なだけ手に入る世の中になるのだから」）

「２０１０年から２０１２年にかけての経済的な大混乱の際に、海運や航空、貿易業の多くの会社が倒産し、輸出入が滞り、食糧事情が一時悪化する。各国は食料確保にやっきになり、ある程度の輸出入が回復され、問題は沈静化する。（日本のように輸入に頼る国は積極的に穀物や野菜を工場で栽培するようになることも功を奏す）
　この間に中国やロシアで暴動が頻発する。
　こういった混乱は２０１５年以降も続く。
　ただし、フリーエネルギーの活用法が見つかることで、エネルギーに対する費用はほとんどゼロになる。この影響は計り知れない。
　その後、２０２０年ごろに新しい経済システムの萌芽が見られるようになり、２０３０年ごろまでにはこの新しいシステムに置き換わっていく。
　このシステムでは貨幣は使われるが、顧客は自分の受けたサービスの満足度に応じた額を喜んで支払うという形になる。このころには人々の意識がかなり変わってきていて、喜びがすべての行動の基になっている。仕事も喜びを得るために行なうというふうになる」

�B社会

この部分は２００９年１月２３日（金）　の朝に追加。

「これから２０１２年に向けて社会不安が増大する。それは経済的な混乱も一因だが、それと共に、人々が目覚めていく過程で、さまざまなネガティブなことが表に表れてくるからだ。
　一見すると目覚めとは逆行するように聞こえるが、これまで心の中に隠れていた不安、怒り、悲しみ、苦しみといった感情的なものが一挙に具体的な形をとって出てくる。
　たとえば、失業による苦しみ、失業するのではないかという不安、金銭的な不安、離婚による悲しみ、戦争やテロ、犯罪に対する不安、天災による苦しみ、悲しみである。
　これらは自分が上へ上がっていくのを妨げている自分のネガティブな思考、信念を教えてくれているのだ。そういう思考パターンや信念に気づき、それから離れていくことを手助けしてくれている。
　むやみに感情に流されるのではなく、それが教えてくれる自分のネガティブな信念をポジティブなものに変えていくいい機会ととらえるべきだ。
　一たびポジティブ側へ足を踏み込みだすと、どんどんポジティブになっていく。ポジティブに考えれば、ポジティブな結果が得られ、それが自信と信頼を生み、さらにポジティブになっていく。
　こういう社会的な混乱は２０２０年までには終わり、新しい社会システムに徐々に移行していくことになる」

�C教育

「それでは、教育はどうなっていくでしょうか」

「まず何十年も将来の話をしたい。その段階では、人類はスピリチュアリティについての理解が深まり、スピリチュアルなことがらについての教育がなされるようになっている。
　つまり、我々は肉体だけではないこと。非物質の存在であること。死後世界について、我々はどこから来たのか、何のために来たのか、輪廻について、サイキックな能力、自分の思いがどう具現化するのか、自分が現実を創造していること、こういったことを学ぶようになる。もちろん、これまでどおりの知育も行なわれる。
　ここまでに至る過程が今後始まる。
　まず、スピリチュアリティについての知識が一般化するのは国による差が大きい。早い国で２０２０年ごろから。日本は早い国のひとつだ。アメリカではキリスト教の影響があるため、個人差、地域差が大きい。
　実際の教育現場にこういうアイデアが取り込まれていくのは早い国で２０２０年ごろからになる。
　ただし、こういう国でも教育機関による差が大きい。その後、徐々にこの教育が普及し、２０３０〜４０年ごろには一般に取り入れられるようになる」

�D自然環境

「今後の気候パターンの変化については『バシャール　スドウゲンキ』に書かれているので、それを読んでいただきたい。
　地球温暖化が進み、平均気温は今よりも５度上昇。海面は今よりも１０メートルから２０メートル上昇する。２０３０年ごろにピークに達する。
　その後、太陽光を反射する雲が増えて、気温は下降し始め、２０５０年ごろからは今よりも気温は低くなる。ミニ氷河期に入る。それも数十年で終わる。２０５０年ごろには人類は人口が減っているので、問題はない。
　温暖化の段階で地域によっては干ばつが増え、食糧生産が減少する。ただし、遺伝子工学により安全な食物の生産ができ、それが人々に認められるようになるため、干ばつに強い植物の栽培や、工場での生産などにより、食糧問題は起こらない」

�E職場環境

「仕事の内容自体はこれまでとあまり変わらない。人々が生きていくためにする生産、流通、販売、あるいは教育、医療、交通、報道など基本的に変わるものではない。
　ただ、大きく変わるのは、人々の意識だ。２０３０年ごろになると、すべてが喜びのためという発想になる。人々は喜びを得るために仕事する。他人に奉仕することが喜びになるのだ」

今後の発明で大ヒットするのは？

「この情報は与えられない。許可されていない」

「また、そんな。逃げないでください」

「フリーエネルギー装置の発明が大きい。それに勝るものはない。それ以外では、新聞のような情報源だが、ネットからダウンロードするタイプのもの。ユーチューブのようなものだが、違うタイプ」

　・・・＜抜粋終了＞・・・

嵌められた団塊の世代．．．２００９年５月１０日

　私は、ここ数年ゲリースクールに通っていることもあって、どっぷりとスピリチュアルに浸かってきた感があります。おかげで、以前はよく読んでいた経済・金融本をあまり読まなくなってしまいました。日本経済新聞すらとっておらず、すっかり世相に疎くなってしまったように思います。
　そんな中、久々に経済・金融本を読んでみました。以下の本です。

　『計画破産国家　アメリカの罠』（原田武夫著、講談社）

　以前、当サイトでドルの大暴落や、北米共通通貨であるアメロ導入の可能性を書いたことがあります。私はドル暴落を予想する人間なので、本のタイトルを見て、読んでみる気になったのです。
　内容は予想したとおり、アメリカがデフォルト宣言（米国債の償還ができないこと。つまり国家破産）すると予測しており、ハイパーインフレでドルを紙くずにするか、アメロ導入の可能性についても触れていました。それはそれで面白い内容だったのですが、今回は、この本の中でとても印象的かつショッキングだった部分を紹介したいと思います。
　それが、本の第四章の「嵌められた団塊の世代」です。

　数年前ですが、団塊の世代の大量退職があるので、そこで支払われる退職金を狙って、金融機関が様々な取り組みをしているといったニュースが流れていました。団塊の世代の退職金の運用や、老後の余暇に多くの資金が流れて景気が上向くことを期待したニュースだったと記憶しています。
　その団塊の世代の資金が、今回の金融危機でごっそり奪われたと書いてあったので、私は思わず、ええっと声を上げそうになりました。著者の原田氏によると、その団塊の世代の資金の略奪に、勝間和代氏に代表される経済評論家が大いに貢献したというのです。
　私はこのところ経済・金融本を読まなくなったためか、勝間和代氏という経済評論家を全く知りませんでした。そういえば、以前、本屋で経済のコーナーをみたとき、勝間氏の本が大量に並んでいて、この人は誰だろうと思ったことがあります。なんでも一斉を風靡した経済評論家らしいです。
　では、その部分を抜粋してみます。


　・・・＜『計画破産国家　アメリカの罠』、ｐ１８７〜ｐ１９６から抜粋開始＞・・・

嵌められた団塊の世代

　ところが、よりによってこの千載一遇のタイミングで、私たち日本人は金融マーケットで自ら罠にはまってしまったのだ。−−−サブプライム・ショック以降、現在まで続いて止まない金融メルトダウンによる金融資産の激減である。

株安、団塊の老後資金直撃　「買い時」と口座新設も

　（注：２００８年１０月）２７日も全面安となった東京株式市場は、日経平均株価など主要指数が昨年夏と比べ半値以下の水準に沈んでいる。東京証券取引所第一部全体の値動きを示すＴＯＰＩＸをもとに試算すると、昨年６月末から２７日までの１年４ヶ月で、家計の持つ資産は約１３４兆円が吹き飛んだ計算だ。株安が加速した１０月だけでも減少額は約４０兆円に達する。（中略）大和総研の渡辺浩志エコノミストは「金利がある程度補ってくれたバブル後よりも、今回は家計への打撃が大きいのでは」と、「痛みのバブル越え」を指摘する。特に、株を保有する中心となる団塊世代は老後に備えた資産を直撃されるため、「消費心理への影響も、より大きい」と見る（２００８年１０月２８日付朝日新聞）。

　この記事にある通り、日本では人口動態の頂点に位置する団塊の世代が、２００７年夏から露呈したサブプライム問題以降の金融メルトダウンの中で、一気に自らの金融資産を失ってしまったのである。退職金は老後の資金として大切にとっておこうと思っていた矢先に、上り調子だったマーケットに幻惑された彼らはついに賭けにでる。そして、明らかに敗北した。
　そうなると、もはや次の世代への資産継承どころの話ではない。とにかく損失を取り戻さねばと躍起になる中、「これではどうか」「あちらではどうか」と次々に登場する聞いたこともないような目新しい金融商品に大枚をはたいていく団塊の世代たち。そこへ追い討ちをかけるように、次のような甘い誘いの声が聞こえてくる。



　（注：銀行預金などの）安全資産を多く持っているということは、家計に占める資産のほとんどを労働による収入に頼らなければならないことを意味します。ここに、日本と他国の差があります。安全資産、すなわち預金を多く持てば持つほど、同じ資産額をリスク資産で運用している人に比べ、長時間働かないと同じ分だけの収入を稼げなくなります。
　そして、私たちがそうやってリスク資産を回避し、労働力による収入を生活の中心に組み立てれば組み立てるほど、より長時間労働に頼らざるを得なくなるのです。

　金融市場というものは、ある意味プロ同士の市場です。そこには、ずっとお金を運用してきて、なおかつ生き残ってきた人たちだけがいる場所です。そこに、知識もスキルも劣る素人が突然入っていったらどうなるでしょうか。まったく同じ土俵上に“参戦”するわけですから、それはプロ同士のボクシングのリング内に素人が突然入っていって闘うようなもので、ボコボコにＫＯされてしまうのがオチです。（中略）要するに、これまで見てきたように、多くの一般の個人にとっては、プロ並みの知識とスキルを持っているという自信がない限り、多少手数料が高くても投資信託を買うという方法が一番現実的なのです。

　私は、今後、為替が円高に向かうのか、円安に向かうのかは分かりません。分からないからこそ、円貨だけに投資する、外貨だけを資産として持つのは危険であり、円貨と外貨に資産を配分した方がいいと考えるのです（いずれも勝間和代『お金は銀行に預けるな−−−金融リテラシーの基本と実践』光文社新書より引用）。



　この本の奥付を見ると「２００７年１１月２０日初版第一刷発行」とある。つまり、サブプライム・ショックがその年の８月に発生してから世に問われた本ということになる。読む者の多くが、その直前に生じたこのショックで失った金融資産を取り戻そうと必死であるか、あるいは「ひょっとしていまが大底なのではないか」とほくそ笑んで、この本を手にとったに違いない。
　そうした迷える読者たちを暖かく迎えるかのようなこの本の著者のレトリックはもちろん巧みなものだ。「ああいえばこういう」ではないが、特定の投資戦略を勧めているように読めつつも、その直後にしっかりとヘッジをかけ、読む者の「自己責任」が最後は問われる論理構成を築き上げている。
　しかし、いまから冷静に振り返ってみると、あまりにも杜撰な論点もまた目に付くのである。たとえば一方で「銀行預金」は長時間労働を助長するものだとして切り捨て、日本人は「リスク資産」の割合をもっと増やすべきだと断言する。ところがその返す刀で、金融マーケットは所詮プロの集まりなのだから素人の個人投資家は入ってくるべきではないといいつつ、だからプロにカネを預け、運用してもらうという意味での「投資信託」を強く勧めているのである。それでは、その後の現実は一体どうなったのか。



　（管理人：注１）左側のチャートが図表１１、で右側が図表１２です。『計画破産国家　アメリカの罠』で引用されているチャートよりも最新のものを表示してあります。


　図表９、１０（注１）は、２００９年１月末において、日本で時価総額の一位、二位となった投資信託のチャートである。これをご覧いただければお分かりいただける通り、２００７年の１１月頃にはまだ平静を保っていたチャートが、その後、年をまたいだ頃より明らかに下がり始めている。そしてついには２００８年９月以降の瓦落（がら）を迎えるのだ。この点は、いずれの投資信託でも多かれ少なかれまったく同じなのである。つまり「プロ並みの知識とスキルを持っている」はずのプロが運用している投資信託も、未曾有の金融メルトダウンを前にしてはまったく歯が立たなかったということなのである。
　一方、この本がしきりに勧めているのが海外分散投資である。さすがにハイリスク・ハイリターンの新興市場については一定の留保を付しているものの、ここで引用した通り、外貨による運用はポジティブなものとしてとらえられている。外貨と聞いて読者の皆さんが一番思い出すのは何といっても米ドルだろう。
　ところが２００７年１１月以降の円ドル・レートのチャートを見れば分かる通り、どうも外貨の王様であるはずの米ドルによる資産運用は、それだけで資産を何割も目減りさせてしまうという代物であったことが明らかになりつつあるのだ（図表１１参照（注２））。



　（管理人：注２）図表１１です。『計画破産国家　アメリカの罠』で引用されているチャートよりも最新のものを表示してあります。


思い起こしてみると当時、とりわけ西日本で講演を行うたびに、私自身、やや切羽詰まった顔をした女性のクライアントたちから次のような質問をしばしば受けたことを思い出す。

　「これまで円安ドル高だったので、ほとんどの資産を米ドル建てにしてしまった。最近、やや不穏な動きがあるが、これからどうなるのだろう」

　この時、仮にまったく同じ質問をされたならば、先ほど紹介したベストセラーの著者たちは次のように答えてくれたことであろう。

　為替相場についても個人投資家のレベルでは原則として予測できないと考えた方がいいでしょう。
　（中略）どんなに精緻にデータを集めても、天気予報が確率論でしか当たらないように、為替相場も確率論でしか当たらないのです。
　それはなぜかというと、これは「カオス理論」と呼ばれているものですが、天気にしろ、為替にしろ、その決定要因があまりにも多すぎて、ちょっとしたきっかけで結果が大きく変わってしまうためです。そして、私たちの情報収集能力や判断力では、そのすべてのきっかけとなる情報を集めることは不可能です（勝間和代・前掲書より引用）。

　時折難しそうな用語も使われているが、要するに「当たるも八卦、当たらぬも八卦」ということだろう。そしてそうである以上、すべてに対してほぼ均等にばらまき、賭けておけば、大儲けこそしないかもしれないが、少しは増える可能性はあるということになる。
　しかし、この当時の段階で私の答えは違った。同じ質問を日本中の様々な場所でされるたびに私は、「私たちの研究所は投資顧問ではありません。したがって、個別具体的に金融商品を勧めたり、あるいは具体的な投資ポジションを指南したりする役割は担っていません。しかし、公開情報をベースにした金融インテリジェンスの手法を用いれば、遅かれ早かれ、ブッシュ政権の次に成立することがほぼ確実なアメリカ民主党政権の時代に向けて、大幅な円高・ドル安の時代になっていくと思いますよ。あとはどこまでマーケットと付き合うかという趣味の問題ですが、仮に私ならば未だ円安であるいまの段階ですべて円転しておきますね」と繰り返し答えていたのである。
　疾風のように言論界を駆け抜け始めたばかりの頃の勝間和代は言う。日本人には金融リテラシーが必要であると。それではその金融リテラシーとは何かといえば、「金融に関する情報や知識を単に学ぶだけではなく、そこで与えられたものを批判的に見ながら自己の金融に対する学習を経験として重ねていくことで、金融の情報や知識を主体的に読み解くことができるようになることを指す」（勝間和代・前掲書）のだと定義する。


略奪に協力した経済評論家たちの大罪


　しかし、日本政府という“お上”からいきなり「貯蓄から投資へ」と大号令をかけられ、しかも目先の円安・株高の時代から投資を始めた日本の個人投資家たちに「学習を経験として重ねていくこと」を求めたところで土台無理であろう。なぜなら、団塊の世代が退職を契機として大挙して金融マーケットへ参入し始めた頃（２００６年頃以降）は局面として上げ調子であり、その意味で余りにも楽観的なムードが漂っていたためである。しかも、その頃、たとえば円ドル・レートを巡って流布していた固定観念は「ドル高・円安」であった。経験を積もうにも短期的にそれでマーケットが回っていた以上、それを越える知識を得ることはほぼ不可能な呪縛状態にあったのである。
　仮にそれでもなお「経験」、「学習」を口にしたいというのであれば、それより前に生じた極端な円高・ドル安局面の時代が一体いつのことであり、またその時、それを引き起こした条件は一体何であったのかを「その決定要因があまりにも多すぎ」などと投げ出すことなく、丁寧に紐解き、個人投資家に向かって説明すべきだったのではないのか。


　・・・（中略）・・・


　その後、この時の経験を踏まえ、私たち日本人の抱える虎の子の金融資産が少しでも減らぬよう「金融インテリジェンス」をあまねく説く必要があると思い、私と同世代の某出版社の編集者氏に話をもちかけてみた。すると、彼からはしばらく考えた後で「結局それは最近大人気の勝間和代さんが言っている“金融リテラシー”と同じことですよね」との答えが返ってきて愕然としたことがある。
　しかし、読者の皆さんの目には既に明らかなのではないかと思う。私がこれまで事あるごとに説いてきた「金融インテリジェンス」とは、金融マーケットの趨勢を決める要因は多数あるので結局は何も予測できないなどと不可知論に入る議論とは程遠いものだ。もちろん、未来を的確に予想することは神のみぞなせる業である。だがそれでもなお最も重要なポイントは、いま起きている様々な出来事がお互いにまったく無関係に生じているわけではないということなのだ。余りにも複雑で多岐にわたる出来事がめまぐるしく起きているためどうしても目を奪われてしまうが、大切なことはただ一つである。

　−−−「すべてはアメリカ流金融資本主義というシステムが大転換を迎えているということに連なり、かつそれをアメリカ勢は自ら意識的に行動し、引き起こしている」ということだ。つまり、「アメリカの計画的な倒産」なのであって、それ以上でもそれ以下でもないのである。これを見逃すところに、「リテラシー」も「インテリジェンス」もまったくあり得ない。
　だがそうした真実などお構いなしに自称「経済評論家」たちが跋扈し、お決まりの不可知論でしっかりとヘッジをかけながら、少しずつ少しずつ私たち日本人を金融資本主義の奈落の底へと陥れたのが、２０００年からの実態なのである。その結果、日本では多くの個人投資家たちがなけなしの金融資産を失い、絶望の淵ぎりぎりまで追い詰められた。その一方で、これら売れっ子「経済評論家」氏たちは自らが吐いた、これら無責任な“言論”の責任について広く世に問う姿勢を見せることはない。いや、それどころではない。徐々に「経済評論家」というレッテルを密かに貼り替え、「言論界の若き主」としての地位すらほしいままにしつつある。こうした彼らの姿勢を、略奪をむねとする強欲資本主義の副産物と言わずして一体、何と言うべきなのだろうか。

　・・・＜『計画破産国家　アメリカの罠』から抜粋終了＞・・・


　本山です。
　私も、もうだいぶ前ですが株をやったことがあります。何年か株をやってわかったことは、「私には株の才能はない」ということでした。運用しても実にさえない成績で、最終的にはマイナスで終わりました。でもこの結果が良かったことは、自分には才能がないことを知ったおかげで、それから一切株には手を出さなくなったことです。ですから団塊の世代が大損をしたということを聞いて、もし私が勘違いをして株をやっていたらどうなっていたかな、と考えてしまいました（でも、もともと貧乏でたいした額はやれないのですから、損をするといってもたかが知れているのですが）。

　今回は、団塊の世代が株で大損をしたという話題でしたが、この『計画破産国家　アメリカの罠』の予測は、今後２年間という短い期間ながら、日本でミニバブルが起きるというものです（私自身は、この予測にかなり懐疑的ですが）。
　原田氏は情報リテラシーとは以下のことだと言います。

　「なんらの偏見や予断にとらわれることなく、ありのままの世界をとらえ、そこに滔々（とうとう）と流れる悠久の世界史が織り成す「潮目」を読み解くこと」

　なるほどと思います。原田氏はこう豪語するだけあって、この本には大いに納得させられるものがありました。でも問題は、その情報リテラシーによって得られたものが、どれだけ的をえているかどうかです。

キリシタン大名にもとの、ある史実．．．２００９年４月１２日

　私は最近、鬼塚英昭氏の著作を読んでいるのですが、『天皇のロザリオ（下）』（鬼塚英昭著、成甲書房）を読んでいて、衝撃の文章があったので、今回それを紹介したいと思います。
　ですが、その前に『天皇のロザリオ（上、下）』について簡単に説明したいと思います。
　この本は太平洋戦争でアメリカに敗れた日本で、占領軍の司令官であるマッカーサーによって日本がキリスト教国化されかかった別府事件から始まります。マッカーサーはフィリピンで成功したように、日本をキリスト教の国に変えてしまおうという野心を持っていたようです。そうして昭和天皇の大分巡幸の際に、キリスト像に礼拝する昭和天皇の姿を写真に撮ってスクープとして、天皇がキリスト教に帰依したと世界に発信しようとする陰謀が企てられました。しかしそれは天皇に同行していた別府市長らの機転によって、からくも回避されます。この陰謀は失敗したがゆえにマスコミに取り上げられることもなく、多くの人が知らない出来事となっていますが、実は重大な意味をもっていた事件だったようです。
　さらにこの本は、昭和天皇が太平洋戦争において、どのような役割を果したかという点にも多くの示唆をしています。歴史に興味のある方には、お勧めの本です。

　この本は日本のキリスト教国化がテーマなので、歴史的にキリスト教が日本にどのような影響を及ぼしてきたかも考察しています。『天皇のロザリオ（下）』の第九章の「キリスト教伝来と日本の危機」がそれですが、私はこの章を読んで震撼としてしまいました。
　私の学生時代というと今から数十年前になってしまいますが、日本の歴史の授業のとき、戦国時代に九州の大名がキリスト教に帰依したという話を聞いて不思議な違和感を感じたことをいまだに憶えています。当時の私の底の浅い理解では、生き残りを賭けて血で血を洗う争いにあけくれていた戦国大名と、愛を説くキリスト教というのが、なんともアンバランスに感じられたのです。当時の私には、戦国大名とキリスト教の組み合わせが、なんとも不思議でした。しかしこの『天皇のロザリオ（下）』を読んで、何十年ぶりにその謎が解けました。

　戦国時代、北九州の東部を治めた大友宗麟（おおともそうりん）の話題から紹介します。


　・・・＜『天皇のロザリオ（下）』、ｐ９５〜ｐ９８から抜粋＞・・・

どうして宗麟が、かくまでキリスト教に深く帰依していくようになったのかを知る必要があろう。そのためには、当時、何が宗麟の周囲で起こっていたかが重要な鍵となろう。キリシタン大名の誕生の秘密に迫るとき、宗麟とザヴィエルが深く結びついた謎が解明される。ザヴィエルも大友宗麟と「商い」をしていたのである。

　徳富蘇峰の『近世日本国民史』の初版に、秀吉の朝鮮出兵の従軍記者の見聞録がのっている（二版では憲兵命令で削られた）。

　キリシタン大名、小名、豪族たちが、火薬がほしいばかりに女たちを南蛮船に運び、獣のごとく縛って船内に押し込むゆえに、女たちが泣き叫び、わめくさま地獄のごとし。

　ザヴィエルが「キリスト教伝来」を日本にしてからは、今までの日本とすっかり様変わりしたのである。歴史家たちは真実を知らしめるのが本来の姿であるのなら、この本を引用し、真のキリシタン大名、小名、豪族たちの姿を描くがいい。
　ザヴィエルは、日本をヨーロッパの帝国主義に売り渡す役割を演じ、ユダヤ人でマラーノ（改宗ユダヤ人）のアルメイダは、日本に火薬を売り込み、交換に日本女性を奴隷船に連れ込んで海外で売りさばいたボスの中のボスであった。そのアルメイダは大友宗麟に医薬品を与え、大分に病院を建てたという事実のみが誇大に伝えられ、彼は大分県では、宗麟と並んで偉人となっている。
　「女たちを南蛮船に運び」、そのかわりに「火薬」を獲得したという単純な事実を、現代の歴史家は無視し続けている。
　キリシタン大名の大友、大村、有馬の甥たちが天正少年使節団としてローマ法王のもとに行ったが、その報告書を見ると、キリシタン大名の悪行が世界に及んでいることが証明されよう。

　行く先々で日本女性がどこまでいってもたくさん目につく。ヨーロッパ各地で五十万という。肌白くみめよき日本の娘たちが秘所まるだしにつながれ、もてあそばれ、奴隷らの国にまで転売されてゆくのを正視できない。
　鉄の枷をはめられ、同国人をかかる遠い地に売り払う徒への憤りも、もともとなれど、白人文明でありながら、何故同じ人間を奴隷にいたす。ポルトガル人の教会や師父が硝石（火薬の原料）と交換し、インドやアフリカまで売っている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（山田盟子『ウサギたちが渡った断魂橋』）

　この少年たちの父や叔父たちが、日本女性を数十万単位でポルトガルの教会の師父たちと共謀して売った悪なのである。これがキリシタン大名や小名、豪族たちの偽らざる真実の姿なのである。ポルトガルの教会の師父が世界的売春組織のボスであることを知って、キリスト教の何たるかを連想されるがよい。
　当時日本には、三十万人の改宗者がいたといわれる。現在の人口比にすれば、二百万人近くであろう。キリシタン大名たちが「火薬」欲しさに五十万人（ヨーロッパだけで）をはるかに超える「肌白くみめよき日本の娘」を奴隷商人に売り払った。
　イエズス会のバテレンのルイス・フロイスの『日本史』の記述を読むと、大友宗麟の姿が見えてくる。この『日本史』は、一五八三年（天正十一年）の秋からフロイスが編集した日本におけるイエズス会の布教の歴史記録である。
　大友宗麟が織田信長に鉄砲や火薬を仲介する商人の姿が書かれている。宗麟は貴族の久我晴道に、禁裏（天皇家）へのバテレン優遇の奏上を依頼している。
　信長が仏寺破壊を行なって、フロイスは祝意を表明している。バテレンは宗麟にも仏像・寺社破壊を奨励した。宗麟は一五六一年（永禄四年）に宇佐八幡宮を焼いたのをはじめ、領内の仏像、寺社破壊をなした。一五八一年（天正九年）十月八日に、豊前彦山の三千坊といわれる坊舎を焼いた。宗麟はヴァリニャーノに「このたびの勝利が、デウスの御業と司祭たちへの祈りの腸である」と伝えた。その報酬として、イエズス会は宗麟の武器援助の要請に応じた。
　一五五二年（天文二十一年）、バテレンのバルタザール・ガーゴは「非常に美しい武器、その他の進物」を携えて訪れ、宗麟に領内での布教許可を願った。宗麟は火薬製造に欠くことのできない硝石を輸入するために、豊の国の寺院を破壊したり、若き娘を売り払った男であった。日本のキリスト者たちは、この事実を重く受け止めなければならない。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　誤解のないようにお断りしたいのですが、私はキリスト教、カトリックに対し良いとか悪いとか主張したいのではありません。ただ戦国時代のキリシタン大名が何をしたかという単純な事実を知らなかったがゆえに驚いているのです。少なくとも一般的に我々に教えられてきた歴史というのは、実は肝心な部分を教えていないのではないかという気さえしてきます。
　次に鬼塚氏が故遠藤周作氏について書いた文章を抜粋します。遠藤周作氏はキリスト教作家として、日本人を痛烈に非難した人物だったようです。これまでは遠藤周作氏の主張に対し、なるほどと思っていた人々もキリシタン大名が硝石ほしさに日本人女性を奴隷として売っていたという事実を知れば、多少は見方が変わるかもしれません。


　・・・＜『天皇のロザリオ（下）』、ｐ１０３〜ｐ１０４から抜粋＞・・・

　日本の代表的なカトリック作家であった遠藤周作は『侍』の中で、バードレ・ベラスコを通して痛烈な日本批判をしている。

　宗教に現世の利益だけを求める日本人。彼らを見るたびに私はあの国には基督教の言うような永遠とか、魂の救いとかを求める本当の宗教は生まれないと考えてきた。彼らの信仰と我々基督教徒が信仰と呼ぶものの間にはあまりにも大きな隔たりがある。

　遠藤周作は日本人にして日本人ではない。彼は、「現世の利益」を求めて日本に来たザヴィエルの行動に目を閉じている。彼は、奴隷船に売られた日本人に目を閉じている。彼は日本の神仏や寺院を焼き払えとキリシタン大名に命じたイエズス会の悪行に目を閉じている。そして、「……極秘、かの奇しき紅の夢」の中に生きて、日本人を悪しきままに描いて、文化勲章を貰って死んでいった。キリスト教が日本に定着しなかったのは、日本人が「永遠とか、魂の救い」を祖先回帰の中に求めたからである。日本人の深層意識がキリスト教の恐怖を認めないからである。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　上記の引用文の最後に、鬼塚氏の日本になぜキリスト教が定着しなかったかという自論が書かれています。さらにそれが詳しく書かれた部分を抜粋します。次の文章で冒頭に彼と出てきますが、ザヴィエルのことです。


　・・・＜『天皇のロザリオ（下）』、ｐ９４〜ｐ９５から抜粋＞・・・

　彼は、聖なる面と俗なる面の、二面性を持った男であったにちがいなかろう。
　「書簡第九十六」はヨーロッパのイエズス会員に宛てた手紙で、一五五二年一月二十九日、コーチンよりとなっている。この手紙の中でザヴィエルは日本人の信仰心について書く。

　日本の信者たちには、一つの悲しみがあります。私たちが地獄に堕ちた人は救いようがないと言うと、彼らはたいへん深く悲しみます。亡くなった父や母、妻と子、そして、他の人たちへの愛情のために、彼らに対する敬虔な心情から深い悲しみを感じるのです。多くの人は死者のために涙を流し、布施とか祈祷とかで救うことができないのかと私に尋ねます。私は彼らを助ける方法は何もないのだと答えます。

　このザヴィエルの手紙の中に、キリスト教がついに、日本人のごく一部の人にしか受け入れられなかった秘密が描かれている。
　私たち日本人は、深く追求する論理的なものをもたないけれども、一神教のもつ聖なる影に漂う恐怖を知っている。
　日本人は、亡くなった父と母、そして妻と子や他の人たちへの愛情の環の中で手をつないで生き、そして死んでいく。そこに、すべてを超越して法を説く神の存在などは必要ではない。私たちは、この世に生を伴にする人々を愛する。そこには憎悪の感情はない。生まれた子供は、過去の父母に連なるさずかりものにほかならない。
　連綿と連なる父と母の永き歴史の中から、偶然と必然の連鎖の中で、子供を授かるのである。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　フィリピンは容易にキリスト教国化されたのに、日本ではキリスト教はごく一部の人にしか受け入れられませんでした。鬼塚氏はその理由に対し、彼なりの自論を展開しています。私には、鬼塚氏の説明が真理をついているのか、もう一つよくわからないところがあります。でも私も納得したのが、「私たち日本人は、深く追求する論理的なものをもたないけれども、一神教のもつ聖なる影に漂う恐怖を知っている」の部分です。
　日本は八百万神(やおろずのかみ)の国だとよく言われます。日本人が八百万神の風土の中で歴史をつくってきたからかもしれませんが、日本人の心の奥底に「一神教のもつ聖なる影に漂う恐怖」を感じる叡智があったからではないかという気がしています。

金（キン）価格、大変動の予感．．．２００９年４月１日

　金（キン）価格の大変動が近づいている感じがします。
　その理由は？　と聞かれたら、ただの勘ですと答えるしかないのですが、それだと話が終わってしまいます。それで、一応それなりの、まことしやかな解説を試みたいと思います。
　まず、直近のＮＹ金のチャート（３月３０日）を見てください。





　昨年（２００８年）１０月２４日に１トロイオンス、６８１ドルの直近の安値を付けた後に反騰に転じ、今年の２月２０日に直近の高値１００４ドルを付けました。その後三角の枠で囲みましたが、三角持ち合いに入って現在に至っています。
　三角持ち合いとはチャート分析で使われる用語なのですが、上下に一定範囲の中で振動しながら、だんだん振動幅を縮めて、ある一点に集約していく形です。形が、左が底辺で右が頂点の三角形をしているので、三角持ち合いと呼ばれます。この三角持ち合いの大きな特徴は、その頂点に達するとその後大きな変動が起きることです。暴騰するのか、暴落するのか、どちらかはわかりません。三角持ち合いの最中にエネルギーを蓄積していって、頂点に達すると爆発して動き出すようなイメージです。
　では私がどのように考えているかというと、暴騰する気がします。これも理由を聞かれると勘なのですが、一応理屈をつけます。

　４月２日にロンドンでＧ２０金融サミットが開かれます。今回のＧ２０は、ドルが基軸通貨として延命できるかどうかを決める、世界の金融市場にとって大きな岐路になると言われています。キーとなるのは中国の動きです。中国はドル崩壊を防ぐべく米国債を今後も購入するとアナウンスを行なってきました。しかし一方で、最近の中国は、世界中の鉱山や油田を買収しまくり、ドルを急いで「現物資産」と交換しています。勘ぐれば、中国は手持ちのドルを「現物資産」に交換し終えるまでは、ドルが暴落しないようにしていたともとれます。
　そしてＧ２０でドルを基軸通貨として使うことをやめて、代わりにＩＭＦの特別引出権（ＳＤＲ）を国際基軸通貨として活用すべきだという議論が行なわれると言われています。この案は３月２４日に中国とロシアが共同で提案したものです。実際にＧ２０の成果がどのようなものになるかはわかりませんが、ドルに替わる基軸通貨が議論されることは、ドル資産を不安視する動きから金が上昇する可能性があります。

　では、金はダイナミックに今後も上昇し続けるのか？　私はノーだと思います。その理由は、（今度は勘ではなく）チャート分析によるものです。
　以下は、『２０１９年までの黄金の投資戦略』（若林栄四著、日本実業出版社）、ｐ１８８から抜粋したＮＹ金の週足チャートです。





　若林氏は、チャート分析に黄金率を使います。黄金率とは、

　（１＋√５）÷２＝１．６１８

　のことで、この１．６１８の倍数や３倍数、さらにその半分の値が重要数値になってくるといいます。例を上げると、３１、６２、８１、１６２、１３１、２６２、・・・です。
　さらに角度はペンタゴン（五角形）から持ってきます。１８°、３６°、７１°などです。
　上図で左側の四角い灰色で囲まれた部分をチャネルＡ，右側の四角い灰色をチャネルＢとします（ちなみにこのチャネルボックスの引き方は企業秘密なんだそうです）。上昇ボックスであったチャネルＡから、現在下降ボックスであるチャネルＢに入っています。ではどこまで下げるかです。
　若林氏は、２００６年１０月６日の５６０ドルに注目しました。この点は、１９８５年２月の２８１ドルの底値から２６０ヶ月後にあたります。黄金分割の重要数字である２６２と近い数字です。そこでここを起点として１８°の角度の線を引いていくと、チャネルＢと６５０ドルの地点で交わります。
　これにより、若林氏は２００９年前半のどこかでＮＹ金は６５０ドル近辺まで下落すると予測しました。そしてここが重要なボトムになるといいます。そのときの東京金は、ドル円為替が１００円前後だとすると、１ｇ２０００円程度になります。
　若林氏は、もし６５０ドルをつければ金の８年サイクルの底となるので、その後４９ヶ月（２０１４年前後まで）くらいは延々と上昇トレンドが続くといいます。そして金は過去に整数倍で上昇したことを考慮すれば、アメリカで危機が起こった場合は１トロイオンス３０００ドル〜５０００ドルの水準まであり得ると言っています。だとすると金が６５０ドル近辺まで下がることがあれば、絶好の買い場と言えそうです。

　私の勝手なイメージですが、金はこれから暴騰し、そして暴落し、そしてその後は長期の上昇波動に乗るとみています。私自身は、東京金が２０００円台に入ったら（２１００円を割ったら）買おうなどと夢想しています。
　しかし現実は、どう動くのでしょうか。それは神のみぞ知るです。これはあくまでも私の勝手なイメージであって、実際にどう動くかはわかりません。でも金価格の動きに興味のある訪問者の方には、今後の動きにちょっとばかり注目されることをお勧めしたいと思っています。

トヨタが消える日．．．２００９年３月１７日

　面白い本を読みました。

　『トヨタが消える日』（鬼塚英昭著、成甲書房）

　です。
　今アメリカの大手自動車メーカーのビッグ３は倒産が囁かれる事態になっていますが、勝ち組と思われていたトヨタもまた大きな危機に瀕しているという内容です。トヨタは２００８年に、ついに販売台数で世界最大の自動車メーカーであるＧＭを抜き、世界一となりました。トヨタがＧＭに勝った最大の理由は、ＧＭより安く車を作ったからだといいます。
　日本のメーカーの戦略は（自動車に限らず）、高品質なものを輸出して外需を取り込むことでした。ライバルに打ち勝つには、質の良いものをより安く造り提供することでした。これが日本のメーカーが世界市場に大きく躍進した理由であり、このビジネスモデルを疑うことすらありませんでした。しかし今世界では、このビジネスモデルが揺らいでいるというのです。
　ｐ１２から抜粋します。


　・・・＜『トヨタが消える日』、ｐ１２から抜粋開始＞・・・

　サブプライム問題も、金融バブルも、世界恐慌も、すべては欲望が創り出したものである。多くの人々（特にアメリカ人）はやっと、借金をして車を買うということの真の意味を悟ったのである。だから、車は売れなくなったのである。難しい分析も金融工学も哲学も必要ないほどに答は簡単である。それは次の言葉で言い尽くせるのだ。

　「人の心が変わったから、車は売れなくなった」

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　次に紹介する文章は、雑誌『アエラ』にトヨタの田原工場をクビになったある期間工の様子が載ったのですが、著者の鬼塚氏が、その期間工の青年に書いた（擬似）手紙です。
　もちろん取材された青年に実際に送るのではなく、手紙風に書いて、著者鬼塚氏の思いを本の読者に伝えているわけです。
　この手紙風エッセイは、鬼塚氏の思いだけでなく、氏の数々の見解や主張が盛り込まれていて面白かったので、ここで抜粋して紹介したいと思います（なお読みやすいように、日付等の漢数字は算用数字に一部直してあります）。


　・・・＜『トヨタが消える日』、ｐ２４５〜２５９から抜粋開始＞・・・

若き人々への、最初で最後の手紙・おわりに

　この手紙は派遣工として大手のメーカーに働いて職を失くした青年たち、また、職を失いそうな青年たちに、ほんの少しの勇気を、生きるための勇気を私が与えたいと思って書く、最初で最後の傲慢きわまりない一方的な手紙である。
　私はトヨタショックを知り、突如にしてトヨタについて調査し、思いの丈（たけ）を含めて書いてしまった。読者には私の偏見と受け取られるかもしれない。この本の評価は、読んだ人々の判断にまかせる他はない。ただ私は、この本を書きつつ思い続けたことがあった。
　多くの若き人々が解雇されているが、この寒空の下、どのように生き続けているのだろうかということである。特に『アエラ』（２００９年１月１８日号）の「『トヨタ不況』末端地獄」の記事を紹介しつつ、スポーツバッグを担いだ二十二歳の青年が語る場面を紹介しつつ、涙を浮かべつつ書き続けた。もう一度、その場面を書いてみる。

　……駅に向かうバスを待っていた。
「ボクも、おしまいです」

　九州から期間工として働きに来た。
　「先週、契約を延長できない、と言われ、クビです。期間工を全員解雇するそうで、今の職場で残っているのはすでにボクだけでした」

　スポーツバッグを担いだ九州出身の青年を「Ｋ君」と呼ぶことにする。この手紙は、そのＫ君に一方的に送る、私の最初にして最後の手紙である。

　＊　＊　＊

　Ｋ君、君は田原工場でレクサスの組み立てをして働いていたのか。私は君がどのような仕事をしていたのかは知らない。君の自尊心を傷つけるかもしれないが、途方に暮れている君に遠慮なく言わせてもらえば、君は「去りゆく時に去る」ということなんだよ。
　いつの日か、是非、私の本を読んでくれ。そして、トヨタといえども、企業の規模を半分にしなければならないほどの時代の大きな波−−−それを私は「大津波」と名づけたのだが−−−に襲われていることを知ってほしいんだ。
　君が製造にかかわった高級車レクサスは、ほとんどがアメリカ向きの車だったと思う。この高級車が売れなくなったんだ。それでトヨタは生産量を落とすことにしたんだ。君たち期間工がまずは解雇となったことは君のよく知るところだ。
　トヨタが、世界基本計画「グローバル・マスタープラン」を立てて実行に移していたことを君は知らされていただろう。君が田原工場を去ってからしばらくして、トヨタはこの計画を破棄したんだ。君がいて、レクサスを「ジャスト・イン・タイム」方式で一分に一台の割で大量生産していたシステムも、一時的には停止なんだ。一月、トヨタは計画を完全に破棄したんだ。車が以前に比べて半分しか売れなくなったのが原因だ。
　君がいつからトヨタの田原工場で働くようになったのかは知らないが、マスタープランは２００２年に初めて作成され、すぐに実行に移されたんだ。その目標は間違いなく（トヨタは正直に答えないが）、ＧＭを抜いて世界一になることだった。
　そしてトヨタは、社員、そう本工から臨時工、派遣工にまで、海外展開を積極的に進めることを大々的にＰＲした。君たちだけではない、部品メーカーに特に協力を依頼したんだ。その過程で、より大量に車を造るべく「ジャスト・イン・タイム」方式が採用されたんだ。
　この方式は君の知っている通り、人間をモノとして扱う。君は流れ作業の一つの駒であったはずだ。たしかに車は大量生産され続けた。そして、２００８年の世界販売台数でトヨタはＧＭを抜き、初めて首位となったんだ。
　トヨタは２００９年１月になると、君はまだ働いていたからたぷん聞かされていただろうが、販売台数は前年比４％減の８９７万２０００台と発表した。１月２１日、ＧＭは北米の販売不振と新興国市場の伸び悩みが加わって、前年比０．９％減の８３５万台になると発表したんだ。これはとてもすごい事件だった。
　最初は、ヘンリー・フォードが「Ｔ型フォード」を大量生産したときに、アメリカの世紀が始まったのだ。フォードは１９２５年には１０秒ごとに１台造るシステムを創り出した。私は１分に１台とトヨタのシステムについて書いたが、プリウスは１秒に１台と書いた本もあり、最初はすごいと思ったものだ。
　そのフォードも１９３１年にＧＭに販売台数で抜かれた。それから７７年も経ち、トヨタが世界一になったんだ。
　しかし、このことを知る前に、君はスポーツバッグを担いで去りゆかねばならないとは、なんという悲劇なのだ。君は週刊誌の記者に次のように語っていたね。

　契約満了時には、慰労金など約７０万円と帰りの旅費が払われる。
　「専門学枚をやめた後、ずっと食べてこれたので、トヨタには感謝しています。アルバイトよりずっと良い給料でした」
　畑と海に囲まれ、遊びに行くところはあまりない。寮と工場の往復で、年に約２００万円もためることができた。だが、この先は不安だ。

　「何も決まっていません。九州に働きロはないですから……」
　そう言い残して、バスに乗り込んだ。

　Ｋ君、君は実にすばらしい青年だと思っている。君は年に２００万円もためることができたのか。
　私はテレビでニュースをよく見ている。派遣社員が手のひらをひろげで、「もうこれだけしか金がないんです」と、数百円の金を差し出す場面をどれだけ見せつけられたことか。「馬鹿な、そんなことがあるものか」と、いささか心の中で怒りの声を上げたものだ。寮に住むことができ、職場を往復し、ある程度の賃金を与えられた派遣社員が、突然に解雇されたとして不満を訴えるのは一種の自己防衛として納得できる。しかし、その瞬間に路頭に迷うほどの貯金さえ持っていないと、どうして信じられようか。
　Ｋ君、君は職場を去るときに「……トヨタには感謝しています。アルバイトよりずっと良い給料でした」と語っている。私は君の心の広さに驚き、そして、よき日本人がここにいると思っている。
　Ｋ君、君が去ってから１ヶ月もたたないうちにトヨタは、賃金を２割減とすると発表した。「ワークシェアリング」だけでなく、本工も首を切られることになると思うよ。７兆円とされる年間固定費を１０％削減すると、２月６日に木下光男副社長は語ったよ。固定費の大半は人件費だ。トヨタはもうすぐ、大量の首切りに入るんだよ。
　私はこの本の中で書いたように、トヨタは２００９年１月から操業を半分に落とした。世界不況の波に、世界一の大企業でさえ、従業員を、本工まで解雇しなければやっていけないところまで来てしまったんだ。Ｋ君、ＧＭは１９７８年には９５０万台も世界中で車を売りまくったんだ。トヨタはこのＧＭの世界記録を破るべく、２００８年の「グローバル・マスタープラン」を立てたんだ。残念ながら世界記録の更新はならなかった。そして今年、販売台数は半分近くにまで落ちるだろう。

　＊　＊　＊

　「何も決まっていません。九州に働き口はないですから……」と君が語るのは、半分は正しい。しかし、半分は間違っているよ。
　答はいたって簡単なんだ。Ｋ君、君が九州のどこで生まれ、どこで育ったのかは知らないが、九州では、多くの人々が職を得て働いているんだよ。田原工場やトヨタ九州工場では、たしかに職に就くことはできないだろう。しかし、九州のほとんどの人々が職を得て働き、そして結婚し、子供を育てて生きているんだ。
　Ｋ君、君たちは日本に生まれて幸せなんだ。仕事の内容を変えれば、仕事はたくさんあるはずだ。
　「ジャスト・イン・タイム」の世界にはたしかに半分の人しか残れないけれども、もっともっと、素晴らしい仕事が日本にはたくさんあるんだ。
　もし、君のお父さんが農業をしているのだったら、是非、君はお父さんから農業を学ぶがいい。私は農業ほど難しい仕事はそうそうないと思っているよ。どうしてかって？　農業は一日一日、一刻一刻の大気と太地との闘いであり、共生であり、そして祈りだからだ。漁業だって同じ、海との闘いだ。そして林業も素晴らしい職業だ。林業は農業とともに、きれいな水を創り出している。この三つの仕事は、人の命を育てているんだ。
　トヨタの組立て作業は、君や、君のような人々がたくさん消えても、生産はそんなに難しくないだろう。ほんの一部のエリートたちがシステムを作り、そのシステムにのっとりモノが作られていくからだ。
　君は「ジャスト・イン・タイム」の作業の中で、感激の瞬間を持つことができたかい。単に一日が無事に終わり、そしてまた次の日があると思わなかったかい。農業や漁業や林業は一日一日、変化しているんだ。もし、農業や漁業や林業をお父さんがしていなくても、人手不足なので君を喜んで迎えてくれるだろう。
　君が育った九州には、他にもたくさんの仕事があると私は保証するよ。君は一度、九州へ帰りたまえ。そして、生まれ育った地に立ち、空を川をながめ続けられよ。そして君は、どこにだって、仕事がたくさんあることを知るようになる。

　＊　＊　＊

　たぶん、否、間違いなく、君はトヨタで、臨時工から本工になる日を夢見ていたと思う。トヨタも業績が落ち込まなければ、君を本工にしたと思う。
　御手洗冨士夫経団連会長を君は知っているだろう。彼はキャノンのオーナーだよ。彼はかつて、終身雇用をことあるごとに説いていたんだ。
　「終身雇用のいいところは愛社精神が強く、教育投資が無駄にならないことだ。終身会社にいるから教育が蓄積する」（大分合同新聞、２００３年１０月２２日付夕刊）
　彼は大分県出身だ。キャノンの工場が大分県にあるのはそういう理由だ。国東市にある大分キャノンは、２００８年１１月に入ると突然、派遣社員の解雇を始めたんだよ。派遣社員だから何の補償もないんだ。私の住む別府には、別府大学と立命館アジア太平洋大学がある。この二つの大学には、韓国や中国、東南アジアからやって来て、キャノンで働き生活費や学費を得ながら勉学している若者がたくさんいたんだ。彼らの多くはすでに大学を去っているよ。たぶん、日本が嫌いになっているだろうね。
　御手洗冨士夫は数年前には次のようにも語っていたんだ。
　「アメリカ人社員に『日本企業は従業員を大切にするはずでなかったのか！』と詰問されたのには相当こたえました。そのとき、『今後は絶対に人のクビは切らない』と誓ったんです」（『月刊宝島』２００４年９月号）
　その大分キャノンが、１１月から１２月にかけて１０００人も首切りをしたんだ。キャノンは前の月の１０月には、求人チラシを新聞に入れて、「正社員募集」をしていたのにもかかわらずだよ。
　君は大企業でさえ、経団連会長でさえ、簡単に人を騙すということを学んだんだよ。
　これが現実なんだ。トヨタの社長も御手洗冨士夫も、そんじょそこらの“おっさん”なんだ。たいした男じゃない。君はそれでも運が良かったんだよ。私はこの御手洗に、心底、がっかりしているんだ。
　この御手洗が２００９年１月８日の「労使フォーラム」では「雇用の安定に努力すべきだ」と強調し、「企業は最大限の努力を注いでいただきたい」と調子のいいことを喋ったんだ。
　このキャノンは長崎県の波佐見町に、デジタルカメラの新工場を年明けに着工することにし、たくさんの従業員を雇うことにしていたんだ。それが突然に無期限の延期なんだ。
　デジカメも車と同じだ。みんなみんな調子に乗って、大量生産しすぎたんだ。
　だから君が九州に帰っても、トヨタも日産もダイハツも、東芝もキヤノンも……全部ダメだ。首を切られた連中がゴロゴロ、散らばっているんだよ。

　＊　＊　＊

　君は政治に期待していないかい？　これはもっと残酷な世界なんだ。政治家を動かして、トヨタの元社長で経団連の会長を務めた奥田碩と御手洗冨士夫たちがグルになって、派遣社員を大量生産したんだよ。君たちは経団連の連中にとっては人間でなくて、モノ人間なんだ。腹が立つだろう。しかし、これは本当の話だ。
　ＧＭが倒産しかけている最大の原因はね、トヨタよりも一台当たりの車を造る経費が高いということだよ。同じような車をマネて、トヨタは安く売ったんだ。君たちのような非正規社員の臨時工や派遣工やらを大量生産して、「ジャスト・イン・タイム」のコンベアーの前に君たちを並べたからなんだ。
　ＧＭ倒産劇と大量のモノ人間の生産劇の関係が理解できただろう。
　中谷巌という経済学者がいるんだ。彼は最近、『資本主義はなぜ自壊したのか』（集英社、２００８年）という著書を世に出した。この本の中で彼は次のように書いているよ。
　「終身雇用制度、年功序列制度がなくなった日本の物作りの現場では、派遣の非熟練労働者や、言葉さえ通じない外国人労働者ばかりが増えていくことになった。今や日本全体の労働者の三分の一が非正規雇用の社員になってしまった。恐るべき変化である」
　その中谷巌が『週刊朝日』（２００９年１月２３日号）の中で、自分の過去を懺悔しているよ。彼は「小泉構造改革」の旗振り役だったんだ。
　「一言で言えば、グローバル資本主義は、世界経済を著しく不安定化するとともに、エリート層に都合のいい、大衆支配や搾取のツールになっています……」という具合で、サルでもするという反省を遅まきながらしているよ。「君たち若者を騙してしまいました。ごめんなさい」とね（そうは書いてないけどね）。
　でも、これは仕方ないよ。日本中のみんなが、中谷巌らの音頭に乗って、あの小泉と竹中平蔵をヨイショしたんだから。
　今、自民党は落ち目で日本共産党が昇り調子なんだ。それで志位和夫委員長は『月刊ボス』（２００９年３月号）の中で、「人間の“使い捨て”は資本主義の堕落です」というタイトルで威勢のいいことを喋っているよ。
　「共同通信が昨年の１２月に報道した記事によると、日本の自動車と電機・精密メーカーの大手１６社の内部留保は過去最高です。そのうち配当を増やしたのが５社、残る６社は未定という。つまり減配を決めたところは一社もありません。株主への配当を増やしながら、労働者のクビを切る。こういうやり方は資本主義としても堕落だと思います」
　すごいだろう。トヨタは２００８年度は赤字だけど、世界一の金待ち会社なんだ。その金を使って株主を優遇し、落ちかかった株価の維持を企んでいるんだ。
　でも日本共産党こそ、政党の中で一番、内部留保金を持っているんだ。しかも、ほんの少ししか職員を雇い入れず、賃金も安いんだ。
　君にはどの政党も口先だけで、まともに君たちのことを心配してくれないと知ってほしい。自分のことは自分だけで考えて、派遣村なんて行かず、ハローワークに通って職をさがしてくれ。この大不況の中でさえ、私が住む別府では、ホテルや介護施設や警備会社が、人を募集しているよ。職を選り好みしなければ仕事はたくさんある。君には「派遣切り」された人に会ったら是非伝えてほしいんだ。
　「仕事は日本中にたくさんあるよ」ってね。
　そしてもう一つ是非付け加えてほしい。
　「もう、モノ人間になるのはやめよう」

　＊　＊　＊

　君へのこの手紙も最後となった。書きたいことはまだまだたくさんあるけどね。でも最後だ。
　一つだけ最後に伝えたいことがある。
　この本を書いている最中に、歌が私の心の中に出現し、勝手にロから出てきたんだ。
　最初の歌は小林旭が歌う、調子のいいテンポの「自動車ショー歌」だった。次は、サザンの「TSUNAMI」だった。そして、君のことを週刊誌で知ってから、私はふと気づいた。
　たった二行の歌詞をくり返し歌う自分に気づいたんだ。

　＊　＊　＊

　涙の数だけ強くなれるよ
　アスファルトに咲く花のように

　君への手紙を書こうと思ったときに、この歌を君に伝えたいとの思いがつのったんだ。それで、この手紙を書く前日に、行きつけの喫茶店で常連客に、この歌の作者は誰だったかと尋ねてみた。みんなにこの二行だけを歌ってみせた。しばらくたって、七十を過ぎた若々しい人が突然に、「岡本だ！」と言ったんだ。しかし、曲名も歌手の名前も思い出せなかった。その人は喫茶店をサーッと出ていった。そして十分もたたないうちに電話をくれたんだ。
「岡本真夜だ！　TOMORROWだ！」
　私は即座に喫茶店を出て本屋に行ったんだ。
　だから、この「TOMORROW」を君にプレゼントするよ。

　涙の数だけ強くなれるよ
　アスファルトに咲く花のように
　見るものすべてにおびえないで
　明日は来るよ　君のために

　Ｋ君、最後に君に、ひとつだけお願いをしたい。
　「アスファルトに咲く花のように」、美しい娘さんと恋に落ちて欲しいんだ。
　そして結婚して、アパートでもなんでもいいから、そこに住みついて一緒に生活する場所を、君の本当の故郷にして欲しいんだ。
　これが私の、君へのお願いなんだ。

　＊　＊　＊

　・・・＜抜粋終了＞・・・

アトランティス滅亡の戦争．．．２００９年３月６日

　アトランティス文明の滅亡の理由に関して、私は以前から関心がありました。
　あまりはっきりしないのですが、精神世界の本では、自然現象で大陸ごと海中に没したと説明していることが多かったと記憶しています。さらに、文明の堕落により内部崩壊し、それに自然現象が追い討ちをかけたと説明している本もあったと思います。
　しかし私は、さらにもう一つの要素があった可能性もあるのではないかと思っていました。それが戦争です。その戦争はアトランティス内部で分裂して抗争するといったものではなく、アトランティス文明と外部の文明との戦争です。
　それゆえ、『ついに実現した地下存在との対話』（徳間書店）で、その記述に出会ったときに、やはりという思いがしました。その部分を抜粋します。


　・・・＜『ついに実現した地下存在との対話』、ｐ３１〜３２から抜粋開始＞・・・

　まず、二つの大陸の話をいたします。
　一つは、大西洋に存在したアトランティスと呼ばれるもの、もう一つは、太平洋に存在したレムリアあるいはムーと呼ばれるものです。
　２万５０００年前、この二つの大陸はイデオロギーの相違で互いに対立し、争っていました。両者はともに、最高レベルの文明を持つ＜お山の大将＞のような存在だったのです。
　その当時、文明をどの方向に進めるべきか、双方お互いに異なった見解を持っていました。レムリア人は未発達の文化は置き去りにして、自分たちの発展を独自に進めるべきだと感じていました。一方アトランティス人は、未発達の文化はすべて二文明の統治下に置くべきだと考えました。
　この見解の相違は、アトランティスとレムリアの間に一連の戦争を引き起こしました。
　その際、熱核装置が使用され、戦争が終わって塵が晴れてみると、勝者はいませんでした。オーストラリアの奥地、モハベ砂漠やサハラ砂漠の一部などはその名残で、この種の戦争の無益さを物語っています。
　その戦争の間、高度に文明化した人々は、かなり低いレベルまで品格を落としましたが、彼らも最後には自分たちの行動の無益さを悟りました。
　彼ら自身の攻撃性が国の弱体化を招いただけでなく、１万５０００年以内に完全に両大陸が沈んでいくことを知ったのです。そして、実際にアトランティスは大変動の第二波を受けて、大きな一つの大陸からいくつもの島々へと分断され、レムリアも実質的には同じような運命をたどりました。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　まずアトランティスが何処にあったかという点ですが、どうやら２箇所あったようです。その辺の様子を、スイス人のＵＦＯコンタクティーであるビリー・マイヤー氏の会見録から抜粋します。次の文章を語っているのは、プレアデス星人のセムヤーゼという女性となっています。


　・・・＜『セムヤーゼ（１１）』、ｐ５３から抜粋開始＞・・・

184　アトランティスは二つの領土に分かれていました。

185　大アトランティスは分割した大陸、南北アメリカとヨーロッパ・アフリカの間にあり、小アトランティスはサントリニ島にありました。

186　大アトランティスは中国のゴビ砂漠にあったムーの住人と戦争を起こし、壊滅を喫し海底に沈没してしまいました。

187　ムー大陸も破壊され消滅しました。僅かにその一部が地下のアガルタに残っています。

188　小アトランティスは約６０００千年後に破壊されました。間接的原因としては巨大な破壊スイ星が３５００年前にゾル太陽系に金星を引きずり込んできたことによるのです。

189　巨大な破壊スイ星が猛烈な勢いで過ぎ去った後に起こった巨大な震動と、その後に引きずられてきた金星の侵入とによって地球は測りしれない大損害を被ったのです。

190　地球は至る所で震動し、裂け、火山が大爆発を起こました。

191　その火山の一つがサントリンです。

192　それは大爆発を起こすと、無数の小島を広範囲にわたって海中に引きずり込みました。一方海水は沸騰し始め、高潮は２００メートルの高さに吹き上がり、現在のクレタ島を乗りこえて、エジプトとシリアまでうねりよったのです。

193　クレタ島は当時ミノアと呼ばれ、そこの住民はアトランティスの子孫でした。

194　島民の大半は本土ギリシャに逃れて助かったのです。

195　ミニアは現在も存続していますが、小アトランティスの島の多くは海底に沈下しました。けれど元はサントリニ島の周辺にあったのです。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　このように現在の大西洋にあった大陸の文明を大アトランティス、地中海にあった文明を小アトランティスと呼んだようです。
　この点に関連した部分を、ゲリーさんの本である『アトランティスの叡智』（徳間書店）から抜粋します。


　・・・＜『アトランティスの叡智』、ｐ１３６から抜粋開始＞・・・

　アトランティス文明の霊的なセンターは今でいう地中海の底にあり、そこに主要な神殿群が建設されていたのです。正確には現在のクレタ島とキプロス島の間です。ヨーロッパとアフリカ大陸は橋のようになった陸地でつながっていました。が、紀元前約１８０００年から紀元前１３０００年にかけて最後の氷河期の氷のプレートが溶け、海面が約百十メートルも上昇して大陸間のブリッジが崩壊してしまいます。地中海のその地域は、一万三千年前の大洪水が起きるまでは、あまり影響を受けず、まるで創世記に描かれているエデンの園のような楽園でした。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　この記述は、地中海にあったとされる小アトランティス文明に関するものだと言えます。
セムヤーゼの会見録と一致するのは、小アトランティスは自然現象で海底に沈没していったことです。『ついに実現した地下存在との対話』に書いてある年代が正しいとすると、２万５０００年前の、大西洋にあった大アトランティスとムーの破滅的な戦争によって、大アトランティス文明は消滅していた、あるいは大陸そのものが海中に没していたと考えられます。それがゲリーさんが大アトランティスに関してふれていない原因かもしれません。

　さらにエドガーケイシーの本である、『アトランティス物語』（中央アート出版）に、アトランティスとムーに関する記述がないか調べてみました。この本は、エドガーケイシーが個人（クライアント）に対して行なったリーディングの中で、アトランティスに関するものを集めたものです。それゆえアトランティスの歴史に関する包括的な話ではなく、個々の断片情報しか載っていません。
　本を精読したわけではないのですが、私はこの本の中にアトランティスとムーの戦争に関する記述は見つけることができませんでした。しかしアトランティス文明の中で内部分裂が起こり、そこで抗争が行なわれたという記述があります。その抗争の内容が『ついに実現した地下存在との対話』で語られたアトランティスとムーの戦争の原因と酷似しているのです。その部分を抜粋します。


　・・・＜『アトランティス物語』から抜粋開始＞・・・

（ｐ１０２）
　この時代には、今のように生活の糧を得るために労することはなかった。神の掟の子らとベリアルの子らとは、初期の頃、家事や耕作、職人仕事をさせるために個人または集団によって管理されていた自動人形、物によってかしずかれていたのである。そして、神の子らとベリアルの子らとの間で、考慮されるべき要因となるほどにこれらの物に関して紛争が増大してきたのである。というのも、これら二大勢力は今で言うと善と悪、あるいは霊的な思想と目的、物質的思想と願望を代表する者たちであった。

（ｐ１５１）
　これらの生物たちを自分たちの楽しみと便利のために使える奴隷や、ロボットの類として保っておきたいと考える人々がいる一方、もっと高い意識段階に引き上げてやりたいと考えた人々もいたことは明らかである。これらの「物」を隷属させたままでおくか、あるいは霊的理解の備わった人々に等しい状態に向かわせるかについて、論争が繰り広げられた。

（ｐ１４６）
（１）　第二の破壊期に、アトランティス大陸は群島に分裂した。
（２）　集団と集団の争いがこの破滅を特徴づけた。
（３）　その不和の多くは「物」あるいは下層者に対する姿勢を巡って起きた。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　このように、“下層者”をどのように扱うかという争いが、神の掟の子らというグループと、ベリアルの子らというグループの間で起きたとなっています。この紛争の原因は、『ついに実現した地下存在との対話』で語られた、アトランティスとムーの戦争の原因と、とても似ているように見えます。

　ここで、『セムヤーゼ（１２）』から、大アトランティスとムーの戦争の様子を抜粋してみたいと思います。
　それは生々しいの一語に尽きるものです。


　・・・＜『セムヤーゼ（１２）』、ｐ１７１〜ｐ１７５から抜粋開始＞・・・

51　大アトランティスとムーがどの様に破壊されていったのか、その方法は地球人の歴史に一度もその例を見ない程、陰謀にたけた戦慄で満ちていました。

52　この陰謀はアトランティスの人々と、ムー住民の間で、邪悪な人間達を扇動し、彼らを互いに戦争行為へと導いたのです。

53　両者の間に、邪悪な憎しみと破壊を望む意志が生れました。

54　ムーはゴビ沙漢にありましたが、大アトランティスと反目しました。大アトランティスは今日のアフリカとアメリカの間にある、大島国に建設されましたが、すぐに地球の過去、未来に類をみない大戦争惨事によって大西洋に沈んだのでした。ほんの僅かの小さな島が残り、それらは今日、アゾレス諸島（大西洋のポルトガル領の島）と呼ばれています。

55　ムーとアトランティスの戦力は当時途方もなく大きな威力があり、最高の技術成果を持っていました。

56　こうして大アトランティスは４８０万人の兵士を自由に動かし、小さな戦闘ビーム船を装備していました。

57　さらにアトランティス政府は１２３０００機の人間駆逐艦や、地球の近辺で戦う為の小さなビーム船による巨大艦隊を指揮していました。

58　その他にまだ１６４３１の抹殺隊、すなわち、ビーム船があり、それは熱作用によって、どんな物質内部もほんの一瞬に抹殺することが出来ました。

59　結局彼らは、２４２３０の大量殺人ビームを自由に取り扱い、それらはいずれも３０人の機銃隊のもとに、中間クラスのビーム船に取り付けられていました。

60　ムーはこの途カもない力には勝っていませんでしたが、ムーの科学者達は非常に危険な武器を開発していたので、これは大アトランティスにとって少なからず脅威となりました。それらはアトランティス全ての力より、ずっと危険で破壊力がありました。

61　ムーの科学者達は、全く小さな惑星を、全て破壊する宇宙砲弾にその機能を変化させる力を発見したのです。そうして彼らはこれを何百万年も経つ古い軌道から引きずり出し、極度の精密さで、他の惑星のある一定の目的に向けて進路を定め、破壊的な重圧でそれらを落下させたのです。彼らは大アトランティスがムーに向かって大攻撃に着手した時、この恐ろしい武器を使用したのでした。

62　ムーの最も優れた、その道の科学者が小惑星を探し出すように依頼されましたが、それは致命的で破壊的な弾丸としてアトランティスに対して使用されたのです。

63　彼らはビーム船にのって自由な空間に飛び立ち、火星軌道外にある小惑星に、彼らの目的にかなった物体の１つを発見したのです。

64　それは直径数キロメートルもある小惑星でその正確な大きさは、もはや私達には分析することが出来ません。

65　原子と電子エネルギーの力によって、それは軌道から投げ出され、地球のコースに入れられました。

66　その後、小惑星の独自の回転は制御され停止させられました。それから地球の反対側で巨大なエンジンユニットが設置されました。それは小惑星の法外な加速を猛スピードで目標に向けられるものでした。

67　アトランティスのムーに対する大攻撃の僅か半日足らず前に、宇宙爆弾は完成されました。それは人間的狂気を語る死の爆撃で、途方もない射程距離のきくものでした。

68　アトランティスが攻撃にかかった時、死の砲弾の製造者は超波インパルスによってほんの僅か数秒間に、経過中の出来事を通達され、死の砲弾を発射させるよう依頼されたのでした。

69　この指令が受領された僅か数秒後に、地球の反対側の小惑星では、何千もの太陽が暗い宇宙空間を疾走し、恐ろしい重圧で、この巨大な異形物が動き始めたのでした。

70　死の弾丸の速度は猛烈に増大し、この巨大物を指揮する科学者によってそれは操縦されました。科学者達は小惑星に乗り自分達の任務を果たし、そうすることによって自らの生命を捧げたのでした。

71　その間、地球ではアトランティス人が都市ムーを破壊し、彼らは地球を廃虚にしてしまったのです。

72　地下になかった都市も、宇宙空間に逃亡した者も、アトランティスの抹殺光線によって消滅させられてしまい、もはや元の存在を示すものは何もなくなりました。

73　戦いに勝ったと思ったアトランティス人は、彼らの国である巨大な島に戻り彼らの努力の勝利を祝い、真に勝利に酔っていました。

74　しかしながら、彼らの喜びはそう長く続きませんでした。彼らの祭り騒ぎが始まるか始まらないうちに、宇宙から迫りくる危険で状況はどんでんがえしになりました。

75　わずかに高位の支配者や科学者だけが、宇宙船で宇宙空間へ飛び立つことが出来ました。そしてまもなく、アトランティスは大異変にみまわれ海中に沈んでしまいました。

76　死をまぬがれた残存者は災害が天高く及び、大海や遠く大陸を超えて北西にまで広がるのを見たのでした。

77　突然何もない状態から黒い天体がそこに出現しました。それはもの凄い速さで近付いて、閃光が天体の一部を突き、退けました。

78　そのものは全く平坦に発射された後、わずか数秒のうちに巨大な物になったのです。

79　最初小さな流星位のものでしたが、数秒後、燃えるスイ星の尾をつけた巨大なものとなったのです。

80　それはあまりにも突然に全く音もなく疾走してきたので、恐怖の為人々はただそれを凝視していました。それからそれは耐えられない程の轟音を発し、地球の最初の大気圏に入り爆発したのです。

81　２秒後には、小惑星は強い光を放つ新星のように燃えあがり、３５０００度以上もの高温を発生させたのです。

82　疾走してくる巨大な天体の途方もない高温によって、全地はあっという間に燃える灰になりました。

83　宇宙の弾丸は１７２キロ足らずの上空で爆発し、何千もの大小のイン石に変化しました。それらは小さな原爆の様に地球に投げ出され、破壊的な重力で全てを廃虚に化してしまいました。地球の自転はさえぎられ、はねかえされ圧力波に襲われました。

84　全地は恐ろしい爆発にゆさぶられ、爆発音は全地球を取り巻きました。

85　地球はひどくゆさぶられた為に、沢山の火山が噴火しました。

86　爆発した小惑星の３分の２が巨大な弾丸の様に大西洋に落ち、大海の底にある地殻を貫いたのです。

87　こうして地球は沈没したのです。小惑星の破片の衝突力は、今日貴方がたが気狂い沙汰に所有している水素爆弾が３２０００個集まったよりも大きなものでした。

88　大海の深淵で地殻は引き裂かれ、地球内部で赤々と燃えたぎっているマグマに達する道が開かれ、どろどろとマグマが押し流されました。

89　大海は沸騰し、煮えたぎり、水蒸気は３５０００メートルも高く立ち昇りました。

90　この現象で猛り狂った海は、巨大な津波となって隆起し、２３００メートルの高さの所から猛スピードで突進し、全てをのみ込み、全地はいとも簡単に海中に沈んでしまいました。少なくとも津波の軌道内にあるすべてのものは破壊されたのです。

91　島国アトランティスは、あっという間に轟音を立てて荒れ狂う大西洋の海中に沈み、一人として生きのこる事は出来ませんでした。

92　ビーム船のように建設された首都は、何部分にも裂れつし、もろともに沈んでしまいました。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　以上、『セムヤーゼ（１２）』より、生々しい戦争の様子を抜粋しました。ただし問題点があります。この『セムヤーゼ（１２）』によると、この戦争が起きたのは紀元前９４５８年前の６月６日だと言っているのです。『ついに実現した地下存在との対話』では、２万５０００年前に戦争が起きたと言っています。この点では矛盾しています。
　私の今の考えとしては、やはり戦争は２万５０００年前に起こり、そこで大アトランティスがあった大陸の方は、あらかた水中に没し、その名残としていくつかの群島が残ったのではないか。そして今から１万３千年前に大規模な自然災害が起き、大アトランティスの残骸としての群島と、地中海にあった小アトランティスが海中に没したのではないかと推察します。その大規模な自然災害ですが、『セムヤーゼ（１１）』には、巨大な破壊スイ星が太陽系に金星を引きずり込んだとありますが、その時に地軸の移動（ポールシフト）のようなことが起こった可能性があると考えています。『アトランティス物語』に、以下の記述があります。


　・・・＜『アトランティス物語』、ｐ１５４から抜粋開始＞・・・

　この時代に極の移動もあったようである。「地球自体の動きの移動」という言葉で温帯から熱帯にかけての気候変動が暗示されているからである。

「国に爆発を招き、島々に分裂させ、温帯を熱帯に変えたばかりか地球自体の動きの移動まで起こさせた混乱状態から秩序を取り戻そうとする試みがなされた時代のアトランティスで・・・」

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　この地軸の移動を伴った大規模な自然災害により、小アトランティスとして残っていたアトランティス文明も、完全に滅亡することになったと推察しています。ムーとの戦争によって破壊され海中に没した大アトランティスですが、その後の残った群島も、この自然災害であらかた沈んでしまい、今ではアゾレス諸島のみが、その唯一の残骸として残っていると考えています。

地球内部空洞説．．．２００９年２月１３日

　最近一冊の本を読みました。
　それが、『地球内部を旅した男』（ウィリス・ジョージ・エマーソン著、徳間書店）です。この本は１９０８年、アメリカで出版された『THE SMOKY GOD or A Voyage to the Inner World』という本を訳したものだそうです。
　地球内部が空洞になっていて、そこにノルウェー人の親子の漁師が船に乗っていて偶然にも北極の入り口から地球内部の世界に入り込み、そこで地底人に出会い、２年ほど過ごします。そして今度は南極の出口から地球表面の世界に戻ってくるという話です。
　ｐ５〜ｐ６から抜粋します。


　・・・＜『地球内部を旅した男』、ｐ５〜ｐ６から抜粋開始＞・・・

　著者はウィリス・ジョージ・エマーソンというアメリカの作家です。そのエマーソンがあるときオラフ・ヤンセンという１００歳に近いノルウェー人と出会い、親交を深めますが、２年ほどしてオラフ・ヤンセンは臨終のときを迎えます。
　そのいまわのきわに、オラフ・ヤンセンはエマーソンを自宅に呼んで、これまでだれにも話したことのない秘密を打ち明けます。それは、オラフ・ヤンセンが十代のときに父親とともに北極方面に漁に出かけ、嵐に巻き込まれて地球内部の世界に迷い込んだという世にも不思議な物語だったのです。
　エマーソンはオラフ・ヤンセンの語った話を真実だと思いました。考えてみれば、死の間際にいる人間がわざわざ知人を呼んでウソを言う必要はないでしょうから、荒唐無稽な話ではあっても、エマーソンはそれを真実と受け止めたのでしょう。エマーソンは、オラフ・ヤンセンの話を信じると同時に、地球に秘められた真実を世の人々に伝えることをオラフ・ヤンセンに約束し、彼から託された手記をもとにして一冊の本にまとめました。それが本書『スモーキー・ゴッド』というわけです。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　スモーキー・ゴッドというのは、地球内部の世界にある太陽のようなものを指しています。地球内部の世界というと、私達は暗黒の世界を思い浮かべてしまいますが、この本では、ちょうど地球の中心のところに光を発する太陽のようなものがあるとしています。地球内部は空洞になっていて、地殻の部分のみが中味の詰まった大陸というわけです。そして重力は、地殻の中心にあって地底人は、ちょうど地球外部の人間と反対方向に立っているというわけです。言葉で説明するのは難しいので、ｐ１１から図を抜粋します。







　この図のように、地球内部では、まるで私達のように陸地を歩き、空には太陽がある生活がおくれているというのです。
　しかし私は、物理学を専攻したせいか、重力が地球の中心でないことに違和感を覚えてしまいます。重力の中心が一点ではなく、地殻の中心に面上に広く分布しているというのは、現代の物理学で説明できることかなと考え込んでしまいます。ちなみにこの図は、地球空洞説を支持したマーシャル・ガードナーという研究者が書いた『地球内部への旅』という本に掲載されたものだそうです。北極と南極の穴の直径は、２２５０キロメートルで地殻の厚みは１２９０キロメートルだといいます。オラフ・ヤンセンは穴の直径は同じで、地殻の厚みが４８０キロメートルだと言っているそうで、かなり近い数字を言っているようです。

　さてオラフ・ヤンセンの地球内部体験記ですが、地底人は人類と同じ風貌だが身長が異常に高く、みな３メートル以上で、最高指導者は４メートルを超えた身長だったといいます。大きいのは人間だけでなく、森林の高さは９０メートルにも及び、海岸では戦車のような大きさの亀のような動物がいたといいます。まるでガリバー旅行記の逆バージョンのようです。地底人の科学水準は、その本が書かれた１００年前の人類文明より進んでいるといいます。当時まだ普及していなかった電気のようなものを使って船や地上の乗り物が動いていたといいます。地底人の寿命は長く、６００〜８００歳だといいます。そしてとてもフレンドリーで、オラフ・ヤンセン親子をもてなし、帰るときは金塊をいっぱいくれたとなっています。
　ここまで読んできて、さすがの私も、これは胡散臭いと思いました。
　こういったストーリーは、ちょうど１００年前の人々が憧れた理想郷のようなものを描いているような気がしたのです。長寿で、文明も進んでいて、ゆたかな自然とフレンドリーあふれる人々が住んでいて、それで我々が行ったら、巨万の富を与えてくれた・・・。まるで当時の夢見る人々へ贈るファンタジー小説のようだと思えたのです。とはいえ、私は胡散臭いもの大好き人間なので、肯定もしないが否定もしないという立場を取りたいと思います。
　『５次元体験の超衝撃』（坂本政道＋浅川嘉富著、徳間書店）の中に、浅川氏が地球内部空洞説に関して語った文章があり、抜粋します。


　・・・＜『５次元体験の超衝撃』、ｐ１３２〜ｐ１３３より抜粋＞・・・

浅川
　地球の表面と同じような状態の世界があるということじゃないですかね。となると、異次元的世界が地球の内部に存在することになるかもしれませんね。

坂本
　そういうのを見てきた人がいるんです。僕は見たことはないですけれども、２人か３人、そういうことを言っていた人がいました。

浅川
　実は先にお話ししたクラリオン星人とコンタクトをとり続けているイタリア人のマオリッツオ・カヴァーロ氏が私とのインタビューの中で、地球の内部は空洞になっていて、そこには人類と同様な生命体が住んでいると語っているのです。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　話は脱線しますが、昨年１０月３０日に浅川氏がそのマオリッツオ・カヴァーロ氏を日本に招いて、東京で講演会が行なわれ、私も行ってきました。講演の内容は、カヴァーロ氏がどのような経緯でクラリオン星人とコンタクトするようになったかというもので、正直なところ私は退屈でした。もっとクラリオン星人が、何の目的で地球に来て、どのような活動をしていて、我々にどのようなメッセージを伝えたがっているか聞きたいと思っていたのですが、そんな話までいきませんでした。
　それでも一つだけ興味を引く話題がありました。ＵＦＯが次元間を飛び移る瞬間を捉えたという写真スライドがありました。これは以下のＵＲＬで見ることができます。

http://shinseikifriend.blog94.fc2.com/blog-entry-666.html

　さて話を地球空洞説に戻します。
　そもそも私が『地球内部を旅した男』を読もうと思ったのは、サイキックさんのセッションでサイキックさんより、私の過去世で地底人と接触があったことを教えられたからです。
　サイキックさんによると、私は地底人とコンタクトを取る仕事をしていた過去世があったそうです。ですから地底世界に通ずる道に精通しているから、今の私には、その地図が書けるはずだというのです。
　私は、サイキックさんの言葉を聞いて、以前ゲリースクールで行なったグループでのアカシックセッションを思い出しました。６人のグループで２つに分かれて、１グループが自由に思いついた質問をどんどんする。そしてもう一つのグループがアカシックで見えたことを、どんどん答えるというものです。そこで質問グループのある人が、「地底人はいますか？」と聞き、答えるグループが、「ええ、います」と答えたのです。そこでさらに、「では、このグループの中で、誰か将来地底人と会う人はいますか？」と質問が続き、そこで答えるグループの中のＴさんが、「ええ、います。本山さんです」と答えたのです。そこにいた私は、突然自分の名が出てきて非常に驚きました。でも地底人と会えるものなら会ってみたいと強く思ったのです。

　サイキックさんによると、以前は日本にも地底世界に通ずる道があったそうです。しかし今は、ほとんどふさがってしまったそうです。エジプトの遺跡とか、マヤの遺跡の近くにその道はあるそうで、私はそういった遺跡に行ってみようかなと考えています。
　さらにサイキックさんからちょっとショキングな話も聞きました。
　私が接触していた地底人には生殖機能がないので、そのままだと絶滅してしまう。それで過去世の私は、彼らから情報をもらう代わりに、人間の赤ちゃんを彼らに渡していたそうです。地底人は、その赤ちゃんをＤＮＡ操作して地底人として育てたんだそうです。人間の赤ちゃんを渡していた私は、罪の意識を持っていたそうです。サイキックさんから、「それは仕方のなかったことだ」と言われたのですが、私は複雑な心境になりました。
　さらにサイキックさんから、彼ら（地底人）とコンタクトを取ってはどうかと勧められました。今でも彼らとコンタクト取れるらしいのです。コンタクトといってもテレパシー通信です。でも何度か試みてみましたが、成功していません。でももう少し続けてみようと思っています。いつか本当に彼らとコンタクト取れるかもしれません。そのときはぜひ、「オラフ・ヤンセンの話は本当か？」と聞いてみようと思っています。

ドル崩壊．．．２００９年２月４日

　昨年のアメリカ金融大手のリーマン・ブラザーズから始まった世界的な金融混乱は、１００年に一度の規模と報道されてきました。
　しかし１００年に一度といっても、対岸の火事として見ていた日本人も多かったのではないかと思います。というのも日本人は資産の多くを、持ち家などの不動産と、銀行などに預ける預貯金で行なっているからです。日本株は暴落しましたが、日本人の家計の金融資産に占める株式の比率は１０％もありません。また急激な円高は、外貨預金をしていなければ、直接の影響はありません。むしろ円高は、国際的な商品相場の下落とともにガソリンや穀物などの輸入価格を押し下げ、家計にとってプラスでした。テレビでは年末年始に、さかんに派遣切りの報道をしていましたが、これも正社員であれば、とりあえず安泰です。しかしさすがに企業の業績悪化が正社員切りに及び始めて、これまで対岸の火事が、にわかに自分の身に迫ってきたというところでしょうか。
　このように、世界では恐慌状態になっているにもかかわらず、幸運にも日本ではそれほどの影響を受けてこなかったといえます。しかし私は、これから起こることは、日本人にとって、極めて大きな影響を及ぼすと考えています。

　それは、ドルの崩壊です。

　ドルが暴落しそうだとか、アメリカがデフォルト（債務不履行）宣言する可能性があるといったことは、新聞やテレビでは全く報道されません。半世紀に渡り、世界の覇権国家として君臨してきたアメリカがポシャるといったことは、全く頭で考えられないことなのかもしれません。それとも意図的に報道しないと決めているのかもしれません。私にはその辺の事情はわかりませんが、報道されなくても危機は日増しに増大しているように感じます。

　ドル（米ドル）の崩壊は、まずドルの暴落から始まると思います。
　しかし暴落という表現だけでなく、崩壊という言葉を使ったのには意味があります。それはドルそのものが、この世から消えてなくなる可能性があるからです。
　かなり刺激的なことを書いていますが、そう思うのは、そう思うだけの一応の根拠はあります。それは米国政府そのものが、ドルの崩壊を望んでいるようにしか思えない点があるからです。
　その辺の様子を『世界がドルを棄てた日』（田中宇（たなかさかい）著、光文社）から抜粋します。まず今回の世界的な金融混乱が始まる前の２０００年代の米国政府の様子から見てみます。


　・・・＜『世界がドルを棄てた日』、ｐ２１７〜２１８から抜粋＞・・・

　信用不安によってドル安が起きていることについて、米国政府は表向き「強いドルが米国の戦略だ」と公言し続けているが、実際の当局の言動を見ると、米当局は自らドル安を煽っている感がある。２００４年にドル安ユーロ高が進んだ局面では、当時のスノー財務長官が、ドル下落が加速しそうなタイミングを狙って「市場介入はしない」という主旨の発言を行い、ドル安を煽った。日本や欧州の当局者から「米国はドル安を容認しないでほしい」と頼まれると、スノーは「米国はドル高を希望している」と発言したが、それはいかにも「頼まれて言ってます」といった感じのおざなりなもので、多くの市場関係者は、米政府の本心はドル安希求だと考えた。米国が、表向きはドル高を求めると言いつつ、実はドル安を求めていると疑われる状況は、１９７０年代からのお家芸である。

　・・・＜抜粋終了＞・・・

　本山です。
　田中宇氏が指摘するように、米国政府自らドルを下落させようとしているように私には思えるのです。
　では今回の金融混乱で米国政府がとった行動を見てみましょう。以下の記述は、２００７年の夏以降に米国政府がとった対応です。


　・・・＜『世界がドルを棄てた日』、ｐ２０〜２１から抜粋＞・・・

　金融危機の初期段階で、米当局が、金融界の簿外にある不良債権の全貌についての情報をうまく公開していれば、いくつかの金融機関は不良債権を償却し切れず潰れたかもしれないが、市場全体の恐慌はおさまり、金融界の恐慌は早期に解消されていただろう。しかし米当局は、金融機関を守ることを優先し（もしくは未必の故意的な自滅策で）、不良債権を簿外に放置することを許し続け、不透明な状況を持続させた。米当局は、本質的な解決策と無関係な利下げや、救済的な緊急融資の拡大しかやらなかった。その結果、危機はひどくなり、２００８年３月のベアースターンズ破綻という２回目の転機を迎えた。
　ベアースターンズ破綻を機に、米当局は救済的な融資を一気に拡大した。これは、金融市場の恐慌状態を解消する策ではなく、金融市場が死んでいるので当局が代わりの貸し手になり切るという、問題の根本解決にならない、その場しのぎの対策だった。これ以降、米英金融界では事実上、当局のみが唯一の貸し手となった。この後、当局による資金提供によって、金融機関は何とか運営していたが、半年後の２００８年９月１５日（月曜日の未明）にリーマン・ブラザーズが倒産し、これと前後してメリルリンチ、ＡＩＧ、米政府系の不動産専業金融機関２社であるファニーメイとフレディマックなどが相次いで破綻し、３回目の転機が来た。
　すでに述べたように、この転機の後、米政府は金融界に対し、返済を前提とした救済融資だけでなく、返済されないことを前提とした公的資金の注入へと救済策を拡大した。米政府の金融救済策は、財政赤字の急増が不可避な段階に突入した。米当局は２００７年末以来の約１年間で２兆ドルの救済融資を金融界に入れたが、そのうち１．１兆ドルは、リーマン破綻を機に融資条件がジャンク債担保にまで緩和された後の２カ月間（２００８年９−１１月）に融資されている。リーマン破綻は、米国の財政破綻への地獄の扉を開いたのである。
　リーマン倒産によって、リーマンが関与していたものなどの、巨額のＣＤＳ（債務破綻保険）が清算される必要が生じた。米政府はこの危機に対応するため、ＣＤＳを積極的に発行していた保険会社ＡＩＧを政府の傘下に入れ、ＡＩＧに救済融資をするなどして、ＣＤＳの清算を非公式に進めた。米財務省がＡＩＧに入れた７００億ドルの公金は、ＣＤＳの保険金としてゴールドマンサックスなどの金融機関に懐に入った。ポールソン財務長官は、ゴールドマン出身である。公金を直接にゴールドマンに入れると目立つのに、ＡＩＧを経由させ、米国民と議会の目を欺いたのだろう。
　米当局の対策は、多くが目先だけの対症療法で、簿外の不良債権は放置したまま、その債権につけられている保険であるＣＤＳの清算を公金で行なう状況だった。当然、本質的な解決である銀行間融資市場の蘇生は起こらず、当局のみが唯一の貸し手で、しかも公金を使い、財政赤字を急増させながら、損失覚悟の救済融資を拡大する事態となった。米政府はリーマン破綻後に急拡大した公金による救済融資について、どの金融機関にどのくらいの額を貸したのか、全く発表していない。発表すると借り手の金融機関の株価が必要以上に下落したりして悪影響が大きいから、というのが非公開の理由だ。そのため、救済融資の合法性については、米議会も全く検証できない状況になっている。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　本山です。
　このように米国政府は、金融危機に対し、根本的で有効な対策をあえて執らず、逆に金融危機を深めるような政策を推し進めてきました。結果として、米国債の大量発行が行なわれ、政府の財政状況をさらに悪化させ続けています。そのような状況が長続きするはずもなく、いずれ米国債が消化できない（売れない）時が来るのは必然です。
　この事態をみて、米当局は無能であるという人がいるかもしれません。でも私はそう思いません。彼らは金融のエキスパートであり極めて有能であると考えます。それゆえ彼らが、“意図的に”この事態を招いているとしか思えないのです。
　以下、米当局に対する田中宇氏の意見です。


　・・・＜『世界がドルを棄てた日』、ｐ２５から抜粋＞・・・

　しかし、米国の側でドルを自滅させたがっているとなると、世界がいくらドル本位制の永続を望んでも、いずれドルは崩壊していくことになる。米当局が、不良化した不動産担保債権を金融機関の帳簿外に置いておくことを容認し続けてきたため、金融機関相互の信頼関係が回復せず、金融市場の機能不全の状態が解消されず、財政赤字が無意味に急拡大し、ドルの崩壊が近づいている。このような事態になるのは、米当局が「無能」だからであるとは考えられない。連銀や財務省には、金融のプロフェッショナルがたくさんいる。当局の間違った政策によって金融界やドルが破綻に向かうのは「未必の故意」の結果と見るべきである。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　私は田中宇氏の意見に賛成です。
　米国は意図的にドル崩壊へもっていこうとしているとしか考えられません。次に紹介するのは、米国が自国の金融システムを守る意思をなくしているという例です。


　・・・＜『世界がドルを棄てた日』、ｐ２６〜２８から抜粋＞・・・

　米金融界で自滅的な行為が繰り返されているという、具体的な指摘もある。米金融紙ウォールストリート・ジャーナルが１１月２５日に「Anatomy the Morgan Stanley Panic（モルガンスタンレー危機の解析）」という記事で報じたところによると、２００８年９月のリーマン破綻の２日後、リーマンと同業の投資銀行であるモルガンスタンレーの株価が急落し、倒産確率を示すＣＤＳの保険料も高騰し「次はモルガンスタンレーが破綻しそうだ」という状況が市場で醸成されたが、これは投機的な策略の結果だった。メリルリンチ、シティグループ、ドイツ銀行、ＵＢＳ（スイス）、カナダ・ロイヤル銀行など、米欧のいくつかの銀行やヘッジファンドは、モルガンスタンレーのＣＤＳを意図的に高い価格で売買して料率をつり上げて、倒産確率が上がっているように見せかけるとともに、株を空売りしておき、モルガンスタンレー株の急落で儲けたと、記事は指摘している。モルガンスタンレーのＣＤＳ料率の上昇を見た多くの投資家が、同行の株を投げ売りしたが、破綻には至らなかった。
　この記事によると、同じ手口はベアースターンズやリーマン・ブラザーズが破綻する直前にも行われ、２行を破綻に至らしめた。２００８年１１月後半には、シティグループに対しても行われた。シティは、モルガンスタンレーの時には加害者だったが、２カ月後には被害者となった。
　この記事を読んで私が考えたのは、こうした金融機関どうしの共食い状態に、米当局はどう対処したのかということだ。財務省や連銀、証券取引委員会などが、この事態を知らなかったはずはない。日本なら、ある金融機関が他社の株を空売りして、他社を潰してでも儲けようとしたら、すぐに当局がその動きを察知してやめさせるはずだ。仮に、２００８年３月のベアースターンズ破綻時に、米当局がＣＤＳつり上げと株空売りの策略に気づかなかったとしても、その後の調査では気づくはずで、９月のリーマン破綻やモルガンスタンレー危機が繰り返されるのは全く奇妙だ。
　大胆な結論ながら、私が考えざるを得なかったことは「米当局は、ベアースターンズやリーマンが金融機関の共食いによって潰されることを容認した」という見方である。

　・・・＜抜粋終了＞・・・


　このように米当局は、金融システムを守る気さえ失っています。
　もちろんこれは米当局の明白な意図の表れであると私は思います。

　今回の金融危機によって、米国政府は２兆ドルもの資金を投入しましたが、その米国債のファイナンスを主に行なったのが中国だと言われています（実際のところ誰が購入したか発表はされていません）。
　その中国に対し、任期切れ近いポールソン財務長官は「金融危機の責任の一端は中国にある」と発言し中国を怒らせました。中国メディアは「言いがかりにすぎない」と反論する記事をこぞって掲載したとのことで、中国にケンカを売った形となりました。この発言により、中国では米国債を売るべきだという意見が高まったといいます。
　では退任間際のポールソン財務長官は、うっかり口をすべらせたのでしょうか。私はそう思いません。ポールソン財務長官は、意図的に中国を怒らせる発言をしたのだと思います。その証拠にポールソン氏の後を継いだガイトナー財務長官の発言を紹介します。


　・・・＜日経新聞　　２００９年１月２５日より抜粋＞・・・

　「ガイトナー発言に反発　「中国が通貨操作」、米国債売却論に拍車」

　ガイトナー次期米財務長官が「オバマ大統領は、中国が自国通貨を操作していると信じている」と発言したことに対し、中国が反発を強めている。２４日の国営新華社通信によると、中国人民銀行（中央銀行）の蘇寧（そねい）副総裁は、「こうした発言は事実に合わないだけでなく、金融危機の原因の分析を誤った方向に導く」と述べ、ガイトナー氏を厳しく批判した。

　中国は世界最大の米国債保有国。人民元相場を安定させるために市場で元売り・ドル買い介入を実施し、買ったドルで米国債を購入している。金融危機対応で、米国債の値下がりリスクは高まっており、中国内では「保有額を減らすべきだ」との議論が盛んだ。ガイトナー氏の発言はこうした米国債の売却論を勢いづかせる可能性もある。 　（北京＝高橋哲史、ワシントン＝大隅隆）

　・・・＜抜粋終了＞・・・

　本山です。
　もちろん私はガイトナー財務長官が口をすべらせたとは思いません。彼らは明確な意図のもとに、こういった発言をしていると考えます。
　オバマ政権は、この経済不況を乗り切るために３００万人の雇用を生み出そうと、総額７０００億ドルにも上る大規模な経済対策を発表しています。これだけの米国債をいったい誰が引き受けるのでしょうか。これまで米国債は、日本とサウジアラビアが主な引き受け手でした。しかし今回の金融危機で、日本は米国債を買わなかったようです。もはや日本政府に、そんな余力はないのかもしれません。サウジアラビアも、原油価格の下落により、米国債を買える余力はなくなっていると言われています。だとすると、今は中国しか米国債の引き受けてはありません。その中国に、あえてケンカを売っているのです。
　私には、米国政府が意図的に、“米国債”の下落を計っているとしか思えないのです。日本であれば、日本国債はほとんどが国内で消化しています。しかし米国債の引き受け手は、約半分が海外の投資家や政府です。それゆえ米国債の下落は、直接ドル安に結びつきます。米国債を売った海外の投資家が、その資金のすべてを暴落しているＮＹ株式市場や、下落が止まらない住宅市場に投入するとは、とても考えられないからです。米国債の暴落は、ドル資産離れを招き、ユーロのような外国通貨への逃避が起こると考えられます。またその一部は商品市場に流れ込み、資源インフレへの道を開くと思われます。

　では次に田中宇氏がいうドル崩壊の定義を紹介します。田中宇氏は、以下のうち半分以上が起きたら、ドル崩壊だといいます。

・１ドル＝７０円以下になる円高ドル安
・１ユーロ＝２ドル以上のユーロ高ドル安
・１オンス＝２０００ドル以上の金地金の高騰
・１バレル＝７５ドル以上の原油高
・米国債の入札消化を米連銀に頼る事態になったり、米国債が売れないために長期金利が上昇

　ドル崩壊が起きたら、最終的には、米政府が米国債の利払いを持続できなくなって利払い停止・債務不履行を宣言するだろうといいます。
　ちなみに神秘家ゲリー・ボーネルさんの２００９年のアカシック預言をみてみると、ドルはジェットコースターのように動くとのことで、１ドルが７０円以下になったり、１ユーロが２ドルを超えることは瞬間的にはあるかもしれません。また金（キン）は１オンス１０００ドル〜２０００ドルになるとのことで、これも可能性ありそうです。さらに原油にいたっては、１バレルが１６０ドル〜１８０ドルとまで言っています。まるでゲリーさんの預言が、田中宇氏のいうドル崩壊そのものを表わしているようにみえます。

　では、そのドル崩壊はいつ起きるのでしょうか。
　私は、２００９年中にも起こるだろうと予測しています。しかしできればもっと正確な日時を知りたいところです。当ＨＰは、ゲリースクールの方々がけっこう訪問していることを知っています。ゲリースクールの方で、アカシックリーディングの練習をしていて、その解答を得られた方は、本山までご一報いただければうれしいです。

バラク・オバマ大統領就任の背景．．．２００９年１月１５日

　今月（１月）２０日に、アメリカ第４４代大統領にバラク・オバマ氏が就任します。その新大統領の就任の経緯に関して、『現代社会のスピリチュアルな真相』（ナチュラルスピリット）と『anemone（アネモネ）　２００９年１月号』（ビオ・マガジン）に興味深い記事が載っていましたので、紹介したいと思います。
　でも『現代社会のスピリチュアルな真相』の記事には、オバマ新大統領就任の影にイルミナティの存在があったと書かれています。このＨＰを訪問される方は、おそらくイルミナティという言葉を一度は聞かれた方が多いと思います。しかし初めての方もおられると思うので、簡単にイルミナティとは何かというのを、『５次元世界はこうなる』（徳間書店）のゲリーさんの記事から抜粋したいと思います。


　・・・＜『５次元世界はこうなる』（徳間書店）、ｐ１０６より抜粋開始＞・・・

　イルミナティというのは、この世界のビジネスを支配している存在です。イルミナティの中心の信念というのは「収益」です。いくらもうかるかということです。ただ、宗教とは関係ないとはいいません。ちなみに、日本の天皇家がイルミナティと霊的な関係あるいは血縁関係にあるかというと、それはノーです。
　イルミナティにも霊的な信念はあります。そして、それを体現しているのが、「フリーメイソン」です。フリーメイソンが結局はアメリカという国を造った。いわいる自由経済、収益というものの実験場として、アメリカという国が造られました。
　テンプル騎士団がイルミナティの一種の前身でした。テンプル騎士団は、聖杯を守る血族という役目を担っていますが、ある時期テンプル騎士団がほとんどの富というものをコントロールしていました。現代においてのテンプル騎士団と全く同じ役目をしているのが、イルミナティです。ただ１つ違うのは、イルミナティにとって聖杯は全く興味がないということ。イルミナティのたった１つの興味は、いかに富を得るかということですから、聖杯は今、誰も守っていません。きっとびっくりすると思いますが、テンプル騎士団のように、聖杯を守っていこうとする血族が、最終的には、今でいうマフィアになってしまった。そしてまた、マフィアとカトリック教会は資金の運用で表裏一体の関係をむすんでいます。バチカンの銀行はマフィアの財政的な腕なのです。
　聖杯というのは、ブラッドライン、血族のことで、ものではないのです。聖杯は古代の言葉で、カップ、さかずきということで、それはボディ、肉体というものと似ています。「乗り物、入れ物」という意味で。だから、テンプル騎士団はある種、混乱を起こさせた。聖杯を「もの」だと、思わせてしまった。聖杯はさかずきだと思わせていけば、人間を探そうとはしないから。
　イエスには子供がいたんです。
　アーサ王も、キリストの家系です。イエス・キリストを取り囲んでいた人たちと、アーサー王を取り囲んでいた人たちとは全く同じ魂を持っています。また、すべてのヨーロッパの皇族たちは、イエス・キリストの直系です。今でも存在しています。それは遺伝子的にも、ちゃんと証明できます。
　十字軍は中東に行って、そこを全部征服し、たった１つの家系で統治しようとした。そのたった１つの家系、すなわちイエス・キリストの直系の家族によって治められるような地域を作ろうとしたのが十字軍なのです。スコットランドとイングランドの王様たちは、まさにイエス・キリストの直系です。
　イルミナティは、お金を生み出す邪魔さえされなければ、関心を持ちません。イエス・キリストが十字架に架けられようとしたのは、お金を作るのを邪魔しようとしたときでした。その時代に一生懸命にお金を儲けようとしていた支配層は、「サダシィ」と「パラシィ」というユダヤ民族です。彼らがお金を得る方法としては、神殿の中におけるマネーチェンジャーです。ところがイエスがやってきて、ここから出なさいといって、彼をけ飛ばして追い出してしまった。なぜイエスにそんなことができたかというと、実はイエスはダビデ王の息子で、ダビデ王の所有していた神殿のある場所に出入りし、追い出すことができたのです。イエスの時代にすでにイルミナティという組織はあったというわけではありません。お金を儲けることに興味がある人たちという共通項はありますが、組織としては全然違う。今はそういう組織をイルミナティと呼びますが、２０００年前はサダシィとパラシィでした。
　牢屋に入っていたユダヤ人の実業家が、ナチが使っている戦車や兵器を作っている会社にお金を投資していた、という話はご存じでしょぅか。イルミナティのような、お金を儲けたいと思う人々は、たとえ牢屋に入っていてもそういうことをするということです。
　裕福になる、お金を儲けるためにスピリチュアルな智慧を利用していました。私も同じことをしていますが（笑）。裕福になるためにスピリチュアルな概念を使うことは、全然悪いことじゃない。でも、お金をつくりだすことだけが目的になると、バランスが崩れる。邪魔されそうになると、人を殺したりするといったように。
　イルミナティにはイエスの血族は入っていません。確かにイルミナティはホーリグレイス、聖杯の家族からの血を欲しがりましたが、できませんでした。


　・・・＜『５次元世界はこうなる』抜粋終了＞・・・


　本山です。
　イルミナティに関して少し補足します。
　イルミナティとは「光を受けた者」または「啓発された者」という意味で、この世界を数百年にわたり影で支配し、一般大衆から多くの真実を隠してきた闇のグループという説明がされています。歴史によればイルミナティは、１７７６年に今のドイツの地でアダム・ヴァイスハウプトという人物が創設したものとされています。ですから一応、歴史的に出目ははっきりしています。しかしイルミナティが近代から現代にいたる歴史において、世界の政治経済や金融を裏で操ってきた存在であるという主張は、これまで一種の“キワモノ”のレッテルを貼られてきました。多くの場合イルミナティというと、とにかく陰謀論という一言で一蹴されるか、全く無視されてきました。
　私自身は、これまでイルミナティに関して書かれた本をけっこう読んできました。イルミナティの存在自体は歴史的な事実ですので疑うべきもないのですが、それが果たして本当に世界の政治経済、金融を裏で動かすほどの巨大なパワーを持っているのだろうかという思いもありました。大いに興味がそそられたのですが、にわかには信じがたいものがあったのも事実です。それゆえ私は、イルミナティが世界を裏で操るという点に関しては、肯定も否定もしない立場を取ってきました。なぜなら私が読んできたそういった多くの本の主張は、作者の憶測の域を出ず、直接的な証拠がなかったからです。
　しかし直接の証拠はなくても、私がこれまで読んできた本の中には、その存在を裏付ける状況証拠は、これでもかというほどたくさん載っていました。それゆえ私はその可能性は大いにあるだろうと感じていました。だからこの『５次元世界はこうなる』で私の先生であるゲリー・ボーネルさんが、イルミナティが「この世界のビジネスを支配している存在」として認めたことに大いに感じるものがありました。やはり、そうだったのかという思いです。

　さてオバマ新大統領です。
　『現代社会のスピリチュアルな真相』から抜粋したいと思います。この本に関しても、スピリチュアルに関心のある方はほとんどご存じだと思います。それでも一応、この本の真の作者であるマシュー・ワード君に関して説明したいと思います。本の帯紙にはこう書かれています。

「マシュー・ワード君は、１９８０年４月１７日、パナマにいる父親の農場で１日働いたあと、ジープで帰路につく途中、事故に遭い、まもなく駆けつけた救急隊員の中で息を引き取りました。１７歳の若さでした。悲しみに暮れる母スザンヌがふたたび息子マシューの声を聞いたのは、それから１４年後のこと。」

　つまり若くして死んだ息子からのメッセージを、母がチャネリングしているということです。その内容がブログとして発表され、多くの人々の注目を集めるようになりました。そのチャネリングした内容をまとめた本が日本でも出版されており、この『現代社会のスピリチュアルな真相』もその一冊です。
　蛇足ですが、去年の１０月１４日に宇宙船が空中に姿を現すということでスピリチュアルに関心ある人々で話題になったのは、このマシュー・ワード君のチャネリングのブログが発端のようです（宇宙船が姿を現すのは、残念ながら諸々の事情で実現しなかったようですが）。
　では、オバマ新大統領の誕生の経緯です（このマシュー君のメッセージは、大統領選挙前のもののようです）。


　・・・＜『現代社会のスピリチュアルな真相』、ｐ１８７〜１９１から抜粋開始＞・・・

　どうしてバラク・オバマが光の存在だと言えるのか、ですか？　なぜならそのとおりだからです。新しい読者たちのために、僕ががこれまでのメッセージで彼について話したことで、まず彼の大統領へと向かう止まることのない勢いから始めて言い換えてみましょう。この時点では、かれは国家の緊急事態を救うために自分がやらなくてはならないという強い使命感と、それができるのだという自信に従っているだけですが、やがて自分がスピリチュアルに進化した、高度に知的な文明社会からきた魂で、この使命をまっとうするために地球へ転生したことにみずから気づくことでしょう。彼がこれまでずっとはっきりと自覚していたことは、イルミナティの目的に沿うようにしていなければならないことです。そうでなければ、けっして民主党の指名を受けられなかったでしょう。これがいくつかの問題で彼が態度を変えた理由で、彼がイルミナティの“導き”にしたがってやっていることを知らない支持者たちの期待を裏切る結果になっています。オバマの本質や意図、行動が光と一致することは、時が明らかにするでしょう。

　最新情報も加えますが、まず、より広い背景でこの状況を見るためには、前に戻らなければなりません。イルミナティは、かつて多くのグループと個人が密着した集合体でした。それが結社になり、地球上でもっとも重要な生活の面を支配するようになったのです。

　やがて、エゴ、欲求、嘘、無慈悲が、この組織をふたつに分断し、それぞれが同じ目的を追求して、世界中の人間を殺戮し、残りの人々を奴隷のように思いのままに扱ってきました。そのひとつの活動は、アメリカが中心で他はヨーロッパですが、政略結婚やその後の銀行と企業合併による多国籍巨大組織によって、それぞれの勢力基盤は地球全域に及んでいます。不法な麻薬取引による莫大な儲けで、両分派は“闇の作戦”に資金を提供していますが、それには無実のひとびとの所為（せい）にされているテロ活動と巨大な地下組織があり、そこでは、かれらのかかえる科学者たちが人類に対してとんでもない実験を行ない、“グレイ”から教わったテクノロジーを使って宇宙船や兵器、監視システム、気候コントロールシステム等を開発しているのです。

　この数年間、このふたつの派閥間の乱轢が増し、お互いの勢力を削ぐことになったのですが、それが派閥内での抗争にまで波及し、さらに支配地域での弱体化へと続いたのです。派閥内と派閥どうしでの不信感が高まるとともに、新たな９１１の企てがことごとく失敗に終り、世界経済への締め付けがゆるみ、そして下部幹部メンバーたちの背信によって、かつてみじんも揺るぎなかったイルミナティの世界基盤も、いまやあちこちで瓦礫の山と化しています。

　でも、その中には世界支配の夢を忘れられない連中もいます。それが、僕の言う最新情報のことなのです。全体像は非常に単純ですが、とても重要です。なぜなら、クリントン夫妻とブッシュ一族、それに今の政権内と外のかれらの取り巻きは、イルミナティの派閥のなかでアメリカ政府を動かすパワーがあり、ヒラリーはかれらの支配を継続させるために、その連中が選んだからです。ところが、ほかの派閥のメンバーたちがそれを止めさせることを望んだので、ほらこのとおり！　バラク・オバマ上院議員が突然国中で知られる存在として注目の的になったのです。もちろんその派閥メンバーたちは、オバマの魂レベルでの使命を知りません。でもかれらは、彼を頭の切れる、野心ある、カリスマ性をもった存在と見て、政府に新しい指導力を強く要求している投票者たちに強くアピールすると思ったのです。ですから、選挙キャンペーンが始まる前から、派閥内でも激しい競争が進行中だったのです。

　オバマは派閥全体の意向に忠実であるようにしなければなりませんでした−−−つまり、傀儡政権をつくってイランを支配し、その国の石油の所有権を獲得する−−−中東での覇権の継続−−−アフガニスタンのケシ栽培を促進してアヘンの取り引きを増加し、世界中の麻薬中毒を促進させる−−−そしてライバルの派閥より勢力を得るために必要だと思えばなんでもすることです。オバマの人気がますます高まっても、ヒラリーとその陣営は彼女をホワイトハウスに送り込む決意を変えませんでした。そして鍵になる州で勝利するように選挙が不正操作されたのです。ヒラリーが、オバマが党の指名者だと認めざるを得なくなったとき、彼女の派閥はオバマを“事故”のように装って殺そうとしました。それは不成功に終わりました。でも彼を殺そうとする企てはことごとく失敗するでしょう−−−聖なるキリストの光による強力な防御で、彼は地球上でもっとも安全に保護されている者のひとりであり、守られているからです。しかし、この暗殺計画と失敗がさらにこの派閥のふたつの分派間の乱轢を増す結果になり、イルミナティの悪巧みが実を結ぶ可能性はさらになくなっています。


　・・・＜『現代社会のスピリチュアルな真相』の抜粋終了＞・・・


　本山です。
　前述したように私はイルミナティに関して、色々と本を読んできました。その本の中で語られていることは１００％といってよいぐらい、イルミナティのパワーの巨大さとネットワークの凄さ、それに完璧さでした。しかしマシュー君のメッセージをみると、イルミナティの中で内部分裂が起こり、それが原因で本来大統領に送り込むはずのヒラリー氏がポシャてしまい、オバマ氏になったとあります。私は、イルミナティに関してこういった視点から書かれた記述を読むのは初めてです。それゆえとても興味深いものがあります。
　そういえば、数年前ですが、ドランヴァロ・メルキゼデクさんが日本に来て講演したときに、「２００８年秋ごろに闇の支配は終わる」と語ったというのを訪問者の方からメールで教えてもらったことがあります。このマシュー君の話が本当なら、イルミナティの力の衰退とドランヴァロさんが預言した時期がぴったり一致していて興味深いです。

　では次に我らがゲリー・ボーネルさんがオバマ新大統領に関して、どのようなコメントをしているかみてみましょう。


　・・・＜『anemone（アネモネ）　２００９年１月号』、ｐ９〜１０）から抜粋開始＞・・・

　バラク・オバマ大統領就任により、アメリカ合衆国は協力と慈愛に基づいたグローバルな戦略へと移行し始めます。これは、再び世界情勢に対する人々の安心感を助成するために、アメリカ合衆国がその主要な任務を担うことを可能にします。
　ただし、オバマ大統領がこの国の政治的な方向性を変えるのには、約一年を要するでしょう。彼が失敗するのを待ち受けている、多くの隠れた敵がいます。これまでもそうでしたし、今後もそういった人たちが現れます。
　これは、フランクリン・ピアス（第１４代大統領）とジェームズ・プキャナン（第１５代大統領）指揮下の破壊的な８年間における政府の誤った管理の後、エイブラハム・リンカーン（第１６代大統領）がアメリカ合衆国の統一を率いたときと同じような状況です。フランクリン・ピアスとジェームズ・プキャナンは、共に大統領としての適性を欠き、アメリカの南北戦争を引き起こした直接の要因となった人物です。
　アカシック・レコードで見ると、ジョージ・Ｗ・ブッシュはフランクリン・ピアスとして、リチャード・チェイニーはジェイムズ・ブキャナンとして転生していました。そして、バラク・オバマはエイプラハム・リンカーンとして転生していたのです。彼らはそれぞれ、この過去世のカルマのバランスを取ろうとしています。

　・・・＜『anemone（アネモネ）　２００９年１月号』抜粋終了＞・・・


　本山です。
　ゲリーさんがアカシックでみた転生を図式化すると、

　・フランクリン・ピアス（第１４代大統領）　　　＝　ジョージ・Ｗ・ブッシュ（第４３代大統領）
　・ジェームズ・プキャナン（第１５代大統領）　　＝　リチャード・チェイニー（ブッシュ政権の副大統領）
　・エイブラハム・リンカーン（第１６代大統領）　＝　バラク・オバマ（第４４代大統領）

　となります。
　これは過去世のカルマの解消の為ということですが、いったい何のカルマかなと興味があります。リンカーン大統領は後に暗殺されますが、それが今回行なわれないということを祈りたいところです。

　マシュー君やゲリーさんの言っていることが事実だとします。
　すると今月に発足するオバマ政権ですが、やはり多難な門出だと言えます。まず国務長官にヒラリー・クリントン氏が任命されました。イルミナティの一方の派閥の目論見であったヒラリー氏を大統領として送り込むことは失敗したわけですが、国務長官としてオバマ政権の最重要なポストに送り込むことに成功したわけです。今後、政権内で両派閥の熾烈な権力闘争が行なわれることになりそうです。
　さらにデーヴィッド・アイク氏のビデオを見ていたら、イルミナティのオバマ氏へのお目付け役として送られたのがズビグニュー・ブレジンスキー外交問題顧問だといいます。ブレジンスキー氏は、カーター政権時の国家安全保障担当大統領補佐官として辣腕を振るったことで知られています。
　オバマ新大統領が「人民の人民による人民のための政治」をするためには、こういったイルミナティの力を政権内から排除する必要があると思われます。ゲリーさんは、そうするには約１年かかると言っているのでしょうか。しかしオバマ新大統領が本気でそうしようとしたら、やはり、リンカーンのように命を狙われる危険性は高いといえます。
　ゲリーさんが言うように、オバマ大統領が暗殺されることがなく、「アメリカ合衆国は協力と慈愛に基づいたグローバルな戦略へと移行」することを願うばかりです。

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